microKORGのキーが壊れかけたので20年ものの KAWAI K1 を MIDI接続で繋いで遊んでいたのだが、ミニキーばかり触っていた副作用、巨大に感じていたK1の標準キーにもようやく慣れて来た。
んで、 microKORGはピアノ系の音をよく使って遊んでいたのだが、古いモノの復活ついでに、 と言う事で、部屋の隅で埃にまみれて眠ってる KORG の new SG-1Dというキーボードを引っぱり出して音を出して見てみる事にした...
そもそもこのSG-1Dというキーボード、スタジオ仕様、プロ仕様、の電子ピアノで、一版人向けではない。キースエマーソンやハワードジョーンズ他の有名アーティストも使ってるとか、そんな話もあったっけ。何故ほとんど弾けない素人未満の私がこんなモノを所有しているのか... ともかく20代後半だったと思うけれども、シンセ(K1)のピアノ音だと物足りない..とか、 ピアノタッチのキーボードが欲しいとか、安直に、後先考えずに買ったのだろうと思う。 今となっては当方最大の不良債権とでも言うべきものかもしれない。ほんと良く買ったよなぁ ^-^;)
こいつの音は、とにかく太く、張りがある。 ギンギラ。 今となっては古い音源ではあるが、どんな曲に合わせても埋もれない強さがある。この音源は 相当気合いを入れてサンプリングしたらしい、という記事を読んだ事があるけど、それこそピアノの中にマイク突っ込んで録ったんではないか、と思える程ストレートにゴツーンと来る。 そういう音がプロ筋に受けたのでは、と思う。 仕様的には古いので12音ポリフォニックである。 片手で ピョンピョんと曲に合わせて遊ぶにはそれでも勿体無いわけだが...
これまで部屋の隅に置いてジャンク置場のテーブル的な扱いを受けていたこいつを部屋の真中に出して...でもこれを弾きまくると下の部屋に打鍵音が...と言う事で、microKORG同様MIDIでK1からコントロールする事にした... 迷惑防止の為やむなく ...
で、 K1からSG-1を弾いてみると、K1は 小さい値のベロシティーが送れない事に今更ながら気がついた... 弱音が出ない、のと、ちょっと強く弾くと最大音になって、K1で弾くとキンキン、ゴツンゴツんと、大変キツい音質になるのだ... 他の曲に合わせて遊びで弾いてるだけなのでそれはそれで音が立って面白いんだけど。
久々に弾く事になったK1のタッチは"こんなに良かったっけ?" という印象だけど、久々に触るSG-1Dのキーは "....こんなに渋かったっけ...?" という感じだった。長期間放置していたから経年変化があるのか、室温が低くて渋いだけなのか...それでもピアノタッチなのでコントロールはしやすい...ほとんど弾けないからあまり意味はないが...
ともかく古い楽器だけれど、ちゃんと音が出て、これでまたしばらく遊んでみようかなぁ、と思う今日この頃である。 まぁ半端なものだったらとっくに処分していただろうから、若かりし頃の過ちとは言えこれはこれで良かったのだろう、と思う。
ちなみに 初めて買ったキーボードはやはりKORGのDP-80というやつで、そいつは半端モノだったのでSG1買った時に処分したんだよね.. あのチープなFMピアノサウンド(2オペレーター?) と アナログコーラスのS/Nの悪さと言ったら... 海外でも中古でいまだに売買されているようだけど... 鍵盤のタッチはK1と同じで結構よかったけど音が...