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Thursday, December 30, 2010

今日の ZOOM Q3HD

残念ながらQ3HDは生産終了となった様です→新機種  ZOOM Q4 の記事はこちら
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YouTubeに動画を投稿する様になって久しいのだが、なんとなく、主に楽器のデモ的な映像が主になってきている。日本は世界にも稀な程世界的なメーカーがひしめく電子楽器の産地で、これは現在の経済的、産業的な日本沈没状況にあってもなお揺ぎがない。ここ数年間に、例えばKORG DS10, monotron, M01などが、いずれも日本で先行販売され、そのお手軽な価格故に購入して、デモをYouTubeに映像をupすると、思った以上の(当社比)アクセス数があったりするのである。日本のニコニコ動画のレスポンスとちょっと違う..YouTubeの方がグローバルな分アクセスが多い..私のショボいデモ動画であっても貴重な情報源になり得ているわけである。

で、初期にはデジカメの動画機能を用いたが、古い機種で3分しか撮れず音も悪いため、以降はPCのWebcamで撮影、音声はUSBインターフェースを通して同時記録していたが、Webcamやら録画ソフトの関係で残念ながら15fpsのQVGA(320x240)というクオリティーでしか撮れなかった。

しかし、今やYouTubeはHDまで利用可能、おまけに時間制限までなくなる方向である。(私のアカウントは既に制限解除された..) なのでそろそろ機材をステップアップしようか、と思っていたが、さてどうしたものか..

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と言う時にいい物を見つけた。ギターのデジタルエフェクターなどで有名なZOOM社が高音質+HD動画の録画ができる ZOOM Q3HDという カムコーダーを出したのである!



ZOOM Q3HD

と言うことで、購入してしまった..

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このカムコーダー、先代にあたるQ3というSD映像で撮影する機種があって、それはもちろん知っていた。Q3が出たときにへぇ~、これはユニーク、と思った。とても興味があったのだが、残念ながら音声録音は搭載マイクからのみ、で、ライン録音は出来なかったので、自分的には惜しい仕様だなぁ、と感じていた。 しかし新機種 Q3HDはHD映像で撮れ、しかもライン入力装備となり、まさに私の目的にかなう物となった。このライン入力装備ってところがポイント高い。 

家電メーカーや光学メーカーの作るデジカメやカムコーダーも高級機にはマイク入力はある、がライン入力は無い。あくまで光学性能、動画性能が主体で、音声は映像のオマケ、マイク入力はあってもPCM録音、ビットレート指定や、レベル表示なんかはは無い、のである。

しかしこのZOOMの機械は、発想が全く逆なのである。高音質なPCM録音機にお手軽なカムコーダーの機能を載せたという代物。音が主体の演奏やら楽器のデモやらの撮影にもってこい、というかそれを目的とした"映像も録れるデジタル録音機"というコンセプト。この発想は家電メーカーからはなかなか出ないだろう。まさに楽器関係のメーカーならではの目の付け所であると思う。

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さて購入まもないのだが、Q3HDの寸評..

1. 機械としての質感は、機能には関係無い事とはいえ、あまり高くない。ニコンやキャノンが作ったらもっとしっかりとしたものになっただろうに..と思ってしまう.. ただデジカメ程数が出ない商品にデジカメみたいな金属ボディーを採用したら相当値段が上がるだろう。そして、日本のデジカメはオーバークオリティで、Q3HDをいまいちかなと思うのは日本人ぐらいかもしれない.. そういう意味では、一応ちゃんと、できている。

でもこれは言いたい。三脚ネジ穴がプラスチックなのはちょっとがっかり..


ここはちょっと高くなっても金属を使うべき、と思うが現在売られているカムコーダーの多くも同様にプラスチック、今時はそういう意識なのかなぁ.. 頻繁に三脚ネジを使うと、プラスチックではおそらく摩滅、破損はするだろうに..



プラ製の三脚ネジ穴が心配 .. でもまぁ、 ねじ切ったら
こんな風にクランプで挟むのも手かなと...


USBプラグも細いリードそのままボディーから生えてる形で装備されているけど、これは他社みたいにスライド式とかで直接ケーブル出さない形にしてほしかったなぁ... 実際に使ってみると引っ張られたり捻ったりという事になり、いつか断線しそうな気がする... この辺をメカ的に解決している商品もあるわけで(スライド式で出てくるSanyoのPCMレコーダとか)もうちょっと、工夫がほしかったなぁ..


もちろん、USBプラグを内臓してるだけで、ものすごく使い勝手がよいのは確かではある。

2. マニュアルはクイックスタート的なものだけ..細かい仕様とか載ってない。この辺は家電メーカーと違うところかな。テクニカルなスペック知りたくても載ってないのはテクニカルな事に疎いミュージシャン向けってことかな.. でも、例えばライン入力の規格はどうなってんの?とか、知りたいじゃない??

3. とは言え、電池を入れてボタンを押せば、それだけで簡単に録れてしまう。単純明快である。

4. 肝心の音声録音、これはまず文句はないレベルである、と思う。Line inで入力した場合、Mixerで各フェーダーUnityぐらいのレベルで入れてドンピシャ。説明書に入力感度などスペック全く書いてない!あるいみふざけた機械だけど、実用上問題ないスペックにちゃんと合わせ込んでる感じ...

5. マイク録音はちょっと試した程度であるが、何の問題もなく、ポンとおいて素直に録れる感じがする。

6.映像品質は、不可ではない、というところ。簡単に録れるし、そんなに悪くはない。ただ焦点距離固定、ピント合わせの出来ないパンフォーカス仕様なので、シャープさはないし、1m以内の接写は出来ない。 例えばKORG DS10やM01などDSの画像を録る場合はマクロレンズをかぶせるなど工夫が必要。


百均の老眼鏡で作ったマクロレンズ装着、の図

しかしそういう工夫をした上で困るのが、LCDのモニターの低解像度さで、シャープさがない。このモニター画像は、130万画素の携帯電話のカメラのモニターと比較しても明らかに劣ると言えるぐらい。なので上記の様なマクロ撮影の工夫をしてもモニターでピントがあってるかどうかも、実ははっきりはわからない様な感じ..



設計上は1m以上はピントが合う、ピント調節不能なパンフォーカスなので、ユーザーは構図を決めるだけでピントを確認する必要はない、だから低解像度でOKなのだ!って割り切った仕様なのだろう。

正直に言えば、ちゃんとした光学レンズ(ピント合わせ、ズーム機構付き)や高精細LCDモニターがあたりまえの一般のカムコーダーとは品質的には比較にはならない..

で、そこをキチンと作ったら値段が倍になるだろうし、だからズームだのピントだのを省いた割り切りで簡単録画を選んだのだろう、と思う.. そもそもオートフォーカスやズームはモーター系のノイズが出まくるので、こういう高音質が売りの製品だとおそらくそのノイズ処理が大変、こういう小さな筐体にマイクに隣接する形だと現実的には実現不可能かもしれない。

という事で、もし、この筋の商品として発展、継続させるならば、次の改善点はずばりこの光学性能であろう.. あるいはPCM録音機もそこそこ出してるSONYあたりが金属製のカッチリとした商品とか出してくるかもね... 競争がおこると市場が広がり、そのジャンルは進化するから、そういう事が起こる事を期待したいね。

7. YouTubeはHDまで対応してる、とは言え、HD画像はファイル容量が大きいのでuploadはもとよりYouTube側のエンコ(複数の解像度にエンコされる)に時間がかかる。特に私の場合はADSL環境なので、上りがピークでなんとか1Mbps程度しか出ずuploadですらとても時間がかかる。加えてPCはHDが再生できないAtom330マシンという事もあり、自分的には現時点では、Q3HDでの最低解像度、WVGA(480p)が、ファイルの大きさ、画像の大きさ共に妥協点となっている。 480p、しかし解りやすく言うとDVD並で、YouTube用には、まぁ文句ない。

8. Q3HD自体に動画編集機能があるので単純な不要部分カットなどは出来る..のだが、操作性はあまりよくない...この辺は家電メーカー製品の方が一日の長があるかなぁ...



そもそも、再生や編集は本体を横にするのがデフォで、まぁモニターが縦長だからそうしたのだろうけれど、撮影時の縦、再生時の横って変化するのは、ユーザーインターフェース的にはいまいち、だと思う。

9. 付属ソフトに関しては、私はLinuxしか使っておらずWindowsでの評価環境がないので残念ながらわからない...

が、Q3HD自体は、USBで標準的なマスストレージクラスとしてマウントしてファイルの読み書きが出来る。つまりLinuxでも普通にマウント出来るので、Linuxユーザーも安心して買うよろし。 録画形式は H.264 AAC な動画がデフォみたい。で、これは、Linuxの avidemuxで切り貼りぐらいは普通に出来る。 例えば単純な切り貼り編集の場合avidemuxで切り貼りして、コーデックを映像、音声ともに "copy",コンテナを"mp4"で書き出すとあっと言う間に書き出せる(変換がかからないから)。 openshotなら切り貼りにちょっとしたエフェクトなども掛けられる。 なので付属ソフト無しでもフリーな環境でも十分やって行ける。

10. WVGA, H264, AAC 196kで撮ったものをYouTubeにそのままupすると一応そのまま再生する事ができる。音声が196kbpsのままかどうかはわからないけど、ちゃんとステレオで聞こえるし、まぁ楽器のデモをするにも大丈夫な音質で再生できる。

11. 電池駆動時間はカタログ通りであるけれど、チョコチョコ弄ってたらあっと言う間になくなっちゃう。公称2H音声4H程度..音声のみでもたいした事ないのはカラーLCDの消費電力がバカにならないのだろうと思う... ま、連続4GBの制限があるので、必要十分な電池の持ちなのだろうと思う。


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でも、単三仕様ってのがいいね。アルカリ電池が使えて、NiMH電池も使えて。専用Li電池なんかだと純正は高いとか、将来買えなくなるとか、充電し忘れたらどうしようもない、とか、そういう問題が出てくるから。PCMレコーダーなんかも単三仕様が主になってるのはそういう事があるからじゃないかな。

12. 細かい所だけど、データのファイル名。 zoom0001.mov から始まって、順次番号が上がって行くのだけれど.. これ途中でファイル削除したりしたら、番号が戻っちゃう。例えば全部消したら、また0001に戻る。これ、使い勝手悪い。デジカメだと、ファイル番号をリセットしない設定とか普通に出来るのだが...Q3HDは出来ない。 通算で途中消そうがなにしようが、どんどん番号繰り上げるのが絶対に使い勝手がよいのに.. だってメモリー消す度に0001が復活するわけじゃない。結局どこかで管理してリネームしないといけない。だったら最初からユニークな番号振ればいいのだ.. デジカメでそういう設定ができるのは、そういう意味、絶対にユニークな番号を振って重複を作らないという意味なのだから..


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とまぁ簡単に書くとこんな感じであろうか。狙いとしてプロ級の映像が録れる機械ではないし、音響的にももちろんこれがベストではないだろう。プロフェッショナルな機械ではなく、ハード的にもソフト的にも、いまいちな部分もある。

でも、ポンと置いて、ちゃんとライン入力でMixerにつないで、あるいは1ポイントステレオで、ボタン一つでとても綺麗な音声が録音出来て、映像もそこそこ録れる。その企画意図はばっちり作り込めてる商品だと思う。YouTubeでも海外の方が色々デモしてるのを見ても、みんなこれを褒めている。音をきちんと、簡単に、綺麗に撮れるカムコーダー、そういう低価格な民生用製品は今のところ他に存在しない。それだけでも本製品は存在価値があると思う。
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と言うことで、色々不備な面や荒削りな所はあるが、お気楽さと音質のよさ、使い勝手のよさ、YouTubeで音系の動画をupするのに最適な機械だと思う。

恥を忍んでLine入力での試し取り映像を張っておこう..  エレピ+シンセで遊んでる動画...


でたらめな演奏だけど、音が良いのは、わかるでしょ(笑)

これよく聞くとハムというかバズが乗ってる.. Q3HD本体にイヤホン刺して聞いてみて気がついたんだけど、リヴァーブのリターンのシールドが原因だった.. 

まぁ、いい機械を買って、よい音で撮れても、演奏がダメじゃみっともない... この機械がいいの悪いの論じる前に、簡単によい音で録画できる機械を作ってやったのだから、おまえらは人に見せられる演奏をちゃんとしろよ〜、というのが、Q3HDの問い、なのだと思う...

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おまけ



1/4" W (インチネジ) のボルトは三脚穴と互換性があるのでDIYでいろんな応用が出来るゾ。

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追加

野外に持ち出して. 720pのテスト↓




マイク感度は無意識にLにしたままだったのだけど、こういう用途だとHかAutoの方がよいみたい。Lだとこういう環境音には低すぎる様だ。あとボコボコと音が入っているけど、野外はウインドスクリーンは必須の様だ..

同じく720p↓のテスト


逆光だとフレア、ゴーストが目立つけど、まぁこんなもんでしょう、という画質。
安いカメラだと強い光源でスミアが出て画面に筋が入ったりするけれど、Q3HDは夕日の逆光ぐらいじゃ大丈夫、画質はまぁ大したことはないけれど、それなりに撮れてる。

こいつはマイク感度Lで音声レベルが低かったので、Audacityのコンプレッサーで大きくしたものに差し替えてffmpegでエンコしてみたのだ残念ながら音声が壊れたのでYouTubeの設定で音声を楽曲にスワップしている。

野外だとやはりLCDディスプレーが見にくいですな..  そこそこ広角かつパンフォーカスなので、だいたいの勘でアングル決めてもそれなりに録れてるけれど..
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1080p テスト追加



これもウインドスクリーンなし、低音カットというかHPFもかけてなかったのでボコボコと風の音。この日は殆ど無風って感じだったのだが、改めて野外ではウインドスクリーン必須を実感。

1080p 30fps 77秒で80MB、ADSLだと長いビデオはupできないね..

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と言うことで、靴下で簡易ウインドスクリーンを作って試してみた..



まぁ完璧ではないけれど、無いよりマシ、って感じかな..
動画がイマイチなのは撮影モードをコンサートにしたままだから..  しかし音はけっこうリアルに録れてるでしょ..

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ワイドコンバージョンレンズ を付けてみた

詳しくはこちら



さらにアマゾンで800円位で売られている魚眼アダプタを買ってみたのだが..



これが予想以上に使い勝手がよい。














近接させた所を大きく見せ、かつ周辺を広く映し込むという効果があって、キーボード系のデモにとても都合が良いのだ..













Q3HD素のまま、あるいは上の0.5倍程度のワイドコンバージョンレンズではここまで広くかつ手元を大きく撮れない。












安物なのだが、手放せない、なかなか使える奴である..

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Q3HDは軽いのでブームマイクスタンドにマウントする事も可能。普通のカメラ三脚では不可能なアングル、例えばキーボードの真上からデモを撮る、などという事が出来る。



詳しくはこちら

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2013/12/24
新製品 ZOOM Q4 を買ったゾ














買い替えというより買い増し。

そしてQ4はQ3HDのこうなってれば、という点が改良されている。
Q4はレンズの画角とマルチアングルLCDがミソだと思う。

けれども、このQ3HDの魅力は変わらないと思う。
目の前のものをサッと撮れるのはどちらかと言うとQ3HDの方が得意だ

Q3HDとQ4、画角の違うカムコーダーが2台あればマルチカムで色々遊べる

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2014 12/23追記
汎用のボーカルマイク用ウインドスクリーンが使える事に気づいた..

Q3HD用のウインドスクリーンはACアダプタやケースなどのキット販売でしか売られていなかったので、キットが不要な私は買わなかった。
しかし、ウインドスクリーンは上述の通り野外で使う場合は必須なので靴下を被せたりと工夫してみたのだが、靴下の効果はいまいち。多分粗すぎて風圧を防ぎきれないのだろう。

あまり野外で録る事もないし、と放置していた。しかしある日楽器店でシュアー型のボーカルマイクに被せて使うスポンジ製のマイク用ウインドスクリーンが小さなビニル袋のパックして売られているのを目にした。

最初はそれが何かわからなかったのだけど、マイク用のウインドスクリーンだと気づいた時、ひょっとして大きさ的にQ3HDにも被せられるんじゃないか、と言う事でダメ元で買ってきたらドンピシャであった..



こんな風になかなか良い感じにフィットして使える。効果もまずまずであった。
もっと早く気づいてれば、と思う。

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2017/06/05 追記

顕微鏡撮影用アダプター試作

ひょんな事でニコンの実体顕微鏡を入手したのだが、Q3HDでビデオ撮影が出来る治具の・ようなものを作ってみた。Q3HDの棒状の独特の形状はこういう場合役に立つ・・





こんな感じで、高倍率マクロと言う風な動画が撮れる・・




詳しくはこちら

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2018/12/21 追記

37mmフィルター枠を付けてみた

先日偶然、Q3HDにコンバージョンレンズを付ける改造という内容のYouTube動画を発見・・・



27mm-37mm のステップアップリングを接着する、というもので、常々フィルター枠があればと思っていた自分としては、その手があったか、という感じのナイスなアイデアの動画だった・・

ということで、早速27-37mm のステップアップリングを入手して、とりあえず安直にアロンアルファで付けてみた・・・

レンズはジャンクで買ってきたビデオカメラ用のワイドコンバージョンレンズなのだが、





こんな感じで着装することが出来る様になった・・
実は、49mmのリングを付けるべく、板切れに穴を開けてリングをはめ込んでQ3HDにくくりつける、というものを試作していたりしたのだが、なんとも不安定でボツにしていた。
このフィルター用のステップアップリングを接着するというのは、とても簡単に行え効果的な手法だと思う・・・ 


レンズは元々カムコーダー用で、Q3HDに対しては大きすぎてアンバランス感はあるのだが、これまで使ってきた小さなレンズよりは画質もよく、入手したものは画角も使いやすい。

Q3HDは楽器関係のメインレコーダーとして使って来ているのだが、もはや古くなったとは言え、まだまだ現役。 こうなったら、とことん使い倒す、という境地になってきた・・・

2020/11/1追記

マイクスタンドに常駐させているQ3HDだが、プラスチックの三脚穴がクラックし、スレッドが、とうとう擦り切れてバカになってしまった。これではもうスタンドなり三脚なりに付けて使えなくなる。
あれこれ考えて、頭部のマイクの裏側に1/4' の長ナットを接着して、吊るして使えるようにしてみた。





マイクスタンドで使う限りにおいては、下側の正規の三脚穴で固定するより、こうして上側で吊るしたほうが安定するかんじでもある。普通の三脚で使う場合は上下逆になってしまうが、そういう機会もあまりないし、逆になったところで修正は容易なので気にしない事とする。

★★★★










Tuesday, December 21, 2010

Today's KORG M01 Demo 7


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KORG M01の全音色を試してみた映像。
YouTubeの15分縛りが解除されたので長い尺のビデオをupしてみた.. テストでもある。
ADSLなので上りが遅く、この程度(QVGAで70分) でもuploadからエンコ終了まで1時間以上かかってしまった..

Tuesday, December 14, 2010

今日の 地方楽器店の悲しみ 島村楽器編

電源が入ってても音が出ない情けないシンセの展示.. 客に分からない方法で音声を切られている。
今日も、本当に何一つ音が出なかった..まあいつものことなのだが、不憫なのでビデオに録ってしまった、ついでに思うことを書いてみる事にする。


常時電源ONでMIXERにつながってても
VOL上げても音が出ない腐った展示



この店、いつ行っても、だいたいどのシンセも音が出ない。電源いれていても、シールド刺さっててVol上げてもでない。どこかで切ってるのだ。

で、以前 新製品 KORG のMicroSAMPLERが店頭に展示されたのだが、やはり音が出ず、しかしどうしても聞きたくて通りかかった店員に声かけたらボロボロの小汚いヘッドフォンほいって渡されて、使い方わからないって言ったらこれはキーボードじゃないですからってドヤ顔で言いながらロクに商品説明も出来ない店員で大変むっと来ましたですよ。わざわざ見にきて、ついでに弦まで買ったのにそれかよ.. そんな汚いヘッドフォン渡すなよ、ちゃんとモニターSPがあってミキサーもあって、電源入れてるんだからさ、モニターに音だしてくれよ。方やエレピやファミリーキーボード類はクソガキが遊び放題でゴンゴン、キンキン、キャーキャーうるさい... 一方シンセコーナーは無音でしらっとしてる.. 音の出ないシンセなんて見ててもつまんないから、だれも近寄らない。

とまぁ、要するに、店舗の有り様が、東京や大阪の大手楽器店ではありえない風景なのであります..
 
ちなみに microKORG, Kaossilator, Ibanez AGS83B などはここで買いました、が、それぐらいだと顔も覚えてもらえない様です。まぁ覚えられても困るけどね。新製品出る度に買えるわけじゃないし。でもね、展示についてこういう残念な店でありつづけている限り、もう多分弦とかの消耗品以外は買わないと思う。そういや弦とかも最近音家でまとめ買いしてるからなるべく買わない。 ピックぐらいならいいか.. ギターやベースは? いいのがあれば、ね.. でも好みのは置いてない。商品の幅が狭いのよね。おそらく自社PB商品を売りたいが為に競合する商品の数を意識的に絞っているのだろうと思う。エリア内に競合店が皆無だからそんなんでもやっていけるのだろう..


ちなみに私がキーボードを買うきっかけになったのは同僚がたまたま寮に持ち込んだキーボードをさわらせてもらったからで、最初に買ったのがKORGのDP80というやつ。秋葉のLAOX楽器館で買った。そして、シンセを買うきっかけになったのが、これまた"たまたま"入った楽器屋に展示されていたDX7のストリングスの音が良くってショックを覚えたから。弾けないくせに長い時間適当な和音出して音を聞いてた.. 20年以上前の話だけどね。KAWAIのK1買ったり、のちに SG1D買っちゃったりって、そういうきっかけになったのは、たまたま、の出来事、だったのだ。たまたまそこにそれがあって、それを自由に触れた、というのがきっかけだったのだ。
もう少し話を戻すと、今はどうなってるか知らないけれど、昔大阪難波の高島屋の1Fに楽器売り場があって、まだアナログ時代だったけどローランドのアナログシンセが展示されていた。30年ぐらいまえかな。あの当時何十万もしたはずだ。でもちゃんと誰でも自由に弄れるように電源入れて、音が出る様に出してあった。当時そんなの高価な商品を買う客は少なかったはずだが、それでもそうしていた。今は買わない、買えないけど、将来のための出会いの場だったのだと思うね。子供だろうが老人だろうが、誰かがさわって、もしかしたら.. あるいは今は無理でも、大きくなったら、お金が出来たら.. そういう事なのだろうと思う。百貨店が百貨店だった頃、売り手は売り手でただ安いだけではない、買える人には物を、買えない人には夢を売っていた、のだろうと思う...
僕が大人になって、ふとそういう事で楽器を手に入れた、というのは、どこかにそういう、あのとき目にしたもの、手に触れた物、そして手に入れられなかったもの、純粋に欲しい、触ってみたい、という気持ちのかけらが残っていたのだろうと思う。
僕等の世代は、例えばピアノやらエレクトーンは軽自動車~小型大衆車と同額ぐらいの商品。だから僕の世代でピアノが弾けるとかエレクトーンやってた、って人はお金持ちか、あるいはローンで相当無理をして買っていたわけなのだ。子供の将来や教養、趣味に投資できる親だったって事で、そうでなかった多くの人とはやはり何かが違う.. って加齢臭ただよう話ではあるが、そういう世代からみると、件の島村の店長は遥に若い世代に見受けられるし、何不自由なく育ってて、モノに対する思い入れとかは無いのだろうなぁと感じる。 僕みたいに、音楽的に無学、文盲に育ってしまって、欲しくても買えなかった、大人になってそういう事に気づいて... なんて世代からすると、このありさまがちょっと悲しいのである。

せっかく、夢を売れる商売しているのに、なんてもったいない..
買わない客に触らせる義務はない、ってのは間違いではないし、楽器店はショールームじゃないってのもそのとおりなのではあるが、それでも何時でも誰でも触れて音が出る展示を心がけてる店はどうしてそうしているのか.. まぁそんな事に気がつかないから、ああいう展示するのだろう.. なんか夢がないねぇ.. 夢も思い入れも無いのだろうなぁ彼らは.. まぁサラリーマンだし..

という理由で、無駄に一日中電源を入れられてるだけで、しかし一日中音が出される事のないシンセ達を見る度に、なんか悲しい気持ちになる私でありました..
まぁ、5,6年前にゃ無かった店だから、そのまま無かった事にしておけばよいのかな..
いや愛想も何もないけど安い、とか、高いけど愛想がよくてサービス満点とかいう店だったらまだしもね、値段は安くないは、展示そのたが上述のごときじゃ、ごめんなさい、って感じなのだよね..
今までちょろちょろ、買ってきたけど、このままじゃ今後は買うことは、まず無いかなー、なんて思いつつ、近所にゃここしかないので、今後も定点観測させていただきますね。

地方に住むてのは、こういう悲しい店しか選択肢がないし、こんな店でさえありがたい、無いよりマシか..と言うことなのだよなぁと...
あと、せっかくKORGやROLANDの営業さんが新製品売り込んでも、末端の店舗でこういう悲しい展示されてるってのは、情けないだろうねぇ..  僕が営業マンだったら、こういう店、ちょっと考えちゃうね..

まぁ、ここは客層も悪いんだけどね。例えばDTM用のモニタースピーカー類なんか、ユニットのコーンキャップは殆どベコベコに潰されてたりする。ただそんな事されてもレイアウトも展示方法も全然変えようとしない、その辺がダメだなぁと思う。スピーカなんてある程度離れて試聴するものだから、手に届く所に置かなくてもよいわけ。頻繁にいたずらされてるんだから、監視の目の届くところにおかなきゃ。でも、何年も同じレイアウトなのだよなぁ。 まぁキーボードの展示の件と言い、そういう客に配慮する、って気持ちが欠けてる店なのかもしれないねぇ.. 競合がなくて、危機感ないのかな..
なんか何とかの遠吠えみたいな感じになってきたけど、最初に書いたmicroSAMPLERのときに店員の態度にマジにカチンと着たので、ホームページのフォームから商品展示に関する上記主旨をご意見した事はあるのです.. が..
K1やSG1壊れたらどこで買い換えようか.. やっぱ通販かな. あるいはこの2台処分してSV1にしてもいいかな、とか妄想が...
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2012年11月 追記 ‥やっぱり悲しい店だった...

さて、この残念な店舗、たまに覗いてたのだが、全然変わりばえがしない...まま時が過ぎたのだが、

最近新しく発売されたKORG KROME がなかなか素晴らしいので、88鍵盤モデルを現用のSG1Dの代替え、買い替えようか、と思い立った。 今後このままずっとSG1Dその他、古い楽器をかかえたままと言う訳にも行かない状況になるやもしれぬ、あるいはもう楽器で遊ぶ余裕すらなくなる可能性もあるのかも、という今後の身の振り方にも関わる事情もあった。

ただ安いだけなのであれば、通販が安いし早い。しかしSG1Dの処分はどうしよう、まだまだ使えるし、有名な機種なので二束三文でも下取りに出せれば誰か欲しい人が居るのではないのか..

と言う思いがあった。で、島村楽器は


「島村楽器では全国の各店舗で買い取り・下取りを受け付けております。
店頭での買取査定の他にも、お電話での査定も受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。」


などと書いてあるので、88鍵盤という大きな楽器でもあり、配送や回収の費用がかかるとなると、感じはいいけど遠くの某店で買うより感じは悪いが近くの島村で買う方がいいのかな、という事でとりあえず商談に出向いた。 KORG KROME88を買う条件として、SG1Dを下取りする、という商談である。

KROME61が置いてあったのでしばし弄ってると、若い店員がやってきたので、まずKROME88がいくらぐらいなのか聞いてみた所

KROMEの88鍵盤ですか.. たぶん高いですよ〜20万以上かなぁ〜 ヘ(゚∀゚ヘ)ヘラヘラ
などとヘラヘラと答えたのであった。

KORG KROME88は定価(MSRP)が17万台の商品なのである。 そしてその実売価格は今の所14万台が相場なので20万以上というのは明らかに嘘である。 嘘でなければ、知らないからそれぐらいであろうと、その場限りの適当な事を言ったのであろう。分からないので調べます、ではなく、分からないから適当に答えたらしい。

他所だと14万ぐらいなんですが?と向けてみたら怪訝な顔をする。この店員には以前遭遇した事があり、シンセの音の薀蓄などあれこれ語る人であったのだが、今季最大の目玉商品の価格の知識もない店員であった。俗に言うシッタカくんの類いらしく、非常に嫌な感じだ..

で、肝心の商談、というか、KROME88を買う条件として手持ちのキーボードを下取りに出したい.. と言ってみた所、これがなんと、下取りできません、の一点張り。下取り希望の商品がどこの何の機種か聞くこともなく、下取りは難しい、回収も処分もできない、という回答であった。

どうぞお気軽にお問い合わせください、とあったのでわざわざ出向いて聞いてみたら、買取下取りを受け付けております、という事が嘘であったのだ。

彼の言い分は、シンセはピアノではないので、ピアノの配送業者がつかえない、だから回収できない、かりに配送できても下取りできない..難しい シンセとピアノが違うのはわかりますよねぇ?.. という理由で下取り出来ませんの一点張りであった。 ピアノ買うのであれば業者が使えるので回収出来る可能性はあるけどピアノじゃだめなの? ともおっしゃった。 KROME88を買いに来てるのに、ピアノじゃだめなんですか、なんて、よくそういう発想ができるものである。口からその場で適当な事を言ってごまかすチャラ男の類なのだろうか。

私としては、古い機種なので下取りできません、あるいは回収費用がかかりますがいかがいたしましょうか、ぐらいであれば予想の範囲内であったのであるが、機種を聞くこともなく頭から下取りは出来ませんの一点張りは予想外であり、また上記に揚げたサイトの説明と多いに食い違う。すくなくともキーボードの下取りなんかしてないんじゃないか。

88鍵盤2台も置いとけないし、重い機種なので困ってるんですがなんとかならないですか、と言ってみた所、その答えが

私も音楽活動していて楽器運ぶのでわかります、重たいんですよね〜 ヘラヘラ


買い替えのニーズである旨冒頭で伝えているのだから、配送業者を手配できるか調べるとか、費用がどれくらいかかるか見積もるとか、そういう発想が欠片もない、顧客のニーズに答えようという気持ちのかけらが一片たりともない、という事が、この何の答えにもなってない心ない発言に感じられた。

と言うことで、非常に阿呆らしくなってきた。 少し困ってると

88鍵盤の値段おしらべしましょうか..

などと言うので、結構です、と断ってそのまま帰ってきた。最初から下取りを条件にだしているのに、下取り条件も言わせず下取りを拒否、それでいて、まだモノだけは売ろうという、その魂胆が気に入らない。

もう少し柔軟に、配送費用かかりますがよろしいでしょうか、とかそういう提案があれば、そのまま商談を進めて、見積もって貰って、値段が合えば注文していただろうと思うが。そのつもりで出向いたわけなのだが、徒労に終わった。


自分たちの都合:シンセはピアノじゃないので配送業者がつかえない、店の都合ばかりを一方的に押し付け、 私のニーズ = 買い替え に対する提案も何も出してくれない、そいういう店だったのだ...

お気軽にお問い合わせください、なんて書いてあったので真に受けたのだが、結局無駄足を踏んだだけであった。

実際、店の都合ばかり聞かされ非常に不愉快であった。
知らない事に対して適当に答えるその姿勢も気に入らない。
下取り受付各店舗対応を謳っているくせに現場では拒否されるというのも不誠実極まりない。

単に展示が寂しいだけでなく、店員の態度も客に対する姿勢も寂しい店という事がわかった...

こんな店でもあるだけ有難い、のだろうか..


ちなみに、ここで述べてるKORGのSG1Dは、20年ほど前、御茶ノ水の楽器屋まで出向いて買ったものだ。 たしかイシバシだった気もするが、ハッキリした記憶がないのだが、たまたま入店した店の人によると、当時この機種は結構人気があったらしく、在庫もなく注文して何ヶ月もかかるんですよ、と言う事であった。あぁ欲しかったのに残念だなぁ、と思ってたら "ちょっと聞いてみますね"という感じで、系列店かどこかに電話を入れてくれて、結局他店で注文のキャンセルが1台出てて丁度在庫があります! という事となり、たまたま入った店で買えたのであった。

在庫ありません注文で数ヶ月かかります、だけでなく、買いに来た客に買ってもらおうと問い合わせて、探して見つけてくれた。たまたま立ち寄っただけの、この一見の客である私に...

店舗としてはキーボードを扱う小さいところで、当時KORGの最高峰だったT1があって、私が店に入ると、店長さんなのだろうか、デモのつもりか、オーケストラの音でどドドーンと音を出してた記憶がある。でSG1Dの話をしたら在庫がないという話になって..

件の島村楽器の店員と偉い差である.. そんな昔話も思い出してしまった..


楽器というのは一般生活には無用のもので好きな人のもの、なので楽器屋は基本的には好きな人しか行かないし楽器はそれが好きな人しか買わない。まぁそういうモノであろうと思う。

こういう性質の商品である上に、地方の閉鎖性と競合店が存在しないなどの競争のなさから、顧客の要望に耳を傾けない殿様商売店、悲しい店が育ってしまうのであろう.. そんな気がするのである。

そんな店でも、あるだけ有難い、のだろうか...

実に悲しい楽器店だ..


Google で島村楽器の苦情とかクレームを調べてみると色々あって面白い、のだが、共通項は、店の都合、店員の都合を押し付けるという事のようであると思う。一番多いのが、自社ブランドギターの押し売りみたいな。ローン組ませて買わそうとする、とか、まぁありがちなパターンなのだろう。店員の知識のなさ、とうのもよく見かける意見。ある程度知識のある客、好みのはっきりしている客には不評なのではないか、と思う。このネットでソーシャルな時代に、このままズルズルと売れれば何でも良い的な商売してたんじゃそっぽ向かれると思うのだが。

ちなみに島村楽器は Twitter を使っていて、島村楽器というキーワードで情報収集している事がわかった。 で、ちょいと書いてみたらこんな事になった..



こういう情報収集によって店舗の改革とか店員の再教育とか売り場や展示の改善とか行われればよい、と思うが、単なる宣伝の場と見てるなら、何も変わらないだろう.. 変わったところで、ご覧の通り二度と買わない宣言したので私にゃ関係ない事なのだが..

これまで多少高くても地元で実物を見て買えるから、という事で、色々買ってきた店であったのだが、今回のKORG KROMEの一件であきれ果てた..ヘラヘラとその場で適当な嘘やクチから出任せを言う様な店員の居る様な不誠実極まりない楽器店とは永遠と縁を切る事となった..

大体、大型楽器の配送や引き取りの相談や手配すらできない実店舗など存在する意味がない、だったら通販の方が安くて早くて便利だからね。

二度と行かなけりゃ、買わなけりゃ嫌な思いもしないから、愚痴も書くこともなくなってスッキリ.. 悲しい思いをしなくて済む。

この一件の直後 KORG KROME 88 は音家で買ったのであった

以降2013末までの約一年で、KROME88, MS-20 mini, Volca 3種, Vox DelayLab, ZOOM Q4 etc、 2013年は随分買い物をした年となったのだが、 全て通販で済ませた。

近くによい店があれば無論そこで買ったと思う。 Amazonなどの大手通販の一人勝ちにも多々問題はあると思うし、店頭で見て触って買う方が良いにきまっている。

しかしながら、こういう残念なリアルな店舗しか存在しないので仕方がない。
そういう店舗は消費者側から見るとその存在意義は全くないのである...

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6/29/2016 追記

Twitterで知った記事なのだが

少子高齢化もなんのその 島村楽器の業績が好調なワケ
お客さまから質問されて、その場で「分かりません。いまから調べます」といった対応でも、会社としては“よし”としている
中学生が2万円を握りしめて、ギターを買いに来たとします
その中学生は2万円しか持って来ていなくても、2万円以上の音を求めているのであれば、6万円のギターを紹介しなければいけません
その中学生には10万円のギターを手にしてもらって、音楽をより楽しんでもらいたいという想いがある

利益追求はどの企業も同じではあろうが、ここまで露骨な事を言い切れるのはやはり体質としか言いようがない。あの妙な雰囲気の店舗も、ヘラヘラとふざけた態度の店員もローン組ませるという評判もすべて企業体質、方針という事らしい。

仮にメディアの前での喩え話としても、金のない中学生に高いものをローンで買わせるなんて考え方は商道徳としては外道と言わざるを得ないであろう・・・拝金主義此処に極まるとしか言いようがない

仮に2万しかない中学生がやって来たら、買える範囲で出来のよいものを見つけ、アドバイスするのが正しい店員の姿じゃないのだろうか。

 それを、安いものでは楽しめない、練習にならない、高価なものほど価値がある、そういう拝金主義、銭勘定を、経験の無い中学生に植え付けるなんて、喩え話としても、その根性がなんとも気持ちが悪いではないか。

地方の悲しさは、そんな店しか選択肢がない、そんな店だからこそ大型ショッピングモールと共に進出してくる・・ そういう事だ。

以前、某リサイクルショップで、高校生らしい制服を着たベースを試奏する女の子をみかけた・・・ 自分の買えるものを、自分の行ける範囲の店で見つけて、自分で試して、自分で納得して買う、誰に押し付けられるわけでもない、実に主体的な姿じゃないか・・

対比して、ものを知らない子供に薀蓄を語って高いものを売ろうとする精神の汚さといったらどうだろうか・・ 


おまけ・・

お金持ちならともかく、普通の人がギターを買って始めてみよう、という場合のヒント・・

高いものは良いに決まってる、と言うけれども、初学者がローン組んでまで買うのはバカだと思う。老後の楽しみにするからと退職金で買うならともかく。

仮に、数万円のギターで飽きてしまうのであれば、何十万円のものでも飽きてしまうと思う。

あと、誰が見ても解る様な高価なものを、ロクに弾けないのに買ってしまうと、自分が恥ずかしくなるよ。無論嗜好品なので本人がよければそれでよいのだし、それが励みになって上達するかもしれないけど。

安い楽器は、初学者の見極めとしての存在価値は高い。一定の品質があれば、ともかく触ってみる、体験するきっかけになる。ギターというのは個人工房の手作り品を除けば、ほぼ完全に工業化され大量生産されている大きな産業なので、まともなブランドの製品であれば安いものでも案外使えるものである。むろん細かな所で安っぽさは否めないが、ドレミも弾けない初学者が気にする事ではなかろうと思う。

大手ブランドには、大抵エントリークラスのやすい価格帯の商品が存在する( Fenderなら Squire, Gibsonなら Epiphone など)。この業界は上にも書いたとおり完全に工業化されているので、そういう商品でもけっこうよく出来てたりする。一番売れる、つまり大量生産されているのでコストダウンもしやすいのだろうと思う。昔は海外大手の廉価版は国産、という感じだったが、今は国産品は高級な部類になってしまって、大抵は中国製だったりする、というか電子楽器を含めて売れ筋商品が中国製であることは避けられない状況です。

通販を利用するのも良し悪しがあるけれど、安いものを買うなら悪い選択でも無いと思う。 安いものでも手に入れて、安いがうえにあれこれ自分で弄ったり改造したり、という事がやりやすい。 楽器はメインテナンス、調整が大事だけど、お店にメインテナンスを頼むと、高級品でも安物でもとても高く付きます。DIY精神がある人なら、試行錯誤しながら覚えてゆけば大丈夫。 

修理が必要になったらなおさら。1万円のギターの修理をプロに頼んで数万かかっても、それは仕方がない。高級品も安物も同じ手間がかかるからです。
なので、安い楽器で自分で修理調整を試してみるというのも、楽器に慣れるよい事だと個人的には思う。なまじ初学者なのに高級品を買い求めて、簡単な調整もろくに出来ない、なんてのは馬鹿げてますから。

最初にオーソドックスなタイプを選ぶと、パーツ等の入手が楽なので、形にこだわりがなければ、大手の代表的なモデルを選ぶのが良いと思う ストラトキャスター、テレキャスター、レスポールなど・・汎用パーツが沢山出てるし、調整や修理ノウハウがどこにでも転がっているので間違いがない。(私はバカなので最初に永久保証の凄いものを買ってしまって、しかしメーカーがなくなって保証も立ち消え、もはや交換部品がない、あってもオークションなどで異常に高価格、などどうしようもない状況に陥ってる。そういうのは馬鹿げてます)

地方だと、島村よりリサイクルショップの方が珍しいものがぶら下がってたりするし、目利きができればよいものに巡り会える可能性もあると思うけど、初めてなら、ハズレを弾いたら目も当てられない(ジャンク=ゴミも同時に売っているから)けど、有名ブランドの新しい物で調整済み、保証付きであればハズレは少なそう。でもそういうのはけっこう良い値段を付けてる、ヘタすれば量販店通販で買えそうなぐらいだったりするので、あんまりお得とも言えない。見る目がないと難しいと思う・・

リサイクルショップといえば、島村のPB商品がどこでも必ず何本かぶら下がっている・・ここの商品は大手からOEM供給なので、品質は悪いものではないと思われるが、正規メーカーのブランドより買い叩かれるのか、大抵安く売られている。工業製品なので品質は同等で、印刷されているブランド名が違うだけだ。

それがどういう意味なのか、と言う事も考えてみたほうが良いと思う。

全く同じ楽器に、一方は世界的メーカーのブランド名、一方は中学生を丸め込む企業のPBロゴが刻まれている・・日本ローカルしか通用しない商品・・・

物は同じだとしたら、どちらを選びますか、という事だ・・

ブランドといのは、長く地道に誠実に商売するからこそ育つものではなかろうか・・
中学生に押し売りする様な所のブランドがヘッドに付いたものを弾きたいでしょうか・・

あまりにバカな考えを堂々と語っているバカな楽器店の記事を読んで驚愕、ついつい余計な事を書いてしまった・・

最後に、ギターは金額じゃないよ・・
Queenの ブライアン メイ のギターのエピソード を思い返して見て欲しい。


一番安いギターですら買えなかった彼は、父親と一緒にギターを作り、それを使い続けている・・という有名な話だ。

日本では、昔はレコード屋なんかに、大抵安いギターがぶら下がってたものだ。安いといっても、普通の人から見ればそこそこの値段、昔から楽器は贅沢品だったわけだ。たしか渡辺香津美はそういうのを母親に買ってもらって嬉しくて弾きまくってあそこまで上手くなるきっかけになったという話を読んだことがある・・

何れにしても、子供がなけなしの2万を握りしめて買いに来て10万のギターを買わせるのが方針と言い切るバカな楽器店、ノルマが全てのヘラヘラと軽い店員の口車にのって、そんな低次元の楽器店の、売る側にとって都合の良い、利益率が高いだけのPB商品をローンしてまで買うなんていかにバカな事か・・・

という様な考え方もある、という事を頭に入れて、選んでください。
正直、最初は何だって同じだよ。指が動かない、指先が痛い、全然うまく音が出ない・・買うんじゃなかった、とか、しばらくはそんな感じだし・・ 

おしまい

Saturday, December 04, 2010

Today's unboxing KORG M01 and its Demo





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なんと デジタルPCMシンセサイザーの草分け、歴史的名機 KORG M1 が 任天堂DSのソフトになった!!!
これを買わずにいられるか、ということで予約していたのだが届いたので早速記念の開封ビデオと簡単なデモをupしてみた...

Tuesday, October 05, 2010

今日の 続々東京マルイ IRCヘリ Mini X 修理のナゾ スタビライザー先端破損編

DIYのお約束ですが、修理はあくまで自己責任でお願いしますね

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前回スタビライザー折れを純正パーツで修理したのだが、またやってしまった。

今度はスタビライザーの先端部の真鍮のウェイト部分が片方折れてどこかへ飛んでしまった...
先端部の破断だけで、その他はまるまる残っている。これなら何とかなるかも、という事で、この様に修理してみた。


折れなかった方のウェイトも外して、オリジナルのウエイトの代わりに糸はんだを巻いてみた。オリジナルより重くなる? 全くの目分量なのでよくわからないけど。

バーの先端部はテーパーがかかって広くなっているので、この様に巻きつければ回転しても外れない様である.. 安全を見るならば接着剤か何かで固めた方がいいかな.. いちおうアロンアルファを滴らしておいた...

で、結果から言うと、こんなでも問題なく飛ぶ... 

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最近は以前程落とさなくはなったのだが、それでもあちこち引っ掛けてしまう。浮かばせるだけだとつまらないので、ぐるぐる旋回飛行させるのだが...

トータル何フライトしたかわからなが、さすがにキャノピー割れてきたし、バッテリーのヘタリなのかモーターのヘタリなのか、滞空時間も短くなってきた...
ブレードとスキッドは予備を買ったのだが、そちらはまだなんとか大丈夫。バッテリーは予備を買って冷暗所に保管してる.. が、モーターがヘタったら、このヘリはおしまいなのだろうな..

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なんて記事書いた翌日、上ローター側のモーターが回らず...当然飛ばない。

バッテリーより先にモーターが 死んでしまった様だ...
あるいはドライバーかもしれないが..

毎日飛ばしてると、せいぜい寿命は2ヵ月ぐらいなのかも..

モーターやコントロール基盤はAmazon.co.jpでは売ってないから、この機体はこれで終了だなぁ..

Saturday, September 11, 2010

今日の 続東京マルイ IRCヘリ Mini X 修理のナゾ (Amazon.co.jpより純正パーツ入手で大成功編)

DIYのお約束ですが、修理はあくまで自己責任でお願いしますね
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スタビライザーが折れて飛ばなくなってしまった東京マルイ販売のIRCヘリ miniX、前回は修理してみたがあっけなく再度折れてしまった、という結果となった。


メーカーに修理に出すと修理費、送料その他、結構上品な金がかかるし、また同様に壊れるかもしれない..されどブレード以外の部品は小売りされていないし...

結局1フライト100円か200円ぐらいにつく、高いおもちゃなのだなぁ.. しょせんはおもちゃなのだなぁ..
部品がきちんと売られている本格的なモノでないとだめなのだなぁ...おもちゃ屋の商品はやっぱりオモチャだなぁ..

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なんて諦めかけていたのだが、純正パーツが簡単に国内で手に入る事を発見した。

なんとAmazon.co.jp で買えるのである!

Amazonでは東京マルイのminiXとまったく同等品である メディアクラフト DS-Xという機種を販売しているのである。どうみてもまったく同じ。そして東京マルイと違ってこのメーカー(商社?)は部品も小売りしているようで、amazonで本体同様買えるのである。スタビライザー、ローターAssy,ブレード、スキッド、カウリング、そしてなんとLiポリマー電池まで売られている。

ブレードの値段も東京マルイの1/3と常識的だ。(スペアローター : メーカー希望小売価格 各¥1,800(税別)こんなもの1800円もするはずは絶対にないと思うが...原価が知りたいねぇ)


と言うことで、早速注文、本日納品されたので修理した...



スタビライザー2本、ブレード一式、Liポリマー電池1個、スキッド(未着)、何れもそのうちダメになりそうなものを買った。これだけ買っても、東京マルイで唯一純正パーツとして売ってるボッタクリ価格のブレードセット以下の価格、送料も無料.. すばらしい

電池はどうしようかな、と思ったが、Liポリマーは案外ヘタりやすい気がしたので。
miniXのキャノピーから透けてみえるLiポリマー電池上の型番印刷と今回入手したものは全く同じ(LJ1220K 70P) 。つまりAmazonで売っている、東京マルイが言うところの"非純正な類似品"は、実は完全無欠な純正品なのである..

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さて修理... 壊れたスタビライザーのピンを抜くのは素手では無理なので、先の細いプライヤーやピンセットが必要。あとは機体に付属のねじ回しのみ。

不器用な私でも、なんとかできるぐらい、とても簡単な作業..なのだが、スタビライザーのピンはローターをシャフトに付けた状態で押し込まないと失敗する.. 最初ローターをシャフトから外して組んだら押し込みすぎてローターがシャフトに入らなかった...というミスをしたのは内緒だ...どんなことでもやってみないと解らないものだ...

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と言うことで、Amazon.co.jpのおかげで見事に復活!

ブレードやスタビライザーは壊れやすいので、自分で修理したいminiXのユーザーは予備を買っておいても損はないと思うし、 自分で修理を前提にするなら、機体もマルイのminiXではなくAmazonのDS-X買うのがお得だと思う。だって類似品、ではなく、全く同じものなんだから。だったら安くて部品の小売りもしてくれる良心的な販売業者の製品を応援したいね。

東京マルイの言い分だと、これは類似品の非純正パーツによる非公式な保証外の修理になるのだろうが、元々この機種は彼らが設計製造販売しているわけではない。同じ品物が海外では別名で売られている。マルイはただの流通業者の一つ、に過ぎないのだろう。

同じものを別名で輸入販売する業者が出てきて、しかも部品も常識的な範囲の値段で別売してくれる..

東京マルイの様に古い流通による高コスト体質(高値)、かつラジコンは破損がつきものなのに、部品は売らない、唯一売っているブレードが非常識な値段、そういう態度では、もう売れなくなるんじゃないかな...? Amazonみたいに何でも売る体質の小売店が出てきた以上、もうすこしオープンにしないと..

とにかく、こんな単価の低い玩具の部品を、たいして儲からないだろうに.. というものを輸入している別の業者が出てきて、それをAmazonが売っている、これは素晴らしいことだ。

自分的なAmazonの評価がまた★一つupした...

Sunday, August 29, 2010

今日の 東京マルイ IRCヘリ Mini X 修理のナゾ (成功の失敗編)

お約束:修理は、あくまでも自己責任でおねがいしますね。

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夏休みに 東京マルイのIRCヘリ MiniXという奴を買って以来、毎日2,3フライトぐらいづつ遊んでいた。



こんな小さいモノが自由に部屋の中を飛び回のだ。こう、なんか飛ばさずにはいられないおもしろさがあるのだ。

ただ、どうしても手元が狂う、壁際によると自分の起こした風で吸い寄せられるし、エアコンなどの風、対流に流されたり、一瞬左右がわからなくなったり、まぁ要するに適当に飛ばしているとぶつかって落ちるのである。まぁ、下手くそという事なのだが。

あるいはこんな瞬間も度々...



パイロンに見立てて旋回してたら手元が狂ってこんなことになったり。

と言うわけで散々墜落させたりしていたのだが、意外と壊れないものである。

けっこう強いじゃん.. なんて思ってたら、とうとう先日スタビライザーがポッキリと折れてしまった...





このスタビライザーがないとこのヘリは飛ばないのである..

販売元に送れば修理してくれる(Assy交換?)らしいのだが、往復の送料、修理代金、銀行振込費用など考えると結構な額になるようである。 また玩具扱いなのでこまかな修理部品のバラ売りはしていない様である。

この機種は定価8000円近い値がつけられている。市場価格は5~6千円ぐらいと玩具にしては高い。壊れやすい部品のバラ売りぐらいしてもバチは当たらないと思うが、下手に修理されて事故になったり、クレームになったりする危険など、まぁいろいろあるのだろう。

元々この機種は中国?メーカー開発品の様で、海外ではこの機種はUS$30前後で発売されているようで、つまり日本の定価はその倍以上、日本の典型的な卸売り、小売の販売システムによって高コストになっているのだろう。

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メーカーに送って修理すると下手すれば海外通販で新品が買えてしまう。またその海外に部品を注文すれば安く部品が手に入るのだが、まぁそこまでしなくても..まずは自分で修理出来ないかどうか試してみた...

ちょっと考えても、アロンアルファではダメそうである。仮づけぐらいは出来るだろうけど、何かに当たった瞬間吹き飛ぶのは明白である。なので仮止めして、まわりをエポキシで盛って補強してみよう、という修理方針を立てた...

で、仮止めの時にうまく位置が合う様に、針金を埋め込んでみた... 使った針金は、針金というより使い古しのギター弦である。力を持たせるという意味ではなく、タボにするというか、ガイドになるかな、と..



ダイソーで100円の 0.5mm ドリルビットを買ってハンドバイスで約1mmのスタビライザーの破断面に穴あけ..たのだが、 これは実は半分失敗した。 おっかなびっくり、おそるおそる、見てもよく見えないので半分勘で穴あけを慣行したのだが、折れた側はまずまず、ちょっと中心ズレたがなんとか掘れたのだが、軸側の方は途中でハンドバイスを床に落として.. ドリルビットを折ってしまったのでそこでStop、非常に浅い穴しか掘れなかった。

(細いドリルビットは落とすだけで折れてしまう、という経験を得た... 今度からはすぐ折れるものとして数本買っておこう。100円だし。)



それでもなんとか、0.5mmぐらいは掘れたのかな、なんとかガイドの役にはたった。仮止めが固まるまで手でホールドしたのだが、うまく接着位置をキープする事が出来た。

これらの接着にはアロンアルファのプラスチック用という、プライマーが付属しているものを使った。そもそもこの樹脂はなんなのかよく解らなかったから。

なんとか仮づけした後に、2液混合式のエポキシ接着剤を補強として盛ってみた...



最終的には折れた側と同様に折れてない方にも補強とバランス取りの意味を含めてエポキシを盛った。なんか見た目は悪いが、なんとか飛ぶに耐えるぐらいの強度は得られた様だ..



テストフライトの結果、大きなブレも振動も出ずうまく飛んでくれた。何度か落ちたけども壊れなかった。とりあえずは修理成功となった。しばらくはまたこいつで遊べそうである... 

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値段的に、国内流通のものはやはり割高で、おもちゃと割り切るには高価であり、メーカー送りの修理を数回行うとそれだけでトータルコストがもっと本格的な本物のラジコンが買える程になってしまう..本物というのは、ラジコンは堕ちて壊すもの、という事を前提として売る、つまり保守補修パーツを一通り売られているものである。

国内正規品という割高な値段で売っているのだから、出来れば無保証でいいからパーツ類は原価に近い形で注文できるような売り方をしてほしいと思う。正規のブレードは1セットが1890円と、ちょっとあり得ない値段になっている。これも海外の小売の倍以上.だ。 

そういう意味では、できるだけ工夫して自分で直せるだけ直して遊んで、あとはゴミ箱行きというのがいいのかもしれない.. おもちゃにしては精巧過ぎるので惜しいのだが、売り方が玩具なのでしかたがない..
たばこ20 箱、まぁ3週間分の嗜好品と考えれば3週持てばペイした、ぐらいに考えればよいかと。

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と記事を書いて upした直後にまた折れたorz

修理後2フライトめ、手に持って前のめりに傾けて離陸させると飛び初めにびゅーんと進むのだがいつもの様に止まらずにカーテンに激突....

修理した部分のエポキシ補強部分がガラスの様に折れてる..
エポキシは固まるととても固いのだが、やっぱり衝撃には弱いのだろうな。

ま、いいか...

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追補

Saturday, August 14, 2010

Today's Helicopter sound on KORG DS-10


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夏休みの暇つぶし..
KORG DS-10でヘリの音が作れるかな? とやってみた。なんとなく、まぁそれっぽいかな...

Monday, August 09, 2010

今日の 東京マルイ IRCヘリ mini X を飛ばしてみた:夏休みスペシャル

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全長10cmぐらいの超小型の赤外線式リモコンヘリ、 mini X。えいやっと買ってみた。ラジコンヘリはもはやブルジョアの遊びではない...  おもちゃにしてはかなり精密だと思う.. いいとしこいてラジコンかよ、と思ったが、びっくりする程ちっこい、ミニカー大のヘリがちゃんと空を飛んで、コントロールできる、という驚き。売り場では、俺より年上のいい年こいたオッチャン達が熱心に見つめてたりした.. おれたちゃ、子供の頃にラジコンなんか高級品過ぎて買えなかった世代だ.. その世代で昔からやってるよ!って奴は本物のブルジョアだ..


玩具と言えば玩具だけれど、考えてみるとすごい。 3機の超小型モーターのドライブとそのコントロール、ジャイロセンサの姿勢制御、IRコントロール受信.. 精密な板金,モールド加工および組立.. これを玩具として売れる値段に仕上げる.. すごいハイテク。これ多分SONYとか東芝とか、大企業がうっかり1から開発したら、すごい値段になっちゃうと思うよ..

と言うことで、いい年こいたオッサンが、ポケットマネーでちょっと遊んでみるのも、悪くない、と思うよ


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と言うことで一日 2~3フライトぐらいのペースで遊んでいたのであるが、3週たたぬうちにスタビライザーが折れてしまった...


1フライト100円ぐらいの単価か ^_^;)
メーカーに送ると修理してくれるらしいが修理費往復送料代金振込を考えるとけっこう高くつく..

だめ元で自分で修理してみるか..?
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追補


もしこの機種に興味があるなら、そしてDIY修理を厭わないなら、価格が高い上に修理部品を小売りしてくれない東京マルイのminiXではなく、amazon.co.jpで売られているメディアクラフトのDS-Xという機種をお勧めしたい。単価の低い、つまり利の出ない部品を、それでも常識的な価格で売ってくれる業者を応援する意味でも。


Saturday, August 07, 2010

今日の Amazon Kindle DX のカバーを自作してみた

ついふらふらっとAmazon Kindle DX をポチッてみたわけであるが、Amazonで別売している専用カバーは買わなかった。すこし値がはるのと、取り付け穴まわりが膨らむなどクレーム評価がぽちぽち見られたからである。

家で使ってる分別段カバーが必要と言うわけではないが、ガサツな性格ゆえ、なにかにぶつけたり、落としたりしてディスプレーを破壊してしまわないか、という懸念もないわけではなかった。

自分でなにか工夫できないだろうか... と言うことになって、ふと、あるものの存在を思い出した。

随分昔にもらった横河電機のハードカバーのノート、である。 おそらく顧客サービスのノベルティーグッズ的なものなのだろうと思う。ノートといっても中身の大部分が方眼紙だったり、巻末に各種計算図表など掲載されている、エンジニア向けのノートである。

昔上司からもらったのだが、使わずに机の引出ししに入れて10うん年... 今回これを発掘してみると、ピンときたのだ。大きさ的にKindle DXとぴったりではないか、と。




で並べてみると、本当にドンピシャなサイズ...



LSIテスターの広告が載っている...
これは1993年頃に配られたものの様だ..


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と言う事で、こいつをバラして、外装をKindleのカバーにしてしまおう..

ノート部分をカッターで切って取り外し、背表紙部に紙を張って補強..

Kindleはベルクロで固定する方式を採用。


表紙裏はカレンダーが載っていたのだが目障りなので適当な紙で化粧なおししてみた..



ぱたりと閉めた時に用紙裏がジョイスティックを直撃しない様、バンパーとして表紙裏にゴム足を張ってみた。


こんな風に自立も可能...

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Kindleは薄く、ちょっと持ちにくい感じがするデバイスだけれど、こういうカバーをつけて、表紙を折り返すと多少持ちやすくなる気もする。 

市販の革製の上等なケースも魅力はあるが、こんなでも十分役立つのではないか、と思う...

Monday, July 19, 2010

今日の Amazon Kindle DX をポチってみた

唐突であるが なんとなく Amazon の 電子ブック Kindle DX (黒の新型)を購入したので簡単にレポートしてみる。
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7/15(木)未明に amazon.comで注文。7/18(日) 午後に到着。非常に速いデリバリーにびっくり。UPSで日本国内はヤマトが届けてくれるので安心。ちなみに値段はこんな感じ。現在円高・ドル安なのでお買い得、かも...

1 Kindle DX Wireless Reading... $379.00 1 $379.00

Shipped via UPS International
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Item Subtotal:             $379.00
Shipping and handling:         $20.98
Import Fees Deposit         $20.00

              Total: $419.98 (JPY 38,585)

Paid by Visa:            $419.98 (JPY 38,585)



簡素なパッケージで届く。



付属品はACアダプタ/USBケーブルと簡単な導入ガイドのみ。
導入といっても特になにもすることはない。まず充電して、電源を入れるだけである...



USBは普通にUSBストレージとしてLinuxからも認識、マウントしてデータの出し入れが出来る。

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Kindleのすごいところは、これ単独でネットにつながる、という事である。何の設定も、契約も要らない、のである。届いて即座に使える、のである。


3Gモデム、つまり携帯電話の3G回線で直接Amazon.comに接続、Kindle storeで電子ブックを購入できる。要するにPCなど介さず、3Gの電波が届くるところならどこからでも、このマシンのみで購入、ダウンロードが出来る。

で、専門書などもあるのだが...高い!


文芸作品などは$10前後らしいのだが、やはり専門書は高い。

とりあえずサンプルデータは無料で引っ張れるので、


どんなものかと、試しにひっぱってみたり..



(↑(シフト) + ALT + G でスクリーンショットが撮れる)

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電子ブックの表示だけでなく、PDFファイルの表示も可能。PDFファイルに日本語フォントが埋め込まれていれば日本語表示もOK。Kindleは公式には日本語対応されておらず、日本語フォントも入っておらず、従って単体で日本語表示はできないのであるが、PDFを作るときにフォント埋め込みにしておけば問題なく表示される。

こんな風に機器のマニュアルなど表示させる用途に結構いいかも...








ちなみに、この写真のPDFファイルのオリジナルにはフォント埋め込みされておらずそのままでは日本語NGであった。 とりあえず簡単にフォント埋め込みさえるには、オリジナルをacroreadで開いて、印刷を"ファイルで出力"..つまりPS形式のファイルに落として、これを ps2pdfで再度PDFに変換してやる。

(adobeのacroreadの日本語版のdebパッケージはDebian Lennyでもインストールして使える)

フォントの埋め込み具合を知るには pdffonts コマンドを使うとよいと思う。

(pdf2ps → ps2pdf とかだと読めるけどあんまりいい感じじゃなかった、とか(フォントセッティングの問題?) なんかフォント埋め込みというより画像化になっちゃってるっぽい(文字セレクトができない)PDFになった.. Linuxのフォント、印刷はちょっと鬼門って感じで実はよくわからない.. )

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Kindleをマンガビューアとして使ってる人もいるらしい..という事で、昔オンラインでPDF形式配布されたはるき悦巳のこのマンガファイルを表示してみた..



元々の画像が小さくデジタル的な粗の目立つファイルなのであるが、それでもまあ結構楽しめる感じで表示できる。



画像サイズが小さいので細かなペンタッチにノイズが乗っているが、


これぐらい見れれば、いいんじゃないかな。

解像度の高い、つまりドット数の多いファイルは結局表示時に縮小などの処理でCPUパワーを喰うみたいで、そういう意味でも、解像度は程々に抑えて軽いファイルにする、というのが一つの使い方ではないかなぁ、という感じもする。

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Kindleの画質は白黒16階調。

なーんだ、と思われるかもしれないけれど、たとえば電源Off時にあらわれる壁紙を見ていただいても分るように、



けっこう表現力はあると思う。




意外に綺麗でしょ?



本のイラストなんかはサイズの関係でちょっと荒いけど、文字ははっきりくっきり。残念ながらコピー紙の様な純白というわけではないけれど、新聞紙よりちょい明るい位の、グレアのない、直射日光下でもはっきり読める、要するに紙とほぼ同じ見え方をする。 

コピー用紙との比較

液晶でバックライトで白が眩しかったり、光沢で映り込みが激しい、直射日光下だと見えない、なんて事はない。何故Eインクを使うのかという理由は"見え方が自然だから"なのだろうと思う。

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テキスト読み上げ機能というのがあって、電子ブックの読み上げをおこなえる。もちろん英語のみ、である。ロボットっぽくもあるけれど、けっこう聞ける感じでもある。

↓こんな感じ↓



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おまけ機能として、3G回線でWikipediaにも繋げられる...


その他のサイトも接続は可能である。回線使用料は今のところ取られないらしいけど、将来的にずっとタダなのかどうかはよくわからない。なんらかの課金のシステムに変更になるかもしれない、と言われているが...

残念ながら日本語フォントが無いので、日本のサイトは見られない。フォント入れ替えすると見られるようになるらしい、のだが.. そういう目的で買った分けでもなく、ソフトウェアのハッキングに失敗して燃えないゴミにするのも嫌なので今のところ行うつもりはない... Kindleは ARMベースのLinuxマシンと言われているのでその筋のプロの人はおもちゃにしてるみたいであるが..

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持った感じは、それほど軽くはないなぁという印象。仰向けに寝っ転がって見る分には、まぁぎりぎり許容範囲かな。iPadよりは軽いです。 電車の中で立って、片手でグリップして、という使い方は多分ダメじゃないかな。座って読む分には問題ないと思う。

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電子インクの表示速度は...というと、思った程悪くない。といってもサクサク動く感じでもない。

あとCPUパワーを喰うからだと思うが、みっしり埋め込みフォントのつまった、容量の大きい日本語のマニュアルなんかだとページ送り、表示などに時間がかかる。電子ブックはリアルな紙の本に比べて読書スピードが落ちるというのは、そういう事もあるかもれない。本の様にページをぱらぱらとはめくれないから。


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まだまだ発展途中の新しいデバイスであると思うが、なかなかおもしろい機械だと思う。今後日本語に正式対応され、日本語の書籍などが揃ってくればなぁ、と思う次第である..が、どうなるであろうか。

表示デバイスの特性、および機械の仕様から見ても、Kindleは本を読むという事に特化したデバイスである。 最近人気のiPadとは全く違うデバイスなので、よく見かけるどちらがいいのか、という議論はナンセンスだと思う。 (大体iPadは3Gモデルですら iTunesとPCとケーブルがなければ使い始められない。スタンドアロンが成り立たない妙なデバイスだ..)

まぁ、このKindleのイラストの様に


木陰で読書するのが目的のマシンなのである..

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十数年前、PC World とか定期購読してた事があって、そういう雑誌類が読めればなぁ、と思っていたのだが、Kidle版の新聞雑誌類を国外で配信を受けると写真が出ないとかいう制限があるらしい.. 雑誌類のレヴューの評価の★がどれも低いのはそういう事らしい..

ちょっと期待はずれ..

でもまぁ、洋書を買う敷居が下がるのは確かだと思う..

問題は英語能力で、これは金では買えないから.... ^^;)