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Monday, February 01, 2016

今日の KORG minilogue

memo: NAMM 2016で発表された アナログポリフォニックシンセ、KORG minilogue を購入したのでご紹介..
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monotron から始まった KORGのアナログ・シンセサイザー復活劇に、当方も monotron, MS-20 mini, volca と付き合う事になったわけなのだが、そのうちポリフォニックも絶対出してくるだろう、という予感通り、今年はとうとう、ポリフォニック機が発表され、しかも発表直後に発売されるという状況となった。4音ポリフォニックでミニ鍵盤機という事で値段も5万円台とポリフォニックとしては破格値、それでいてかなりの機能が積まれておりデザインもイカしている、と言う事で世界的に注目の新製品となった。

アナログでポリフォニックというのはあまり多くもなく、現行販売されているものは高価なものばかり、70〜80年台の古い機種の中古も高値安定で、古いが故の故障やメンテナンスの心配もあり、気楽に買えるものではないのだが、そこはKORG、相当狙った価格で出してきた。

シンセ好き、楽器好きなら、こら買わなきゃダメでしょうというスペックと値段、デザインで、売り切れ、在庫切れ必至の様相。新製品に飛びつく必要も無いのだけど、今回はお祭りに乗ってみることにした。MS-20miniやvolcaの時は発表から発売開始までの期間が長く、様子を見ながらアマゾンで事前予約したらオーダーが出遅れ気味となり、人気集中に加えて入荷数などの問題ですんなり買えなかった経験があったので、今回は確実に買うぞと決めて出品発見次第予約注文を入れてみた。おかげで、1/30発売で、発売当日に品物が届いた。


MS-20miniやvolcaの時は、発売開始は日本が一番だった様に見えたが、昨年のodyssey やこのminilogueは主要国はさほど遅れもなく一応は同時発売的にも見える。北米では日本より先に手に入れる事ができたみたいであった。日本発売前にUSアマゾンで出品、在庫があるのを確認できたが、即売り切れた様にも見える。日本でも予約開始直後に直ぐに数量に達したのか予約出品が止まったり、次回未定、2月末、3月末などという表示がある程なので、初期の受注はかなりの数量に達して居るようで、間違いなく世界的な大ヒット作になりそうだ.....
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と言うことで、お約束の開封〜テストの動画をupした。冒頭の曲はプリセットされているシーケンスプログラムを流しながら手でリードを弾いている、minilogueから直接Q4(カムコーダー)に録音した生音である。



演奏はともかく、いい音してるのは解ると思う。また、4音ポリフォニックではあるが、結構聞けるものが出来る面白さもある。

後半、売りのオシロスコープ画像が固まってしまっている。恐らくバグだと思うが、発売前にすでにファームウェアのアップデートが出されており、それでフィックスしているものと思われる。
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カートン箱が配送箱として届いたのだが、2台分=1カートンになっている。


生産国はベトナム。
写っていないが、とても綺麗なシルバーのスリムな化粧箱に入ってる。


付属品は説明書とACアダプターと、シンプル。                  

動作確認と上のビデオ撮りした後、ラックに入れてみた。残念ながらこれまで一番上に置いていた、今年で買って10年になる microKORGは降ろさざるを得なくなった... このラックは天井と床の間を支える突っ張り棒式のラックで、あまり重たい物を載せられない、やわで弾くと揺れたりする、楽器用としては不適なのだが、今の住環境でキーボード用に使っている苦肉の策・・


実は一番下のKROME の上にvolcaやエフェクタ類を置いていて、楽器類の置き場所としてはもはや限界、今回minilogueを置くためにラックを少し下げたので、その下にあるvolcaなどが操作しにくくなってしまった・・ミニ鍵盤でポリフォニックはやはり弾きにくいのは否めないのだが、MIDIで標準鍵盤のKROMEで弾くことが多くなると思う。ミニ鍵盤は批判も多いのだけど、ミニのおかげで、こうして標準だと置けない状況の安価な楽器が複数持てる、という事を考えると、物の売れない時代、ハードウェアは売れなくなってきている業界の方策でもあるのだろうと思う。


こうして見ても、楽器としてのデザインも飛び抜けてるが、このデザインは入社したばかりの新人の作という事である。楽器としては安価な部類のなか、シルバー梨地のアルミ板を大胆に使うなど、デザイン面でも攻めている。写真ではわからないが、背中のパネルは木製と凝ったデザインになっている・・・


肝心の操作系も、大半のパラメーターがノブやスイッチに出ている。また2VCO機種としてのコントロール、操作系はとてもオーソドックスな設計にもなっているので、新機種だからといっても一般のシンセサイザーの知識で直ぐに弄る事ができる。
ステップシーケンサーはvolca的なモーションシーケンスも記録出来るなどと、設計仕様もかなり攻めている。今までに類似品が存在しない、オーソドックスなのにユニークなアナログポリフォニック機種となっている。新しいけどビンテージというコンセプトを元にしているそうなのだが、それがうまく作りこまれていると思う。

ベンダーはホイールではなく、バネで中央に戻るスライダー式、モジュレーションホイールは省かれているが、基本パラメーターのツマミが出ているので、それを直接操作してくれ、という事なのだろう。


一部で、フィルターを絞った時EGがノイズを出すと言う話が出ている。個体差なのか仕様なのか現時点で不明であるが、たしかにある条件でそういうプチ音がする。

私見だが、本機種はEGのアタックがかなり立ち上がりが早い音がする。鋭くスパイク状に立ち上がる感じ。MS20miniはその立ち上がりがちょっと鈍い感じがあって、欠点ともされるのだが、minilogueはパチーンという鋭いアタックの音が作れる。

ノイズの件は、おそらくその立ち上がり性能の裏返しなのだろうと思う。

本来VCAは入力がゼロだとEGが入っても音が出ないはず、ゼロに何を掛けてもゼロという原理なのであるが、現実はノイズや揺れ、オフセットなどの要因でゼロがゼロにならない事に加え、EGの立ち上がりの鋭さから音が出るのではなかろうか、と思っている。欠点と言えば欠点になるのだけど、音作りのアクセントでもあり、酷い生産ばらつきがある、とか不良ではない、狙った音作りの結果の副作用なのではないか、とも思う。

(元は海外のBBSかどこかで出た話で、あちらの人を含めて、まだ手に入れてない人まで大騒ぎしてるのはとても不思議だ)

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とにかく、久々に新しい鍵盤楽器を手に入れた。
しばらく、新しい音のする新しい楽器で楽しく遊べるというものである。

楽器は、画家で言えば絵の具や筆と同じ。絵の具や筆は、それを持つことを自慢するためにあるものではない。絵の具や筆を自慢するだけで絵を書かない画家がいたらとても変な存在に見られるだろう。絵の具や筆は絵を書く表現の為にあるわけだから。

一方シンセみたいな機械になると、コレクションや、持っていること自体が自慢になってしまったりしがちで、それは機械を愛でる機械文明を背負った人間の性、宿命なのかもしれないけど、やはり絵の具や筆は絵を書く表現の為にあるのと同様、シンセは音を出して何かを表現するのがやはり本筋という事で、結果的に子供の落書き程度ではあっても、これからも色々作って行こう・・と思う。
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それにしても、以前 KORG take my money って海外の人のコメントを見かけたのだけど、本当にそう思う。 実物を見る間もなく衝動買いさせる様な製品を出してくるのだから、そう言われてしまう。おかげで部屋がKORG製品でいっぱいになってしまった。


YouTubeにデモのプレイリストを作ったので興味があればどうぞ・・