google tag

My Soundcloud Channel --- Testing :D

Friday, December 12, 2014

今日のYamaha MT-50

買い物メモ: ジャンク品の4トラックカセットMTRを買ってみた、というどうでも良いお話..
---
ちょくちょく覗くハードオフ某店に、”カセット再生しました"という札の付いたヤマハの4TrカセットMTRが出ていた。MT-50という機種で、調べてみると20年程前のものである。

デジタル録音で綺麗に撮れる時代に、PCで好きなだけトラック数が使える時代に、今更、とうに絶滅した4Trのカセットデッキもないだろうと思うのだけど、それでも、このカセットテープデッキというのは、なんとなく懐かしさを感じる存在でもある。

学生の頃はLPをカセットに録音して聞くのが主だったし、最初に買った車のカーオーディオはカセットであったので、CDをカセットにダビングして車で聞いたものである..

DS10やM01, DSN12の開発者であるSanodg氏のアンビエントアルバムはマスタリングにカセットを使っている..という話であったり、カセットを面白く使う動画を見たりしていたので、自分でもちょっと試してみたいという気持ちがあった...ので、エイヤッと買ってしまった。

保証なしのジャンク品だったのだけど、見た感じが綺麗だったのと、ミキサーが4inでStereo out, send/returnが付いてるので、MTRとしてはともかく、サブミキサーとしては使えそうだな、という打算.. 壊れてたらただのゴミなのだが、そこはギャンブルと言う事で1500円の賭けであったのだが..


モーターの回転音が若干耳障りかな、という意外は機能的に問題無かった。とりあえず録音再生、ミキサー機能すべて完動品であった...


カセットデッキ部はロジックコントロール、ではなく、ラジカセ風のピアノボタンメカだが、デッキは倍速専用(9.5cm/s)、ノイズリダクションはdbx装備、ハイポジション専用という物であった。 iPodから録音してみたが、年代物だけど酷い回転ムラなどもなく、普通に使える音質を保っていた。


ミキサー部も酷いガリやノイズもなく、ちゃんと使えるものだった。各チャンネル ともラインからマイクまでの入力感度切換、Hi,Loのイコライザとaux send,pan調整も出来るのでサブミキサとしても十分使えるものだ。

---
ただ一つ、ハイポジション専用というというメディアの問題。
ノーマルタイプのカセットテープはマクセルのものが今でも電器店で売られているけれども、ハイポジションテープはもはや絶滅しているようでどの店も置いていない現実。

ノーマルとハイポジションでは、バイアス量やイコライザ定数が違うので、ハイポジ専用機にノーマルテープを使うと本来の特性は得られない..

しかし無いものは仕方がない...そういう特性のズレも、電子音を録音再生する限り楽器性の一つとしてノーマルで使うしか無いと諦めたのだが、ダイソーで60分の売れ残りがゲット出来た。こんなものでも無くなってしまうと、貴重品になってしまう..



---
早速適当に使ってみた...




レベル調整だの、巻き戻しだの、間違うとundoが効かないとか、色々欠点があるのは今更なのだけど、そのスローな感じが、遊びとしては調度良い心地でもある。シンセ系の電子音楽では、予め各トラックに音を録音しておいて、リアルタイムでフェーダーやピッチを操作し、オシレターの代理として使ったりも出来る。このリアルタイムの操作性はPC録音ではなかなかやりにくい、ハードウェア録音機ならでは、の事なのだと思う。

今日の Nikon 1 V2

買い物メモ : なんとなく Nikon 1 V2 というミラーレスなカメラを買ってしまった..
---
年末のアマゾンのセールなどを眺めていたら Nikonのミラーレス機が目に止まった。
Nikon 1 V2 というもので、現在は V3という新モデルが出ているので一つ前の型の様だ。そして当然の様に値崩れしているのだが、レンズ2本のキットで5万を切る値段であった..



実は11月後半に一度同じ値段でセールになったのだが、観察した限りあまり在庫数が動かず、当方も決心つかず見送っていた。どうせまたセールになるさ、と思ったら 12月に再度セールとなった..のでこのザマである..


既に量販店店頭などには姿形もなく、カタログすら残っていない機種なのだが、動画性能を含めて、そこそこの基本性能があり、なによりEVF装備という所に惹かれた。


1インチセンサーのレンズ交換式、つまり他社ミラーレスよりセンサーが小さく、スペックのみで比較するとちょっと中途半端な仕様なのだけど、EVF装備機種としては小型で取り回しもよく、値段的にも手頃だ。値段的にはローエンドの一眼レフも買えるのだけど、結局こういうWeb用のスチルや動画撮影がメインなので、画質よりは身軽さの方に利がある..


大きさ的には、これまで使ってきたたCanon G12 + フィルタアダプタよりスリムで小さい..  


G12も別段不満もないのだけど、やはり野外ではLCDは見づらく、さりとて内蔵光学ファインダーでは正確なフレーミングも出来ず、フィルタアダプタ着装では広角時画面半分が蹴られて心眼で撮るしか無い。そういや28mm用ファインダまで買ったのに、結局つまらない薀蓄で買っただけで、満足で使っていなかった。バカみたいだね。

G12は売っぱらおうか、と一瞬思ったのだが、どのみち二束三文だし、Nikon1の方はマクロが弱い。室内でマクロなどはG12の方がさっと撮れるので、そのまま手元に置く事にする

---
もはや画素数を言っても仕方がない時代にもなって来たけど、お約束として過去に使ってきた機種との比較をしておく。いつの間にか、センサーサイズが物を言う時代になってる。要するに物理限界に当たってきてるのだと思う。

歴代デジカメの画素数比較

アスペクトレシオが35mmフィルム(ライカサイズ)と同じになった。

---
Nikon1 の1インチセンサーは他社よりセンサーサイズが小さいのだが、その小ささが故に、撮像素子が高速であるという利点があり、連射性能などは他社より性能がよかったりする。また400fpsや1200fpsの高速動画も撮影出来る。

流石にHDでは撮れないが、400fpsは640x240というサイズで撮れるので、ちょっと荒いとはいえ面白い動画が作れる...試し撮りに行ったらヘリが飛んで来たので400fpsで撮ってみた。
サウンドトラックはMS20miniとMTRで作った。


---
この手のミラーレス機はレンズにピントリングが無く、マニュアルでのフォーカス操作がしにくい、マニュアルは操作範囲が無限大以上になってて止まらないので無限ですら目視する必要がある、でもEVFではやはりピントが見づらい...

動画などマニュアルフォーカスの方がピントがフラフラとしない利点もある。オートは常にどこかに合わせようとするので、動きのある動画だとピントが常に動いてしまう傾向にある。と言ってマニュアルではEVFだとピントが見づらい、フォーカスリングがないので操作しづらい.

スチル写真の場合は特にフォーカスはオートで何ら問題もないのだけれど、動画はピントの揺れがそのまま動画に反映するので、その挙動が気になるのである。
考えてみると、これまで動画を撮ってきたZOOMのカムコーダーは固定焦点で動画撮影中にピントが動く事はなかった...

G12  での動画撮影は、フォーカスはスタート時に合わせた所で固定、撮影中は動かせない、という仕様で、それは欠点とされているのだけど、なぜそうなのか、逆にその利点にも気づいたりもした。

---
など、ミラーレスならではの欠点にも買ってから気がつくという。
つまりミラーレスはコンパクト機と同様ピントはカメラが合わせるものというオートが主な思想でマニュアルはあくまで予備でしかない。一眼レフはその生い立ちから元々はマニュアルが主でオートは従、という立ち位置なのではないか、と思える。

なぜ一眼レフが今だに優位性があるのか、結局、撮像素子に映るレンズの光を直接目視出来るという事に尽きるのだろう。

何事も手にしてみないとわからないものだとつくづく思う。
まぁ旧機種だし、色々欠点もあるが、遊びのネタとしてはこんなものだろう...


Tuesday, November 25, 2014

Today's Dancing in the air : KORG DSN-12

今日の楽器フェア2014に行ってきた

随分昔サンシャインで行われてた時に行ったきり、しばしご無沙汰の楽器フェアに行ってみた。どうしても気になる楽器があった、というわけでもないのだが、まぁDSN-12がらみでDetuneの佐野氏に会いに行った様なものだ。

と言う事で、なんとなく会場をぷらぷらして来た、というだけなのだが、ZOOM Q4を持って行って適当に撮ってきたビデオを張っておく。会場の雰囲気ぐらいは伝わるだろうか。ZOOM Q4のテスト撮影してきた様なものかもしれない...普通のカムコーダーでは録れない音声品質で記録されている... と思う。


YMO楽器展というのが行われていて、たまたま前を通りかかったら、YMOワールドツアーのマニュピレーターだった松武氏がシンセドラムのチェックをしていた。これはばっちり真正面から撮れた。意外にもコンパクトなドラムキット。これをあの高橋幸宏氏が叩いていたのだね..


--
所感:

全般的に活況、外資ファンドにやられちゃったあのローランド、元気がないのかと思いきや、随分力を入れてる感じであった。

ワンフロアーにブースがひしめく形なので、大手メーカーの音圧の高いライブの音でよく言えば賑やか、喧騒、悪く言えば非常に五月蝿い会場でもあった。音圧を規制すると賑やかさが無くなるという事になるそうだが、規制しないと各種試奏コーナー的なものや、同じライブでも音圧の無い純アコースティックなものは喧騒にかき消されてとても残念な感じになってしまう。

例えば、 KORGブースで Volcaの新製品であるVolca sample、同社が代理店のMOOGのThereminiなどを試してみたのだけど、この両機は音量が小さく、同社でミニライブが行われていた事もあり、共に密閉型ヘッドフォンでの試奏にも関わらず、試奏した楽器音がほとんど聞こえず残念だった。Electribeなどは音が大きくヘッドフォンでよく聞こえたのだが..
規制するしないは別にしても、音圧管理はして、試奏場所は外部から音が回りこんだり、特にヘッドフォンで抑えられない低音を遮断する工夫が必要ではなかろうか、とも思った。

上のビデオに、通りかかったハープとリコーダーのデュオ、19世紀の英国ピアノの復元品でのデモ演奏を長めに収録してみたのだけど、どちらも他の高音圧のライブの音で聞く側の立場としてはとても残念な感じであった。楽器業界のお祭りとしては賑やかで結構なのだと思うが、静寂もまた音楽であり楽器にとっても大切な事でもあるのだから、フロアを分離できる会場で開くとか、何らかの配慮も必要なのじゃないかなとも感じた。無料イベントではないんだから。

あと、スマホを持ってないと配布物などお土産もらえない、という、なんでもスマホ、スマホ、な感じだったのは閉口した。昔の様にカタログ詰め合わせやノベルティーを山積みで配るというのではないのは時代なのだろうが、ひねくれた見方をすると、スマホ持ってない奴は客じゃないというやり方は残念に思った。

ビデオ取りながらプラプラしてたのだが、カシオブースを通りかかったらミニライブやってたのでカメラ向けたら撮るなと言われた。他のメーカーでは言われなかった。それぞれ何らかのポリシーがあるのだろうけど、何を気にしているのか理解に苦しむ..

その辺の楽器店には一生置かれないであろうものが沢山あったけど、電子楽器などは、初めて触る機材をその場で理解して色々試せるものでもなく、さりとて自分だけが何十分も張り付いて独占するわけにも行かず、結局大半が音が出るな、という確認程度になってしまったのが残念と言えば残念。楽器店によっては、せっかく電源入れて展示してるのに客に音出させない残念な店もあるので、短時間でも自由に触れて音が聞けるだけでも御の字なのである。

モジュラーシンセの壁があったけど、普段弄ってる人でもないとその場でさくさく弄れるものでもないので、触れるのだけど触らなかった‥
前から気になってたBuchlaのイーゼルも置かれていた。これもぱっと見てどう弄って良いか解らなかった..未体験の楽器というのはやはり自分の物として手元に来てから追及が始まるものだと思った。けっこうな値段なので手が出ないけど。

上のビデオにもやたらピアノが写ってるのだけど、買えても置けないもどかしい楽器、普段触れない楽器(楽器店でもたいてい鍵盤の上に勝手に弾くなと表示が置かれている)が自由に触り放題だったから、ついつい立ち寄ってしまった。さりとて、ちゃんと弾けないので触ってるだけなのだけど。ショパンとか弾いてる人映ってるけど、ああいう人がウロチョロしてる所でデタラメ弾きはなかなか勇気がいる...

どんなにデジタル音源がよくなっても、本物の弦と鉄枠と木枠と空気の振動で得られる直接耳と体に伝わる本物の音にはかなわない。録音結果は区別がつかないぐらいでも、生でリアルで弾いて直接聞く場合はあきらかに違うのだ。帰ってきたら、KORG KROMEのピアノ音がとても寂しく聞こえた..KROMEはピアノ音源としてはかなり良い音なのだけど、それでも本物の音にはかなわないのだ...

おしまい...

Saturday, November 01, 2014

今日の KORG Kaossilator 2 スイッチ脱落修理のナゾ

DIY修理メモ: KORG Kaossilator 2 の電源が入らなくなったので開けてみるとスイッチが脱落していたので修理してみた。
---
2012年に購入した KORG Kaossilator 2 、久しぶりに使ってみようと電源を入れたのだが起動しない。エネループをいれていたので、放電してしまったのか、と充電済みのはずの別のエネループに入れ替えてみるが、それでも電源が入らない。さらに新品のアルカリ電池を入れてみるがやはり電源が入らない..

最後に、ACアダプタを使ってみたのだがやはり電源は入らない...
しばらく放置したら壊れてしまった。しかしなぜ...
置いておくだけで壊れてしまうなんて事があるのか...

---
Kaossilator は、キーボードのない、タッチパッドで演奏する画期的な電子楽器である。
本格的な楽曲の演奏に使うには無理がある(キーボードがないから)のだが、
適当に触って面白いフレーズやグルーブが得られる楽しめる楽器なので、このまま捨てるのも惜しい。

さりとて修理にいくら掛かるのか、買い直した方がいいのか、頭の中でループしたのであるが、とりあえずダメ元で中を見て見ることにした。

こういうデジタル機器の故障は見ても分からないとは思ったのであるが...


予想に反して原因は直ぐに判明した..



なんと、電源スイッチ (SW8) と、VOLスイッチのプラス側 (SW9)が脱落している!
最後に使った時、当たり前だけど電源は入った。保管しただけで脱落するはずはないから、今回使おうとした時が最後のひと押し、致命傷になってしまった様だ。

外部に出ている黄色いボタンを介して押される、表面実装タイプのとても小さなスイッチが実装されているのだが、素人目に見てこのボタンを押すストロークや力を規制する機構になっていないか、規制していても効きが悪いのではないか、という設計的な問題がまずひとつ、それと、実装時のハンダの状態が悪く強度が不十分だったのではないか、というのが原因と推測される。横から押される形のスイッチ構造も、上から押すタイプよりも半田面に機械ストレスが掛かる気もする。上から押す形では圧縮方向の圧力だけど、横から押す形だと、せん断とか捻じれ的な力が掛かるから。

脱落したスイッチ2つは、超小型スピーカーの磁石にくっついていた。


SW跡のランド間を導体でショートしてみると電源が入ったので、他に故障は無い様だ。

こういう表面実装のスイッチをハンダ付けした経験はない。抵抗やキャパシタであれば上から熱を加えればなんとかハンダ付け出来るけど、このスイッチは電極部は殆ど表面に出ておらず、しかもプラスチック部材を含むのでベタに熱を加えると壊れてしまいそうなものである。

なので、配線を引き出して、普通の大きなスイッチを外付けして、使えればOK的なバラック修理をしてみようと思ったのだが、まずは脱落したスイッチを元通り付け直す事にしてみた。

白い小さいのが脱落したスイッチ

基板を外して作業するのが筋なのだが、それをするとディスプレー廻りなど他を壊してしまいそうな気もしたので、基板をパネルをつけたまま..

ランドに予備ハンダをした上で、スイッチの両端部に細い小手先を当てて熱してみたのだが、なんとか付いた様だ.. 

コテが入りにくく、ケーブルや筐体にコテを当ててしまってちょっと溶かしたり、スイッチもなんだかちょっと傾いたようだけど、一応くっついた様だ...(写真撮るのを失念)


−−−
ググってみると、内外のBBSなどで、同様に電源が入らない、とか、スイッチが壊れた、というクレームをいくつか見かけたので、ロット性のある実装不良であるのかもしれないし、構造的に弱い(設計がよろしくない)のかもしれない...

保証期間内ならもちろんクレームで修理か交換になるのだが、私のはとおに保証期間が過ぎている‥という事でのダメ元的な修理を行なって、なんとか一応は成功した。

けれど、機構的な問題があるのであれば(ボタンを押すストロークや力に規制がかかっていないか、その機能が弱いのであれば)、また何時の日か外れてしまうかもしれない。

もし、同じ症状で故障されたという方は、KORGに”設計あるいは実装に問題あるのではないか”と意見を添えて修理依頼するのが懸命と思います。

Sunday, October 19, 2014

Today's KORG DSN-12 Super Users Official Compilation


先行発売 10/26(日)M3 2014秋(第一展示場L02a,b)
一般発売 12月予定

ニンテンドー3DSダウンロード専用アナログシンセシミュレータ「KORG DSN-12」を縦横無尽に操るスーパーユーザーたちの夢の競演。携帯ゲーム機1台の­みとは思えない、めくるめく電子音の世界が貴方を圧倒。KORG USA公式KORG DSN−12宣伝用動画に採用、イベントでの驚愕の生演奏で来場者を魅了した19歳の­若きEDMヒーローPAINTVOXの名曲「Oscillodriver (Play the KORG DSN-12)」、そしてこれを迎え撃つ、一般公募から選ばれたUsK.の衝撃的なダ­ブステップ「DiS2PiA」も収録。

KORG DSN-12

http://www.detune.co.jp/korg_dsn12_jp.html
http://www.korg.com/jp/products/synthesizers/korg_dsn12/

---
メモ: 発売開始当日に購入して暇に乗じて色々デモ的なものを幾つかYouTubeにuploadしてきたKORG DSN-12であるが、開発元 Detune が、上記の通りユーザーの秀作を集めたCDを発売することとなり、なんと、私の "Drone"というデモも収録される事となったのであった!


↑↑↑
これ

音楽の三要素、リズムメロディーハーモニーの何れも欠けている、ボワーンと、どろーんと、シンセのドローン音だけを響かせてるだけで、類稀なる打ち込み秀作揃いの"スーパーユーザー”達の楽曲に混じるのは、ちょっと恥ずかしいのだが、DSN-12でこういう音も出せる、というデモにはなってるかな、とも思う。

イメージとしては、モジュラーシンセを鍵盤なしで、パッチケーブルの配線だけで音を出してる感じ。実際、各トラックをたった1ステップ(音符が一つだけ)ループで音を出しているだけで、音の変化はMG(LFO)でピッチその他を揺らし、ミキサー画面で音量調整している。

恥ずかしながら、私は他の方の様に緻密な打ち込みも出来ずEDMも作れないので(そういう音楽にとても疎いのでイイなと思っても自分では出来ない)、どうしてもこういう効果音的な、強いて言えばアンビエント的な(アンビエントというジャンルにも疎いが)ものになってしまう。

これが音楽としてどうか、という事は置いておいても、実際DSN-12を弄ってると、なんでこんな音がゲームマシンで出るのか不思議な感覚にとらわれる。

緻密に打ち込んで凄い音楽作品も作れるツールなのだが、アナログシンセサイザーの音を誰でも手軽に愉しめるソフトでもあるので、3DSお持ちの方は是非使ってみて欲しい。



ちなみに、このDSN-12に関連して、別の"Improvisation" という作品が DSN-12開発者 Detuneの佐野氏がパーソナリティーを務めるCBCラジオ番組 "電磁マシマシ" で紹介され番組で流れた (8/30 24:00)、というハプニングがあった。自分の作ったものが突然ラジオで紹介され流れるなんて嬉し恥ずかし不思議な気持ちだった。 CBCは名古屋の局なので関東からは受信しにくいのだが、ちょっぴり嬉しくて、ノイズやフェージングで雑音だらけだったけど記念に録音してしまった。

そして、今回1トラックとは言えCDに入るなんてとても不思議な気持ちである...
---
2014/10/26 追記

Detune の佐野氏 (sanodg) から  サンプル版が届いた.. 


sanodgさまありがとうございます。

若い人の躍動感あふれるパワフルかつ緻密な曲に混じって、一人だけ ぼわ〜んと、ぼーっとしたオッサンのトラックが混じってる(笑)。 
けれど、このソフトは良い音が出せるのはわかってもらえるかな。

Sunday, June 29, 2014

今日の KORG DSN-12

買い物メモ: 任天堂3DS用のソフトウェアシンセサイザー KORG DSN-12 何の予告もなく唐突に発売されたので、3DS LLを含めて買ってしまった..
---
Detune 代表の佐野電磁 (sanodg) 氏が Ustreamでも放送されている氏のCBCのラジオ番組で、6/25日にDetune社より何かが発表になる、という予告があった。当日まで、それが何なのか全く明かされなかった。うわさ話も、リークも何もなしであった。
流れから言って、iOS向けの音楽アプリではないか、予想を立てていた。

iOSが可動するiPhoneもiPadも持っていないし、欲しいとも思わない私は、興味半分、しかし自分にゃ関係ない製品なのだろうな、という気持ちが半分であった。

しかし、予想が外れた。当日Detuneサイトを訪れてみると、発表されたのは、なんと任天堂3DS用のソフトシンセ、DS-10の大幅拡張版、そして3DSの売りである 上側の3Dディスプレーは、3Dで見える波形観測用オシロスコープになっている、というものである... しかも発表と同時に販売開始...

デモ映像を見てこれは凄いと実感.. 3DS専用なので3DSが必要だが持っていない..  でも試してみたいという気持ちが強く、早々に 3DS LLを買ってDSN-12を購入... 近年なかった凄い衝動買いをしてしまったのであった...

---
で、お約束の動画、そういうストーリとデモを兼ねたものがこれ..リアル楽器やソフトでもカートリッジ供給なら開封動画にするところだしけど、ダウンロードソフトなので開封作業が撮れなかった。なので、最初の所はドキュメンタリー風でダウンロード画面とかも入れてる... ダラダラ長いので適当に飛ばしながら見て欲しい..


言葉だけで考えると、3Dでの波形なんて意味があるのか、という疑念が浮かぶとおもう。

けれども、これを実際見ると、ありゃりゃ、これは凄い、と言わざるを得ない新鮮感。

この面白さのキモは、左右の音声信号を XとYに振りわけて走査観測するXYモード(あるいはリサージュ、リサジュー)にZ軸を与えて立体化した、という事なのだと思う。Z軸はX軸の時間微分を与えてるらしいが、XYモードにZパラメータを与えて3Dディスプレーで可視化してリアルタイムで見せるというのがアイデアとして秀逸..

デモデータにいろんな波形が入っているのだけど、どうしてこんな動きに、形になるのか、不思議な感じで、何度も見入ってしまう。音を作って出す事が目的のシンセサイザーでありながら、本末転倒になるぐらい、3D画面がおもしろい..

---
こういうソフトを買って居ながら、実はあんまり打ち込みは得意でない、というより、出来ないに等しい。DS-10もちょっとやってみたけど、なかなか根気が要るのと、シンセ2台と4声ドラム、16step16パターンという制約の中どういう曲を作るのか明確なビジョンがないと打ち込めない、という当たり前の壁にぶつかるのである。

DSN-12は、DS-10, DS-10 plus と同じ思想のシーケンサー打ち込み式なのであるが、シンセを12台、64step 64パターン使えるなど色々拡張されている。エフェクトも大幅に強化され、3種類を同時に使えたりもする。

とは言え、やはり単音楽器12台分のシーケンスを12台分別々に入れてゆく必要があるので、例えば和音を出す時はどうしようか、など、やはりちょっと考えないといけないのは変わりない..

とにかく、試しにちょっと作ってみた。


何も考えずに場当たり式なのでトラックの配分など無駄な使い方なのだけど... それでも12トラックあるので、シンセ2トラック、ドラム4トラックである程度頭を使いながらでないと作り込めなかったDS-10よりは、曲は格段に作りやすくなってると感じた。

この曲は84BPM 、 16step で作ってるのだが、エフェクタ3機を全てディレイに割り当てているので16stepの分解能以上のこういうドラミングができたりもする。最大64step使えるので、DS-10では出来なかった複雑な事も出来るのだけど、欲張ると打ち込みがとても大変になるから手抜き..

また、アナログシンセのシミュレートなので当然なのだが、使いたい音をまず自分で作るところから始まる。リアルタイムで波形を見ながら音色を作ってゆく事を楽しむ、という事自体がゲームでもあるわけである。なかなかこういう楽器は無いと思う。

3DSの3D画面は実機を見る意外に再現する手段がない。なのでビデオに撮ってYouTubeなどにupしてもその面白さは伝わらないのが残念なところだ...
---




Wednesday, May 07, 2014

Today's Night Ride : experimental soundtrack with SunVox


---
SunVox を弄っていたのだが、なんだか前衛の管弦楽曲みたいな音の響きのスローテンポかつランダムな音程のシーケンスが出来たのであった。

音楽とは言えないものかもしれないけれど、SunVoxの音の良さの見本としてYouTubeにupする事にしたのだが、SunVoxの画面じゃつまらないので、以前ZOOM Q4で撮ったビデオをOpenshotで加工編集してビデオ作品っぽくしてみたのがこれ。

夜の街を車で走って撮影して作った kaleidoscope が面白かったので、二匹目のドジョウをねらい、ママチャリのハンドルにQ4を着けて夜の町内を走って撮ってみた動画である。しかし、自転車のハンドルというのは運転中に左右に大きく振れて止まることがないので、非常に残念な結果に終わってしまって、御蔵入りにしたのだけど、こうして別のエフェクトをかけて音と合わせてみると、何となく作品っぽくなった感じがしないでもない...


Tuesday, May 06, 2014

今日の SunVox を試してみた

memo: Virtual ANS に引き続いて SunVox も試してみた。こちらもLinuxで動く素晴らしいソフトシンセサイザーだ...
---
なかなか素晴らしかったVirtual ANS と同じ開発者 (WarmPlace.Ru) SunVox を試してみた。
こちらはソフトウェアシンセの一種だと思うのだが、音源やエフェクタなどの多数のユニットをパッチングして音を作ってゆくというものである。またステップループシーケンサーを多重に使えるものでもある。

Virtual ANS同様マルチプラットフォームなので、Windows, OS-X, Android, iOS, そして MeeGoやParmOSでも動くらしい..

この手のソフト、商用のものであれフリーのものであれ、最近は iOSのみ、など特定のOSでしか使えないものが主流なのだけど、こういう出来の良いものがWinやMac以外でサポートされるのはとても嬉しい事である..

---
と言う事で、ちょこちょこ触っているのだが、実はまだ把握出来ていない。なんとなく各モジュールの接続で音を出してみてるだけの状態、音楽とは言えないシーケンスを作って音を出してるだけ、なのだが..


(... ちょっとデモ撮り..と思って気づくと小一時間経過.. という事となり、また10分程度のリアルタイムでデモ出来る程慣れてもいないので、試行錯誤しながらの入力している部分を超早送りで飛ばしている.. )

ソフトシンセとしては負荷が軽く音切れやらノイズもなく、非常に音が良いという事はわかると思う。各音源はパラメーターもそこそこ弄れて、フィルターは発振したりもする。

画面上のキーボードとマウス、またはTouch Theremin というマウスで操作してテルミン風に無段階音階でも入力、演奏できる。PCのキーボードからも音階の入力が可能。もちろん外部MIDIキーボードなどからもjackで繋げば操作可能。

PCキーボードや画面上の鍵盤からの入力、

マウスで操作するタッチテルミンでの入力が可能

このビデオではアナログ音源、FM音源とエコー、リバーブしか使っていないが、リズム音源や、各種エフェクター類も装備されており、サンプラーも使える。

使えるモジュール一覧 (クリックで拡大)

リミックス用の音素材をサンプラーで読んで、シーケンスに組んでリミックストラックも作れそうである..など、アイデア次第ではいろんな使い方が出来そうである。

スペアナもある。

スペアナ

---
と、いまの所はこんな感じである...
弄っていると、あっという間に時が過ぎてしまう、危険なソフトシンセだけど、DAWとかシンセプラグインがどうとか、既存のDTMツールに依存することなく、このソフトのみでかなり面白い事が出来そうである。

もっと早く存在に気がつけばよかった、と思った、特に音関係のLinuxソフトとして、前回の記事のVirtual ANS同様に相当出来の良い物であると思う。


Friday, May 02, 2014

今日の Virtual ANS を試してみる

memo: ロシア製の Virtual ANS というソフトシンセを試してみた... これは素晴らしい..!
---
シンセ系のBlog MATRIXSYNTHSYNTHTOPIAPhonopaper という、音を紙に印刷して記録、それを再生するというアプリケーションが紹介されていた。YouTube動画を見るとおり、ちゃんと音を印刷記録して、それを再生することが出来ている。

残念ながらLinux版はまだ出ていないので試せなかったのだが、この WarmPlace.Ru  には何やらソフトシンセ系の面白そうなものが色々ある..

 で、この Phonopaperの元になった様な Virtual ANS というものを試してみた..  元々ロシアで開発された音響シンセサイザー ANS のバーチャル版というコンセプトらしい。 正確な事はよくわからないが、個人的な理解としては、このソフトは音を周波数軸に分解して時間軸で記録するスペクトログラムの記録再生器、という感じなのかなと思っている。

まぁなんだか良くわからないまま、ちょっと触っただけで、これは凄い! 面白い!! というなんとも素敵なソフトであった..  という事で、遊んでいる所をYouTubeにupしてみた..

キーボードから音階で入力もできるし、マウスから手書きも出来るし、音声入力も記録できる。 記録したスペクトログラムは再生もできる。音を画像に変換し、画像を音に変換する機能があるわけで、普通にJPEGファイルも読めるのである。Phonopaper用の画像データにも変換して出力できたりもする。




今回は、色々な機能があるなかで、"手書き"で音を出す、JPEG写真で音を出す、既存のWAVファイルを読み込んで音を再合成、それに手書きで音を加える、という事をやっている。

画像から音声を再生出来るという事でもあり、実際にそれを試してみたわけであるが、面白いのは、シンセの写真はなんとなくシンセ風味に、宇宙の写真は宇宙っぽい音がしなくもない..

音声をサウンドカードから直接取り込めたり、WAVファイルを読むことも出来て、読み込むと変換がかかって、スペクトログラム的な画像になる。


再生すると、その変換された画像から音が再合成される。生声が加算合成シンセで再合成される、事になる。再生しながら、新たな音を付け加える事もできる..


画像を弄る事によって音を弄る...図形を加えて音を加えるのみでなく、特定部のコピペ、消すこともできるし。つまり、音声信号から特定の音のみ音程やタイミングを変えたり、特定の不要な音を他を大きく損なわずに消す事も可能という事でもある。

音痴を直すエフェクタとか、楽曲の和音を変化させて再合成するソフト、特定の音のみを他を損なわずに消し去るソフト、など、プロ音響分野のソフトが出ているけれど、どれも同様の原理、つまり周波数の分解と展開、編集、再合成で成り立っているのだろうと思う..

とっても面白く、また奥が深そうなソフト。フリーだし、マルチプラットフォームなので、シンセ好き、音あそびが好きな方は試す価値はあると思う。

---
このWarmPlace.Ruには他にも色々あって、SunVOX というソフトシンセもかなり秀逸なものだと感じた... demoを撮ってみたくなったので研究中なのだが...

Thursday, April 10, 2014

今日の Gakken NSX-39 ポケットミクを買ってみた

買い物メモ: 噂の学研のボーカルキーボード ポケットミクというのを買ってみた...
---
ヤマハのNSX1という、ボーカロイドエンジンとGM音源、リヴァーブなどのサウンドエフェクトエンジンを載せたLSIを応用した商品が学研から発売された。ポケットミク MSX-39というものである。

何時ものように華麗にスルー.. しようと思ったのだが、氏家氏のデモを見たらスルーできずに手に入れてしまった。4980円+消費税。


白いプラ筐体、鍵盤部はスタイロフォンと同様のスタイラス式で演奏する。この部分はカーボンで、鍵盤図形の部分は各鍵盤に対応したクロマチックの音程で発声し、その鍵盤図形の上の連続した余白部分はリボンコントローラーよろしく任意のピッチで発声する。

このカーボンのリボン部に電流を流してスタイラスで電圧を拾っているのだろうと思うがどうなのだろうか。調べてないので仕組みはわからないが、もしかすればアナログシンセのCVやトリガでコントロール出来るかもしれない...

---
という事でお約束の開封とテスト動画。開封して単体でちょっと鳴らした後、カオシレーター2と繋いで遊んでみた。 (一身上の都合で現在引越し準備中、ミキサー、エフェクター、その他をパッキングしてしまったのでエフェクトなし、レコーダー ZOOM Q4にラインで直で録画している。 )


鍵盤部分で正確な音程で歌わせると、なんとなくロボットっぽく聞こえ、リボン部で演奏すると、適度に音痴で人っぽい感じがしなくもない。
---
さてこのNSX-39は、マイクロUSBの端子が出ており、USB接続するとGM音源としても使える、という事なのだが、Linux からも普通にMIDIデバイスとして認識して、MIDIデータを流して音を出すことが出来る事を確認した... 

接続時の認識メッセージはこんな感じ
 usb 1-1: New USB device found, idVendor=1b3f, idProduct=8001
 usb 1-1: New USB device strings: Mfr=1, Product=1, SerialNumber=1
 usb 1-1: Product: NSX-39
 usb 1-1: Manufacturer: NSX-39
 usb 1-1: SerialNumber: NSX-39 

で、例えば aplaymidi みたいなMIDIシーケンサー(プレーヤー)で音が出せる。
 aplaymidi -p 20:0 midi_data.mid 
基本的に広く使われているGM準拠なので、ネットで公開されている様なmidiファイルなど、 Timidityとフリーのサウンドフォントで鳴らすより音色その他がばっちり合う感じだ。
ただ Ch.1 がボーカルの様なので、そこだけは何らかのアレンジは必要になるとはおもうけれど。

---
Rosegardenで昔ネットで拾ったmidiファイルを呼んで鳴らしてみたのがこれ...


このアコースティックピアノも、リヴァーブエフェクトもNSX-39のものである。
GM音源を鳴らしながらボーカルを本体のカーボン鍵盤で弾くことも出来る。

---
このMSX-39, 学研が用意した、Google Chromeで動作する、ウエブ上のアプリでプリセットの歌詞を任意に書き換える事ができる。しかし残念ながら Linux用のchrome用midi apiが存在しないのでLinuxでは試せないのが残念 ....

と書いた後に念の為もう一度 Chromeの設定 ( chrome://flags/#enable-web-midi )を確認してみると、入手直後に試した時に設定出来なかった midi api 項目が enable出来るではないか.. もしかしたら 最近のchromeのupdateで可能になったのかもしれない...


という事でちゃんと動いたポケットミクアプリ..
これは結構遊べる...


MIDI音源として利用する場合、歌詞はmidiエクスクルーシブで送って発声させるらしいので、そのコードを送るmidiデータを作ってシーケンサーで流せばLinuxからでも任意に歌わせる事は可能であると思われる.. どうやって実現するかはわからないけれど...

---
こういうLSIを開発したり、出版社がそれを応用して商品化したりと、こういう事が出来るのはやはり日本だけなのだろうなと思う。少子化、理系離れ、製造業の衰退、など、お先は真っ暗にしか見えない中、こういうモノが生み出せる文化は大切にしないといけない、と感じる...

Thursday, January 30, 2014

Today's Making "Kaleidoscope" Video clip on Openshot Video Editor

---
ZOOM Q4を手に入れてあれこれテスト撮影、編集してるうちに、普段使っているOSSなビデオエディター Openshot の 回転とミラーのエフェクトを複数組み合わせると、まるで万華鏡の様なとてもおもしろい効果が得られる事を発見した...

で、KORG Volcaなどでサウンドトラックを作ってみたのが直近の2つのビデオ、
Kaleidoscope    Kaleidoscope2 であった...

何の意味もないフラフラと撮れてるだけのつまらない動画が、かなり面白く神秘的な動画に変貌するのが不思議かつ新鮮...

と言う事で、どうやって作るのか、というMaking ビデオをつくってみたのがこのビデオである...

Today's Kaleidopscpe 2 : KORG Volca + MS-20 mini

Sunday, January 05, 2014

今日の ZOOM Q4 テスト動画まとめと寸評

ZOOM Q4 の記事にテスト動画を加えたら長くなり過ぎたので、動画のみこの記事にまとめる事にした..のだが、キリが無いので、Q4撮影映像をYouTubeのプレイリストにまとめてみた。
最初はタダのテストだけど、8番目以降は一応作品的な実践としての動画になっている..
−−−

開封風景、最後にQ4による480p ライン録り


480p 30pfs 車載テスト マイク ゲインは多分L


1080p 30fps ライン録り


1080p 30fps マイク、ゲイン=AUTO


1080p マイク+ジャマー ゲイン=M


1080p 30fps / 720p 60fps → 720pエンコテスト


480p ライン録り 近接撮影テスト


720p マイク+ジャマー ゲインH LOCUT=ON


720p 強風下のマイク+ジャマー ゲイン=M LOCUT=ON


720p 強風下のマイク+ジャマー ゲイン=L LOCUT=ON


---
以上の通り、けっこう良い画が撮れる事がわかったし、これ以上漠然とテストするのも飽きてきた。テストするために買ったわけじゃいんだから。
という事で、以降は表現するための道具、としての作例...

上のQ4で撮ってきた720pテスト映像に合わせてシンセ演奏風景をQ3HD, Q4マルチで撮影して編集合成..演奏シーンは480pで撮ったのでちょっと荒い。音声トラックはQ3HD。マルチは音と絵に微妙なズレがある.. (ポン出しでの精度はこんなもので、厳密にはカチンコ的なものを入れて合わせる必要がある)




同様にQ4で野外撮影したものに合わせてQ3HDでサウンドトラック演奏風景を撮影して合成したもの..




車載映像にエフェクトをかけてちょっとお遊び.. 720p 30fps



これも車載映像にエフェクトかけたもの... 720p 30fps
とてもそうは見えないけれど、これは正真正銘 ZOOM Q4で撮った映像を元に作ったものなのである.. ネタバレは 4:55〜



これも同じ手法、違うのは昼間撮影した事..  720p 30fps



この”万華鏡”動画の作り方はこちら

---
キリが無いので、上記Q4テスト映像と以降の作例をYouTubeのプレイリストにまとめてみた。

https://www.youtube.com/playlist?list=PLzD8975H2562XVxJ3FdG2v6QzA8rhbnDS

---
寸評

思いつきで撮ったものばかりの下手糞なテスト動画ではあるが、画質の面では、特に野外では結構いい感じで録れてる気がする。

光量の少ない暗い場所は余り得意でなく、すこし眠たい感じになり、どことなくフィルム感のある動画になるかな。

広角なので遠近感が強く出る。漠然と遠くのものを撮る、全景を撮る、というよりは、近くにぐっと寄って撮るのに向いている。

パンフォーカスとするため、焦点設定は無限遠ではなく、数メートルぐらいの所にあるのでは、という気もする...

手ブレ補正機能がないので、広角で目立ちにくいとは言え、手持ちだと手ブレが出る。この辺は各種手ブレ補正機構のあるカムコーダーにはかなわない。
手持ち撮影の場合は、本体を直接持って撮影するよりは、ある程度重量、イナーシャのあるカメラグリップ、あるいは縮めた一脚や小型三脚に付けて取るのがよいかもしれない。

音声に関しては、ライン録りは言う事なし。

マイク撮りは、手持ち撮影だと本体を持つ手の僅かなタッチから生じるノイズを拾う。環境音など、静寂な対象を撮る場合は注意が必要かもしれない。

野外ではジャマー(ウインドスクリーン)が必須。ジャマーなしだと微風であっても吹かれた時にボーボーと大きくノイズが入って対象物の音がかき消されて使い物にならないと思う。ジャマー付けても強風下で吹かれればノイズは入るが、レベル的には段違いに小さくなる。

とまぁ、絵や音の品質が良いの悪いのと言う事はあると思うが、基本的には道具であり、何にどうやって使うか、どう仕上げるか、という事が大事なのだろうだと思う。

最高の映像品質と最高の音声品質を求めるならば、一眼系のレンズ交換式カメラとPCMレコーダー、そして目的に合致したマイクなどを組み合わせて撮るのが今の所ベストであろうと思う。

Q4はそういう最高の品質では撮れないが、ボタンひとつ押すだけで撮れる簡便さと、広角、パンフォーカス、小型の筐体、バリアングルLCDをどう活用するか、その辺がこの道具を活かすか殺すかのキーポイントではないかと思う。