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Wednesday, December 23, 2015

Today's Princess Leia : Moog Etherwave Theremin

今日の BOSS RC-505

買い物memo: 楽器のお遊びの道具として、BOSS の5トラックのルーパー、 RC-505を買ってみたというお話・・
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突然だが、BOSSのRC-505という5トラックのルーパーを購入してみた。
ループで音を重ねて行くのはカオシレーターで学んだ楽しさなのだが、こういう単体のルーパーだとどんな楽器でも使える事になるので、楽器遊びにもってこいの機材だったりするのだ。

ということで、お約束の開封〜テスト動画


基本的には録音装置で、適当な長さでループ再生とオーバーダビングを繰り返し行えるものである。元々、ギターと一緒に使って練習や一人アンサンブルなどを楽しむという商品分野なのだが、近年はいろんな楽器と組み合わせた演奏パフォーマンスを披露する目的や、ボイスパーカッション、ビートボックスと言われるパフォーマンスなどにも使われる事が増え、今回購入したものはギター用のペダル型ではなく、デスクトップで使われるべく企画された機種。

ルーパーは、過去にDigitechのものを購入したものの故障で返品、その後ルーパー機能を持ったVOX DelayLab を購入したのだが、DelayLabはループ時間が20秒程度と短かく、トラック数も1つ、アンドゥ、リドゥも効かないと制約も多かった。

ということで、もっと長い記録時間を持つものを使ってみたい、と思っていたわけなのだが、機種選定でちょっと思案を要した。

近年流行りの、シンプルな1トラックのものが値段的に魅力だが、できれば2トラックは欲しい。一方2トラック以上使えるものは実質BOSSがほぼ独占で選択肢もあまりない状況で価格も高値安定。ローランド(BOSS)ってあまり値引きをしないのがちょっと癪だったりする。

良いなぁ、と思ったのはエレハモの4トラックの機種なのだが、これは国内正規価格が随分高い、例によって趣味分野の輸入物品は大概ボッタクリ、という感じの内外価格差があるのだ。

機能面と価格から、BOSSの2トラックのペダルにするか、本機の5トラックのデスクトップ型にするか、という消極的な選択になってしまった。

キーボードと使う場合も、ギター同様に、操作は足で行う方が使いやすいのだが(両手が塞がるから)最終的に、置き場所や使い勝手を優先して、ちょっとお高いのだがRC-505を購入することにした。キーボードやミキサーは基本卓上で使うもので、信号ケーブルなどの引き回しから言っても、各種操作設定に関しても本体は卓上に置いた方が便利だからである。ペダル型だと設定を変える度にかがんだり這いつくばってツマミなどを回す必要があるが、キーボードと組み合わせて色々実験、試行錯誤しながら使う場合はとても不合理だ。


流石にお高い機種だけあって、品質的にはよく出来てるのだが、ペダルはジャック経由で、最高2つのスイッチペダルが使えるものの、予め設定したトラックでしか機能しない。全くの手放しだと設定した1つのトラックの操作を設定できるだけなので、ペダルでの操作では1トラックのルーパーより、むしろ劣る事になる、という欠点がある。

メーカーとしては、ペダル操作が大事ならペダル型を買ってくれという方針なのだろうが、5トラックもつかえるペダル型はなく、3トラックのBOSS製品は価格は同等でデカくて重い。キーボードなどと組む場合ちょっと使いにくいのだ。
例のDigitechのルーパーはかなり大型のペダルだったので、キーボード上に載せる事もはばかられ、かといって足元に転がしておくにも邪魔だった。

本体はデスクトップ、操作はペダル、足元にペダル置くだけ、というものが、信号の取り回し、設定操作、足元の配置など全てに関して有利で理想だとおもうが、本機はペダルに関してはプアで、もうすこし柔軟な設計もできたろうに、という所が残念ではある。

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ということで弄り始めているのだが、基本的には自分の演奏をリアルタイムで録音して再生ループ、オーバーダビングを行う録音再生装置以外のなにものでもない。


デジタル録音なので基本音質は良い。
ただどんどん音を重ねていて音圧が上がってゆくと細かな色艶が聞こえなくなってくる感じもある。無限に重ねられるとは言っても考えなしにやると音のカオスになるし、限界はある。操作は簡単でも実演奏でうまくループさせたりアンサンブルを重ねるのは機械ではなく自分の腕前、という、結局は楽器として、その特質を自分のものにして使ってゆかねばならない宿命は当然のように存在するわけだ。


YouTubeなどに、こういうルーパーをアクロバティックに使いこなす演奏パフォーマンスが色々出てるけど、結局同じ機材を前にして使いこなす人、使いこなせない人に分かれてしまうのも、また楽器の性・・・

ただ、単純な録音機として見た場合、もっと別の使い方も見えるわけで、結局自分が使いたい様に使えばよいと言うことでもある。それもまた楽器という事なのだろう・・

おしまい

Wednesday, December 02, 2015

今日のOPアンプでヘッドフォンアンプのナゾ

工作memo: ありあわせの材料で、ありがちなOPアンプ回路でヘッドフォンアンプを作ってみたというだけのお話・・
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なんとなく、ラインレベルの信号を入力して音を出すヘッドフォンアンプがあったら便利かな、と思いついて、ありあわせの材料で適当に作ってみた。

想定ヘッドフォンは現用のAKGのK270とK702である。インピーダンスが70Ω前後で、能率が93dB/mW前後と感度が低めのヘッドフォン。もはや音楽を聞くことはあまりないのだが、楽器の演奏・録音モニターとしては常用している。

最初は勉強を兼ねて簡単なディスクリート回路で組もうかとも思ったのだが・・だんだん面倒臭くなってきたので、結局ありがちなOPアンプをそのまま使う回路を作ってみることにした・・

電源は電池又はその辺に転がってる余ったACアダプタを突っ込んで使える様な簡易なもの、接続機器を壊さない様、安全第一として入出力はDCが出ない様にコンデンサでカップリング、正負電源ではなく単電源仕様にする、ゲインは少なめ、ケースを含めて、すべて手持ちの部品だけで作る…という条件で考えた。 ちまたのヘッドフォン、イヤフォンブーム、ハイレゾブーム的な良い音云々は考慮しない・・

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という事で回路。オペアンプ1石によるステレオヘッドフォンアンプ。

オペアンプは、本来ヘッドフォンの様なインピーダンスの低いものに電力を送るにはあまり適しているとは言えない。ラインレベルで600Ω負荷をドライブ出来る高出力が売りの5532などのオペアンプがあるが、それでもやっとこ600Ωをフルスイング出来る、というのがオペアンプICの能力なのである。真面目に考えるなら、ヘッドフォンのインピーダンスは更に低いので、トランジスタでバッファを入れる必要がある。

ただ、実際にはヘッドフォンを繋いでも、安全動作の範囲内で実用になる程度の出力を出す事は可能、という事で、オペアンプだけを使ったヘッドフォンアンプは、アマチュアに人気のある方式。



ありあわせの部品を適当に使っているので、個々の定数に意味があったりなかったりする。何で50Ωなのか、6.8uF、220uFなのか・・というと、たまたまその値の部品があったから、これ使っとけ、というやり方である。
( 例えば出力カップリング用の220uFは少なめで、この値だと低インピーダンスのヘッドフォンだと低域が減衰してしまう・・のだが)

教科書的な非反転増幅そのまま。OPアンプ回路で6倍だが、その先に直列に50Ωの抵抗を入れているので実質はヘッドフォンを繋ぐと3倍程度になるはず。

この出力の抵抗は、OPアンプから見てなるべく負荷をかるくする、あるいは電流制限の保護抵抗的な意味なのだが、電子楽器系で使う機器では、それだけではなく、ステレオジャックにモノラルのフォンジャックを突っ込む事も考えられるので、この直列抵抗は入れておいた方がよいのである。

ヘッドフォン以外絶対に使わないのであれば関係ないのだが、楽器機材の延長で使う場合は、安全性や使い勝手の面から抵抗は入れておいたほうが良い。

ステレオプラグを挿せばステレオ、モノを挿せばモノ(左)として出た方が使い勝手が良いのだが、抵抗無しの直結だとモノプラグを刺した場合、左の出力がモノとして出るには出るが、右は短絡なので、短絡したまま音を出すと、IC内の出力トランジスタが加熱してしまいうまくないのである。

今回のこの回路でもモノプラグを挿せば右側出力はその50Ωが負荷になってしまい、それはそれでオペアンプから見ると十分過負荷なのだが、直結のショートよりは断然マシでICにも優しい。

(余談だが、モノラルIC出力をそのまま左右に振り分ける回路もあるけど、直結だとモノラルプラグを突っ込むとショートしてしまい、音が出なくなるKORGのmonotronの出力が正にそれで、ステレオミニ出力→標準フォン変換アダプタに楽器用のモノラルプラグを刺すと右側がショートしてしまい、結果として音が出ないというトラブルになる。当方のYouTubeの動画にも音が出ないとコメントが入ったことがある。数10Ω程度入れておけばレベルは下がるけどICも問題なく音も出るのだが・・)

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ということで、これをさっそく適当に基板に組んでみた。全部あり合わせの部品なので、コンデンサがデカいとか見てくれは悪い・・


まずは006P電池で動かしてみた・・・

JRCの 4580 と 5532 をつかってみたのだが、音が良いとか悪いとかは別にして、どちらも十分使えるレベルの音圧が得られた。とりあえず今回は5532を使うことにした・・


f特がどうのS/Nがどうの最大出力がどうの、測定も何にもしていないが、とりあえず鳴ってるからいいや、という事で置いておく。ケースもありあわせの、なんの飾りもない、裏蓋もない、ジャンク的な汎用ケースでバラック的に組む・・

このままACアダプタ端子を止めて電池仕様にしてしまおうか、と思ったが、電池の交換、出し入れ、固定、など、面倒なので、最終的にはACアダプタ仕様とした。

ACアダプタはギター系9Vセンターマイナスでも、今時一般的なセンタープラスの奴でも両方使える様にダイオードでブリッジを組んでいる。AC出力のACアダプタ(変な言い方だけど)も当然使える・・ 

電圧は 5Vだとなんとか音は出るけどよほど小さい音以外は歪んでしまう。ICの動作下限以下だから仕方がない。

9Vだと十分鳴る感じ。

原理的には、OPアンプの耐圧まで、5532だと片電源で36V程度までは上げられるはずだが、今回は電源ラインのケミコンの耐圧が16Vなので、そこまでしか使えない。また結局ヘッドフォンはOPアンプから見るとやはり重たい負荷なので、いくら電源電圧を上げても内部の電流能力の制限にひっかかってパワーが増やせるわけではない

先日買ったジャンクのSONYミキサーの出力につないでみたが、こういう民生用品のラインレベルのモニター用に十分な音量が出る事を確認できた。


ただ、このミキサーのヘッドフォン端子は低インピーダンスかつ高能率のヘッドフォンを想定しているのか出力が電圧的にも低くて、今回のアンプのゲインではそれを補う事はできなかった。汎用性をもたせるなら、もうちょっとゲインを上げてもよかったかな、という事かもしれない・・・

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どんなACアダプタを突っ込んでも動くというコンセプトは、たしかに使い勝手は良いはずなのだが、結局現実のACアダプタは、プラグのサイズ、形状が様々であり、極性は吸収できてもサイズ差は吸収できない・・ 例えばプラグ外径は合致して刺せても、内側の穴のサイズとピンの差があるとか、刺さっても寸法が微妙に違って接触が悪い・・などと現実は厳しい・・

とりあえずそこそこ鳴るので、やっぱ内部で正負電源作って出力からコンデンサを外したほうがよかったかも、DC出ても抵抗入れときゃヘッドフォンが焼けるまでいかないだろうし、などと思えてきたりもしたのだが、とりあえず動くものが出来たのでしばらくこのまま使ってみる事にする・・

おわり