google tag

My Soundcloud Channel --- Testing :D

Thursday, September 21, 2023

今日のKORG KR mini ジャンク修理

 memo: KORG KR mini というリズムマシンのジャンクを入手して修理してみた

---

ノブがグラグラしているKORGのリズムマシン KR mini というもののジャンク品を見つけたので、つい買ってしまった。300円だったし、ポットが壊れてるだけだろうから、直せるんでないか、という安易な考え。

ノブがぐらぐらで音が出ない故のジャンク扱いという読みで、持って帰ると、とりあえず不安定ながら一応動作はするものだった。デジタルな回路が壊れてたら直せないので、当たりを引いた・・


テンポのノブも音量のノブも、どちらもグラグラ。
音量ノブ、音は出たり出なかったり、接触が不安定・・・
テンポノブも接触は悪いが、こちらは変えられる・・・


試しにポットを外して、緩んだ金具をカシメ直してみたが、効果がなかった。

修理としては、とりあえず音が出ればいいやと言うことで、音量側のポットを、手持ちの半固定抵抗にすげ替えてしまった。なるべく金をかけず、手持ちの部品だけで直す、と言う考えだ。

10K B


音量は固定にして使う分には問題なかろうと思ったのだが、甘かった。
テンポのノブもグラグラで接触不良、それでもテンポ設定はできるのだが、鳴らしていると、どんどんテンポが速くなってしまうのだ。テンポが固定できない。
流石にこれでは使えない・・・ 


ということで、ちょっと悔しいが、互換性のある部品を買って、まっとうに修理することにした。ポットのオリジナルの型番は分からないが、形から使えそうだと言うものを共立エレショップ(通販)で見つけた。


品名:9型絶縁軸スナップインタイプ 基板用可変抵抗器 Bカーブ 10kΩ
型番:RK09K1130AAU 10KB
ということで、交換を敢行


ピエゾ素子はベロシティー検出用か?



※)この基板を外すのが結構大変だった・・・

余談だが、この機種のアンプはPWMらしい。スピーカー端子の波形を観察してみると、矩形波が揺れているのがわかる。フィルターレスの設計なのだろう。


AMラジオを近づけるとノイズが検波され、歪んだドラム音が出る。



大きさにしてはパルシブな大きめの音がする。スピーカーは、楕円の小型だけどマグネットも大きく、ストロークが取れそうなものが付いている。薄型TVに使われそうな感じのもの。


ということで、とりあえず、ちゃんと使える様になった。
安いPCM音源なのだが、割と太い音がする。KROMEのデフォのピアノにアサインされているドラムキットと、とても似た音がする。ベロシティーが入れられたり、オリジナルのパターンを組めたり、チェインを作れたりできるので、せめてvolca的なシンク出力でもあれば・・・ と思うが、同期関係は何も付いていない。
せめてBPMを決め打ちで設定できればとおもうが、それもない。

つまみだけ回して、感覚的に、簡単につかえる、ギターなどの練習用を意識した機材なんだと思う。

★★
※) なお、この機種、筐体を開けるのは簡単なのだけど、基板の脱着はコツがいると言うか、引っかかってデッドロック、ちょっと困った。 
筐体デザインが凝っていて、基板がスポッとすんなりは入れられない。サイドパネルのジャックに合わせて斜めにして入れるとポットの軸が筐体穴から外れて干渉、さりとて筐体と平行を保ってポット軸がきちんと穴に入るようにする・・と基板端がサイドパネルと干渉して入らない。スピーカーはナットで止まっているが、ソケットで回してみても空回りして外せなかった。仮にナットが外せても、スピーカーが基板と干渉するので引き抜けない気もする・・・ 

スピーカーのあるパネルとジャックのあるサイドパネル、両方を こじ開ける 感じに力を入れて、四苦八苦して、なんとか着脱した。
それで思ったのだが、もしかしたら、元の所有者、あるいは販売店が、ガリ取りかなんかを目論んで、筐体を開けて基板を取り出そうとした時、なかなか外れないので力任せに無理をして、ポットの軸をコジってグラグラにしてしまったのではないか・・・という可能性があるな、と思った。どうでもいい話だけど、構造はシンプルだけど組み立てづらい機種だということだ。
おしまい