と言う事で SBDMULX 変造ネタその2。
普通の人がこんな変造するメリットは全く無い。きちんと設計された掌大の基板からあれこれ配線を引き出して手を加えるわけだからS/Nも落ちるだろうし せっかくFCC規格に対応してるノイズレベルだって悪くなるかも...だから、しつこい様だけどEdirolなどのちゃんとした製品を買ってきて使う方が安全だし使い勝手もよいし満足度が高いのは言うまでもない。
まあともかく、安い製品を多少でも俺様的に使い勝手を良くしてみたわけだが、以下は自分用の ”何をしたのか記録しておく”為のメモなのでそのつもりで。
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まず基板はこんな感じだ
CA0185 というのが載っているがコイツはなんの石かは不明。USBの信号をcodecチップに受け渡す類のコントローラー? なのかも??
Codecチップは AD1885。 AC97 2.1 で オンボード用音源としてけっこうポピュラーらしい。
入出力端子が結構充実していて、ヘッドフォン端子まであるのだが、SBDMULXで使われているのはLine in, Line out のみである。また、SBDMULXはマニュアルのどこにも音声入出力のスペック等が全く書かれていない、のだが、 AD1885のスペックを見ると入出力は定格 1Vrmsの様である。詳しくはデータシートを読んで欲しい。
SBDMULX は codecのLine outやheadphone out をそのまま外に出すのではなく、TDA1308という CMOSの低電圧ヘッドフォンドライバーICを介して出力させている。
コストダウンするにはcodecだけで十分なはずなのだが...そう言えば先日買って来たけど使えなくて保留中のCreativeのPCIカードもJRCのオペアンプが複数使われていた。玄人志向の安物カードはcodec直結であったが、Creativeはとことん切り詰めるという思想は無いらしい。
datasheetを見ると低電圧動作ながらけっこう優秀なスペックだ。負荷が軽い時はS/Nが良くTHDが低くラインアンプとして使えるし、負荷の重いヘッドフォンやスピーカーをドライブする事も出来るし..動作下限 3V...なので採用されているのだろう。
本変造の目的は、入出力をRCAジャックから 1/4フォンジャックに変更する、さらに基板で未実装のMic入力を追加してみる、と言う事なので 関係する配線を探す...
と言う事で配線を引き出して実装... 基板のカップリングコンデンサーを引っこ抜いてそこからリードを出すというやりかたで、別基板にカップリングコンデンサーが並ぶ事になった...