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Monday, November 27, 2017

Today's Trinitron : KORG minilogue/MS-20mini/Volca beats



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解説

SONYのPVM-6041Q という6インチのプロ用トリニトロンモニターのジャンクを入手した。PAL/SECAM/NTSCいずれの信号にも対応したモニター。今更こんなものを、とも思うのだが、いかにも昔のビデオみたいな画像を作るビデオエフェクトに使えるのでは、など試してみたかった事もあった。
SONY PVM-6041Q

見ての通り、随分スレた個体で、あちこちにキズ、凹みがある。フロント下の保護バンパーみたいな金属も曲がってるし、CRTまわりのベゼルに打痕、本体裏もいかにも落としたかぶつけたような痕跡がみられ、バッテリー蓋もかなり擦れているという、いかにもビデオ撮影屋が現場で散々荒っぽく使ったという風情。700円だったのと、小型なので置いておけそう、という事で手に入れた様なものだが、スれてる割には至って正常に動作している。トリニトロンのカラー管であるが解像度は小型という事もあって高くないが、歪曲のなさや色相などはいかにもソニーのプロ用という事でナチュラルな感じ。


オシロ撮影用アダプターと同じような”ZOOM Q4 撮影用フード” を作って、Q3HDで撮影したビデオをそのままQ3HDのアナログ端子からこのモニターに映して、それをQ4で撮影してみた、というのが冒頭のビデオであった。(実は一つ前のビデオも同様の手法で撮影している)


版画用のシナベニアでCRTベゼルにかぶさる箱を作って、レンズ用の穴を開け、カメラ設置用のガイドを貼り付け、


反射防止、コントラストをあげる為に黒く色を塗ってみたのだが、


この手のカムコーダーの感度、露出は手動ではおこなえず、画面の輝度によっては電子シャッターの速度が早くなりすぎるのか、画面に黒く太い帯が現れて良い結果が得られなかったので、このフード内側に49mmのフィルター枠を接着し、NDフィルターなどを掛けられるようにした。


今更CRTもないとはおもうのだが、懐かしいTV風のボケた動画を作ることには一応成功したと思う。トリニトロン管なので、アパーチャグリルの縦線が写り、水平の走査線は映らない。水平の走査線が出たほうがテレビっぽいのだが、現実に特にカラー管はグリルやマスクの影は写っても走査線は見えない。ビデオエディタ Kdenliveにscanlinesという走査線風の影を作るフィルターがあるのだが、そういう画像は得られない。走査線は、もっと大型のモニターでないと見えてこないのかもしれない。

 アナログ入力なので、信号にわざとノイズを入れ、画面にノイズを入れたり、同期を乱したりと、昔の調子の悪いテレビの様な動画も作れそうなので、そのうち試してみたいと思う。