memo: 古いジャンク利用の工作ネタ・・
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FUJI SOUNDMIXER というもののジャンク品を見つけた。
フェーダーが4つ付いているもので、電源もなにも無い、見るからにパッシブなミキサーなのだろう、ということで、楽器遊び用など、何かに使えるかもと入手してみた。
調べてみると、フジカの8mmフィルムの音声録音システム用らしい。
どう考えても1970年台の商品・・
LINE 1〜4までの系統があるのだが、想定として1と2はBGM音楽用、2はフェーダーを上げると音量が下がる、つまり1と2を同時に上げ下げするとクロスフェードが掛かる仕様で2のフェーダーだけ上下逆に付いている。また3は効果音用、4はナレーション用で3と4にはフェーダーを0位置から上げるとテレコが起動出来るキュースイッチが付いている、また結局4は1〜3のマスター的な接続にもなっている、フェーダーの電気的な入出力が通常の考え方と逆(スライダー側に入力、固定側から出力をとってる)、MIXの出力レベルがマイクレベルに合わせてあるのか、かなり低い・・・など、一般の楽器用途のミキサーとは考え方がちがうので、そのままでは使えそうになかった。
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という事で、ステレオ入力のフェーダーボックス的なものに改造してみた。
色々考えたのだが、最終的に、モノラルの出力端子も付けてみた。
ステレオ側は ZOOMのQ3HDやQ4など、ライン入力調整用途、モノラル出力は、モノラルのテレコ録音用に使える。
パッシブなのでMIX回路をつけると若干クロストークするはず・・なので、モノを出さないときにはスイッチで切る回路にした。
モノラルのテレコの入力はマイク端子なので、普通にiPodなどを接続するとレベルが高すぎるので音量調整が厄介なのだが、こういうフェーダーを入れてやると割と楽に調節できる。
(自作ステッカーは間に合わせの穴隠し)
こんな感じで、左右のバランスを崩してモノラル化も出来る。ステレオをそのままモノラルにすると逆相成分が消えてしまうのだが、こうやって左右のレベルを崩すと音を残したりもできる・・と思う。 モノラル化したらアンビエント効果音的な声が消えてしまった、という経験がある。
ステレオ音源を右だけ、とか左だけで聞いたり、モノ化したりすると、アンサンブルに埋もれていたバッキングのフレーズがよく聞こえるようになるなど、面白い聞こえ方がすることがあるなど、不思議な効果が有ったりする。
とにかく、録音関係で、入力のアッテネーター的なものが欲しいと思っていたので、ちょっと大柄で大げさだが、丁度良いものが出来た・・