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Sunday, October 18, 2015

今日のカセットテープ速度調整のナゾ

memo:  YouTubeでみつけた、カセットテープの走行速度をDIY的に知る方法を試してみたらけっこう上手く行った、というお話... 
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ジャンクデンスケの修理以来、あまったベルトで、ジャンクなカセットテレコを数台入手して、ベルトを張り替えて使える様にしてみたのだが、問題は、どのテレコも全部テープスピードが違う、という事である。テープ速度は、測定用の基準テープがあれば、再生音の周波数を測って簡単に調整出来るのだが、もはや基準テープは一般には手に入らない。

もし、正しく調整されていると思われるテレコがあれば、それで基準テープを作って、他のテレコをそれで調整すればよいのだが、当方の手持ちはいずれもジャンクだった古いもので、一番生産の新しい1台は新古で買ったものだが、長期保管品らしく、これも信頼できない・・

テープ速度だから、テープが走る、実走距離を直接測れれば良いのだが、どうすればよいのか・・テープを一定長さで切り出して時間を測る、・・・または、一定時間走らせて、走ったテープの距離を測ればよい、のだが、それを実行できる良い方法がなかなか思いつかなかった・・・

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下手の考えなんとやら、という事でググってみると、YouTubeでそれを実行している方の動画解説があった・・


要は、カセットテープの上に、一定の長さの間隔で信号をドロップアウトさせるテープを張って、そのテープに信号を録音して、信号が途切れる時間間隔を測る、という事である・・・ なるほど、これなら、直接時間を測れる・・という事で、早速真似してみた。

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とりあえず、正規のテープ速度 4.76cm/s で10秒分、476mmの間隔でドロップアウトするようなテープを作ってみた。ドロップアウトさせる所には、ダイソーで買ってきた金属箔風の飾りテープを貼ってみた。別にセロテープの様なものでもドロップアウトするとはおもうが、上記の実行例に習ってメタリックなテープにしてみた・・



こんな感じ



これに、適当な周波数の音を録音して、再生してみると、たしかにテープを貼った所の音がドロップアウトして、音が途切れるので、その時間が測れる・・

ストップウォッチなどで測ると誤差がでるだろうから、音声録音ソフト audacityで録音して、波形のドロップアウトの間隔を測ることにした。

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まずは、当方で一番年式の新しい200円のデッドストック、 SONYのTCM-400を測定してみたのだが・・


非常に綺麗にドロップアウトする、テープを貼った部分は、ほぼ音が出ない・・
そしてなんと・・・


 9.995 sec 、ほぼドンピシャで 10秒という結果が出てしまった!
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という事で、ほぼ正確なテープ速度という亊が判明したこのTCM-400を基準機として、今度は楽器のチューナーで速度調節を行う為のテストテープを作成して、他のテレコを調整する亊とした。

基準としたTCM400で、Audacityで作った 880Hzの信号音を録音し、そのテープを被調整テレコで再生して、再生音をギターチューナーを見ながら、チューニングをあわせるのである。880Hzは440Hzの2倍でAの音なので、Aに合うようにする。440Hzでもかまわないけど、気分的に1オクターブあげておいた。メーカー正規の調整は3000Hzを周波数カウンターで測定する、というものなのだが、それでは音階として楽器用チューナーでは測れない。


ワウフラッターでふらふらするので、振れのセンターを大体合わせる。テレコの姿勢差もあるので、通常つかう置き位置であわせてみた。

手持ち数台を調べたら、どの個体も、てんでバラバラの速度だったが、こういう簡単な方法である程度のところまでは合わせる亊ができる、DIY的な良い方法なのではないか、と思う。

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コンパクトカセットでうまくいったので、以前入手したマイクロカセットも調整してみた。

マイクロカセットは標準 2.4cm/s なので、 240mmの長さの感覚でテープを貼った。これでちょうど10秒になればよいわけである。


測定してみると、やはり太いベルトを無理に使ってる為か、ちょっと早めに回っていたので、ほぼ10秒になる様に調整してから、A音880Hzのテスト音を録音しておいた。半速モードの調整はそれで行った。

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最近LPとかカセットテープとか昭和なデバイスがリバイバル気味だったりするが、残念ながらテレコ類はよい商品が市場にほとんどなく、古いものを見つけて整備して使うしかない。

なので、こうやって古いテレコのテープ速度を、正規のテストテープがなくとも調整することができるのは素晴らしい。これ考えて実行した人頭いいねー...