UEFI対応インストーラーが起動するので、あとはお好みのインストールをするだけ。
UEFIについては、いくつか注意点があるみたいなのだが、Linux専用として、いわゆるセキュアブートというモードをdisableとしてUSBなど起動ドライブからインストーラーを起動させてUEFIモードでインストーラーが走れば問題ない・・・らしい。
個人的には、GUIインストーラーではなく、古臭い昔のままのインストーラーを使う。
パーティションは、HDD一台向けおまかせ設定で切らせ、/home用はあとからマウントすることとした。それが一番楽だから、というい理由。
このH370 HD3というマザーボードにはインテルのネットワークチップが載っているのだが、それがちょっと心配だった。事前調査で 搭載されている I219-V というチップは e1000e というドライバを使うのだが、他社マザーボードを含めて、I219-Vでエラーが出て動かない・・という報告があったからだ。もし動かなければ、ネットに繋げられないので何をするにも困るから・・
で結果として心配は杞憂に終わって、なんの問題もなくネットに繋がった。
ネットワーク設定なんて、何一つしてないのに、勝手にDHCPで繋がる。こういう事は楽な半面、トラブルになったときどこを弄ればよいのか、わからなくなったりする。もはやeth0なんて呼び方がしないわけだしifconfigコマンドもなかったりする。
Xは例によって、最近のLinuxディストロでは大体無設定で勝手に動く。自動ではvesaのフレームバッファーが動く組みみたいだが、 /etc/X11/xorg.conf に明示的に intel を指定して intel用Xサーバーも使うことができる
鼻毛のときは vesaドライバーだともっさりする、私の好みであるターミナルのウインドの透過効果(壁紙が透けて見える)がなぜか出来ない、たまにgoogle-chromeが引き起こすGPUクラッシュでGPUがハングると全体巻き込んでOSごとハングしてしまうなど問題があったため、 intelを使った。intelを使うとGPUがハングしてもXは死なず、アクセラレーションせず遅くなるだけでOSがハングはしないかったのだ。しょっちゅうではないが、たまに起きる。なにかバグでも残っているのだろう。
Xが落ちないのでなかなか気が付かない時もあった。ともかく、今回のマシンはデフォルトのままで今の所速度面でも問題ないし、intelより問題がなさそうでもあるので、これで様子を見ることにする。
ウインドウマネージャーは、いままで延々とEnlightenment e16を使い続けており、これはすでにDebianパッケージには含まれないので、Fedoraのパッケージを alienでdebパッケージに変換してインストールして使ってた。 今回はXfaceでインストールしておいて、この際だからDebianに含まれる最新にEnlightenment を入れてみたのだが、バグが取れてないのか設定が悪いのか、動作がいまいち、おかしな事も起きたので、結局これまでどおり、e16を入れて使うことにした。自分なりに使いやすいユーザーメニューを作っておけば、たいていそれで事足りる。
Gkrellmのランチャープラグインとe16のメニューがあればGnomeやらKDEやらその他のごちゃごちゃしたツールバー的なものも要らないと思える。
あと、/home 以下の主要なもの、ユーザーディレクトリにある各種アプリの設定ファイルなどは、全部旧HDDをマウントしてコピーしたので、見た目も環境もほぼ同じで環境を構築した。
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前後するが、組み立ての最終ステップ、鼻毛をばらして、HDDとDVDドライブの移植やケーブル配線の整理を行ったのだが・・ これでこのケースは糞であると感じた。やっちまった感にトホホとなるわけでる。
だから、良さそうとおもったのよ・・ そういうふうに見える・・・だがしかし
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このケース、左側のパネルを開けてストレージがねじ要らずでワンタッチに脱着できる仕組みなのだが、 実物はプラスチックの機構がちゃちなので壊れる可能性もあると感じた。
そして、それ以上に、このHDDの取り付けの向きこそが、このケースをダメにしている、本当の問題なのである。
左側のパネルを開けてワンタッチで脱着するためには、HDDのコネクタもこちら側に向いてなきゃダメだ。 鼻毛はネジ止めだが、取り付け方向はパネル側が端子だ。ケーブルの着脱が必要だから当然だ。 でもこのベイの設計は反対側に端子が出る。
最初これに気が付かず、HDDを入れる側に端子を出してホルダーに入れて押し込んだら、HDDをがスロットから抜けなくなった。取り付け方が想定と違うので外せなくなった。無理くり外したが。
向きが逆だと気づいて愕然となった。嘘だろう、馬鹿だろう。
HDDがワンタッチで着脱できるのは確かに便利だ。だけど、このケースは、ただそれだけで、それ以外の事に無配慮なのである。
HDDを交換するなど、サービスが必要になった場合、普通、マザーボード表面側のパネルを外して作業がおこなうのが基本だと思う。
けれど、このケースの設計では、HDD着脱に伴う電源とSATAのケーブルは、着脱側と反対から行うしかない。つまり、逆側のパネルも開け裏に回らないとHDD一つ取り替えられないのだ。
そういう設計といえばそれまでだけど、なんて馬鹿な設計だろうと思う。
HDDのネジ止めの少しの手間を惜しむ代わりに、コネクタ着脱配線のため裏側パネルも開けて裏側に回って作業しなければならないという大きな手間を背負ってしまってるのだ。
バカとしか言いようがない。作りきりでメンテなんて考えていないということだろう。
加えて、反対側のHDDコネクタ周りにスペースの余裕がほぼ無いのも、問題だ。
SATAのコネクタはL字型かストレートかどちらかだけど、どちらにしても無理がある曲げ方をしないと配線ができない。特に最下段が辛い。下段がはPCの床部に近接のため、下側に余裕が全くないからだ。 こういうベイは普通もう少し上に吊るすべきものじゃないのかな。
汎用の電源ケーブルは、コネクタ間のケーブル長に冗長をもたせてあるから、HDD間の電源ケーブルが、どうしても余分に弛んで、持っていき場所がない。それをこの余裕のないスペースに押し込めなければいけない・・ しかし、HDDはパネルの端になるので周りに空間的な余裕がない。 パネル中央部は裏配線用なのかパネルが膨らんでいて余裕があるのだが、パネル端は全く余裕がない。
結果、ごちゃごちゃと折り曲げた上、サイドカバーで押さえこむような形になってしまう。
そういう、ケーブルやコネクタに負荷がかかるような実装にせざるを得ない。
これメーカー品じゃアウトだろうね。自作だから、なんでも自己責任、だから、こんな実装が許される、ただそれだけの話だろうと思う。 HDD間の距離がないから、コネクタの間隔ももっと短くて良いんだよね。 だけど汎用のケーブルはどの様に使われるからわからないから、長く取る。現実長くとるケーブルを使うんだから、ベイのコネクタ周りは余裕を持たせないと問題が起こる。
このケースはベイは4つあっても実際2台ぐらいに抑えないとダメなんだろう。ベイを1つ2つ上から使う分には、ケーブル取り回しは、ここまでひどくはならないし、文句をいうほどでもないかもしれない。でも4つ全部使うと・・ 私の様に、実際SSD含めて4つ入れてベイを満杯にすると、こうなってしまうのである。
無理やり感ある実装・・ギューギュー詰め
もちろん、こんな設計の悪い安物を買った自己責任でもあるのだが、それにしてもこれほどまでに(設計として)出来が悪いものが売られているとはびっくり。
そして、こういうものを選んだ、ものを見る目のない自分にトホホとなった。
まぁ、実際実物を見ずに買ったので見てないのだが・・・
そもそも、このHDDを固定する樹脂製の枠みたいなの、壊してしまったらHDD固定できなくなる・・長く使うことを念頭におけば、普通のネジ固定のものを選ぶべきだった・・・
この様にHDD周りの設計がひどいのだが、さらに、さらに。5インチベイもネジ要らずのワンタッチ式・・で、このプラスチックのロックする機構が・・・
ドライブをロックするべくパチンとやると、ロックできずに脱落してしまった。
最初何が起きてるのかわからなかったのだが・・よく見てみると
このドライブベイに板金加工で出来てるヒンジというかピボットを支えるシャフト受けという機構が、ロックの荷重一発でひん曲がって、固定、ロックする部品抜けてしまったのだ。
このケース、すべての板金がペラペラに薄い。薄いので鉄製なのに軽い。その薄い板金でチャチな軸受を曲げて作り出しているから、そういうことになる。軽い、ペコペコ自体はそれほど大きな問題ではない。でもそのペコペコの板金で集中荷重がかかるような設計をしてしまった、これが間違い何じゃないのかな。
ドライブ入れてロックしたらいきなりぶっ壊れて、このチャチな構造に気がついて、脱力しましたよ、ホントに。
なんだこれは。
仕方がないので、ラジオペンチで修正してなんとか元に戻してドライブを保持したけれど、もう一度着脱したら、また抜けるだろう。そんな事繰り返してると、このL字に曲げたところが疲労して折れるだろうと思う。 予備にネジ固定穴が空いているので、壊れたらそれを使えということなのだろうが、あまりのチャチさに、なんとも腑に落ちぬ思いである。ケースが安物だから設計品質も低いのか・・
結論として、このケースに対して、HDDや光学ドライブ類がネジナシ固定ができることを期待して買ってはダメだと思う。3.5インチベイが4つあるからと言って、HDDを4つ載せてはいけないのかもしれない・・
ダメ出しついでに、ファンコン付きケースなのだが、今どきケースファンもマザーボードから制御するのが普通だから、要らないものだと思う。SATA電源から取るもので配線が余計煩雑になるし自動制御もできない弱中強の3段手動切り替え。ファンをたくさん増設したい人にはありがたいのだろうが、普通に使うには無用じゃないか。
だから、これは使わないこととしてファンはマザーボードに繋いだのだが、こうなると、ファンコンに繋がるケーブルが邪魔となる。ケーブルだけ外せないので、スイッチをまるっと取り外した。
スイッチの穴がポカンと空いてみっともない・・・
そして、HDDベイ前にもオプションでファンが着想できるのだが、フロントのパネルとの隙間がほぼない状態でファンとしての能力が大きく削がれそう、なにより吸気口がパネル横のスリットだけと窒息ケース・・ HDD温度はこれまでより上がってる気がする。
その他、マザーボードがケース上隅まで密着して配置となるので、端のネジ止めや電源、コネクタ関係の着脱が難しいということもある。でかいCPUクーラー付けると手が全く入らなくなる・・・
等々、安くて見た目もまあまあ、と思っていたら、いろんな意味でダメなケースだった・・
タイムマシンがあったら、買ってはいけないと自分に知らせたいぐらいだ・・・
反省点
またケースでやってしまった・・・初めて作ったPCの時は、星野金属のアルミケースの、圧倒的な静音だの冷却性能だの言う誇大宣伝を真に受け、非静音な窒息ケースを買ってしまった。
次のものは小型電源付きで電源からのノイズが大きくやはり窒息ケース・・今回のこれも・・・
鼻毛をバラすときに久々に持ってその重さに驚いた。フレームなどの板金の厚さなど比べるもなく、すべてが、頑丈に作ってある。HDD取り付けもケーブル取り回しも考えられた設計になってる。エアフローもフロントで取り入れてリアで出すという、SUNなどのUNIXワークステーション同様の構造を当たり前の様に採っている。
子供だましみたいな、安さだけが取り柄というチャラチャラした自作用ケースに比べると、大手メーカー品はやはり偉大だということを身を持って再確認した・・・まぁコストのかけ方が全然違うんだろうけど・・
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ハードやOSの問題は今のとこる出てないし、6コアのCPU、SSDなのでこれまでと比べてすべてが速い、そういう意味でPCを新調したことは正解だった。ケース内のことに目をつむれば、それなりのものが出来上がったとは言える。
SSDの耐久性とか、Linuxで使う場合どうのこうの、なんて話もあるのだが、今の所SSDの使用率は
/dev/sda2 188G 7.6G 171G 5% /
ルートパーティションで 5%ぐらいと低いので、とりあえずは静観。
例えば/varはHDDの方がよいとかどうとかもあるけど、正直どんなものなのか、よくわからない。 時々Trimすればいいとかなんとか・・ 色んな情報があるけど、これで間違いないとか、絶対安心とか、これは絶対ダメとかそういう確かな情報でもない・・
できれば、インストール段階で SSDおすすめ設定 みたいに自動設定されればいいのにね・・
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とにかく、作ってしまったので、あとは使うだけだ。
性能向上で、動画周りの処理能力がグンと上がった。これまでできなかった(できるけど、時間がかかりすぎて諦めていた、あるいは処理に何時間もかけていた)多重のエフェクト処理やフルHDのエンコードもそこそこの速度で処理できるようになったので、うまく活用できれば、と思う。
YouTube配信は OBS Studio が使えるようになったので、これまでよりかなりマシな画面構成や送り出しレートで出せるようにもなり、実践してみようと思っている・・これまではVGAで15fpsでも怪しい感じだったわけだから。
これまで通り、横を向けてPCデスクの足元に設置
おしまい