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Friday, May 03, 2013

今日の学研パタパタ電波時計

GWひまつぶしメモ

2013/9/12追記 : 壊れた!?
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例によって毎号面白げな大人を惑わす学研大人の科学であるが、今回はパタパタ電波時計なるものを出してきた。毎回付き合うわけにもいかず、いつものように華麗にスルー..しても良かったのだが、今回は丁度5月連休という事もあり、暇つぶしのネタに買ってみた..


基本、マニュアル通りに順番に部品を組み付けてゆくだけで完成する。道具はプラスドライバーのみ、でOKであった。





時刻を表示するのは、薄いプラスチックでできたフリップで、これを切り取りながら取り付けてゆく。




特に大きな問題もなく完成…片側の接点がちょっと開き気味で回転が止まらなかったので手で閉じ気味な位置に修正、と言う事はあった。


電池を入れるとまず0位置にあわせて、JJYと同期後現時刻へ自動設定される。噂どおり、時刻が変わる時の動作音がけっこう大きい。モーター駆動なのだけどモーター音はわからないが、爪でひとコマ進めるところがカチャンと大きく鳴る様だ。


電池寿命は、アルカリ電池で2ヶ月程度、という事で、動作音と共にあんまり実用的ではない。電池で動くプラモデル的に楽しむものなのだろう、と思う。
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組み立てがどんな感じだったか、要所をQ3HDで撮ってみたので、興味のある方はご覧あれ..


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2013/9/12 追記 ...  壊れた!?

完成後2度の電池交換を経て動作していたのだが、一昨日止まっているのを発見。電池が消耗した様だ。 という事で電池を入れ替えてみたら、時側のドラムはリセットがかかりカチカチと回るのだが、分側が全く動かない。

観察してみるとモーターが回ろうとしている様だが全くトルクが不足してカクカクと微動を繰り返すもののドラムを回すに至らず、という現象が見られた。

つまり今回電池が無くなったのは、通常の時計動作によるものではなく、延々とモーターが回ろうとした事に因る異常消耗であった。 モーターが原因なのか、それを駆動する回路側なのか...

結局4ヶ月ちょっとで故障、使用不可となってしまった。

”付録” とは言え、品質的にちょっと残念な結果である。
これが学研の付録クォリティーなのだろう.. 


このまま捨ててしまうのも悔しいので、本日調べてみた。
モーターはそこそこ回ろうとしているのだが、フリップを回す機構の所が渋くなっている様にも見えた。送ったまま傾いで上手く戻らない様にも見える..

試しに写真のドライバーの先のネジを少し緩めてみたら、なんとか動くようになった..


という事で、毎分1回カチャカチャと動作する部分が経時変化なのか摩滅なのかは不明だが動作不良の原因となった様である。 メーカー製品の様に保証もなく、従って耐久性試験、信頼性試験的な事も当然おこなわれていないであろうから、こういう経時変化や摩滅による影響を含めて設計されているかどうかも怪しい、という事であろう..求めても仕方がない事ではあるが、物を作って売るというのは因果なものである、と思う。

また、学研は、乾電池と比較すると電流能力が遥かに高い(内部抵抗が低い)ニカド電池などの使用を禁止しているが、この様に "どういう故障をするか分からない" (経時変化、組立ミス、イタズラ等を含めて)商品に高性能電池を使うと、最悪過電流による発熱発煙発火という危険性が予見されるわけである。 本故障は機構の不具合でモーターが止まったが、DCモーターは駆動時にトルクがかかりすぎて止まると短絡に近い電流が流れる。本機種の場合だと、駆動回路がどうなっているかによるが、過電流保護などがなされていないなら、駆動トランジスタが発熱、という事にもなる。ICやトランジスタは過電流などによって破壊する時発煙したり、パッケージが破裂したりする。

充電電池の禁止を謳っているのをいぶかる向きもいるだろうが、たいして電流が流せない乾電池に対してニカド電池などは遥かに大きな電流を流せる能力が備わっている為のフェールセーフな安全策である。

ともかく、再調整で動く様になったので、しばらく様子を見る事にする..



その後しばらくは動いていたが、結局完全に動作不良となった。モーターのトルク不足なのか機構の摩滅なのかドライバの能力低下なのか、モーターが正常に回転せず時間が上手く切り替わらない事が多く発生し、毎時00分にかかる位置補正でガチャガチャと空回りが始まり、補正も上手くかからず何分もガチャガチャ言って止まらない、という事になってしまった。こうなると、正しく時を表示せず無駄に電池を消費するだけのゴミ、であり、使用中止となった。

通常のモーターの回転をギヤで原則してラチェット機構で毎分一こま進める、とてもおもしろい機構だと思うけれども、実用的な耐久性はない、ということだ。

ちょっと計算してみると、分表示は毎分1回モーターが回る、一時間に60回、一日に1440回、一月に44540回、半年で262800回、一年で525600回もモーターが起動するわけで、玩具用のチャチなDCブラシモーターやその駆動回路では半年持つのがやっとこ、なのではないかと思う。機構のアイデアは素晴らしいが、実用品としての耐久性を考えると機械としてはダメな商品であると言える。 

結局学研の付録は学研の付録、これが学研クオリティーなのだ、という事なのかもしれない・・壊れたらアハハと笑って捨てるか、原因を調べて直す事を含めて楽しむか、のどちらか、という事なのだろう。

期待して買ってはいけない商品と言う結論に至った次第である・・