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Saturday, February 19, 2011

今日の PowerShot G12のフィルタアダプタとニコンの28mm外付けファインダのナゾ

買い物メモ
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Canon PowerShot G12というデジタルカメラを買ったのであるが、実物を手に入れるまで、このレンズの根元についてるリング、これは同社のS90やS95と同じような操作リングかなにかなのだろう、と思っていた。しかし実際は、レンズ根元にアクセサリを付加するアクセサリマウントがあって、したがってこのリングはアクセサリ未使用時の保護リングであった。


で、そこに付くアクセサリとは、今のところテレコンバーターや接写ライト着装用の延長筒と、フィルターアダプターというのがある。自分的にテレコンバーターは使う事はないと思うのだが、フィルターはPLなんかは物品の撮影時にテカリを抑えたり出来るし、ソフトフォーカス系なんかも使ってみたいなー、なんてふと思った..

写真なんてめったに撮らないのに、ちょっと新しいカメラを買ったとたんこれだ..カメラは大人の合体超合金ロボット、なのかもしれない...

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結局買ってしまった。

FA-DC58B



鏡筒の伸び縮みに追従し、58mmという比較的口径の大きいフィルタを使用するので、ワイド端でもケラレなくフィルターが着装できるものである。また、撮影時にこのアダプタを左手で支える事ができてとても具合がよい。という事で常時着装がデフォルト状態になりそうである。

しかし、このアダプタ、一つだけ欠点がある。
これを付けると、本体の光学ファインダがケラレてしまうのである。
特にワイド端、35mmフィルム換算で28mm相当の使いやすい広角..この時、本体の光学ファインダを覗くと、画面下半分がアダプタに隠れて完全に見えなくなる。

まぁそれでも心眼をもってすれば使えないことはないし、野外では嫌でもそうせざるを得ないのであるが、やっぱりどうにかしたいなぁと思う。テレ端はほとんどケラレずOKなのだがワイド端はちょっと..

LCDディスプレー使えばよい、のだろうが、あの構え方がやはり好きではないのと、何より晴天時の野外ではやはりとても見辛い。

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なんとかならんか、という事で外付けファインダーの導入を考えてみた。

G12はアクセサリーシューがあるのでそれが使える。で、28mmの外付けのファインダーは他社品がいくつか出ているのは知っていたのだが、どれも結構高い。なんでこんなものが2万以上するのか.. ちょっと理解しがたい価格であるが、まぁあまり数が出ないのと、そういう相場でも売れてしまうニッチさという事なのだろう.. あぁやっぱりEVFの付く機種にした方がよかったのか..なんて思ったりもしたのだが... ひとつだけ、安いのを見つけた。

Nikon P7000用の"アンティークキット"という商品がAmazonで8000円程で買える事に気がついた。これはNikon P7000用の革ケースと、NH-VF28という28mm外付けファインダのセットなのだが、NH-VF28は単体で定価 26250円、Amazonでも 21420円と言う値段が付いている商品。これに約6000円もする革ケースが付いて、合計がなぜか8480円@Amazon.co.jp と言う不思議な値段が付いている。

値段だけ見ると、もってけドロボー的なやけくそ感が漲る。
この不思議な値段のナゾ..いったいどういう事なのだろうか...

これは想像というより、妄想に近いのだが、仮説として...

P6000の外付けアクセサリとしてこのファインダを社外にオーダー(コシナ製OEM品らしい)してカタログに載せた、のだが、ふたを開けてみると値段が値段だし、リコーやシグマの顧客と違って外付けファインダーなんか心に響かない客層が多かった.. このまま延々と不良債権的な長期在庫状態が続く事になってしまう...それほどまでに売れてない、数が出ない商品となってしまったのではないだろうか..

このご時世、長期在庫なんて持ちたくない..しかしOEM元の関係もあるだろうし、既に買った顧客の手前もあるから、極端な値引きで在庫を捌くわけにもいかない..  

..そうだ、!販促グッズとして革ケースにおまけで付けて原価で出しちゃえば在庫は捌けるし赤字にもならないしP7000も売れるかも...特別限定セットと言うことにしとけば既に購入済の顧客にもOEM元にも"今回限りのスペシャル限定"でなんとか言い訳がたつし.. 

と言うことなのかどうか、まったく分からないが、ともかく不思議な値付けがされている。
これが現時点で調べる限り、28mm外付けファインダの最低価格品なのではないか、と思う。

問題は28mmファインダが相場よりかなり安く手に入るのはいいにしても、革ケースが余分である。
もったいない。おまけ欲しさにグリコを買うようなものではないか..という感じがして、P7000を持ってないし買う予定もないので買うのにちょっと躊躇した..

実際数週間、Amazonで眺めてるだけだが、この値段でも売れてないのか、限定品?にしては全然終了しない..でもいつまで続くかわからないし..

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結局、えいめんどくさい、 革ケースなんて知るか!と買ってしまった。




予想より小さかったのがうれしい誤算。もっと安っぽいかとも思ったが、金属製で大きさの割に重く感じる、金属とガラスで出来たきちんとした光学機器という感じ。光学系もちゃんとコーティングされていてちゃんと作ってある。しかしこれが25000円と言われたらさすがに.. うーんという感じだが、8000円だったら悪くない、という感じかな。これも今時貴重なMade in Japanだった..



で見え方はどうか、というと、これは昔懐かしいアルバタ式ブライトフレームのファインダそのものである。つまり、昔の安いカメラのファインダの見え方にそっくり。視野率も85%と言うことで精密なフレーミングはできない... アルバタ式、目とファインダの光軸がずれると、フレームもちょっとズレる..そんなに精度が高いものではないのだが、それでもこんなでもファインダが使えるというだけで大いに助かる。

元々キチキチにアングルを決める目的にはかなわないものだが、逆にそうではない、まったりと構える、野外のスナップ目的には十分使える。

非P7000ユーザーとして、革ケースが無駄になってしまうが、それでもお得感のある、不思議な買い物であった。

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余談

某所などではG12やP7000の光学ファインダはえらく評判が悪い。こんなの使えない、ただののぞき穴、なんていわれ方。ではVF28みたいな外付けファインダはどうかというと、これも、こんな固定ファインダ意味が無い、ズームと連動してない、写る範囲が違う etc... パナソニックにも同様のファインダ(ほぼ同じものらしい...)があって、そいつもよく言われてない。無理解にも程がある、とも思ったが、大手でもあり、そういう客層が多いのかもしれない。

あぁ、そういう人たちって、本当に最近のデジタルカメラしか知らない、そういう人たちなのだなぁ、そういう物を知らない人たちが多数派となってあれこれ書いてるのかぁ、そういう時代なのかぁ.. という複雑な気分になった。彼らの言い分通り、これが使えないって言うなら、昔の人間はどうやって写真撮ってたのよ.. 一眼レフは別にしても..

一方リコーやらシグマやらコシナやら、どちらかと言うとマニア受けするカメラの話題では、同様の外付けファインダにはもっと好意的で、おそらくは昔からカメラを使っててよく知っている客層が多い様に思われる。

私は中高生の時に親の古いカメラを使っていたのだが、ライカIII-f型のコピーモデル(ニッカ)で、レンズはニッコールの35mmと50mm,ファインダもニコンの35-135のズーム式、視差手動補正、ってやつ。先に書いた、こんなのぞき穴は使えない、なんて言ってる類の人だったら、おそらくIII-f型なんてとても使えないのだろうなぁ.. あの頃の私はそんなでも写真を楽しんでたと思うのだが.. ま、時代が変わったのだろう..

しかしデジタル時代にアルバタ式の外付けファインダなんて買うことになるとは思わなかったなぁ。

多分次にカメラを買うことになるとすれば、EVF付きなのかな、フジの最新型みたいなハイブリットのやつが流行って各社から出ればいいなぁ、あるいは昔のPen-Fみたいな、あるいはPentax Auto110ぐらいの超小型の一眼レフが出ればなぁ、と思ったりする..