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My Soundcloud Channel --- Testing :D

Monday, February 23, 2009

今日の iPod nano 4G に ちょっとがっかり...

唐突であるが、16GBの 新型 iPod nano ( 4th Generation ) を入手したので寸評してみる。ただし、その視点は "Linuxユーザー" として、である。要するに iTunesなどが動作する環境が無いというマイノリティーの視点。 結論から言うと、 現時点ではちょっと難有り。はっきり言って、 nanoの ファームがよくないのだが、Linuxユーザーはファームを更新する手段が無いから欠点をおもいっきり被る事になるのである...ちょっと残念...と いうか、事前に調べときゃよかったか... 元々 Linuxは保証外だし文句を言うのは筋違いかもしれないけど、だったら iTunesの Linux版を出しやがれとかもちと思う....


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Debian Lenny の amaroK (1.4.10) でファイル転送、管理を試みてみた。

設定などのヒントはここにあるが、例のAppleの嫌がらせで初代で無用だった作業が必要になる。 iPodを接続して

sudo lsusb -v | grep -i Serial

で得られる16桁のhashコードを、iPodの中

マウントポイント/iPod_control/Device/SysInfo

というファイルに書き込む (買ったばかりだとこのファイルがないので作る)
こんな感じのテキストファイルを保存する (番号は例: 0xに続けて先のhash値を書く)

ModelNumStr: xB029
FirewireGuid: 0x000A27001301221F

( ModelNumStr は amaroK上で設定すれば、そのモデルに書き変わるみたい...)

  • amaroKを3G nano に設定 (Lennyの amaroK は4G nanoが選べない...けど 3G nano とか ClassicでOKみたい...) すると、ファイル転送、管理、プレイリスト作成などは問題ない。




  • mp4の動画ファイルも転送できる。GUBAとかmp4で落とせる動画サイトのファイルを試してみたらOKだった、320x240などQVGAぐらいにffmpegで自分でエンコしたファイルでも大丈夫であった。VGAサイズまではOKらしい。 しかし mp4ファイルはamaroKでタグが書けないのでiPod上で名無しになってしまう。名無しファイルが名無しとして並んでると何がどれやらさっぱり解らなくて困る。従って、複数の動画ファイルを転送する場合は面倒でも別ツール ( mpeg4ip-utils に含まれる mp4tags コマンド など ) でタグを入れてから転送した方がよい。
  • アートワーク(ジャケット写真) はDebian Lennyのバージョンではバグがあるらしく、プレイ画面やアルバム選択画面には表示されなかった。 libgpodとか amarokの最新ソースをコンパイルすると正常動作するらしい...面倒だからしないけど...
  • 本体を横にした時に現れる、カバーフローという機能は正常に機能する。





↑デモ動画です↑


転送速度は結構早い様な印象を受けた。

記憶容量、本体の大きさ、重さは言う事なし。大きさ的には初代とほぼ同じだが薄くなっているのかな。持ったバランスはあまりよくない。ディスプレーが大きく縦長なので、ホイール位置が下がって、ホイールと指の関係のバランスが悪くなった事が原因。








なんかtalbyと似てるような...

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と、これぐらいだったら、まぁ新型だし、と言う事で難があるとは言えないのだが、ファームの問題。

ファームは1.0.2が入っていたのだが、これは、スリープ後に音声の左右が入れ替わるというとんでもないバグが残ったままのものだ。確かめてみるとたしかに入れ替わる。そんなバグ入りだったなんて知らなかったのは調査不足なのだが、最新 1.0.3で fixしているらしいが、入れ換える手段が無い。

iTunes使ってる人を探して、updateしてもらわないと... というかiTunes使いは他人のiPodなんかマウントしたくないだろうから....orz

あと、加速度センサーで本体の姿勢を検出してカバーフローだのシャッフルだのさせるのは、機能としてはよいのだが、それが常に働いて機能として消せない(シャッフルは止められるけどカバーフローは止められない)のが致命的だ。

ポケットに入れて使っている時、 nanoの姿勢はどうなるか...横になったり、縦になったり...とその度毎に、誰もみてないのにカバーフローが出て、バックライトがついて... 横にしたままだとカバーフロー出っぱなしで音量調整できなくなるし....もう、いちいち取り出して、縦に持って、調整しなければならなくなる。姿勢が変わる度にバックライトが点いてたんじゃムダな電力も使う事になるし...しかしバックライト消すと殆んど見えないLCD...(初代は反射型だったのでバックライト無しでもよく見えた)... MENU長押しでしばらくバックライト点灯という初代の機能も使えなくなっているし...

これほどまでにダメな機種だと言う事に買って初めて気がついた...実際に使ってみて、かなり嫌な感じだ....ポケットに突っ込むと大抵横倒しになるから音量調整が効かない...ポケットの中でディスプレイを上にすると、自分から見てディスプレーが下、ホイールが上と、通常とは反対の見え方になる...ホイールの上下左右もぎゃくになるから...

なんか妙だぞこの設計は...というか、ギミックに凝り過ぎて実用性を蔑ろにしていると言わざるを得ない。

事前調査ほとんどしなかったから...というか、 amaroKでいけそうという事だけ確認はしたのだが、まさかバグ入りファームだとか、これほどアホな仕様が隠されていたなんて... orz

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と言う事で、 Linuxしか使えなくて ファームのupdateが出来ない私の様な人間は、うかつには手を出してはいけない... 少なくとも販売時点で新ファームになっていないと...

ではなぜ えいやっ、と買ったのか、と言うと、世界中で売れていて、Linuxユーザーもたくさん使っていて、他のプレーヤーより情報が沢山あるから、と言う事と、ケーブル類が引き継げるから...
amaroKで曲管理も楽だしプレイリストも簡単に作れるし...

例えば東芝のプレイヤーが投げ売りされてたりするけど、あれって mtp 仕様でしょ。amaroKで動くかどうか調べてみたけど確証がもてなかった... 曲の管理はできるのか、プレイリストはどうなのだろうか...とか、いまいち解らない。 でもiPodだと、ちゃんと動くよって情報は、世界中に色々あるからね...

まぁ買ってしまったものは仕方がない...ファーム上げるチャンスが来るまでは我慢しながら使うしか無い...

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役に立たない追補

ファームは、ipod firmware でGoogleと 最初の方に出てくるサイトから落とせたが...

iPod_31.1.0.3.ipsw

これはただのzipファイルらしく、unzipコマンドでunzipすると3つのファイルがあらわれる,...

Firmware.MSE
N58s.bootloader.release.rb3
manifest.plist

Firmware.MSEというのがファームらしい。旧世代のiPodはファームのバイナリを dd コマンドでiPodのパーティションに書き込む...というupdate手法だったのだが、新世代のやつも同様にして出来るのか...データ部に変なスクランブルがかかっててiTunesでないとダメなのか.....

失敗すると動かなくなるので試せないですな...