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Thursday, September 17, 2015

今日の HP48 ONキー不具合のナゾ

memo: 20年もののHP48シリーズ2台が2台とも電源が入らないという事態に遭遇、結局世界的に起こってる経年劣化の現象だとわかったというどうでもよいお話・・
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もう20年以上は前になると思うのだが、なぜだかHP48G/GXというHPの電卓に興味が出て買い込んでしまうと言うことがあった。最初は秋葉原の今は亡きT-Zoneで Gの方を買って、後日GXをこれまた今は亡き米国のEduCalcという電卓専門店の通販で買ったのであった。使い方の解説本なんか個人輸入で買ってみたりもした。結局この弩級の電卓のごく一部の機能しか使いこなせなかったが、それでも無限スタックのRPN式の便利さ、Solbar という方程式の自動計算などはとても役立った・・


流石に今は四六時中電卓を叩くというわけもなく、使用頻度はとても低くなったのだが、ちょっと計算する時には無くてはならないものでもある・・イザとなったらRS232C接続のシリアル端末にだってなるスグレモノでもある・・

(Debian3.0の頃の古い写真だけど)
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さて、先日、何時もの様に計算しようとHP48Gの電源を入れてみるが立ち上がらない・・!

HP48は単4を3本使うのだが、使用頻度が低いと電池の交換頻度は年単位でかまわないぐらいぐらいだ。この前何時電池を買えたのかはっきり覚えてないけど、電池切れか、入れた電池がスカだったかも、という事で電池を交換してみたのだが動かない・・・
ONキーを押したり、あれこれいじってみると、突然立ち上がったのだが、今度は逆に電源が切れない、Cancelキー(ONキーと同じ)も効かないなど不審な挙動・・そしてリセットをかけてみても症状が変わらない・・・

20年以上の古いものだし、何かの部品が壊れたのかもしれない・・と思いつつ、もう1台のHP48GXの方を取り出してみたのだが・・・ どういうわけかこちらも同じ症状が発生していた・・ 故障としても、2台とも同じ症状なんてありえるのだろうか・・機種もロットも違うんだし・・ 今年は2015年、ソフトのバグで2015年問題とかがあるのかも(PCと同様日時年月日を表示するリアルタイムクロックが入ってる)・・などと思った・・・
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結局困った時のGoogle頼み、Googleさんに聞いてみると・・・

https://www.google.com/?hl=en&gws_rd=cr#hl=en&q=HP48%E3%80%80on+key+problem

色々出てくるのだが、
https://groups.google.com/forum/#!topic/comp.sys.hp48/RvfzLHeqZ1E

どうも、キーボードの信号バスをメイン基板に接続する部分の接触不良で、接点のコンタクトを取るために樹脂で圧力をかけてる部材が経年劣化で痩せて圧がかからなくなってしまうらしい・・ 言われてみると、フロント面を押すとミシミシと言うようになっている・・遊びが出来てしまっている証拠だ。

つまり、電源が入らない、逆に電源が切れないのは、バグでも偶発的な故障でもなく、この機種の持つ欠点による運命的な故障であったようだ。

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修理は出来なくもないらしいのだが、そもそもHP48は非破壊で分解できない構造で、無理やり溶着リブを壊してパネルをこじ開けるという荒っぽい事になってしまい、それはそれで別のリスクがある・・のだが、そこは世界中に愛好者の居るHP電卓なので、とりあえずこうすればOK的な回避方法があった・・

LCDの下、ファンクションキーB〜C間の上当たりを指で押しながら ONキーを押せばよい、ということらしい。 たしかに、魔法のツボ、秘孔といった感じだが、丁度キーボードからのバスが基板に接続されるとこらへんを押すと接触が戻るということらしい。

YouTubeにupしてる人が居た↓


たしかにこれで使える様になったので、ひとまずは安心なのだが、とてもしっかり作られ、20年以上普通の使えて、まだまだ使えるはずの物が、ある日突然使えなくなる、それも2台とも、という事に遭遇して、びっくりしたのと、永遠なんてものは無いという当たり前の現実、人も機械も古くなると劣化するという現実を味わったのであった・・

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2015/11 追記
と言うことなのだが、・・なんと、いつのまにか、症状が収まっている。フロントパネル回りに出ていたギシギシ、ミシミシという緩みも感じられない・・
もしかしたら、気温が下がって、室温も下がって、パネルの緩みも収まって、接触があんていした、のかもしれない・・
ということは、来年の夏季にまた症状が出るのかもしれない・・
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2000年代初頭にHPは電卓の自社開発を完全にやめてしまい、OEM調達のHPブランドの電卓は機能はともかくキータッチなど品質面であまり評判もよろしくなく、という事となった。RPN式および、あのカチっとしたキー操作に慣れきった人間として、故障したら困るので、保存用として、現用の2台とは別に、GXを一台購入してデッドストックにしている。当時、オークションでは転売屋が、中古ですら妙に高いプレミアを付けるなど、非常におかしな様相だったので、個人輸入で普通の値段で買えるうちに買っておいたものだ。


当時の私のサイト(今は消えてしまった)の記事を読み返してみると、2003年、転売屋の不当な釣り上げに憤慨したらしく、海外では普通の値段で新品を中古より遥かに安く買えたのでザマミロ転売屋とか書いてあってある。品薄のものに目をつけて買い占めたり不当にプレミアをつける商売というのは嫌なものですな。

しかし、結局樹脂の経年劣化という弱点があるのでは、せっかく手に入れた新品の予備と言えども使わずしてもいずれ同じ症状に陥るので、あまり意味はなかったのかもしれない・・・

無論、今時電卓をありがたがる時代ではないけれども、それでもこのちょっとゴツい、そしてリアルなしっかりしたキーの具合、機械としての操作感のよさは何者にも代えがたい。スマホのアプリで再現しようと、タッチパネルではこの操作感だけは真似できない。

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2020/12/16 追記 未使用保管品の液晶が腐った・・・

結局電源スイッチの症状は慢性化して今日に至る。
それはともかく、長らくしまいこんでいた、上記の未使用新品(デッドストックしていたもの)についても確認してみたくなったので、箱から出してみると・・・ディスプレイ上になにやら黒いシミのような物が発生しているではないか・・・


電源を居れてない状態




電源を入れても変化なし・・・



実体顕微鏡でみてみると・・・・ ドットとは無関係にみえる



なんとなく、液晶のドットより上の層になにかありそうだが



LCDを構成している部材に何らかの変質が起きて黒くなったのだろうが、内部のことなのでどうしようもない・・・ 使わないうちにダメになったというお粗末な結果に。特別過酷な場所に保管していたということもないし、なぜこうなったのか分からない。

何れにせよ、無駄な投資になってしまった・・・ 残念













Friday, September 11, 2015

Today's GIMP practice : GIMPの練習




































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例の五輪エンブレムに纏わるコピペ騒動を横目にしながら、騒動をネタにGIMPの練習をしてみた・・PCから世界中が覗け、なんでもPC上でちょちょいと出来てしまう時代ならではの事件・・

佐野某という、こんな事件でもなければ知ることの無かった人物の引き起こした騒動、五輪組織の浅はかさ、杜撰さ、金権体質etc、国民が理解できない、という責任転嫁と国民をバカにする態度と発言等々、個人的にとても腹の立った事件である・・

GIMPは、普段写真の軽い修正にしか使わないので、こうして、久々にコピペやらフィルターやらあれこれ弄ってみた。これまで使ったことのなかったフィルターを発見したり、それなりの成果があったと思う・・ コピペが中心なのでチョチョイのちょいで沢山出来てしまう・・ 暇つぶしに一日1,2枚作ってたらこんなに溜まってしまったので記事にしてみた次第である・・下手くそではあるが、GIMPでも結構おもしろい事が色々出来る、というGIMP作例として見てもらえたら幸いである。

こういうお遊びはアマチュア、同人の特権であり、億の金を稼ぐプロが他人の図案や写真を剽窃、盗用するなど言語道断・・ などと書いたところで、屁のつっぱりにもならないのだが、他人の権利を平気で踏みにじるり、しかし自分はの権利は人権云々で弁護士を立ててまで主張する、そういう人物でもあり、個人的にとても不愉快なので、デザインごっこをして中指立ててみたわけだ・・

一般国民はデザインなど理解しない、と読み取れる、人をバカにする様な声明で、佐野研二郎という名前は全国民に覚えられてしまった。彼は、世間をあっと言わせるデザイナーになりたいという望みがあったらしいが、悪名を売って世間をあっと言わせたので、ある意味叶ったののではなかろうか・・・

TAMABI Kenjiro Sano Design plagiarism

Sunday, September 06, 2015

今日の TASCAM PORTASTUDIO 414 ノイズ退治のナゾ

memo: TASCAM 414を入手したのだが、ボソボソというノイズが出るハズレ品だったので試行錯誤しながら修理してみたという記録
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性懲りもなく、カセットMTRのジャンクを手に入れてしまった。今回はTASCAM 414という機種で、電源アダプタ無し、動作未確認、キャリングバック付きで324円であった。
見つけた時は、へーと思いつつも、MTRは既に2台持ってるからという事で買わなかったのだが・・帰宅途中でやっぱり、と思い直して、引き返して買ってしまった。300円だし。


本機の為に電源のセンターマイナスの12Vアダプタが必要になったので、手持ちのセンタープラスの12Vアダプタで使うべく、クロスケーブルを作って接続した。通電したところ、カセットメカも生きており、録音再生は一応問題なく、実用に耐える音質を保っていた・・・様にみえたのだが、問題を発見・・・

マスターのフェーダーが上がっているときに、各チャンネルのフェーダーをゼロまで下げても、入力をTAPEではなくOFFにしても、テープからの音が若干音が漏れるのである。手持ちのYamahaのMT-50もCMX-100IIもそんなことはないのだが、これは若干漏れるのである。元々そうなのか、経時変化でこうなったのかは解らないが、ちょっと残念であった。静寂からゆっくり音量を上げてゆく、あるいは音量を下げて静寂へ向かわせる場合、音が残ってしまう。完全にゼロにする場合はマスターも下げなきゃいけない。


それでも、若干漏れるだけであれば、そういう特性の機械であるとして使いこなせばよいのだが、問題なのは、ボソボソと低音が歪んだ様なノイズが付随するのであった。マスターのレベルが高いと、音漏れ以上に、このボソボソが、とても目立つのである。これはちょっと使いたくない、ハズレを引いた気分。フェーダーを上げれば全体の音量のマスク効果でボソボソは隠れるのか聞こえなくなるのだが、絞ると途端にボコボコと耳につくのである・・ なんだこりゃ・・

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やっぱり300円のジャンクだなー、と思いつつ、なんか悔しいので、ダメ元で分解して原因を探ってみることにしたのだが・・



残念ながらこの機種のサービスマニュアルはネットに落ちてなかったので、あてずっぽ、勘だけですすめる事にする。オシロなんかがあれば、ノイズ源を探れるのかも、と思いながら・・・


構造は比較的単純で、簡単にバラせる・・
この手のMTRはどれも似たような感じで素人でも整備はしやすいのだが
眺めていてもノイズの原因はつかめない・・・

メカは完動、ベルトもまだ使えそうなのでそのまま・・

このメカはYamahaのMT-50と同等品みたいだ・・

録音・電源系の基板


20世紀末の商品であり、台湾生産、という事でケミコンなどは怪しいのが混じってる・・

ミキサー側の基板・・真ん中の立ってる基板は、恐らく録音、再生信号のバスバーみたいなものだと思う・・

入出力のフェーダーにガリはないのだが、他のトリムやポットが一部ガリッてる・・


5つのLEDを光らせる、IC駆動のVUメーターが付いているのだが、ボソボソ音はこのレベルメーターの点滅と同期してる感じがした。ICは音声信号が入力されるので、こいつが信号ライン系を揺すっているのかもしれない、と推測し、レベルメーターに関係する電源ラインのケミコンを交換してみたり、メーターICの電源-GND間にピン直でケミコン追加してみたり、メーター系のGNDピンを直接ビニル線でコネクタまで配線してGNDライン強化してみたり・・したのだが、残念ながら、全然効果が無かった・・

ケミコンなども日本製でなさそうなのが色々使われている・・容量抜けてるのがあるのかも、なんて事で、なんか変えてみたい気もしたのだが、一方300円にそこまでする価値があるのかどうか・・

更にミキサーの要所のオペアンプの電源-GND間ピン直でケミコンを追加してみたりもしてみたが、これも効果がなかった・・ そもそもノイズ源は音声なのだが、どういう経路でボソボソと言うのか・・
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要所の電源-GNDにケミコン増量しても、メーターICのGNDを強化してもノイズが出る、という事は、それ以外の原因、という事でもある・・ドラムやベースがドンドンと鳴るタイミングでLEDメーターが点灯し、ポコポコとノイズがのる・・

やっぱGNDが揺すられてるのでは、と考えると、メーター系のGNDライン強化は効果なかったので、さらに基板の外が原因なのかも・・と考え始め・・ミキサーの基板のGNDと、本体の録音、電源系基板のGNDをビニル線で繋いでみたら・・ノイズが小さくなる事に気がついた・・・!


と言うことで、現状のGNDラインを見ると、この基板の端のコネクタのついた細いワイヤーの束、電源、GND、各種コントロールライン用がまとまっているのだが、うちGNDラインはたった1本、信号ラインと同じ細い線が使われているだけ・・・

ミキサーの入力アンプ、イコライザ、ミキシングアンプ、ヘッドフォンアンプ、LEDメーターが載ってる、つまり電流が少なからずながれ、変動の多い基板のGNDラインが、信号線と同じ細いワイヤー・・基板上の部品劣化などで揺すられやすくなっているのかもしれないが、原因はこのワイヤーではなかろうか・・

という事で、ミキサー基板のGNDと下側の録音・電源系のGNDを繋ぐべく、はるかに太いビニル線を用いて引き出し、コネクタで接続する改良を加えてみた。

左側が改造で追加したGNDライン

下の写真の右端、基板上のコネクタのGND端子は、細い黒のワイヤを経由してGNDのランドに接続されている。このGNDランドに穴を開けて、遥かに太いワイヤで引き出し、ミキサ側基板のGNDに接続、基板間のGND接続を強化したのである・・

改造で追加したGNDライン

 結果、ボソボソ音のレベルは、かなり低くなった。

残念ながら完全にゼロではなく、マスターフェーダー最大、モニターVR最大だと、やはりちょっとだけボソボソ聞こえる。しかし、改善前のボコボコと比べたらはるかにまともになった。

これじゃ使えないなー、というレベルから、まぁ使ってもいいか、というレベルになった・・ ここまで、随分時間がかかってしまった・・

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手持ちのYamahaのMTRはこの機種よりは古いものだが、ノイズも音漏れも気にならないので、この414の症状は、どこかの容量が抜けてるとか、経年変化かもしれないが、設計、実装的にもあまり良くない商品ではなかろうか、と思う。カセットMTR末期に近い頃の合理化された機種だからかもしれないけれど・・

なにせ、あんな細いワイヤ1本でGND接続してるのだから。
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という事で、なんとか使える様になったのでテストを兼ねたのが前記事のこのビデオであった・・



またガラクタを増やしてしまった・・・
見た目はカッコイイんだけど、けっこうボロったのでメイン機になることはないけど、なにせカセットMTRはもはや生産されていないので、こんなものでも貴重なのである・・
あんまり使わないんだけどね・・


おしまい

Today's DRONE6 : KORG monotron/YAMAHA MT-50/CMX-100II/TASCAM 414