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解説:ジャンクのアナログオシロを入手したので、Zoom Q4で画面を撮影できるアタッチメントを作ってみた。シンセ動画などのビジュアライザーとして使えるかも、という事で。
オシロの名門テクトロニクスが5万円台のデジタルオシロを販売している時代に今更アナログを、とも思ったのだが、絶滅するのはほぼ間違いのないアナログを手元に置くのも一興、それにこれは横幅20cmとかなり小型で、ジャンクの割にみためが綺麗だったので動作するのも確認出来たので買ってしまった。綺麗だけど、ちょっとかび臭いので、押入れにでもしまわれていたのかもしれない・・・
目黒の MO-1242Aという機種で、帯域は40MHzと中の下ぐらいのスペック。 大きさからして、フィールドサービス用途なのだろうか、ニカド系らしい充電池が内蔵され12V外部電源でも作動する機種なのだが、残念ながら型番で検索しても情報が乏しくマニュアル類も拾えなかった。このメーカーは一度破綻した後再興という歴史なので、破綻前後の時期のあまり売れなかった機種なのかもしれない・・
一応動作するのだが、校正などは当然行われていないので精度的には怪しい。リードアウト表示が若干ゆらゆらしてる様にもみえるのは最初からなのか経年劣化なのか・・
内蔵のテストオシレターの1kHzを表示させると、リードアウトの測定値がすこしズレてる。1kHzがズレてるのか、水平がズレてるのか、その両方か・・ 何れにしても、未校正なので精度確度は怪しいが、音声信号の観察や簡単な確認などの用途には十分使える・・
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ということで、以前から一度やってみたかった事、音声信号の波形を出してビジュアライザー的なビデオを撮る為に、撮影用のフードを作ってみた・・ 使用カメラはZoom Q4 。
まず薄い板切れなどで枡状のフードを組み立て、覗き穴を開けてみた。
ZOOM Q4 はレンズ上に録画時赤く光るLEDが装備されているので、近接撮影などの場合その光が被写体に当たり映り込むので、覗き穴はそれが隠れる大きさにするのがミソ・・・
試してみると、輝線がフード内面を照らしてコントラストが悪いので
最終的につや消しの黒い塗装を施してみた。
またQ4の位置が簡単に決められる様にガイドも付けてみた
立てて置いたオシロのCRT上に被せて、Q4をレンズを下にして置く・・・
ZOOM Q4はマクロ機能がない固定焦点なので、ルーペの凸レンズをマクロレンズとして装備させた。これはレンズが二つ付いた百均ルーペをバラしたもの・・倍率は失念・・計算上5倍ぐらいがよいのだが出たとこ勝負
原理図
これでフード内面の照り返しも減って、CRTのメモリもはっきり見える程度のピントも得られ、そこそこ見られる画質だと思う・・・
ステレオ 2ch 波形の観測
ステレオを X-Yモードで見る、DSN-12でお馴染みのリサジュー観測
と言う事で早速テストしてみたのが冒頭のビデオ・・
(演奏曲がちょっと痛いけど)
---オシロを置く机も作業台も無いので、床に立てて使用・・小型とは言え重たいので、キャスター付きのスタンドを作ってみた・・
シンセ動画の映像ネタ、ビジュアライザーの一つとして使えるかな・・たぶん
★★
01/22/2017追記
内蔵バッテリーでの駆動が可能な機種で、入手時にはなんとか10〜20分ぐらいの稼働ができたのだが、いつの間にかバッテリーでは使えなくなっていた。 取り出してバラしてみると、流石に古いニカド電池で、塩が吹いたり端子が腐食していたりした。
単2ぐらいのセルが10個直列になっており、12V 1800mAhというスペック。
温度検出用素子(サーミスタ?)らしいものががついていた。