音から判断して、入力信号を増幅、クリップさせフィルターを掛けて出力、という典型的なディストーション、なのだと思われる。ディストーションがかかる、という事はそれなりにゲインが高いと言うことで、ライン直で使ったりするとタッチノイズ、ミュート不足の余計な弦鳴りがとても目立つ... ド下手糞の上にそんな事も解らずに買ってきて...こりゃ使えんわ...ということで長い眠りについていたのだが、最近出してきてD.I.に繋いで音をだしてみると、でも結構良い音がでるなぁ、とも感じている..
で、どういう回路か自分でパターンを追って調べてみる...事もなくWWW上に回路が出てたりするので見てみると、OPアンプでゲインを上げて、ダイオードでクリップさせ、RCフィルタをかけて出力、という形の様だ。
だから何? というわけでもないのだが、見つけた回路を LTSpice に入れてSimしてみた...
OPアンプとFETはそのものズバリではなく、LTSpiceのライブラリの中から適当に選んだ品種...OPアンプなんかなんでもだいたい同じ、FETだってソースフォロワだから適当な出力がでるでしょう...ということで。なので、このSimは定量的なものではなく、どんな動作か定性的に確かめてみる、という趣旨。
で入力の大きさ、各つまみにあたるVRの値を適当に振って出力波形を重ねて出したらこんなふうになった...
ゲインとフィルタのかけ具合と入力の大きさの組み合わせでいろんな波形が出てくる。
まぁともかく、原理が解れば簡単に作れそうではあるけれど、それで好みの音が出るかどうかはわからない... この手の商品は世の中に掃いて捨てる程ある様だが、ProcoのRATは初代から回路が殆どかわらず今でも定番の一つになっているみたいで、それなりに的を射た設計/実装及び音質と言うことなのだろうと思う。
ちゃんと弾けない人間には無用なものである...こんなの使ってゲイン上げて超早弾きで良い音出して弾いてるヘビメタ系の兄ちゃん達は実はけっこう凄いのである...
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ffmpegによるスクリーンキャプチャの練習をかねて、Simの画面をビデオにしてみた...
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自分用のLinuxコマンドメモ:
キャプチャ時 左上隅を原点にVGAサイズでキャプチャ
ffmpeg -f x11grab -s vga -r 4 -i :0.0 -vcodec mpeg4 -b 1000k test.avi
早回しのエンコ ( 4fps から 48fps : 12倍 )は2段階で...
ffmpeg -s vga -r 48 -i test.yuv -vcodec copy -an test2.avi
ffmpeg -i test2.avi -vcodec mpeg4 -r 15 -b 1000k test3.mp4
今回音声は後付け...
なおAtomマシンだと前画面 (SXGA)のキャプチャは紙芝居的な速度になってしまう