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My Soundcloud Channel --- Testing :D

Tuesday, March 20, 2007

今日のTU-879S用K1000/K270(ヘッドフォン)接続ボックス

またまた工作メモ...

しばらくPCの音源に繋いでSPを鳴らしていたTU-879Sであるが、暖かい日が続いた時に暑苦しいと言う事で常時電源ONなPC音源はデジタルアンプに切替えてしまって、TU-879Sは AKG K1000を接続。 で、K1000だけでなく普通のヘッドフォンをSWで切替えて繋げられる接続BOXを作ってみた。TU-879S ヘッドフォンアンプ化...電力のムダ、地球温暖化につながるCO2 排出増加...になるのだが、 だったら初めから真空管なんて使うなと言う事になるわけで、まぁヘッドフォンは常時使う訳ではない、ので温暖化には目をつむる事にする。

例によって非常にいい加減な実装になってしまった。ペナペナのアルミシャーシに手持ちの部品 (またしてもジャンク) の寄せ集めである.... K1000用コネクタは 買い置きの Neutrik NC4FP 、なので K270その他用に これも買い置きのNCJ6FI-Sにしてみた。


例によってボーとしてて穴あけそこなって...
ほんとアホで不器用なんだよなぁ...



接続を想定しているヘッドフォンは AKGのK1000と K270である。と言う事で以下の回路定数その他は あくまでその二つを想定しているのでそのつもりで。

その回路と定数は、実際適当なんだけど、手持ちのジャンク袋から拾った抵抗をパラったりして出来る数値で、使い勝手を優先させてK1000と K270 が 同じ入力で大体似たようなオーダーの音圧が得られるであろう減衰量、かつアンプ側から見てK1000と同程度の負荷インピーダンスになる様に作ってみた。ちなみに K270は 92dB/mW @ 75ohm, K1000は 74dB/mW @120 ohmで、K1000は直結でよいとして K270へは 大雑把にK1000の 1/10の電圧スゥイングがあればよい、のだが手持ちの抵抗の都合でこの様になった。



( まぁ "だいたい" 似たような音の大きさになった、が、アンプから見るとたかがヘッドフォンに振らせ過ぎでもある。一般にはK1000と合わせる必要などないから、各自の使いたいヘッドフォンの能率やらインピーダンス、入力レベル、VR位置をどのへんで使いたいか、などを考えて計算してみて、適当な値でつくればよい。 )

使用した抵抗は1/2W型のカーボンとソリッド、 なのだけど 丁度良い値がなく2パラ、 3パラで作ったから、レーティング的には全く問題ない。もし買うとしたら 1Wでよいかな。 もし1/2W型を単体で使ったとしても音楽再生する限りにおいては焼けはしないだろう...

中間の位置は ヘッドフォンOFF なのだが、一応オープンにだけはしないように適当な値...これもたまたま目に付いた 100 ohm 前後の 抵抗...を入れてるだけ。

ロータリーSWはショーティングタイプを使ったので 切替時であってもオープンにはならないから、鳴ってる途中で切替えても多分壊れる事はないと思うが、あまり良い行いでもないので切替える時、OFFの時はVRを絞る。

SWの前に 別途 50 ~ 100 ohm ぐらいのターミネーター入れた方がよいかな、とも思ったが、 これまで K1000直結 = 120 ohm 負荷で 事実上問題ないのは確認しているのでこの様にした。 NFBの安定性は...ちょっと気持ち悪い、けれど なんとなく大丈夫そうだ。 もちろん君のアンプやヘッドフォンで問題が出ないと言う保証はない、のでそのつもりで。

( NFBかかってない真空管アンプだとこのままじゃロードラインが浅くなる影響が出力にモロにでるだろうからアンプ側から見て規定の値に近い負荷となる様にする必要があると思う。常識的な音圧の範囲内で運転するならば当然入力を絞ることになって安全だとは思うけれど...)

Zobelで終端させて、そこから数百オームで直接ヘッドフォンに繋ぐ、という回路がネット上に転がっているけれど、あれどうなのかね。定数にもよるけれど、アンプから見るとアンプの負荷インピーダンスが高音域で急激に下がる事になるから、あれはあれで気持わるいのだ。アンプのNFBを含めた補償をしてるならアンプ毎に調整してやる必要あるだろうし...可聴外で落とし込むにしても肩があたっちゃって微妙だもんね。 8 ohm ぐらいのSP 接続で、高域でSPのインピーダンスが上がってしまうのを補正するって意味でアンプやらSPにZobel入れる事があるけれど、その定数のままをヘッドフォンに適応するのが果して正解なのかどうか。 わしには分からない。全く何にも入れず抵抗直結、よりは安全ではある、事はたしかだけれど。


定数は適当だけど、Zobel入れるとこんな感じになる...

温故知新、太古に途絶えた 真空管レシーバー(チューナーアンプ、今風に言うとミニコンポ かな、デカいけど...) のヘッドフォン周りの回路をいくつか拾ってみたのだがこんなZobelがついてるのは無かった。 おおむね25 〜 50 ohm 、200 ohmってのもあったけど、だいたいそれ位でターミネート、数百 ohm の直列抵抗でヘッドフォン接続って感じかな。一般にはそれで良いと思う。

負荷としてはアンプとしてきちんと設計どおりの動作をさせるべく 8〜16 ohm ぐらいのインピーダンスになる回路も考えられるけど、当然熱も出るからタダでさえ熱の出る真空管アンプにそれじゃさらに熱くなるし... 要は 出力トランス巻き線の絶縁を壊したり球を壊す規格外の電圧に振れなければよいわけで、NFBなしアンプでもなければ、というか、NFBが安定して掛かっている様なアンプなら今回の様な回路で全然問題ないと思う。

ま、オーディオの工作なんて、適当でも出鱈目でもだいたい鳴っちゃうし、自分が何をしているのか分かっている限り、鳴ればそれで良し、って事でもあるから置いておく。 ^^;) 本当は過渡特性とか見て調整してやらなきゃいけないのかもしれないけれど、オシロも無いし....

こうして計算も測定も検証もせずに進めるくせを付けて、誰かがどこかで言った事ばかりあさりだして、雑誌とかに出てくる いろんな◯×先生を信仰して...オカルトな暗黒面の罠に落ちてしまう危険があるのよね...^o^)


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とにかく ヘッドフォン接続ボックスが完成。 これを通して聞くK270はけっこういい感じだ。K270は 片耳にトランスデューサー二個と高音圧モニター用という位置づけのモニターヘッドフォン


K270 : スイッチ付きの" STUDIO " ではなく
"PLAYBACK" の方

なのだが、 75 ohm で能率もそんなに高くない から ポータブル機器 程度の入力だと不足しがち。 それがこうしてアンプに繋ぐと、とても元気かつ綺麗な音で鳴ってくれる。 もっとも大きな音で聞くと アンプが歪んでるのがなんとなくちょっと分かる...これは K1000の能率に合わせた副作用だな。

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2013/4/29  追記

作って6年も経ってしまったが、未だに愛用している。

で、ヘッドフォンでモニターしながら、聞いてるものをそのまま録音出来る様に、Line out 端子を追加してみた。レベル調整用アッテネーター付き。これまた手持ちの2連ジャンクVRが 50kだったのでこういう値になってる。


で、このLine out 端子は、Q3HDなどミニプラグ機器が直接接続出来る様にステレオミニプラグ端子とした... ミニプラグは華奢で接触不良を起こしやすいので本当は使いたくないのだが..

入力からVRの間に200オームを入れてるのは、モノプラグを挿した時VR最大だと短絡してしまうのを防ぐ為。 なぜ200なのかというと、たまたまそこにそれがあったから.. どのみち録音の場合はVRを絞る事になるのであまり意味はないのだが.. 楽器遊びの場合、ステレオ出力 (TRS)のジャックにモノプラグを繋ぐという図式がままあるので、やっぱり直だと気持ち悪いので入れておいた。