だって、日本のメーカーなのだけど、ジョージベンソン、リーリトナー、パットメセニー、ジョンスコーフィールドなどが使ってるんだもの!
とは言え、そういうアーティストモデルはやっぱりちょっと高価でロクに弾けない人間が遊びで買うには敷居が高い。いや本当は欲しいんだけどね...
一方低価格モデルもあるのだが、それはそれでとても魅力的な姿形をしているし評判も悪くない....
ソリッドボディーのギターばかり弾いていると、そういう箱のギターも弾いてみたくなる...
と言う事で買ってしまいました...
某楽器店で5万円だった。
セミアコのなかで一番薄くてソリッドに近い感じの奴である。フィニッシュが変わっていて、艶のある仕上げが普通のこの手のギターにあって、こいつはつやなし、しかもわざと枯れて汚れた感じの独特な仕上げとなっている。
いっちょまえに、指板には貝のインレイが施されている。
音はソリッドっぽくもあるけれど、やはり箱の音のニオイがする。ポーンと少しだけ丸い音がする。いつも弾いてるのがSteinberger-Klein、こいつはソリッドでカーボンネックでPUがEMG、パキパキとストレートな音だから、こういうちょっと丸い音は新鮮に感じる。
自作D.I. の入力インピーダンスは 100kとパッシブにはちょっと低いのだが、それでもけっこう良い音が出る。ハイインピー用のバッファを組んでみようかとも思ったけど、無くても大丈夫みたい。
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で、日本が誇る世界のIbanezなのだが、やはりというかなんというか、もはや手頃な価格の殆んどのモデルが海外組みたて品で、日本製ではない。 ちなみにこいつは中国製。
細かく見ると仕上げが雑な部分も色々見受けられる。 例えば指板の終端(PUの手前)の処理が荒くて汚い。 ギターを工芸品として見る方々はそういう意味では見向きもしないかもしれない。この値段では仕方がないと言う事なのだろうか。
ちなみに日本製のギターというのは吊しのものであっても今や高級品になりつつある様だ。コストだけを考えると製造工場の海外移管は正解だとおもうけれど、それで安くて良いものが出来れば万々歳、と思うのは早計である。 そのつけはいずれ返って来てしまうのだ。海外に移管して日本の工場を閉じると言う事は、技術は廃れ、職が無くなるわけだからね....私も業種は違うがメーカーの人間であり、そのヤバさが身に染みたりするのだ。
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しかしまぁ、財布にやさしいに越した事はないし、ギターは弾くもの、遊ぶもの、ぶつけりゃへこむ、ピックで弾けば傷も付く。実用品としては申し分ないと思う。 素人の遊び道具には上等過ぎる ^^;)