memo: Roland TR-606のクローン、Behringer RD-6 を買ったというだけのお話。
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唐突ではあるけれど、Behringerの RD-6というリズムマシンを購入した。これは Roland の TR-606のクローンで、オリジナルと同じアナログ音源を持つとされるものであるが、機能的にMIDIが付いたり、パートの独立音声が出せたりディストーションが掛けられたり、USB端子が付いてPCで管理が出来たり、と機能拡張がなされている。
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これまで、アナログ音源のリズムマシンとしては、 KORGのvolca beats を長く使ってきたのだけど、鳴り方や使い勝手からいうと、RD-6の方が使いやすい、と感じた。各パートの音量調整用にボリウムが付いているのはとても使い勝手がいい。パート毎の音量バランスが取れるし、音の抜き差しが簡単に出来る。beatsと違って物理的なボタン操作なので(beatsは静電タッチ式)ミスタッチも起こりにくいし。
他の楽器とのシンクロは、MIDIでも行えるし、アナログの同期パルスも扱える。volcaのシンク入出力も問題なく取り扱える。
ざっくりとまとめると
RD-6
操作系がシンプル。
アクセントで表情が付く
パート毎のVR調整、および出力
ピッチやエンベロープなど楽器の音色は固定で変更できない
パターン組み合わせをプログラム出来るが操作性が良くない。打ち込み済みパターンを順番に鳴らすチェインは簡単
volca beats
操作性は悪いとは言わないが、ちょっと小さい、なにかに付けファンクションキー+タッチキーの操作
アクセントはない。
パート毎の楽器音色は変更可能でモーションシーケンスが使える
パターン組み合わせ、チェイン演奏は出来ない
お互い似て非なる違う楽器だから、音も特徴も違う、比べても仕方がないけれど、beatsのスネアは音が変だという巷の評価はもっともだと感じるし、RD-6のスネアやクラップの方がいい感じに聞こえるというのが所感。 逆に言えばRD-6は音色が固定なので皆と同じ音になってしまう・・・
とはいえ、なんとかとハサミは使いよう、楽器も同様。無いものをねだっても音は出せない
★ 余談 ★
Behringerのクローン作戦は批判の声も聞く。
いわゆる"勝ち組" 富裕層はこんな安物クローン楽器に見向きもせずにもっと良いものを、あるいはプレミア価格の付いたオリジナル買い、負けちゃった、レールから外れちゃった、ビンボな人間は、安いベリンガーで遊ぶしか無い・・・楽器遊びの世界にも分断が起きてるのだろうと思うのだが・・・
”悪い円安”が持続したり、消費税が上がったり、日本の経済どうなっちゃうのだ、と思うと、そのうちBehringerですら、高くて買えない高級品になるんじゃないか、という気がしてならない・・・・