とほほな大失敗をしてしまった...
1989年に楽器用にこしらえた ステレオ4入力のパッシブ型ミキサーがあるのであるが、こいつのポテンショメーター、というかVRが ガリっているのである。
こいつには、いわゆる通工用などと言われる、すこし贅沢なポテンショメーターを使っているのである。別名密閉型、とも言う通り、密閉されていて信頼性が高い、と言われているものなのだ。
本来ガリが出にくいはず...なのだが、どういうわけかガリガリになってしまったのだ。VIOLETの製品なのだが、よく見ると、NOBLEの奴みたいな匡体表面コーティングは、このVIOLETのにはされていない様だ... 端子のハトメの所も NOBLEやCOSMOSのは目止めされてるけどこいつは目止めなしだ。 なので完全密閉ではなく、湿気を吸ってしまっているのかもしれない...
NOBLEの通工用ポットは、アンプなどにかなーり古い中古ジャンク品をいくつか使っていたりするのだが、いずれもガリなど出ていないので、このVIOLETのはハズレ、というか本当の通工用ではないのかもしれない...
さて、普通の、密閉型でないタイプだと、ガリが出ても、背中のすきまからエレクトロルブなどの接点復活剤を小量使えばその場を凌げるわけだが、密閉型でガリが出ると復活剤も使えないので結構トホホだ...
なので、ええい、 匡体に穴をあけて エレクトロルブをシューしちゃおう、なんて事を思い立ったのだが....これが...大失敗だった...
ここに穴を開けるとこのポットは死ぬのである...
普通タイプと同様に、何と言うか、Ω 型の抵抗体が入っているのだろう、という読みでここにスプレー用の穴を開けたわけだが... 穴を開かけると引っかかって回らない...穴から接点が見えてるし...なにこれ ???
結果として、壊してしまった...
原因を探るべく裏蓋あけてみると、あら....
このタイプのポットは抵抗体は Ω 型ではなく、円筒側面部分だったのだ...
なので側面に穴をあけると抵抗体が......やってもーたぁ... orz
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ところで、こういう通工用の Aカーブのポテンショメーター、特に2連型は最近秋葉原でもあんまり見掛けない( 近年は年に一度ぐらいしか行かないけど...)、のと、あっても1500円とかべらんめいな値札がついていたりする... むかし600円ぐらいだった気がするのだが...
なのでガリを直すつもりだったのに、壊してしまった。気合いを入れてルーターで穴開け、それも一度に4個全部... とほほ
あと、密閉式はガリが出ると応急修理が出来ない事を思い知った。そういう意味では普通の安物の方がよいのかもしれない...
これを作った頃は家で使う手頃なミキサーはあんまりなかった。 だからこんなんでも役にたったし、作るメリットもあった。 しかし、今はけっこう本格的なミキサーでも結構安く買えるので、作り直すメリットはあまり無さそうだ...