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Thursday, June 13, 2019

Today's ROCKTRON PROCHORUS



memo: Rocktron の PROCHORUS という 1Uのアナログコーラスのジャンク品を入手。あまり情報のない機種なので、ビデオ撮りと、写真と寸評を記録として置いておくことにした。
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別段探していたとか、欲しかったものではなく、たまたまジャンクで出ていた。アナログBBDのコーラスなので、アナログシンセと相性も良さそうだし、なによりジャンクで千円だったので、安物買いの悪癖ネタとして買ってみたのだが、とりあえず動作するものではあった。


どんな音・効果なのかは冒頭のビデオの通り。ストリングス系の音色と相性が良さそう。単音のシンセリードには微妙。 モノラル定位を左右に広げる効果、微妙なデチューンによるうねり、コーラスとかアンサンブルとかいう効果がある。

ただ、若干ハムというかバズというかノイズが多めで、使い方によっては気になる。
ICのロットから見ると1980年代後半ぐらいの製品らしい。
つまり、30年ものなので、経年による劣化などもあるのだろう。





大きな不具合ではないが、MIX用のボリウムの軸回りが破損してネジが閉まらない状態だった。




応急処置のつもりだろうが、前使用者だか誰かが、パネル裏に接着剤で固定していた
こういう機材はノブが出っ張っているので持ち運びなんかでぶつけて破損させてしまったのだろう。
このボリウムは全体がプラスチックなので、衝撃に弱いんだろうと思う。

このままではフロントパネルが外せないので、この接着剤は除去して、ボリウム軸をアロンアルファやUVレジンで補習を試みたが、回転が非常に固くなった。またすぐ壊れそう。


ミキサーの SEND/RETURN に繋ぐ限りにおいてはボリウムはMAX位置固定にすればいいので、
とりあえずこのままで置いておく。


バンドエイドみたいな色のガラエポ基板、1層。この辺はMade in USA らしいところ。
こういう機材、国産だと間違いなくベークだの紙エポだのの基板だ。


心臓部は松下の MN3011 というBBD 
理由は不明だが、このICだけはソケットが与えられている。
ディスコンのICなので、今買うと結構な金額になるようだ。このジャンクより高い。



トランスは基板に直接実装されている。型番を調べると、今でも買えるものらしい。

ICは、CPUだのASICなどは入っておらず、ロジックICとCMOSのアナログスイッチ、オペアンプと全部汎用品のDIP。









ボリウムは一部ガリっている。年代からすると当然だろう。MIXの壊れたシャフトの件もあるし、交換した方がよいのだが、あまり見ないタイプなので、互換のボリウムを見つける必要がある。




基板直の実装なので互換性のないボリウムだとリードを出すとかコネクタにするとか工夫が必要でちょっと面倒。同じものは売ってなさそうだし、とりあえず音が出ているので、放置。


LEDはスペーサー類もなく長くリードを出して直接パネルに突っ込むという大胆な実装。
これ、パネル外したりすると知らず知らずのうち触って曲がってしまう。




メインの正負電源は3端子レギュレーターで作られている。

これの漏洩磁束がハム引いてる可能性もあるきもするが・・・
ネットの少ない情報のなか、このトランス上にシールド版の様なものが実装されてリードでグランド接続されている様な写真があるので、もしかしたらそれはノイズ対策の為なのかもしれない。





 



 アラン・ホールズワースが、Secret というアルバムを出した頃に使っていた、みたいな情報がネットにあった。千円で転がってたぐらいなので、銘機と言われるものではなさそうだけど、自分の好きなアーチストが使ってたものだと言う事、古いBBD式のアナログのコーラスなのでアナログシンセと相性がよい、ということで、アナログシンセをまとめているミキサーのSEND/RETURNに入れて使ってみることにした。

できればノイズ退治ができれば良いのだが、回路も落ちておらず、基板裏の接続を追ったりつつくには全分解が必要、ACトランスが直接1枚基板に実装、つまり動作させながらパターン面をしらべる場合、裸の基板にして動作させる必要があるが、一部にAC100Vが来てるので取扱に注意が必要、など色々面倒・・基板実装したままウラ面が開くような構造だといいのだが、これは裏のシャシに基板が載っているので開かない。

おしまい