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Tuesday, July 11, 2017

Today's Testing SONY MU-L021 with KORG KROME : SONY MU-L021の入手とテスト

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memo : SONY MU-L021 を入手

またまた例によってジャンク品を入手したのだが、今回はSONYのMU-L021という2chのコンプレッサー・リミッター。 音出ましたがエフェクト効かない様ですという注釈が付いて1080円。コンプレッサーは敢えて導入する必要性を感じていたわけではないけれど、過入力対策や音の味付けのエフェクトとして興味があったので、何時もの通りダメ元で買ってみた。正直治せる自信は全く無かったが、壊れてても部品取りになればいいかなと。 

(ちなみにMU-R201も音出ずで540円で出ていたので同時にゲット、前回同様バスバーの半田クラックが原因でハンダ修正したら使えるようになった・・MU-R201修理の記事に追記しておいた・・)

持ち帰って早速動作チェックをしてみたのだが、注釈とは裏腹に、ちゃんとエフェクトが効いた。一応完動品だった。これはちょっとラッキー。


ということで、何時もの楽器遊びのシステムの適当な位置(2mix後の最後のリヴァーブの後ろ、録音レベル設定用のミキサーの前)に繋いでしばらく使ってみることにした・・


いったいどんな効果があるのか、音がどうなのか、というテストが冒頭のビデオである。

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ネットにあまり情報が転がってないので、以下に中を開けてみた時に撮った写真を掲載しておく。マニュアルも拾えなかったので、この機種の仕様詳細など不明なのだが、コンプレッサー、リミッター、ノイズゲートとして使えるという事、ゲインはゼロで入出力レベルの調整は出来ない、プロ機のラインレベル準拠で作られているので民生用ラインレベルだとスレッショルドをかなり低く(ほぼ最小)しないとコンプが掛からない。(もしかしたら、チェックした店員はそれに気づかずエフェクトが掛からないと判断したのかもしれない)


VCAコンプという事だが、別段特殊な部品が使われているわけではなかったが、オペアンプの品種がちょっとマニアックというか、


TIの072は良いとして、シャープのIR94558 とか、おそらく松下の6458とか、4558互換と思われるチップにあまり見かけないメーカーが採用されている。JRCではなくシャープとか松下を選んだ理由は何なのであろうか興味のある所である・・









90年代初期の製品らしいので、経年変化や調整ズレなどあるかも知れないが、スペックも分からずオリジナルの状態も知る由もないので、現状のものが正常なのが要調整なのかよくわからない。プロ機なので入出力はバランスのXLRとフォンジャックという仕様。

使ってみた感じだと、コンプレッションレシオを高くすると、クリック音が出る程スパリとコンプがかかる。いわゆるハードニーという特性らしい。なので、レシオ高めで、スレッショルドを高めにすると不自然にパツパツと聞こえる。ドラムだけに掛けるなら、それはアクセントにもなるかも知れないが、2mix後にかけるとノイズっぽくなる。

またレシオを高くとるとスレッショルドを跨いでパコパコと不自然にトリガーを繰り返す感じにもなる。あくまで2mixの最後にかけるコンプとしては、コンプレッションのツマミ位置は12時以内が限度かな、という感じ。

コンプレッサーを入れると、ドラムなどの音が締まる感じもするが、当然パルシブな躍動感も後退する。ピアノ音なども、和音をゴーンと鳴らして音量があると、音が軽くなる感じ。軽めにかけて使う感じに於いて、通すと音が極端に劣化すると言うこともない感じ。
コンプなので当然ピークレベルが抑えられるので、軽く掛けておくと録音時のレベルオーバー回避に使えそうである。

という事で、しばらく軽くかけて使ってみる事にする・・

以上