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Sunday, April 24, 2022

今日の NSX-39USB端子脱落修理

 memo: やはり学研クオリティー、 NSX-39のUSB端子がポロリと脱落してしまったので修理した・・・

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DOREMiDi USB MIDI Host を購入して以来常設楽器となったNSX-39なのだが、ある日音が鳴らなくなったのでUSBケーブルを抜き差ししてみると・・・ポロリと脱落してしまった。

開けてみると、こりゃ外れて当然という実装になっていた。このソケットは、基板の穴に通す爪があって、本来なら基板穴にその爪が差し込まれ、はんだ付けされ、コネクタ脱着時などある程度のストレスに耐えられるはず・・・なのだが、ご覧の通り、爪はソケット側に折込まれ、それが基板の僅かな半田面に付けられているだけ。穴あけコストをケチったのか、設計ミスなのか、なんだかよくわからないが、結果として取れてしまったものは仕方がない。ということで、修理することにした・・・


なにせ表面実装なので、顕微鏡が役に立つ場面だ。とは言っても、顕微鏡は目の能力こそ強化増強できても、手先の器用さまでは補強してくれないので、簡単にはいかない。だいたい、リフローで付けた、直接コテを上げられない微小部位のはんだ付けなのですんなりとは行かない。なんとか付けて使用してみると、やはりすぐにポロリと落ちてしまう。動作確認してOKなので脱着してみると鳴らなくなってポロリ・・・2回チャレンジしてダメだったので、元の部品を元の実装方法で元に戻す、という事は諦めた・・・ ちょっとググったら、やはり脱落したという話が転がっていて、まぁ一種の設計不良なんだろうと思う。

で、このまま使えないのも悔しいので、USB標準の大きなソケットを使うことにした。プリンターとか、USBオーディオインターフェースとか、外付けHDDとかで使われている、標準Bというものだ。

修理に使ったソケットは、以前改造したUSBオーディオで使っていたものを再利用した。筐体に穴を開けて、接着剤で固定、ソケットからリボンケーブルを引き出して、基板から極細線で引き出した線と接続する、ということにした。


基板のコネクタ端子から引き出す線は極細の線を使い、ICソケットを切ったものをコネクタにして、USBソケットから引き出した線と接続する。データ線の配線間違えたり、半田が外れたり、何度かやりなおして、なんとか動作するように繋いだ。

ついでに改造。思いつきで、スタイラス鍵盤に係る信号線を外部で使える様にミニジャックで出すことにした。スタイラスは普段使わないので外してしまい、しかしこのジャック経由で使えるようにする。同時に、以前作ったリボンコントローラーの様な外付けコントローラーでも演奏可能になるはず、という目論見。

前から不思議だったのだけど、スタイラスに直接電圧を与えてもうまく音程を出せない。ググって得た情報では、これは抵抗を測っているらしいが、正確には、鍵盤としての抵抗板上のスタイラスの位置を検出している、XY座標的なものを抵抗板の左右の電極とスタイラスの電極から抵抗を測って割り出して音程を出しているようなのだ。

ということで簡単に実験してみた。 50Kとか100Kの可変抵抗器を抵抗板とみなして、スタイラスを可変抵抗のスライダーに見立ててシャフトを回すと音程が変わる・・・ 

クロマチックと連続との音程の切り替わりは、スタイラス端子の抵抗値を見ている様で、スタイラスの直列抵抗がある一定以下になると連続、それ以上だとクロマチック、と言うふうに切り替わる。動画の様に、抵抗を通すとクロマチックな発声となり、抵抗を外して直結すると無段階の音程変化になる。

ということで、こんなふうに実装して

 

意味はないが、一応エクスプレッションペダルでも演奏可能。


可変抵抗は50K以上ぐらいでないとダメで、10Kとか20Kだとうまくないようだ。ちゃんと使える楽器にするには、以前作ったリボンコントローラーみたいなものと、発声ON/OFFのスイッチなど用意する必要があるが、それは今後の課題・・・ 前に作ったリボンコントローラーは1kの多回転ポテンショメーターを使っていて、それだと音程は変えられないので、部品を変えて作り直すことになるが、作るかどうかは保留とする・・・

それはともかく、なんとか元通り、USBで使えるように修理できた・・・

おわり