これまで、2002年夏に組んだ、Socket 370のCeleron1.3GHz/DRAM 500MB/VGA Matrox G450 なマシンを使って来た。我ながら気が長いというかストイックというか、別段それでも困ることはあまりないし...
という感じで過ごしてきたのだが、そろそろ7年になろうかと言う事でリプレースをあれこれ考えていたのだが、気まぐれで流行りのAtomなマザーボードでLinux boxを一台組んでみる事になった...
量販店でネットブックを見物したり、最新マザーの蒸気機関の模型みたいなヒートパイプやCPUクーラーを眺めてたら、端の方にとても小さなボードが置いてあって、それが AtomなオールインワンMini ITXボードで、結構人気があると言うことを知ったのだ...
はたしてAtomなPCは使い物になるのか...? ともかくスタート
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最寄りのPCDEPOTで部品を買ってきた。ここはあまり安くはないね...品揃えも微妙。特に小型のケースはあまり置いてなかったので、これを選んだ、というよりは、安いのはこれしかなかった、色もこの色しかなかった...という感じ。ベアボーンもあったが、値付けがやや高くてパスした... HDDはなぜかSeagateが在庫なし...なので Hitachになった...
AtomなM/Bは、Intel製のボードと MSIのボードの二種しかなかった。どちらも似たような構成だし、違いも良く分からないが、 MSI製の方が安かったのでそれにした...
M/B : MSI WindBoard 330
DRAM: PC2-5300 2GB
HDD : Hitach SATA 500GB
CACE: Century CF-A8989WT150
で、組み込みは別段難しいところはなにもなかったけれど...
このケース...作りはそんなに悪くないと思うのだが....
フロント側にある、この電源が五月蝿過ぎで参った...
これでいいやっ、って買ってきたのだが、大失敗...
もっとも、今まで使っていたマシンのケースは派手な宣伝文句に反する窒息轟音ケースで、(おもいっきり宣伝に騙された...
とにかくファンが五月蝿いくせに圧倒的な吸気不足だったので、音は我慢してフロントに風水改造して風通しを確保して使ってきた...)
今回の小さい安いケースは、それに比べれば音程が高めの音だが、前より少しまし...
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さて、次はOSのインストール。もちろん Debian GNU/Linux 5.0 "Lenny"をインストールする。
この段階でマシンは光ドライブを載せていない。なので、USBメモリーを使ってインストールしてみた。インストール用USBメモリーのLinux上での作り方は次の通りである...詳しくはインストールガイドを参照して欲しい。
まず、Lennyのブートイメージをダウンロードする。
例えば今だとここ
http://http.us.debian.org/debian/dists/lenny/main/installer-i386/current/images/hd-media/boot.img.gz
このイメージを、USBメモリーに書き込む。
USBメモリーをマウントしないで
zcat boot.img.gz > /dev/sdX
(sdXは実際は書き込みのマシンで認識した sdaなどのデバイス名)
次に、USBメモリーを mountして
netinstのISOイメージ
http://cdimage.debian.org/debian-cd/5.0.0/i386/iso-cd/debian-500-i386-netinst.iso
をダウンロードして、mountしたメモリーにコピー
で、できたUSBメモリーを新しいマシンのUSBポートに入れてブートさせる。
(マシン構成、BIOSの設定によっては、BIOS設定しなおしてUSBブートができる様にする必要がある。今回はHDDまっさら、光ドライブなしで、未設定でもUSBからブートした...
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USBに入れたネットインストによるインストールは何の問題もなかった。拍子抜けする程簡単。
ハード的には何にも設定せずにネットインストールができた。デスクトップを選んでインストールしたら、勝手にXも立ち上がり、ちゃんと音も出た...
あまり良く言われる事のない、蟹チップのLANも、旧マシンにFTP接続で数十GB程連続転送してみたが、特に問題なさそう。
2日程あれこれ、自分好みに設定してるうちに、大きな問題なさそうなので、これまでのSocket370マシンを止めて新マシンに移行する決心がついた...
早速旧マシンのHDDをベイごと外して、USBアダプタ経由でデーターの引越しを敢行
旧マシンからDVD-Rを外して新マシンに載せて、マシンのリプレースが完了となった...
今回のこの記事も新マシンからお送りしております...
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旧マシンは解体...ケースは改造して...そのうち高性能マシンを組むか、いっそ、このWindBoardを載せて中身スカスカのサーバーもどきにするか...考え中...
ところで、旧マシンのケース、本当に半端。今時の安いケースのほうがよっぽどエアフローとか考えられてるし、改造して使うにしても大きなファンは載せられい、電源その他載せ替えるととても費用がかかる、今のトレンドには全然合わない...
最新高速CPUを載せるなら、まずフロントは全面パンチングメタルかメッシュにする、サイドパネルに吸排気ファンまたは吸気口を増設、電源は静音型に変更, etcが必要そう...だったら新しいの買った方が良いと思える...
今回の自作もそうだけど、金銭的には、自作なんて、もはや割にあわない時代なのだろう。DellやHPに電話して買った方が速くて安いマシンが手に入るものね...HPにはOSレスで29800円のモデルがあったりするし...!
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と言うことで、今回は組立、インストール編でした。
次回は、設定メモ、実使用におけるAtomマザーの実力を書いてみようと思う。