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Wednesday, November 29, 2017

濁る楽器用レモンオイルのナゾ

memo :
 楽器屋でギター用などとして売られているレモンオイルとは何なのだろうかという疑問と考察・・ 汚れ落としに抜群の効果はあるが、ヤニの様な物質が溶け込んでいるので油断は禁物、というお話
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楽器屋でギターなどの手入れ用として売られているレモンオイルという商品がある。


この楽器用レモンオイル、私は楽器用というより、色んな物の汚れ取り用としてよく用いていた。
一番効果を実感するのが、値札、商品説明、注意書きのシール、テープなど粘着テープを剥がす時である。商品にシールが貼ってあるものは多いが、ご存知の通りシールの中には非常に剥がしにくく、ネトネトとした接着剤が残って処理が厄介な事がよくある。

残ってしまうと、乾拭き水拭き、洗剤、アルコールでもなかなかうまく取れない、ゴシゴシしてると、汚れが広がったり、プラスチック製品などキズを付けてしまう、有りがちなパターンにはまる。

ところが、あの独特のベタベタ、粘着が、このレモンオイルを使うと、簡単にスッキリとよく落ちるのだ。揮発性が高いので拭き取るとすぐに乾き、また特に跡なども残らない、とても優れたシール剥がし剤、なのである。

マジックなんかの書き込みもよく落ちる。そして、それほどの効果がありながら、樹脂などの素材に対する攻撃性も余り感じられない。

そういう特性があるため、このレモンオイルを、ジャンク機材などの清掃にもってこいの便利な清掃用の溶剤として常用しているのだが・・・

1. 濁るレモンオイル


・・・・ こいつは使って量が減ると底になにかが沈殿してきたり、濁ったりするのである。
大抵どこの楽器屋にも置いてあるこのブランドの商品を使ってきた。

湯水の様に使うわけではないので結構長持ちするのだが、使用して減ってくると、なにやらネトネトの、”はちみつ”の様な粘度のトロリとしたものが底に溜まってくる。オイルに溶けないなにかが分離してくるのか、この物質が溜まったオイルの容器を振ったりするとオイルが濁って元に戻らない・・・

これは何なのだろうか・・・ という疑問が生じる。

2. 濁り、沈殿物は松脂の様にベタベタでやっかい

以前、オイルを数滴皿の上に垂らして放置し、乾かしてみた事があった。
オイルが飛んだ後は、なにやらオレンジ色の粘つく物質が残る事は確認できた。

今回濁っってしまったオイルの容器からオイルを抜いて、残った沈殿物をかきとって調べてみた。

ややオレンジ色の、非常に粘着性のある、手で触るとベタベタしたタール状の物質。
松脂や木の樹液の様なベトベトで、粘着してまとわりつく、布等で拭き取っても伸びるだけでまとわりついてしまう感じ。
つまり、濁り、沈殿が生じた楽器用レモンオイルを楽器清掃などに使う場合、その濁り沈殿物を楽器に付けない様に気をつけないと、却って楽器を汚してしまうことになり、それはレモンオイルに溶けない物質だから、拭き取りに難儀すると思われる。後述の通りアルコールで拭き取る必要があるが、楽器に染み込むと完全除去は難しいのではないか
この物質は、元のレモンオイルにも溶けず、レモンの精油の主物質とされるリモネンにも溶けない。 (濁ったオイルを試薬のリモネンで薄めても沈殿、濁りは取れなかった)


3. 沈殿物はエタノールに溶け、濁ったオイルは少量のエタノールを加えると元に戻せる・・・

 この物質は、本当に松脂、あるいは半田のフラックスみたいな、滑り止めに使えそうなネバネバ感。そういうこともあり、エタノールなら溶けるのではと思いついたので、沈殿物が付着した容器に少量入れてみたら・・・


容器にこびりついていた粘度の高い物質が、あっけなく完全にサラっと溶けた!
つまり、この沈殿物はオイルには不溶だがアルコールには溶けるものなのだ・・・

という事で、今度は濁ってしまった楽器用レモンオイルにごく少量のエタノール(無水)を入れてみた。容器の口からスプレーで数回シュッといれた程度だったのだが・・・


あっという間に濁りが取れて元の透明なオイルに戻った!

4. 考察・・・ 楽器用レモンオイルは添加物入りの何かのアブラ

なぜ使って量が減ると濁ったり沈殿したりするのか・・・

ヤニ状の沈殿物は、オイルにも、試薬のリモネンにも溶けなかった。しかしアルコールには完全に溶けた。おそらく、添加物としてこれを油に混ぜるために、アルコールで溶いて混ぜているのではないか、と推理する。

だいたい、レモンオイルは普通にひと瓶使い切るには結構の月日がかかる。その間に徐々にアルコール分が揮発してゆき、オイルに溶け込めなくなった分が沈殿しているのではないか。
そう考えると、月日が経ち減ってくると濁ったり沈殿するという現象の筋が通る。

レモンオイル、と呼ばれているがリモネンはあまり含まれていない

楽器用レモンオイルには、ナチュラルだのピュアだの書いてあるけれど、100%レモンから取ったオイルでないことは何となくわかる。

ややこしい話しだけど、本当にレモンから作った食品として使用できるレモンオイルもある、らしい。
しかし、楽器用として売られてる物は、それとは全く別物だろう。
家具用として売られているものもある。楽器用と何が違うのだろうか。ナゾだらけ。

以前から、レモンのオイルだから、楽器用レモンオイルもリモネンが主剤なのだろう、と勝手に思っていた。レモンの香りもする、それはリモネンだから、そう思っていた。

レモンの精油である”リモネン”、limonene と書くようにレモン由来そのものの名前を持つ物質。
レモンやオレンジの皮に含まれる油脂で、汚れ落としに抜群の効果があるもの。
有名な話として、オレンジ由来の洗剤がニューヨークの地下鉄の落書きを消し去った、なんて話もあるが、あれはリモネン由来の洗剤と聞く。
 
そういう知識から、楽器用レモンオイルの主剤はそのリモネンではないか、それが上述の様な抜群の清掃効果をもたらしている理由ではないか、と想像していたのだが、どうもこれは私の早合点だった。

冷静に考えると、もしリモネンが多量に含まれていたら、スチロール樹脂に対してそれを使うと、たとえ少量でもあっという間に表面がベタベタに溶けて曇ってしまうはずだ。 

しかし、楽器用レモンオイルは、CDのケースを拭いてみても、発泡スチロールに掛けてみてもほとんど即効性はない。拭き取ればそれで終わりで、少なくともリモネンは大量には含まれていないのではないかと思う。


ラベルの能書きと沈殿したヤニの様な物質に対する疑問

オイルのラベルに書いてある”木材の油分を補う”という効能を詠うための添加物を入れている、と言う事も考えられる。油分を補うとか潤いを与えるみたいな効能には、正直期待できない。

オイルを吸わないものに使う場合は、表面を拭き取れば残渣はほとんど何も残らないのは経験上知っている。しかし実際沈殿物が出来る程の何かが溶け込んでいるわけだから、木材などに染み込んだ場合、その物質は吸収吸着され木材に入り込み残ってしまうはずだ。

木材は水分のやりとりは空気の湿度の具合で起きると思うが、油分のやりとりなどは起こり様もない。 商品ラベルに書いてある効能、油分が失われるからオイルを入れる、という発想は考えてみると不合理である。単なるセールストークではないのか。

レモンオイルのレモンを印象づける着色用も兼ねて、ヤニの様な何かを溶け込ませてるのではないか。ハンダ付け用フラックスも同様な黄色いような色をしている。

その香りも試薬のリモネンよりきつい匂いので、レモンを意識させる香料も入れていたりして・・・ とにかく、ナチュラルだのピュアという言葉は真に受けない方が良い。
メーカーは成分表など出していないので、何が含まれているのか皆目わからない、冷静に考えてみると実に怪しいオイルである。

そのくせ楽器用レモンオイルは結構な値段がする。150ccで千円以上とか。汚れ落としに効果は抜群ではあるが、その他の効能は売るための方便、ナチュラルとかピュアとか書いていながら人造合成物を売ってるわけだから、かなり儲かる商売なのだろうと思う。ラベルの説明書きや効能は単なるセールストークではないのか。

ギターメーカーのギブソン社やマーチン社は、レモンオイル使用を推奨していない、という話がある。

たまに使う程度で楽器を損なう程の害悪をなすものではないとは思うし、ギターのオイルを塗ったら困った事になった、という経験はまだない。しかし、今回わかったように、松脂のような樹脂が混ざっているとすれば、頻繁に木材に大量に吸わせる様な使い方をすると、その樹脂成分が木材に入り込み変色や変質を起こす事は想像に難しくない。 

従って、高級な、名のある名品にそういうオイルを使うのは好ましくないだろうとは思う。

5. 結論・・は出せないけど

汎用的な汚れ落とし用には便利に使える。特にラベル剥がしなど粘着剤には抜群の効能、値段は高いけど、持っていても損はない。油性の汚れやこびりつきが良く落ちます。

一方本来の用途とされるギターなどのギターの指板用、潤いを与えるとか油分を補うとかいう効能は真に受けちゃいけないと思う。

木材は水分が抜け乾燥し、セルロースが長い日時をかけて結晶化したりして音響特性が変わる。古楽器の響きがよいのはそういう理由があるらしい。そういう性質のある木材に、アルコールに溶かし込まれたヤニの様な物質が入ってるオイルを木材に吸わせるのは好ましくない気がする。
オイルは揮発するがヤニ状物質は残ってしまう。

だから、手工芸の楽器など存在そのものに価値のある楽器、二度と手に入らない名品や古楽器の類にはうかつに使わない方が良い。

普通のアマチュアが使う楽器の指板なんかはそうカリカリせずとも、汚れ落とし程度でつかうのは問題ないんじゃないか。汚れが落ちない方が、僅かな残渣が残るより害はありそうだから。
ただ四六時中ジャブジャブと吸わすのは良くない気がする。

でも、上等の材木のボディーに吸わすような事はしない方が良い。 

指板の手入れは年に一回ぐらいでよい、ミネラルオイル(ベビーオイル)がよいとかいう話もある。結局自己責任の世界・・・ ネットの意見ではレモンオイルでバッチリ、的なものと、ダメ、絶対と二分されてるわけだが、正直汚れ落とし以外の効能も見受けられず、しかし即座に害悪となる悪影響もない、長期的に見たら使わないほうがよいかも、程度の話なので大きな問題にもなっていない、どうでも良い話なのだろう。 楽器店や販売業者は売れれば儲かるからダメとは言わないだろうし、効能書きも嘘くさいのもまたユルい楽器業界だからかもしれない。

また楽器用として売られているものは幾つもある。メーカーによって違いもあるだろうとは思う。
結局なにが正しいとか良いとか考えても解らない。 ただ成分表、組成などは明らかにならんものか

ということで、これ以上考えても進まないので、これでおしまいとする。
おそまつさま


Monday, November 27, 2017

Today's Trinitron : KORG minilogue/MS-20mini/Volca beats



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解説

SONYのPVM-6041Q という6インチのプロ用トリニトロンモニターのジャンクを入手した。PAL/SECAM/NTSCいずれの信号にも対応したモニター。今更こんなものを、とも思うのだが、いかにも昔のビデオみたいな画像を作るビデオエフェクトに使えるのでは、など試してみたかった事もあった。
SONY PVM-6041Q

見ての通り、随分スレた個体で、あちこちにキズ、凹みがある。フロント下の保護バンパーみたいな金属も曲がってるし、CRTまわりのベゼルに打痕、本体裏もいかにも落としたかぶつけたような痕跡がみられ、バッテリー蓋もかなり擦れているという、いかにもビデオ撮影屋が現場で散々荒っぽく使ったという風情。700円だったのと、小型なので置いておけそう、という事で手に入れた様なものだが、スれてる割には至って正常に動作している。トリニトロンのカラー管であるが解像度は小型という事もあって高くないが、歪曲のなさや色相などはいかにもソニーのプロ用という事でナチュラルな感じ。


オシロ撮影用アダプターと同じような”ZOOM Q4 撮影用フード” を作って、Q3HDで撮影したビデオをそのままQ3HDのアナログ端子からこのモニターに映して、それをQ4で撮影してみた、というのが冒頭のビデオであった。(実は一つ前のビデオも同様の手法で撮影している)


版画用のシナベニアでCRTベゼルにかぶさる箱を作って、レンズ用の穴を開け、カメラ設置用のガイドを貼り付け、


反射防止、コントラストをあげる為に黒く色を塗ってみたのだが、


この手のカムコーダーの感度、露出は手動ではおこなえず、画面の輝度によっては電子シャッターの速度が早くなりすぎるのか、画面に黒く太い帯が現れて良い結果が得られなかったので、このフード内側に49mmのフィルター枠を接着し、NDフィルターなどを掛けられるようにした。


今更CRTもないとはおもうのだが、懐かしいTV風のボケた動画を作ることには一応成功したと思う。トリニトロン管なので、アパーチャグリルの縦線が写り、水平の走査線は映らない。水平の走査線が出たほうがテレビっぽいのだが、現実に特にカラー管はグリルやマスクの影は写っても走査線は見えない。ビデオエディタ Kdenliveにscanlinesという走査線風の影を作るフィルターがあるのだが、そういう画像は得られない。走査線は、もっと大型のモニターでないと見えてこないのかもしれない。

 アナログ入力なので、信号にわざとノイズを入れ、画面にノイズを入れたり、同期を乱したりと、昔の調子の悪いテレビの様な動画も作れそうなので、そのうち試してみたいと思う。

Thursday, November 23, 2017

今日の Roland M-120

memo: Roland M-120 ジャンク品を修理・整備したメモ
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RolandのM-120という1Uの12chのラインミキサーのジャンク品を入手。

またまた悪い癖が出てしまったのだが、一つ税込み千円、しかもこの時は改装とかで全品3割引きセールで700円だったからつい・・KORGのラックチューナーと一緒に買ってしまった。

Roland M-120

いかにもジャンクというスレた感じだが、一応電源も入り、動作もした。


しかし、チェックしてみると、M-120の方は1ch でパンポットが左に寄るが右に寄らないという症状があった。

ということで、いつもの様に治せるかバラしてみることにした。



ノブが沢山あるので外すのに手間がかかる。引き抜くだけだが、そこそこ力が必要なので、これ程多数あると素手でやると手が痛くなる。

ボリウムは全部2連同軸のもので、それぞれ別動作するもの。


この軸の長い、真鍮軸の2連ボリウム、おそらく同じ部品の入手は難しいと思われるので、そういう意味でこの機種は末永く使って行けるものではなく、このボリウムが壊れたらおしまいという機種である。1Uという狭いパネル上に多数のボリウムを並べるデメリットが、汎用品が使えない、代替えのない専用部品の採用、と言うことかもしれない。

基本単純なラインミキサーなので、おそらくボリウム以外壊れる所は無い。
つまり、この機種の急所はボリウムなのだと思う。ひとつ、かなり曲がった軸があったので、目立たないぐらいに修正はしておいた。落としたり、ぶつけたりした時に、ノブが突出してるので、痛みやすいのだろうと思う。


基板は複数に分かれているのだが




状態チェックや部品を取り外す為には、サブパネルに止められているボリウムのナットを全て外して、基板をシャーシから外す必要がある。構造は簡単なのだが、これだけ多数のナットを外す必要があるので手間がかかる。


目視点検してみたところ、パンの効かなかったチャンネルの該当ボリウムを見ると、2連のユニットに隙間が開いている。ノブを強くぶつけたなど外部から力が掛かったのだろう。


 この連結が緩んで不具合が起きていたと推理し、これを取り外して、外部から力を加えて正常な状態に戻してみる事にした。

以前、ハトメ打ちやポンチ穴あけなどに使う、こういう簡単なプレスを自作していたので




これで試してみた・・・




 プレスしたら、該当チャンネルの症状がなくなって正常に動作するようになった。ただし、効果に持続性があるかどうかは、実はよく解らない。これは今後経時変化の有無を見なければ本当の意味で修理成功とは言えない・・

1度これで組み上げて整備完了としたのだが、チェック漏れだったのか、エフェクトリターンのボリウムも効かない事が分かり、同様の処置をした。さらに、組み込んだ後で、SENDも接触が悪く遅れてない事が発覚、結局都合3回分解組み立てをする羽目になった。

センドやリターンのボリウムは見た目は正常だったので、もしかしたらプレスの効果ではなく、半田不良が再取り付けで修正されたという可能性もなくはないので、念の為全てのボリウムの半田箇所にコテを当てることにした。

これでなんとか全機能普通に使える様になったので、システムに加えることにしてみた。
入力感度は-20dBと民生品で、出力はプロレベルまで振れるので、キーボード等に使うにはちょうどよい感じ。AUXのSEND/RETURNが2系統あるのは小型としてはメリットがある。
気になったのは、モニター用のヘッドフォン端子で、十分な音圧、音質は確保されているのだが、ヒスノイズが大きすぎる。ゲインを上げる上げないに関係なく無音時にシャーッと聞える。カセットテープをノイズリダクションなしで聞いてる感じ。あくまで音が来てるか、などの検聴用なのだろうが、どうもこの機種はこういうものらしい。


その他、バラした時の写真を載せておく・・・

基板のパターンはいかにも手描きで、配線間にダミーのGNDラインを挟むというアナログ基板らしいパターンになっていた。



 オペアンプは uPC4570HA というNECのSIPなチップであった。




 タムラの電源トランスらしい。全般的にいたって普通にきちんと作られている。
部品もしっかりしているので、ボリウムさせ死ななければ長持ちする機種なのだと思う。


 ローランド製の国産品であるが、基板には松下のMマークがあるので、製造は松下なのかもしれない。元々は大阪の企業なので関係が深いのかもしれない・・・




 数年前、ローランドは外資に乗っ取られるような形で外資系企業になってしまった。おそらく、こういう(音響機器としては)普及品が国内で作られることはもはや無いであろう。


おしまい

Tuesday, September 26, 2017

今日の 雑誌付録のFostex OMF800Pを買ってみた

memo: 買い物、工作メモ・・ ONTOMO MOOK Stereo編 これならできる特選スピーカーユニットフォステックス編、というのを買ってみた・・というお話・・
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近年、雑誌付録にアンプ基板やらスピーカーユニットが付くというものが毎年の様に売られているのは知っていたのだが、そういうのはキリがないし、それなりの値段がするので、これまでスルーしていたのだが、その実どんなものかと興味が無かったわけでもなく、今回このスピーカーを買ってみる事にした・・


ONTOMO MOOK Stereo編 Fostex OMF800P

と言っても、この本が目的とするHi-Fi用とかの高い理想のためではなく、とりあえず音が出ればいいやという汎用のモニター的なものが念頭にあった。

ユニットそのものは、正直、ちょっとねじ込んだだけで簡単に縁が曲がるちゃちなプレスのフレームだったりして、かつての昭和時代のユニットを知っていると、物価の差を考えても値段相応のものと言う感じはした。

ぱっと見金属のフェーズプラグがついていて、変な表現だがコーン紙が金属で格好いい感じもするが、残念ながら、能率が83dB/mと低く、耐入力も5Wと低いので大きな音は出せないユニットでもある。なので楽器用にも使うといっても爆音など出せない、あくまで家庭内のモニター。

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と言う事で、一つの箱にユニット二つでステレオ、という電池駆動の楽器用アンプにありがちな簡単なものを作ることにした。

特に設計するでもなく、安いSPF材1X6の板を切って接着で適当な箱を作る構想・・
1X6が手持ちの工具で加工できる限界。 (以前造ったオンドマルトノ風コントローラーは1X6をベースにしたから・・)バスレフはチューニングが厄介とか、下手くそに出来ると特定の音程でベース音がハネるので、簡単で設計要らずの密閉箱とする。

現物合わせてきに作り出したのだが、最初横幅を決めあぐねたので、ヤマハのTHR-10という小型ギターアンプの大きさと同じ36cmとして作ってみたら、他の寸法も図らずしてほぼ同じという事になってしまった。


箱の枠をSPFの1X6の板で作って、1X1の角棒をバッフルの取り付け用として内部に接着。フロントとリアのバッフルは12mmのベニア、これはホームセンターで安い端材が140円で出ていたのもの。とても軽いベニアなので安物なのだろうと思うが、ユニットも安いんだし、相応かもしれない。バッフルはペイントで黒く塗ったのだが、最初は塗装なしで簡単にと黒い画用紙を貼ってみたのだが、ピンと張ったつもりだったのに乾いてみると接着剤を吸ってしわくちゃになったので、剥がして塗り直したという失敗をした・・・ 


ユニットの振動板はアルミなので、紙と違って、ちょっと触ったり何かに当てたりしただけで凹むだろうし、凹んだらおそらく戻らないと思い、保護ネットを張ることにした。
材料としては、木枠を作って、ホームセンターで見つけたアルインコ製のアルミのネットを接着で張ることにした。このネットが一番高い部品だった (800円ぐらいだったかな) 
箱そのものの材料費は千円も掛かっていないと思う。

バッフルはコーススレッドで取り付け


吸音材は・・・ とりあえず熱帯魚フィルターがちょうどよい容量で、しかも安かったので入れておいた。


という事でなんとなく完成。

ちょっと不細工だけど、低予算だし、自分の工作スキル(大変低い)や所持する貧弱な工具で、工作台も無く床に座り込んでゼロから作ったものとすすれば、こんなものだろう、と思う。取っ手をつけてみようかとか、アンプを入れてみようか、という考えもあったのだが、失敗しそうだし。

で、このSPに使うアンプ・・ ひと昔前にジャンク品を入手したPWMのヤマハチップのアンプ評価基板を使う事にした。本当ならSPに内蔵させる方が使い勝手は良いのだが、実装が色々面倒なので別組とする。

ケースは端材などを組み合わせた木製、アルミケースと違って部材が厚いので端子など部品取り付けのために裏側をえぐったりする必要があり、ケースとしては安く作れた反面手間がかかった・・


入力は、ケースが材料の関係で小さくなったので、TRSステレオフォンジャック一つとし、ミニジャックはアダプタで対応、楽器用としてはケーブル、アダプタなどでTRSステレオに変換して入れるか、スイッチ切り替えでTSつまりモノラルのフォンジャックで対応、とした。入力インピーダンスやゲインは不適当だけど、一応ギターを入れれば鳴ります。

このアンプ基板(YDA131チップ)は5V電源なので、手持ちのUSBチャージャー マクセルのエコフル(単3NiMHを2本USBで充電でき、USBチャージャーとして5V供給も出来るもの)を電源に使う事にした・・アンプがPWM(D級)なので満充電のエネループ2本で 常識的な音量で(うるさくない程度で)音楽を聞く程度の音量だと20時間近く使えた。

最後に、余った材料で、このSPを乗せてマイクスタンドやカメラ三脚に取り付けられるスタンド的なものも作ってみた。 



台の底に 3/8インチのウイットのメスを仕込んでいる。
これでマイクスタンドに直で使えるのと、カメラ三脚用には 3/8を1/4に変換するアダプターで使う。このアダプターは 1/4の高ナットと3/8ボルトをエポキシ粘土で固めて自作した・・




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音が良いとか悪いとか、そういう事が目的で造ったわけではないのだが、まあそれなりに楽しめるものは出来た感じ。密閉だしユニットが小さいので低音は出ないけど、それでもベース音もそこそこ聞き取れるレベルは出ている。小型の箱にステレオを仕込んだので当然音場とか広がりには乏しい・・能率が低く耐入力も低いので爆音は出せないが、それでも個人が自室でジュークボックス的に愉しむには十分な音量、音質はある感じ。

あれこれ考え試しながら工作する楽しみを味わう為の付録、という企画として、こういう雑誌付録をたまに買ってみるのも良いのかも知れない・・ 


おしまい

Wednesday, July 19, 2017

Today's Using Nature Oscillator with v4l2loopback and ffmpeg

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memo : v4l2loopbackとffmpegを利用して 任意の動画ファイルでNature Oscillator を鳴らす自分用メモ

v4l2loopbackはDebianではカーネルモジュールのソースが提供されているのでaptでv4l2loopback-sourceパッケージをインストール後モジュールアシスタント m-a コマンドでモジュールをインストールする。

v4l2loopback をインストールしたら、modprobe v4l2loopback してモジュールを読み込んで動作させる。 /dev/video0 などループバック用のビデオデバイスが現れる

このビデオデバイスにffmpegを使って動画データを流し込む。 -reは、これがないと時間通りビデオが流れずに早回しになってしまうので必須

ffmpeg -re  -i  movie.mp4  -f v4l2  /dev/video0

ffmpegを走らせた後に Nature Oscillator nosc を起動させる
以上

Tuesday, July 11, 2017

Today's Testing SONY MU-L021 with KORG KROME : SONY MU-L021の入手とテスト

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memo : SONY MU-L021 を入手

またまた例によってジャンク品を入手したのだが、今回はSONYのMU-L021という2chのコンプレッサー・リミッター。 音出ましたがエフェクト効かない様ですという注釈が付いて1080円。コンプレッサーは敢えて導入する必要性を感じていたわけではないけれど、過入力対策や音の味付けのエフェクトとして興味があったので、何時もの通りダメ元で買ってみた。正直治せる自信は全く無かったが、壊れてても部品取りになればいいかなと。 

(ちなみにMU-R201も音出ずで540円で出ていたので同時にゲット、前回同様バスバーの半田クラックが原因でハンダ修正したら使えるようになった・・MU-R201修理の記事に追記しておいた・・)

持ち帰って早速動作チェックをしてみたのだが、注釈とは裏腹に、ちゃんとエフェクトが効いた。一応完動品だった。これはちょっとラッキー。


ということで、何時もの楽器遊びのシステムの適当な位置(2mix後の最後のリヴァーブの後ろ、録音レベル設定用のミキサーの前)に繋いでしばらく使ってみることにした・・


いったいどんな効果があるのか、音がどうなのか、というテストが冒頭のビデオである。

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ネットにあまり情報が転がってないので、以下に中を開けてみた時に撮った写真を掲載しておく。マニュアルも拾えなかったので、この機種の仕様詳細など不明なのだが、コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートとして使えるという事、ゲインはゼロで入出力レベルの調整は出来ない、プロ機のラインレベル準拠で作られているので民生用ラインレベルだとスレッショルドをかなり低く(ほぼ最小)しないとコンプが掛からない。(もしかしたら、チェックした店員はそれに気づかずエフェクトが掛からないと判断したのかもしれない)


VCAコンプという事だが、別段特殊な部品が使われているわけではなかったが、オペアンプの品種がちょっとマニアックというか、


TIの072は良いとして、シャープのIR94558 とか、おそらく松下の6458とか、4558互換と思われるチップにあまり見かけないメーカーが採用されている。JRCではなくシャープとか松下を選んだ理由は何なのであろうか興味のある所である・・









90年代初期の製品らしいので、経年変化や調整ズレなどあるかも知れないが、スペックも分からずオリジナルの状態も知る由もないので、現状のものが正常なのが要調整なのかよくわからない。プロ機なので入出力はバランスのXLRとフォンジャックという仕様。

使ってみた感じだと、コンプレッションレシオを高くすると、クリック音が出る程スパリとコンプがかかる。いわゆるハードニーという特性らしい。なので、レシオ高めで、スレッショルドを高めにすると不自然にパツパツと聞こえる。ドラムだけに掛けるなら、それはアクセントにもなるかも知れないが、2mix後にかけるとノイズっぽくなる。

またレシオを高くとるとスレッショルドを跨いでパコパコと不自然にトリガーを繰り返す感じにもなる。あくまで2mixの最後にかけるコンプとしては、コンプレッションのツマミ位置は12時以内が限度かな、という感じ。

コンプレッサーを入れると、ドラムなどの音が締まる感じもするが、当然パルシブな躍動感も後退する。ピアノ音なども、和音をゴーンと鳴らして音量があると、音が軽くなる感じ。軽めにかけて使う感じに於いて、通すと音が極端に劣化すると言うこともない感じ。
コンプなので当然ピークレベルが抑えられるので、軽く掛けておくと録音時のレベルオーバー回避に使えそうである。

という事で、しばらく軽くかけて使ってみる事にする・・

以上