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Saturday, April 01, 2017

Today's Tape delay patching with a 3 head cassette tape recorder


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解説: とうとう、カセットデッキのジャンクを入手してしまった。とりあえず使える様に軽く整備して、3ヘッドという特徴を利用してテープディレイとして使ってみるという実験をしてみたのが上のビデオ。以前SONYのデンスケでも同じことをしているのだが、本機種はステレオかつ録再ヘッド間隔がデンスケより狭いのでディレイタイムが短い2ヘッドのテープディレイという事になる・・
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DENON DR-M2という機種を見つけた。かなりくたびれた、使用感のある個体だったのだが、電源が入り実走行を確認、3ヘッドでシングルキャプスタンではあるがDDすなわちダイレクトドライブ機でベルト未使用、整備マニュアルもネットで拾えるという事での入手してしまった。 ボリウムやスイッチ類のガリ取り程度で使えるだろうという目論見。

基本動作するのだが、テープ送りでカラカラと異音がする、テープ蓋の閉まりが悪くテープのロード時にテープの位置ずれが起きる、スイッチやボリウムはガリガリで音が途切れる、という感じ。 ということで、とりあえず分解してみたのだが・・


外装固定用のビス類の一部ネジ穴がバカになっていたり、コネクタ類や基板にマジックで番号が振られていた。つまり以前分解修理された形跡があった・・ 変な弄られ方してなければよいのだが・・基板上は特に修正等の形跡は見られず


テープ部蓋の枠の樹脂割れの形跡・・接着修理されていた・・ また外装蓋の収まりが悪くテープロードのミスが起きるのは、この枠の根本の金属部が変形していた為らしく、とりあえずだいたい真っ直ぐにしておいたが、収まりは正常に戻った・・


テープ送りの異音は、この回転センサー用のLEDが検出用ホイールと擦れている為の様だった・・擦れた筋が入ってる。これはLED位置を適当に指で修正・・・


シングルキャプスタンだが一応3ヘッド・・テンションサーボ付きというもの。この辺は鬼門なので下手に弄らない・・


キャプスタンはDDモーター、テープ送り用モーター、そしてメカ駆動用の3モーターのトランスポート。 ピンチローラーは見た目は普通だけど、アルコールで拭いても拭いても黒いものがうっすら付いてくるのはゴムが劣化しているからなのだろうと思う・・


カセット蓋はエアダンパーが効かず。パーツクリーナーで脱脂したら一応正常に戻ったのだが、効きがイマイチのようだったのでクリーナーで再度クリーニングしたら今度は効きすぎて動きにくくなり・・あれこれ弄ってるうちに、ピストンのゴムが傷んだのか、全く効かなくなって元の木阿弥・・ ガチャリとラジカセ風に開くご愛嬌となった。

ガリ取りは、アルコール洗浄と接点復活剤噴射で済ませた。録音レベル用フェーダーはガリは取れたのだが、最大値の所で接触がなくなり音が途切れる。これは洗浄や復活剤では治らず・・

テープ速度は、以前テープスピード測定の件で作った自作のなんちゃってテストテープで合わせておいた。DDだけあって、ワウフラは殆ど感じず。基準テープを録音したテレコのワウフラがあるので、チューナーはフラフラするが、ラフなカセット規格の中には入ってるとは思う。 録再系のレベル調整などは機材やテストテープが無いので手が付かない・・メーターや出力レベルが狂ってる気もするが仕方がない。

できる範囲の調整の後、やっと組み上げたら、なぜかネジが余ってもう一度バラすなど、何度も開け閉めするはめになった・・ 

学生時代に同じDENONの DR-F2という同等価格帯の製品を使っていてDENONに悪いイメージはないのだが、この機種はそれより新しくメカ的には進歩しているのだが、作りはちゃちにもなってる。この機種の筐体のシャーシは樹脂で、そういう意味で作りは安物なのだが、3モーターのDD機種という強みもある。DDで3ヘッド機でなければスルーしてたと思う。 34,5年前の機種だけど、曲がりなりにもちゃんと稼働するのだから大したものなのだが、この80年代から90年代にかけては電子立国の黄金期、この機械も内部部品は一部チップを除いてICもCRパーツも全て国産品・・という事だからかもしれない。


またまたジャンク品入手という感じだが、録音機材の一つとして手に入れておきたかったものでもあった・・MTRと同じで、殆ど使うこともないであろうに・・
テープコンプ効果や、わざとノイズの交じるアナログ音にするマスタリングなど試してみたい気がする・・