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Saturday, November 10, 2007

今日の LTSpice/SwitcherCAD III on Linux

初めにMAKE:Blog のこの記事 を見た時には、"なーんだMacでの事か.."と言う事で読み飛ばした。WindowsなしでWindowsのアプリを走らせる、という事なのだが、例として Linear Technology社が無料で配布しているLTSpice/SwitcherCAD III がMacで走っている写真が載っている。このLTSpiceに興味があるのだが、これはWindows用のソフトだ。Macで走らせるって、エミュレーターか何かで? Linux使いの私には"そんなの関係ねぇー!"的な 話だ...

なのだが、二度目にこの記事を見た時に、一応"読んで"みた。で、Macで動かしてるのはCrossoverという有料のソフトらしいのだが、これはどうも"Wine"の成果物であるらしいのだ...ということはLinuxのWineでも走る...?

と言う事で、早速 LTSpice/SwitcherCAD III をダウンロードしてインストールしてみた。Wine環境にどうやってインストールするのか..という正しい方法は私は実は知らない!のだが、 ~/.wine/drive_c にダウンロードしたファイルを持っていって

wine ./swcadiii.exe

とすると drive_c 以下の Program File 以下にインストール出来た。
実行は同様にwineを使って、インストールされた実行ファイル scad3.exe を実行すればよい。
普通のアプリと同様に使うにはaliasかスクリプトで起動できる様にしとくのがよいだろう。

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で、動かしてみると、こいつは結構"使える" という感じだ。学習用のサンプル回路が色々入っているのでいくつか試してみた...




FFTもワンタッチだった...




場当たり的に、JFET 一石の回路を書いてみた...定数とかは適当...




Sim後に回路図にカーソルを合わせると電圧、電流プローブに変化して、そこの電圧や電流が即座にグラフに現れるという素晴しい機能も...


(カーソル写ってないけどプローブを当てるとグラフにどんどん付け加わる)


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色々なデバイスのモデルが用意されているが、Trなどはさすがに2Nなんとか、とかUSを中心としたモノばかり。本来の目的であるLT社製品を利用した応用回路の設計支援用、なのでOPアンプなどIC類は当然LT社製品になっているが、 ちょっとした回路の"傾向"を定性的に考えたりするのには、乱暴だけど"TrやOPアンプなんて何だってだいたい同じ"、なのだから、お遊び程度ではこのままでも十分使えそう。

例によってWin専用、オープンでもフリーでも無いソフトウェアではあるが、しかし、無料でこんなモノが利用できるなんて...よい世の中だと思う...というか、LT社ブラボー!