しかし、御覧の通りストレートな形状、半端な大きさで使い勝手が良くない。
さらに接触がよくなくて、何かとガサゴソと音が途切れたりする。この手の安物部品には絶縁樹脂に熱に弱いものを平気で使っていたりするものがあるから、チップのカシメが緩んでいるのかもしれない。典型的なMade in Japanの安い部品...悲しい...
そのうちまともなプラグに交換しようと思っていたのだが、今回ギター修理の部品調達ついでに Neutrik NTP3RC-Bというミニプラグを仕入れてみたのでレポートしてみる。
こんな袋に部品一式が入っている。
仮組みしてみた所。金属製で非常に精密感がある。
KOSS PLUGのリード線はしなやかなリッツ線で、ちゃんと右ホット=赤 左ホット=緑 と色分けされている。地味な所だけれど素晴らしいですね。
こういうリッツ線は半田付けの熱で絶縁物が除去されて半田付けができる、という仕組みなので、温度高めのコテで確実に半田付けする必要がある。 熱を嫌ってちょい付け、だと絶縁物が除去されず不導通となる可能性がある。 Neutrikは絶縁物にポリイミドを使っているので熱に強く、極端に長時間鏝をあてなければかしめが緩む事も無いと思う。
でこんな感じに仕上った。やはりL字型のプラグは使い勝手がよい。
とにかく、これは久々にお勧めの一品だ、と思う。
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2012/2/23 追記 : NTP3RC-B 経年トラブルと対策
良いゾ、なんて書いて置いてナニなのだが、この修理後使い続けてたら、やはりガサゴソと断線の症状が出たので、いいかげん諦めてPLUGを買い直す..
と言う事で今日に至るのだが、昨年買った通算3台目のPLUGは、なんと半年も持たずに断線してしまった..
最近のPLUGはiPod用を見越してなのか、L型ではなく、ストレートの小さい、これまたいかにも直ぐ切れそうなプラグが付いているのだが、チャチなプラグはともかくケーブルの腰が強くなって絡みにくくなったのは使いやすいなー、などと思っていた矢先..やはりプラグの根本が断線した..
で、捨てずに保管していた、この記事で使用した使いふるしのNeutrikを使って修理してみたのだが、残念ながらガサゴソと接触不良気味という結果になった.. ハンダ付け不良を疑ったのだが付け直しても治らない..
もしや、とT端子(TRSのT, プラグの一番先、ステレオで左の端子) のラグの根本のカシメの所をハンダで付けてやるとガサゴソがピタリと止まった..!
つまり、このNeutirkでも経年変化などでカシメが緩んでガサゴソとノイズが出てしまう事がある!という事なのだ..
で、かしめ部のハンダ盛りにもなんとか耐えられるしっかりとした作りなので、NTP3RC-Bがガサゴソ言い出したらこのカシメの部分を疑って、試しにハンダを盛ってみると治るがもしれない..