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Monday, March 05, 2012

今日の Rock Shox Judy XC のエラストマー交換

自転車修理メモ:古いMTBのサスペンションフォークのエラストマーが劣化したのだが、北米に交換部品を販売している業者が存在しており、注文して無事に修理ができた、というお話..
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1995年に手に入れたMTB, カリフォルニアのお店に直接注文して手に入れたものなのだが、ここ10年程は、ほとんど乗らずに室内保管していた。最後に乗ったのは、もしかしたらこのBlogに載せたこの写真の頃、2006年の9月..




これが最後かもしれない。とにかく全然乗ってなかったのである。室内に置いて、タオル掛けみたいに使ってたりとか、乗らないなら処分すれば、とも思うのだが、なまじ高価だったので(自分的に:この分野の趣味にしては安物なのだが..)捨てられずに、いつか整備して乗ろう.. と思っていた..

で、最近ちょっと思う所があって、先日埃をはらい、のんびり乗れる様に、ステムは可変式、ハンドルはライズタイプ、シートはジェルの入ったエルゴタイプに変更してみた。ハンドルの低い設定、つまりレーシングポジションはもはや体にきつい。ハンドルを引いて乗るなんて体力的にも無理があり腰に負担もかかる。早い話が、自転車も古くなったが、それに乗る体の方も老化してしまった、と言うことである。実際以前よりは楽に走れる様になった..

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で、ハンドルやシートを変えただけで置いておけばよかったものを、前からイマイチのフロントハブ、これがなんとかならんか、と欲が出てきた。昔乗っててチーっと音が出たこともあったのだが、今や回すとゴリゴリ..  なので、ハブ回しを買ってきて、グリス交換と玉押しの調整すれば治るかも、なんて思って実行した結果が今回の顛末に繋がる..

つまり、強固な固着と無知無理解の結果として、あまりに硬いのでソケットレンチでえいやっとやったら、調整どころか、ハブ軸をねじ切ってしまった。(バカだね...)


これにはアハハハと笑うしかなかったのだが、乗れなくなるのでやむなくフロントホイールを注文するハメになった。で、ホイールが届くまでに別の所をメンテしておくか..なんて思ったらサスがダメになっていた事が発覚したのである..

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このMTBには RockShoxの Judy XCを付けている。1995年当時一番人気のベストセラー。AMPのパンタグラフ式のサスの方が安かった記憶もあるのだが、構造が簡単な方がよかろう、とこれを注文したのであった。今思うとAMPの方が珍しいし効きも良かったのではと思うのだが..

しかしまぁ、この古いサス、私の個体はまだちゃんとストロークするし、乗れる、でも前より柔らかくなった様な、自分的には前より調子がいいかも? なんて思ったのだが、この際と言う事で中を開けてみると、片側のエラストマーが1セル崩壊していた...

つまり、ちょっとソフトになったか、というのは片側でしか支えてなかったから、という事であり、片側だけでも問題なかった、という事は、サスとして私の体重にマッチしてない、つまり今までサスが硬すぎて効きが悪かった.. と言う事で、本来体重に合わせてオプションのエラストマーキットを買って調整すべきものを、買ったままなにもせずに使っていた、という宝の持ち腐れをしていたのである..


カチコチの、コンクリートが粉砕した破片、みたいな灰色の物体が出てきたのである。他のセルはなんとか柔軟性を保っているが、これも時間の問題だろうな、という感じ。


でこのエラストマー、調べてみると、もはや売られていない。とっくにEOLな製品なのである..
しかし、このままでは乗れなくなる..大きさを測って代替えになりそうなモノを探すしか無いのか...





直径は 19〜20mm


長さ27mm程度

こうなると、

こちらの方の様に、ゴム製品を工夫してバネにするか..
あるいはこちらの方の様にゴム屋に特注して作ってもらうか..

何れにしても試行錯誤や工夫、注文先の確保、などが必要である。
ゴム栓に穴あけたらいいのでは、とか、子供の頃にあそんだスーパーボール、20mmぐらいのやつを沢山仕入れればバネになるのでは..など色々考えてみたが実行に至らず..行き詰ってしまった..

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国内、国外共に検索してみると、いまさらこんな古いサスなんか修理しても無駄、今の安い奴にでも変えたほうが性能もよいし、という意見が多い.. しかしなんとかならんか..とWWWを徘徊すると..

なんと、非純正ではあるが、1990年代の古いエラストマー式の交換部品を販売している業者が北米に存在していたのである..!



 営業実態がよくわからないのだが、見たところ古いフォークの部品を専門に扱っている様である。

(もう一つ、エラストマーではなくスプリング仕様にするキットを売っているところもあった。スプリングの方が良さそう、なのだが、オイルダンパーが死ぬと危ないかもしれない.. と言う事でエラストマーが無難と判断)

流石DIY大国、使い捨て文化の最右翼の国であっても、直せるモノは直して使うという人も大勢いるのだろう。 以前tomoya.comでスピーカーのウレタンエッジを売ってる専門業者が居るという事を知って注文して修理した事があるのだが、似たようなニッチな商売だと思う..

サイトを見る限り嘘ではなさそうだが、さてどうする‥
結局恐る恐る、エイヤっと注文してみた。

注文直後に確認の自動メールが1通(しかし注文内容などは書かれていない) 、発送時に発想とトラック番号のメールが1通来た。

で、しばらくすると.. 郵便受けに届いた..
非常に愛想のないEコマース業者であるが、きちんと届いた。


愛想がない、といえば、説明書きも納品書もなにもない、本当に商品が封筒に入ってるだけであった。もうたいした儲けにもならんので無駄な事は一切しません、というスタンスなのだろう。
しかし、とても有り難いサービスである、と思う。


Judy XC用は、 Medium と Firmしか選べず、Mediumを選ぶしかなかったのが残念な点であったが、これで古いサスが復活して乗れるようになる訳だから文句は無い。

早速インストールして


古いグリスをクリーニングして新しく塗り替えて..


組み込んで、 Judy XC が復活した...!


このJudy XCというのは、オイルダンパーカートリッジ装備、なのだが、これが樹脂製でとても脆く、普通は直ぐに壊れてオイル漏れ、なので社外品の丈夫な奴に交換するのが常識だったそうだ。
で、私の個体は、まだオイルダンパーが生きているのである。おそらく体重と比べて硬いエラストマーが設定されていたため、あまりストロークせず、従って、パンクもせず劣化も少なかったのではないか、と推測される。 という事は、このまま使っていれば必ずオイル漏れや破損が起きる、という事でもある。

しかし、最悪ダンパーが壊れても、エラストマーのサスはコイルばねのサスと違って自らダンプする特性がある(振動が減衰する)のと、サスの金属チューブの動きが一種のエアダンパーにもなるので ダンパー無しでも酷い事にはならないと思われる。実際Judyより下位バージョンIndyなる製品はダンパーなしのエラストマーのみだった、らしい..

今回WWWを徘徊して、日本でも世界でも、古いサスのエラストマーが溶けた、崩壊した、探している、という話があちこちでてている事がわかった。上記の販売サイトもそうした話題の中から見つかったものである。

でも、実際に注文してみた、という話はなかなか出ていない。

古いサスのエラストマーが必要だ、という方は、自己責任の元で、注文してみるのも悪くない、と思う... もちろん、この交換品も5年、10年で劣化するだろう。その時まだ売られているかどうか、わからない... しかしその時までは乗ることができる..

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余談

上に書いた様に、今回ハブを壊したのでホイールを"XT"ハブで注文した。
このMTBは基本がXTグレード(年代ごちゃまぜ)で組まれているので、それに合わせてみたのだが、最近のXTってのはポリッシュではなく梨地の表面仕上げで、しかもロゴなどが黒で印刷されていて消せない.. (昔はシールだったのではがしてすっきりできたのに.. )

と、見た目がちょっと期待はずれだった、のは、時の流れによるデザイン変更で仕方ないのだが..


生産国がマレーシアになっていた。
もちろん、マレーシア製だから品質が悪い、という事は絶対にない。
とてもなめらかにまわる。

ただし、世界に誇る日本のシマノの、XTというちょっと高級なプレミアグレードですら、日本生産ではない.. 産業の空洞化がこんなところでも見られた..という事が、同じ製造業に属する身としてちょっと残念であった..

リムはMavic なのだが、これは安くてもフランス製だ.. スポークはスイス。日本はこのグレードのハブですら国内生産できなくなっている..

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以下自分用のメモ

MTB諸元など

Frame : Supergo Access Max 1995 無塗装 7005 アルミ合金

Fホイール: リム Bontrager B1C ハブ 不明 (玉押しのゴムシールにKing Kongの刻印)

Rホイール: リム Bontrager B2C ハブ Shimano XT (型番不明 1995当時の現行品)

クランク廻り FC-M730, SG-X, BB: BB-UN91

ディレーラー FD-M737, RD-M735

ブレーキ: BR-M734

シフター/Bレバー : ST-M737 前3速 後8速

ペダル Wellgo LU-934 ;これがボロなのだがずっと使ってた

サドル : Avocet O2 ケブラー チタンレール :大元はVeloのコンコルドコピーのチタンレール

Fフォーク RockShox Judy XC 1995

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今回のレストアで

ペダル 三ヶ島 SYLVAN LITE+スチールのディープクリップ (荒れた所は走らないのでロード用) 

Fホイール: リム Mavic XC717 ハブ Shimano XT T780 :ハブを壊したばっかりに散財した..

サドル: Sella Royal エルゴジェルツーリング ♂用

ステム: Kalloy の可変式

サドルバッグ: Ostrich ホームセンターで売ってたのを適当に選んだだけ..

ハンドル:ちょっとライズ+後退してる、軽快車、安ATBについてる様なやつ

他に上記エラストマー(送料コミで$70ぐらい) 油脂類、タイヤチューブ、ケーブル類、ブレーキシュー,工具類 etc ひとつひとつは安物なのだが気がついたら4万円程消費していた.. ただ乗るだけ、であれば、その辺の量販店や通販で、そこそこのクロスバイクでも買ったほうが気持ちよく乗れるのかもしれないが、それではホビーにはならない。 初めはホームセンターでハンドルとサドルを買ったとこからスタートしただけなのに、ハブ壊して、サス修理して.. このありさま,..なかなか難しいところだと思う。

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ちょっと古いMTB レストアのジレンマ

XTが当時の新旧ごちゃまぜなのは、いわゆる leftoverの組み合わせで、だからフルセットでも安い値段だったのだろう。7速時代のRDに8速カセットとシフターで8速にしてるとか。

それはともかく、この年代の頃の標準仕様、8速、カンチレバーブレーキというのが曲者で、カンチレバーはMTBでは絶滅寸前で交換シューが少ない。調整もいまいち面倒だし..

で、主流のVブレーキに交換するのがてっとり早いのであるが、ブレーキレバーがカンチレバーと互換性がない。ブレーキレバーのみを替えられればいいのだが、一体型ラピッドファイヤーなのでそれは不可能、では現在XTグレードに8速仕様はあるか、と言うと今はなんと9速又は10速が主流となっており8速は存在しない.. ホームセンターで売ってるようなクラスのコンポが残っているのみである.. そういう8速コンポはぱっと見は綺麗なのだが質感がイマイチ.. 長らくXTクラスを使ってそれに慣れてると質を落としたくない.. でXT近辺のグレードにこだわると、結局ブレーキ交換の為にシフター、9速リヤカセットまで換える必要がある..が、リヤを現行品に換えるとフロントのリングも換えねばならぬ、というのは今はフロントも小さい径が主流で古いSG-Xなんかだと歯数が多すぎるのである.. という事でクランクとリングも交換.. ん最近はBBの形状も違うから..

つまり7速、8速時代のちょっとプレミアムなMTBに対して、現行ブレーキ交換する為に駆動系全交換..ほとんど組み直しになる..

レストアとは程遠い別物になってしまうし費用もかさむ。
コンポ類を部品として、小売の部品単価を積み上げゆくととても高くつく。
量販店で型落ちのメーカー完成車を買う方が安くなるかもしれない。

自転車も古くなったが、乗る本人も老化して、一生懸命走れる歳でもなし、のんびり散歩ぐらいだ。新しいものに飛びつくまでもなく、レースでカッ飛ぶわけでもなく、カンチレバーでも十分止まれる。

古いサス、古いブレーキ、古い駆動系。昨日今日、ブームに乗って買い込んでブランド自慢ってスノッブな人からふんと鼻で笑われるだろうが、このまま古い仕様のままで乗る方が丸くおさまる気がする..

あと、レストアしても、フレームが何時壊れるかもしれない。アルミ合金は強いはず、なのだが、たとえばシートのとこなんか、疲労して割れたら終わり。RDのハンガーも折れたら合うやつはあるのだろうか..

レースする様な人から見れば、元々フレームは消耗品、という考えであり、私のこのMTBもそういうレーサーのための安価かつスペシャルなショップオリジナルのフレームを組んでもらったもの.. 高級とは程遠い実用品として寿命が来たら終わり、と割り切るしかない..