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Wednesday, August 14, 2013

今日の KORG Volca Bass

買い物メモ: 色々あって買えなかった KORG Volca Bass、盆休み中にアマゾンが在庫ありになったのを発見したので買ってしまった...
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予約していたのに強制キャンセルを喰らい、その後買うチャンスを逸していたKORG Volca Bassだったが、夏休み中に急にアマゾンで在庫ありとなった。発見した時に在庫数20であった。発売以来ちょくちょくアマゾンでチェックはしていたのだが、スポット的にマーケット出品業者が数台の在庫で販売しているのをちらっと見たことがあったが、アマゾン直販で普通に在庫ありになったのを見たのは初めてだった。直前まで予約商品でお届けまで1〜4ヶ月という表示が出ていたので、アマゾンの予約というのは本当にあてにならないものだ。しかし在庫あり、という場合は倉庫に入っているのだから注文すれば即納となる。という事で注文してしまった。


Volca Bassはステップシーケンサー装備の3VCOのアナログベースシンセサイザー、というもので、Volcaシリーズのなかでも一番人気の様である。この機種もVolca Beats 同様、すでに絶版になっているRolandのTRやTBシリーズ (その筋では型番が303とか808など3桁で頭と尻が同じで真ん中にゼロが入るのでもじってx0xと表現するらしい..) 同様の使い方をする楽器と言う事である。

そして、この種の楽器のオリジネーターであるRolandが、どんなに人気があって熱望されていても頑なに復刻も新機種も出さず、愛好家の失望や非難を引き起こしているのだが(RolandのYouTube公式ビデオのコメント欄を見てみるとおもしろいよ)、KORGはさらりと、似て非なるものを出したわけで、逆に世界中から絶賛を受けている様である。

私自身過去2ヶ月の間、BeatsとKeysを購入してデモ映像をYouTubeにupしているが、Volcaの映像はカウンターの回りがとても早く、どこで手に入れたんだ、羨ましい、待ち遠しいという声が聞こえてくるし、機能がどうとか、色々質問もされる。欧米でも大ブレークの予感がする。なにしろUSやEuroはどうしても日本国内販売から数カ月かかる様子なので、私のビデオの様なしょぼいものであっても貴重な情報源になっているわけだったりする。

正直この手の機械はVolcaが初めてで、これまで触ったことすらない、今やプレミアがついているRolandの xOx達がかつて売られていた事すら知らない私の様な人間には猫に小判かもしれないが、勢いで買ってしまえる程度の値段と大きさなのでちょっとしたゲーム機感覚で接する事ができる。

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という事で、恒例の開封〜テスト映像

使い方わからないので適当に弄ってるだけだが、他のVolca同様でそれほど複雑という程でもない。


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次はMIDIで演奏してみるテスト。Volca bass のタッチキーボードはクロマチックというか、半音がずらーっと並んでるのでリアルタイムでの演奏がしにくい。なのでこうやってMIDIでキーボードにつなげると安心して音を出せる。1ステップずつ打ち込めるステップ入力もできるし、xOx的に多くの人はステップ入力が主流なのだろうけど..


Volca Keysはポリフォニック仕様なのでポリモードでは3音まで鍵盤から音が出せ、シーケンサーもそれを記録できた、Bassは再生こそポリフォニック対応ではあるが、入力時はあくまでモノシンセ、モノシーケンサーが3台3レイヤーで重なっている、という感じでキーボード演奏もシーケンスの記録も1VCO分つまりモノフォニック単位という事になる。ドミソを同時に押しても出る音は1音のみでコードは鳴らないのである。もちろん3VCO全て打ち込まれた後には、ステップ毎に各VCOがそれぞれ記録された音を出すのでこの時はポリになる.. と、そういう感じである。

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最後に、Beats, Bass, Keysと全コンプ出来たので全部使って適当に演奏してみた。BassとKeysはMIDIでKROMEから演奏している。


ループシーケンサー音源が2台あると組み合わせて延々と時間を忘れて遊べる感じで、このビデオは始めたら止まらなくて20分過ぎてしまった.. 

これが音楽とは言えないし言わないけれど、音を使ったゲームではある。1台でも楽しいVolcaが3台あるとこんな風に何倍も面白く遊べる、という事は分かると思う。

要はリアルタイムに簡便に使えて演奏できて楽しめるという事で、これはコンピューター相手にチマチマと打ち込んで音を出す作業では決して得られない、自分で演奏するという楽しみ、面白みであるとおもう。
リアルタイムに演奏して楽しんで完結できるわけである。

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海外の人で、KeysがあればBass要らないとコメントした人がいたのだけれど、KeysとBassはそれぞれ出来ること、出来ないことが異なっていて、どちらが良いとか悪いとかそういう単純な比較は出来ない。同じ3VCO 1VCF1 VCAなので似たようなものだと想像してしまうが... Bassはこれを書いてる時点では一晩触っただけなので把握しきれていないが、気がついただけでkeysとbassには次の様な違いがある
Volca Keys  
  • Keysは3VCO、ポリフォニック対応、ユニゾンモードで3VCOモノフォニックにもなる。
  • 波形は鋸歯状波のみ。
  • リングモジュレーター搭載。
  • 3VCOのそれぞれの独立したチューニングは出来ないがデチューンはかけられる。モノでも5度と8度のユニゾンは可能。
  • ポルタメントは自由に調節できる。
  • シーケンサーは1パートでポリ入力可能、FLUXでステップから外れたタイミングの記録再生も可能。1ステップづつのステップシーケンス入力ではなくリアルタイムでのシーケンス入力。 フィルターのpeak以外のパラメータ変化をシーケンサーに記録可能(モーションシーケンス)。
  • キーボードは普通鍵盤配列なのでそれなりに弾くことは可能。  
  • アナログタイプのディレイ内蔵、メトロノーム機能内蔵。  
  Volca Bass
  • Bassは3VCO、だが厳密にはkeysと違ってポリフォニックキーボードと呼べる仕様ではなく、MIDI経由でも本体キーボードでもモノフォニック入力のみ。(ただし発音はポリフォニック可能、ポリシンセと言うよりはシーケンサ付きモノシンセの3in1という感じ) 
  • 波形は鋸歯状波と矩形波が選べる。 
  • リングモジュレーター非搭載。
  • 各VCOのチューニングは独立して可能でチューニング幅も広い、かつ微妙なデチューンも可能でその度合いも数値で確認できる。
  • 厳密にいうとポリシンセではないと言えるが、3VCOがそれぞれ独立したシーケンスで発音する事が可能なのでポリフォニックの発音は可能。
  • 発音範囲はKeysよりちょっと広い。
  • ポルタメントは度合いの調節ができない。シーケンサーのSlide機能を使うと前後のシーケンスにポルタメントがかかる。MIDIキーボードからだと音を繋げるようにレガートで弾くとポルタメントがかかる。
  • EGのSustainは調節ができない(On/Offのみ) 
  • シーケンサーは1VCOづつ3パートで同時ポリ入力は出来ず必ず1VCO(1パート)づつの入力になる。必ずクォンタイズがかかり16ステップから外れたリズムは刻めない。1ステップづつステップシーケンス入力が可能。 モーションシーケンスは非搭載。
  • キーボードはクロマチックの1列配列で鍵盤数も少ないのでリアルタイムではかなり弾きづらい。
ざっとこんな風に3VCOという以外は似て異なるので、どちらが良いとか悪いとか考えるのはナンセンス。KORGとしては違うものなので両方揃えてそれぞれの特徴と多様性を生かして楽しんでください、という事なのだと思う。実際どちらか1台より2台も方がより楽しめるのは確かだと感じる。

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という事でおしまい..

Volcaシリーズはなんとか揃えてみたが、今後これ以上新製品だされたら困っちゃうという感じでそろそろついていけなくなりそう、KORGはそれぐらい勢いが感じられる。

ところでxOxオリジネーターのRolandはこのアナログ回帰の商機到来に何をしてるんでしょうね...