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Tuesday, November 19, 2019

今日のとうとうスマホに移行:ASUS Zenfone Max M2

memo: 買い物メモ・・ 3G携帯を止めてAUから格安Simでスマホに乗り換えたというつまらん話・・
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さてスマホ全盛時代にあって、2009年に機種変したW63Kという3GのAUガラケーを使い続けていた。
電話は連絡先確保、というだけで使ってきたわけで、外出してまでネットで繋がりたいとは、まあ正直思っていなかった。出先でネットを利用する必要性も感じられず、家に帰ればいくらでもPCでネットを利用できるからである。プランはメールパケットは無制限という当時目玉の最安プラン。ツイッターにメール経由で写真を送るなどに使っていたぐらいであるが、連絡先、待受が主の使い方につごうのよいプランでもあった。

ところが、AUは3G回線を2022年に停波するとアナウンス、そのためなのだろうが、ここ数年、3Gガラケー巻取りのクーポン付きダイレクトメールやら、携帯に直接営業電話がかかってくるようになった・・ 正直、停波まで粘ってやる、ぐらいにスマホに変えるつもりは、まあなかったのだ。

そもそも、ぜひ3G端末、って感じで勧誘してきたプランなのに、それを勝手に停波を決めて、早く切り替えないと使えなくなりますなどと数年繰り上げて移行を煽るのだから面白くない・・・


クーポン付き、切り替えで半額プランなんてあるのだが、これが、全然、お得じゃない。半額になるのは、最初の1年だけ、結局3G現行プランと比較すると2倍ぐらいになってしまうしメールパケットも無料なんてものはなくなってしまう。3Gでも十分の身としては、3G廃止による、体の良い値上げプランに見えるだけなのである・・・

という事だったのだが、結局放置していても何れ切り替えねばならぬわけだし、AUのままだと4G移行で確実に2倍程になってしまう・・・ 丁度契約更新時期も来た・・
更新時期を逃すと万近くの違約金となるが、これも非常に腹立たしい仕組みである。十数年も使ってきているのに、一月でも早かったり、遅れたりしたら、一万円・・・ 最近国の指導で違約金は千円なんて事になっているのだが、それはあくまで、新規契約で違約金が千円になるプラン(=割引なしあるいは低い)というだけで、既存の契約者の違約金が千円になるわけではない・・・

そういう事を考えてると、なんか、非常に馬鹿らしくなってきて、更新期間中にとっととMNPで格安Simに移行して、AUとおさらばしよう・・・という成り行きとなった。
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買ったのが, Simロックフリーの機種のなかから、ASUSの Zenfone Max M2 という機種。昨年発売の機種らしいのだが、なんとなく、これにした。スマホには殆ど興味がなかったので、トレンドもよくわからないので迷ったのだが、大きめの電池容量、エントリークラスにしてそこそこのパフォーマンス(らしい)という事で。


やや大きめで重い、という気もする。ガラケーみたいに、尻ポケットに入れて座っても大丈夫、とはいかないが、まあスマホだから仕方がない。

この機種はすっぴんのアンドロイド 9 らしくて、つまり余計なものが殆ど入っていない。他社のはどうなのか知らないが、要らないものや独自アプリがてんこ盛りというのはうんざりなので、良いことなのだろうと思う。


別段スマホでなにかしたいというわけでも無かったが、ツイッターやらブラウザーやらアプリを入れて環境を整えてみた・・・ GoogleEarthとか新バージョンは私のPCのDebian環境ではうまく走らなくなってしまったのだが、このスマホ、PCよりぐりぐり動く感じもする。

こんな、HP48G/GXのクローンアプリもあったので入れておいた。しかし、つくづく、スマホのタッチパネルというのは、ボタンを押すというインターフェースとしては気持ちの悪い感触だと思う。



WiFi接続で四六時中弄ってると、バッテリーがどんどん減ってゆく。WiFi切ってスタンバイで電話待受に徹するとさほどでもなく、満充電だとそこそこ何日も持ちそうな感じ。しかしまあ、先週充電したかどうか忘れるほどのガラケーと比べると大喰らいだ。出先でデータ通信するとどうなるのか、などはまだ未検証・・結局多くの人みたいに、四六時中バッテリー残量を気にしなきゃいけない、充電に気をつけなきゃいけない、というのがスマホの欠点なのだろうと思う。バッテリー交換できないし。
iPodでもiPhoneでも、この手の装置に、バッテリー交換できない仕組みを当たり前として採用した、林檎のジョブズには本当に腹が立つのである。他社もみんな、右にならえしてしまった・・・こんなバカなことはない・・ 

カメラ性能がどうとか、音のがどうのとか、画質がどうのとか、拘る人は色々ダメ出しするのかもしれないけど、私が使ってみた限り、まあこんなものだろうと。


AUからの離脱、MNP予約はガラケーからEZWEBで行った。ガラケーじゃない人は店頭か、電話で予約するらしいのだけど、その際にあれこれ引き止めを食らうそうである。EZWEBでも、どうでもよさそうな、実に下らない確認事項文章を読まされ、確認のチェックボタンを散々押さないとゴールにたどり着けないという、なんとも意地の悪い仕組みだった。そんなに転出されるのが嫌なら、転出しなくても良いような料金体系やサーヴィスにすれば良いのに、それをしないで、小手先で嫌がらせするなんて、だから電話屋は嫌いなんだ。そんな嫌がらせのような手続きに、三千円も手数料とるんだから腹も立つというものだ。

でMNP予約手続きをすると、引き止めCメールがやって来た


手続きの前に連絡下さいだなんて、実にいやらしいやり口。

これを真に受けて電話すると、端末値引きとか特別な値引きしてもらえるらしいんだけど、そういう金のからむやり口が非常に腹立たしい。結局そういう原資含めて何時までも下がらない、複雑でわかりにくい、キャリア言い値の料金体系につながるんじゃないのかと。

まあ、移行先はBIGLOBEで、これもKDDI系列なんだけど、Simだけの契約できつい縛りらしいものはなさそうで、解約しても千円、MNPで三千円、気に入らならければ、また他所にMNPすればいいだけの話・・・と思っている。

実は、BIGLOBEに入ったらGポイント入会とかになって、そうしたら、なんか知らんが、毎日Gポイントためましょう、ゲームで貯めましょう、みたいな下らない広告が入るようになって、クレーム付けたら、大事なおしらせ用メールアドレスは拒否できないとか、拒否するなら退会などと言うことになって・・・ ポイントサーヴィスはいくつか入っているけど、こんな、入会したら早速連日送ってくるなんて他に経験ないので、非常に腹が立った。 大事なおしらせ、であれば、送るのは構わない。しかし、大事でもないポイント制度の宣伝広告なんかは要らない。大事なお知らせの為に必要ですとメール受信必須でオプトインさせて、送ってきたのは大事なお知らせではない、しかもオプトアウトできない、するには退会。 これ法律無視してるんじゃないか、あるいは抜け道だろう。

なんか非常に腹が立ったので、ポイントなんか要らないから退会と・・・いう意思表示をしたところで、この文章を書いてるのだが、 やっぱ電話屋って、気持ち悪いな。


おわり


Monday, September 16, 2019

今日の KORG KROME LCD不具合DIY修理のナゾ

memo: KORG KROME88 に、 一昨年あたりからLCDがブラックアウトするという症状が出ていたのだが、ネットで修理方法が公開されていたので、それに倣って修理してみた、というお話・・ お約束ですが、真似されるなら、自己責任でお願いしますね

→治ったとおもってブログ記事にしたのだが、また症状が戻ってしまった・・・
➡10kをパラって5kではダメの模様→やはり1kが正しい値の様だ
→再挑戦で失敗しつつ無理くり1kで補修したら直った・・・
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2017年の夏季だったか、KORG KROMEのLCDが電源投入後しばらくすると暗転してしまい、そうなると電源を入れ直しても治らない、という症状が出始めた・・バックライトは点灯しているが、LCDが暗転して何も映らない、という感じ。
ところがその年の冬になると自然に治った。なにか素子だか回路が温特でも持ってて気温が高い夏季に不動作でもおこるのだろうか、と思った。その後年を越して通常どうさしていたが、また夏になって再び症状が出た。

ならば、また冬期になれば治るかもと期待したのだが、残念ながら、その後冬になっても治らず、年を越して2019年はずーっと消えたままで、とうとう今日に至った・・
つまり1年以上LCD映らないまま、ブラインドで使っていたのだ。

さっさと修理に出せばとも思うのだが、88鍵盤の重たいキーボードを梱包して宅配業者へ持ってゆくのは結構大変だし、88鍵盤機種は終了料金もなかなかお高い。(修理料金¥16,200〜 オーバーホール¥27,000〜) ちょっと弾ければいいだけ、お遊びで弾いてるだけなので、音がでればいいやと開き直っていたのだが・・

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しかし、悔しい。 同様の症状がレポートされてないかとググってみると、全く同じ症状が出て、その原因を突き止め修理を実践した人のブログ事を見つけた!
Repairing Korg Krome's blank screen
この記事によると、LCD用の基板上のR28という、LCDをブランクにするコントロールピンに関係するらしい抵抗の値が設計ミスあるいは実装ミスではないか、という事らしいのだ。基板には10k が載っているのだが、本来1kぐらいの値が正しいのではないか、ということである。抵抗値が高すぎて制御電圧が正しく出ず、初期になんとか動いていた条件が経年で不良動作になってしまう、らしい。

修理方法としては、このR28を本来の 1〜2k ぐらいの抵抗に変える事らしい。
元々が10kが実装されているのだが、その上に追加でチップ抵抗を乗っけて並列にして抵抗値を下げてやる、という策である。

ということで、作業場所がなかなか確保出来ず・・記事を見つけたのは早かったのだが、ズルズルとLCDが映らないまま使っていたが、今回なんとか作業できる場所を確保してて、以下のように修理してみた・・・

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とりあえずえいやと筐体を開けてみた。ちょっと余裕がなくて、詳細を記録する写真は撮ってない・・・

筐体は底面に出ているネジを外すと、案外楽にスポリと鍵盤の載ったシャーシと、本体基板の載ったパネルとが分離できた。鍵盤からメインボードへはコネクタが一つだけ、バラシはネジが多いので面倒ではあるが、爪みたいなのが引っかかるとかいう構造でもなく、比較的楽に行えた。


修理する箇所はLCDパネルの裏の鉄板上に載ってる基板で


 写真に示したR28 に追加で抵抗を抱かせてやるわけである。

残念ながら、1kとか2kのチップ抵抗は所有していないのだが、なぜか10kは手持ちが沢山使いきれない程ある。 そこで、10kを1つ抱かせて、合計5kという事で試してみた。

本来1kぐらい、という話であるが、10kが設計ミスとしても数年間はそれで動作していたのだから、それを半分にすれば、動作するのではないか、という目論見。

このチップ抵抗の上にチップ抵抗をのせてハンダで付ける、というのが、なかなかうまく行かなかった。あまりに不器用かつ、対象が小さすぎてよく見えない、目で見ながらでも、ほぼ手先の感覚の勘でやるような感じで、なかなか付かず、たった1個抱かせるために10個ぐらい消費してしまった。

ハンダの粘りでチップが持っていかれたりするし、チップをピンセットで押さえながらコテをあてる感じでもハンダが粘ってうまく流れない うまくやるには、ハンダペーストでも使わないとダメなのだろう。

基板を外して顕微鏡下でやればよかったのだが、顕微鏡でよく見えても不器用な手先は器用にはならないわけだし、 基板を外すのに必要なフラットケーブルのコネクタ周りを外すのが、一部ちょっと怖い感じがして、その場の判断で外さずに行った。ああいう小さなコネクタ、爪先で外す時壊したらおしまいだから、怖いのだ。

という事で、工作した結果はよく見ると恐らくガタガタだと思うが、なんとか導通はして、抵抗値を測って5k出ていることは確認した。とりあえず、付いてりゃいい、元々映らなかったんだから、ダメ元ということで・・

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で、抵抗を付けた後に組み直して電源を入れてみると、ブラックアウトが解消された。
一応成功したようである・・ 
まだ長時間動作はさせてないけれど・・・しばらく様子を見ることにする・・


ということで、一応LCD暗転が解消された。再発しないことを祈る・・・

とブログに書いた後・・使ってみたら・・・ あっという間に暗転して元の木阿弥・・・
やっぱ5kじゃだめなのかも・・・


しかし、本当に設計不良だったら、リコールものだぜ、これ。
実際抵抗値変えたら治ったのだから、元ネタのブログの人の解析は正しいわけだから。

と言う事で、修理ネタはおしまい・・


09/23/2019 追補

なんだか悔しいのでリベンジしてみた。1kのチップ抵抗は持ってないので普通のリードのついた抵抗を無理くりつけようとした・・今回は顕微鏡を見ながら・・しかし顕微鏡でよく見えても、手先が不器用なのはどうしようもない・・があれこれやってるうちに基板の抵抗のランドを1つ剥がしてしまうという大失敗・・・もうダメかも・・と思ったが

最終的に、ジャンパーを飛ばして抵抗に接続、抵抗はカプトンテープで絶縁して基板上にカプトンテープで固定という、とても人に見せられない、いかにもその場限りのリワークになってしまった・・ 

表面実装基板をきちんと弄るには、それなりのコテ先、温調コテを顕微鏡下で使う、クリームハンダを用意する etc がやはり必要だと思い知る・・

で、結果として、LCDブランクは解消できたようである・・・前回は短時間の点灯を確認しただけだったので、再度使用した時にあっけなく消えてしまったが、今回は大丈夫な模様・・ やはり、1kΩというのが正しい値の様だ・・

経時変化の有無はこれからの実使用で検証ということになるが・・

10/25/2019 追補

いい加減な修理だったが、一月後も正常に動作している・・・ 

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Appendix :久々にKROMEについて記事を書くので、この際、ダメ出しなを書いておこう。

KROME 88 の弱点は鍵盤 

このKROME,すでに鍵盤がガタガタで、ベロシティーが狂ってるキーがいくつか出始めているという有様。遊びで弾くだけなので放置しているのだが、やはりKROMEの欠点はこの鍵盤なんだろうと思う。 元々購入直後に発声不良で調整、それでも治らず交換、それでも疑念は消えず最終的にシステムのバージョンが1.03というものになるまで完全なfixされてなかった感じ、要するにシステムの品質があまりよくないんじゃないか、という疑念がある。 

発声不具合の件で新品交換された個体は最初から鍵盤のガタが出ていた。公差が大きすぎるのだろう。あるいは調整不足だったのかも。再度送り直して修理だの交換は面倒臭すぎるので、当時修理依頼は出さない決断をしたのだが、まぁチャカチャカと、すごい音がするのだ。

楽器屋に寄る度にいろんなエレピの鍵盤に触ってみるのだが、こんなガチャガチャのものは、なかなかない。唯一、同じNH鍵盤を積んでいるKORGの最廉価のエレピの一部に似たようなガタはあった。

鍵盤の素材も、昔所有していたSG1D(ヤマハ製鍵盤)などに比べたら耐久性がない。長く使っていると鍵盤表面が細かいキズが出てくるのは当たり前なんだけど、このKROMEは爪があたるところなどが、削れて凹んでしまった。


左手の親指の爪が当たる所が結構深くえぐれてしまっている・・・


この黒鍵が入るところの切り欠きの所も弱い


隙間が多いので、指先が引っかかってこの角に爪が当たってしまうのかも知れないが・・不思議な所が削れる・・ 私の爪は指先巾めいっぱいに広がっていて深爪できない感じで生えているので、どうしても爪先が当たってしまうのだ。

弾き方が悪いのかもしれないが、しかし、鍵盤の樹脂の硬度が、爪の硬度に負けるのはいかがなものか、と思う。SG1DとかK1も随分弾いたつもりだが、こんなふうにえぐれはしなかったから。

鍵盤の支点長は 210mm程だった

以前、鍵盤の支点長を机上計算で推測してみた事があったが、今回修理で開けてみたので実測してみた・・・

支点がピボットではなく、プラスチックの折り曲げという、安づくりの鍵盤構造にびっくりしたが、ご覧の通り、概ね210mm程度の長さであり、ほぼ予想通りという事であった。
あんまり長くはないが、短くもない、まあ普通のピアノ型鍵盤というところだろう。

7年目の結論 結局KROMEって

現行品は KROME EX と新型になっていて、LCDだの鍵盤のガタだのは改善されているのかもしれないが、このNH鍵盤というのは、やはり安作りで、できるだけ末永くメンテフリーで使ってゆきたい、と思う層には全くお薦めできないもの、と言えるかも知れない。

当方のはすでにベロシティーが狂ってるところが出始めてるし、上記の様に表面が削れてきてる・・ 2012年冬に買った後2013年に交換納品されたものだから6年使用・・ せめて10年ぐらいは初期品質を保ってほしいものだと思う。 プロであれば商売の道具なので常時お金を掛けてでもメンテナンスをするものなのだろうが、アマチュアの個人の趣味での所有では、なかなかそうもいかない。 88鍵盤は大きくて重たいので、修理に出すだけで一苦労だし、安くない費用がかかるから。

私の所有するKROMEは、このまま弾き潰すつもりなので、既に多種の不具合も気にしないことにしたが、次になにか買う時は、少なくともこのNH鍵盤のものは買いたくないと思っている。同じ轍は踏みたくない。

カシオの安いやつのほうが、鍵盤の剛性感が優れてたりするし、KORGは大好きなメーカーだが、機種によって当たり外れはやはりあるものなのだろう。

正直にいうと、このKROMEは、ハズレだった・・ 機能とか音は文句ないのだが、安定性とか品質が外してる気がする。とても楽しめた楽器でもあったので、大変複雑な気分だ・・ 同程度の品質のものなら、もっと安いものがいいし、多少高くても品質のよいものを買うほうが後々後悔しないだろう。 幾らかけて、どれくらい使うのか、なかなか難しい見積もりだと思う。新製品が出る度に買い換える、みたいなことはもはや出来ない身分と時世、買い物は慎重にならざるを得ない・・・

ダメ出し、オシマイ


Thursday, June 13, 2019

Today's ROCKTRON PROCHORUS



memo: Rocktron の PROCHORUS という 1Uのアナログコーラスのジャンク品を入手。あまり情報のない機種なので、ビデオ撮りと、写真と寸評を記録として置いておくことにした。
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別段探していたとか、欲しかったものではなく、たまたまジャンクで出ていた。アナログBBDのコーラスなので、アナログシンセと相性も良さそうだし、なによりジャンクで千円だったので、安物買いの悪癖ネタとして買ってみたのだが、とりあえず動作するものではあった。


どんな音・効果なのかは冒頭のビデオの通り。ストリングス系の音色と相性が良さそう。単音のシンセリードには微妙。 モノラル定位を左右に広げる効果、微妙なデチューンによるうねり、コーラスとかアンサンブルとかいう効果がある。

ただ、若干ハムというかバズというかノイズが多めで、使い方によっては気になる。
ICのロットから見ると1980年代後半ぐらいの製品らしい。
つまり、30年ものなので、経年による劣化などもあるのだろう。





大きな不具合ではないが、MIX用のボリウムの軸回りが破損してネジが閉まらない状態だった。




応急処置のつもりだろうが、前使用者だか誰かが、パネル裏に接着剤で固定していた
こういう機材はノブが出っ張っているので持ち運びなんかでぶつけて破損させてしまったのだろう。
このボリウムは全体がプラスチックなので、衝撃に弱いんだろうと思う。

このままではフロントパネルが外せないので、この接着剤は除去して、ボリウム軸をアロンアルファやUVレジンで補習を試みたが、回転が非常に固くなった。またすぐ壊れそう。


ミキサーの SEND/RETURN に繋ぐ限りにおいてはボリウムはMAX位置固定にすればいいので、
とりあえずこのままで置いておく。


バンドエイドみたいな色のガラエポ基板、1層。この辺はMade in USA らしいところ。
こういう機材、国産だと間違いなくベークだの紙エポだのの基板だ。


心臓部は松下の MN3011 というBBD 
理由は不明だが、このICだけはソケットが与えられている。
ディスコンのICなので、今買うと結構な金額になるようだ。このジャンクより高い。



トランスは基板に直接実装されている。型番を調べると、今でも買えるものらしい。

ICは、CPUだのASICなどは入っておらず、ロジックICとCMOSのアナログスイッチ、オペアンプと全部汎用品のDIP。









ボリウムは一部ガリっている。年代からすると当然だろう。MIXの壊れたシャフトの件もあるし、交換した方がよいのだが、あまり見ないタイプなので、互換のボリウムを見つける必要がある。




基板直の実装なので互換性のないボリウムだとリードを出すとかコネクタにするとか工夫が必要でちょっと面倒。同じものは売ってなさそうだし、とりあえず音が出ているので、放置。


LEDはスペーサー類もなく長くリードを出して直接パネルに突っ込むという大胆な実装。
これ、パネル外したりすると知らず知らずのうち触って曲がってしまう。




メインの正負電源は3端子レギュレーターで作られている。

これの漏洩磁束がハム引いてる可能性もあるきもするが・・・
ネットの少ない情報のなか、このトランス上にシールド版の様なものが実装されてリードでグランド接続されている様な写真があるので、もしかしたらそれはノイズ対策の為なのかもしれない。





 



 アラン・ホールズワースが、Secret というアルバムを出した頃に使っていた、みたいな情報がネットにあった。千円で転がってたぐらいなので、銘機と言われるものではなさそうだけど、自分の好きなアーチストが使ってたものだと言う事、古いBBD式のアナログのコーラスなのでアナログシンセと相性がよい、ということで、アナログシンセをまとめているミキサーのSEND/RETURNに入れて使ってみることにした。

できればノイズ退治ができれば良いのだが、回路も落ちておらず、基板裏の接続を追ったりつつくには全分解が必要、ACトランスが直接1枚基板に実装、つまり動作させながらパターン面をしらべる場合、裸の基板にして動作させる必要があるが、一部にAC100Vが来てるので取扱に注意が必要、など色々面倒・・基板実装したままウラ面が開くような構造だといいのだが、これは裏のシャシに基板が載っているので開かない。

おしまい


Friday, April 26, 2019

今日のTASCAM MF-P01

memo
TASCAMのMF-P01のジャンク品を入手したら音が出ず、特定箇所の電解コンデンサの劣化で、それを交換したら治ったというお話・・ 
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またまた、悪癖、ジャンク品を買ってしまったのだが、今回は TASCAMの MF-P01というシンプルなカセットMTR。 倍速ではなく、ノイズリダクションもなく、1度に1トラックしか録音できず、ピッチコントロールも出来ないという、おそらく発売当初最も簡単かつ安価なMTRだった、というモデル。

MTRは稼働するものが3台もあるのでこんな安物、とも思ったのだが、買った理由が価格とACアダプター付属という事であった。本体は動かなくてもACアダプターがあれば、以前修理した414という機種にそれが使える・・ 

何らかの部品取りの材料にもなるし、それが300円だから、えいやっと。バカだね

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こびりついた汚れを拭き取ると、結構綺麗になった。
とりあえず電源は入り、テープも回り、たった1つの楽器入力に楽器を繋いだら音も出た。


ただ、テープ再生がうんともすんとも、無音であった。
例によって、バラしてみたのだが、目視では問題なさそう。


電子回路の故障が目視でわかるはずもないが、焼けている部品とか、お漏らししてる電解コンとか、はんだのクラックなどはなかった。
この商品は中国製で、電解コンはすべて非日本製で怪しいといえば怪しいが・・・

当初記事にするつもりはなくて、写真は撮っていないが、ミキサー部の基板も特に異常は見られず・・・ しかし感覚として、メインボード側の問題ではないかとあたりは付いたのだが・・・

録音バイアス回路は動いてる、ヘッドからの信号が増幅できてなさそうで、音声アンプまわりの不具合なのだろうとは思ったのだが、回路を追うのも面倒くさいというか、やりたくない・・・

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と言うことで、一度は諦めて、ACアダプタで元はとれたということもあり、部品取り用にと思ったのだが、ちょっと悔しい気もするので、グーグル先生に訊いてみると・・・


まったく同じ機種での、まったく同じ症状のそのものずばりの記事が出ており、その原因は特定箇所の電解コンデンサの耐圧不良だかリークで、それを交換すると直るという解決方法まで書かれていた。9V電源の回路で耐圧10Vの部品を使うのはけしからん、と言う感じで・・・

と言うことで、ちょっと確かめてみた・・・
4トラックなので、同じ回路が4つ並んでいるのだが


この中の C105, C205, C305, C405に使われている 220uF 10V というスペックの電解コンデンサが不良になっている、というのが先のサイトの報告なので・・・


これらを取り外して、以前買った万能部品チェッカーにかけてみると・・・


容量は抜けて居らず、ESRも高いとは言えないぐらいありそうなのだが、Vlossという項目が高めになっている。

(Vlossというのが何を意味しているのか、そもそもこの測定器は大変便利なのだがどうやって素子を測定しているのか測定原理が分からないが・・・)

これがリークが多いという報告とつながる、と言うことで、交換してみることにした・・・

手持ちの部品から使えそうな値のものをさがすと、 680uF 10V というものがあった。
容量値が3倍、耐圧はギリギリではあるが、試しに付けてみることにした。まあアナログ小信号回路まわりだし、動作不良をおこしたりするとは思えない、という勘で進める。

2本直列にすれば容量値としては元のオーダーが近くなるし、耐圧もかせげるのだが、実装スペースも厳しいし、そもそもMTRを長時間毎日の様に使うわけはないので、音が出ればOKの結果オーライということで・・・ 
(きちんと真面目に修理したい人は 220uF 16Vあたりを買ってください)


元も部品より太めなのでちょっときつかったが収まった・・・



で、結果的に、これであっけなく直ってしまった・・・  と言うことで修理完了となった次第。

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故障原因だったのコンデンサーを観察して見たのだが・・・


よく言われる、電解液のリークによる容量抜け、というようなひどいリークはしてなさそうなのだが・・・







外観上別段ひどい状況には見受けられず、つまり表立った液漏れによるリークではなく、内部的に劣化が進んでいるのだろう。

この機種、おそらくMTRとして最低価格品、中国組み立てでコンデンサも海外品、また20年近い経年を考えるとしかたがないのだが、たった一つの部品の品質要因で使えないものになってしまう、部品選定の重要さを考える案件じゃないかと思う・・・

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と言うことで、またまた、大して使わないのに、既に何台も持ってるのに、またジャンク機材を増やしてしまったというおバカな話なのだが、こんな動かない安物でも、ちょこっと手を入れれば動くようになる、というちょっとしたリクレーションと言えなくもない・・・ 

カセットMTRは、人気がないのか、たまにゴミの様に、数百円などの値札がつけられて転がっている事がある。要するにラジカセだのHiFiデッキだのは転売益が見込めるがMTRは買う人が少なくて金にならんという事の現れなのかもしれない・・・ 今後二度と作られることはないであろう、絶滅した機械なので、ゴミになると分かっていても、数百円ともなると、つい保護してしまいたくなる・・・







おしまい