先 日 beta2の事を書いた直後に9.0正式版がリリースされたOperaだが、当然の様にインストールして使っている。beta2は Solaris8でインストーラーに不具合があったが、今回は問題が無くなっていた。 Win, Linux, Solaris すべてupdateしておいた。
で、今日初めて気がついたのだが、メニューの Viewに Small screenという項目があって、こいつを効かせると、横幅QVGA相当の小さな窓にしても、文字は小さくなるがきちんと読める様にレンダリングが変わ る。つまり元のページレイアウトを無視して小窓でも読める形になる。この機能はいつ頃から実装されたんだろうか。知らなかった...それぐらい、今まで真 面目に使っていなかったとも言えるのだが...
この大きさが中年の目にはちーと読みづらいと感じるならば、これまたViewの Zoomで 120%〜150%に拡大してやれば俄然読みやすくなる。この状態で、これまたアイコン一発で行える画像非表示にしてやれば、文字情報主体のページが俄然 読みやすくなる。Operaは組み込み用途、電話機やPDA用にもリリースされているから、こういう小窓で綺麗に表示させる、という発想がでてくるのだろ う。ちょうどコンソールでLynxを使ってる風な感じである。
この機能の何が嬉しいか、と言うと、やはり以前書いた様に、オンライン辞書などを表示させるのに持ってこいなのである。Wikipedia, Google, ALC英辞郎をデスクトップの隅に常に出しておいてさっと検索、という事ができる。
英 辞郎は辞書として、Googleは一種のスペルチェッカーになるし、Wikipediaは日本語でも英語でも情報が豊富と言う事無である。もはや デスクトップの常駐ツール、という感じで職場でも家でも重宝している。 余談だけれど、Googleをスペルチェッカー兼グラマーチェッカーとして使うのはけっこう使える。判定が文字列の引用数なのであいまいではあるが、そう いう言い回しが あるのかないのか、あやしいスペルは勝手に Did you mean〜? とミススペルを勝手に勘ぐってくれるところが使えるのである。一般の辞書はALCの英辞郎にしても単純な文字列検索しかしてくれないからミススペルだとな んにも引っかからないからね。さらに文法チェッカーなんてのは市販の専門電子辞書でも聞いた事がない。 Googleで " " に調べたいセンテンスを囲んで検索してやると簡易文法チェッカーになる。間違ってる用法は極端に検索数が少ないから。
と言う事でOperaを小窓で出すという使いかたは 実際に重宝している。Firefoxと違って見た通り非常にコンパクトに表示させられるので、デスクトップ上にほとんど常駐化している。
自宅では同様に、例えばこんな風に
お遊びの世界のツールとしても重宝している今日このごろである。
こ のBlogにもバナーが貼ってある通り、心情的にはオープンソースなFirefoxを支持してるし実際メインで使っているのだけれども、Operaのこ の明解なコンセプトとクッキリした印象の品質、使用感がじわじわと良く思えて来た。これがOpenだったら、もっと気持よく使えるのだろうな、という気も しないでもないのだが、結局今でこそオープンなMozillaだのFirefoxだの言っているけれども、ちょっと前まではUNIX系で人並なWeb環境 をもたらしてくれたのは実質非オープンなNetscapeのみ、であったわけだから、ポスト Netscapeとして、Operaを暖かく見守ってやってもいいんじゃないだろうか、と思う。選択肢があるという事は良い事である。
Win + IE を何の疑問もなく使っておられる方々にはピンと来ないだろうけれどね。
ちなみに現在当方がよく使うブラウザーは Firefox, w3m ( w3mmee ) , lynx, そして最近はOpera。これらを適当に使い分けている。
---おまけ---
遡っ て、Firefox以前は Galeonというやつ、Mozillaは当初重過ぎてTP600時代は使わず、その前はNetscape。ちなみに個人ユーザーとして初めて触れたブラ ウザーはWin3.1時代、Compuserveのやつ。英語しか出なかったけどWWW接続以前のNifty経由でWWWブラウズが出来たのだ。初の日本 語OKなブラウザー は近所のヤマダ電機で”買った” Netscape 1.1J。10年以上前のお話し。PPPはTrumpetってやつでこれもちゃんと買ったよなぁ、たしかオーストラリアからディスクが送られて来た様な気 がしたけど... ディスクが残ってるのでおまけとして貼っておこう。