で今回は、 iPod nano + AKG K26P用に小型のモノを試作してみた。
これを使うと定位の広がり感は増すが、同相信号が打ち消し合い弱まるので、低音が引っ込む。それが AKG K26Pのややブーストされた低音を弱められ、加えて音の広がり感が得られるのではないか、という目論見である。
AKG K26Pはインピーダンス公称32ohmなので、その 1/3、 10ohmを使えばちょうど良いのだけれど、他のイアフォン、ヘッドフォンでも使える様に調整式に、ちょうど手もとに10ohmと20ohmの抵 抗があったので、DIPスイッチと組み合わせて 0ohm 〜35ohmまで5ohm刻みで調整出来るように、手持ちのジャンクなどを用いて組んでみた。
わかるかな?
これで、抵抗値が ( 0,5,10,15,20,25,30,35 )と8段階 (3bit)切替えになる。
実装は小さなジャンク基板にこんな風に組んでみた。
で 効果は....やっぱり抵抗値を上げ過ぎると妙な感じになる。負荷の 1/3 つまり R-1/3L と L-1/3R というオリジナルの値は良い所を突いている。なので利用するヘッドフォンなりイヤフォンが決まっていれば抵抗一本で切替えなしでシンプルに組めば良いと思 う。
あと、AKG K26Pの出過ぎる低音がこれでうまく押えられるか...というと、まぁ多少はそういう感じもするけど、味が薄くなる感じもする。どちらがよいか...よくわからない。
あと元記事にもあるけれど、マルチトラック録音をガンガン重ねてミックスダウンしてる様な録音はかえって不自然に聞こえる。ミキサーやらエフェクターで音 を広げたり位相いじったりしてる様なやつはね。
ま、とりあえず作っちゃったのでエポキシ粘土で固めて持ち出せる様にしておくかな...
元々 抵抗一本で簡単に面白く遊べるというモノなので、興味があれば試してみればいかがでしょうか。