最近香港方面からアクセスがあると思ったらTU-879がらみであちらのオーディオ系のBBSにリンクが貼られていた。 それはともかく、以来、これまで殆んどSPAMが来なかったGMailアカウントに中国語SPAMが来る様になった...
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Monday, March 26, 2007
Tuesday, March 20, 2007
今日のTU-879S用K1000/K270(ヘッドフォン)接続ボックス
またまた工作メモ...
しばらくPCの音源に繋いでSPを鳴らしていたTU-879Sであるが、暖かい日が続いた時に暑苦しいと言う事で常時電源ONなPC音源はデジタルアンプに切替えてしまって、TU-879Sは AKG K1000を接続。 で、K1000だけでなく普通のヘッドフォンをSWで切替えて繋げられる接続BOXを作ってみた。TU-879S ヘッドフォンアンプ化...電力のムダ、地球温暖化につながるCO2 排出増加...になるのだが、 だったら初めから真空管なんて使うなと言う事になるわけで、まぁヘッドフォンは常時使う訳ではない、ので温暖化には目をつむる事にする。
例によって非常にいい加減な実装になってしまった。ペナペナのアルミシャーシに手持ちの部品 (またしてもジャンク) の寄せ集めである.... K1000用コネクタは 買い置きの Neutrik NC4FP 、なので K270その他用に これも買い置きのNCJ6FI-Sにしてみた。
接続を想定しているヘッドフォンは AKGのK1000と K270である。と言う事で以下の回路定数その他は あくまでその二つを想定しているのでそのつもりで。
その回路と定数は、実際適当なんだけど、手持ちのジャンク袋から拾った抵抗をパラったりして出来る数値で、使い勝手を優先させてK1000と K270 が 同じ入力で大体似たようなオーダーの音圧が得られるであろう減衰量、かつアンプ側から見てK1000と同程度の負荷インピーダンスになる様に作ってみた。ちなみに K270は 92dB/mW @ 75ohm, K1000は 74dB/mW @120 ohmで、K1000は直結でよいとして K270へは 大雑把にK1000の 1/10の電圧スゥイングがあればよい、のだが手持ちの抵抗の都合でこの様になった。
( まぁ "だいたい" 似たような音の大きさになった、が、アンプから見るとたかがヘッドフォンに振らせ過ぎでもある。一般にはK1000と合わせる必要などないから、各自の使いたいヘッドフォンの能率やらインピーダンス、入力レベル、VR位置をどのへんで使いたいか、などを考えて計算してみて、適当な値でつくればよい。 )
使用した抵抗は1/2W型のカーボンとソリッド、 なのだけど 丁度良い値がなく2パラ、 3パラで作ったから、レーティング的には全く問題ない。もし買うとしたら 1Wでよいかな。 もし1/2W型を単体で使ったとしても音楽再生する限りにおいては焼けはしないだろう...
中間の位置は ヘッドフォンOFF なのだが、一応オープンにだけはしないように適当な値...これもたまたま目に付いた 100 ohm 前後の 抵抗...を入れてるだけ。
ロータリーSWはショーティングタイプを使ったので 切替時であってもオープンにはならないから、鳴ってる途中で切替えても多分壊れる事はないと思うが、あまり良い行いでもないので切替える時、OFFの時はVRを絞る。
SWの前に 別途 50 ~ 100 ohm ぐらいのターミネーター入れた方がよいかな、とも思ったが、 これまで K1000直結 = 120 ohm 負荷で 事実上問題ないのは確認しているのでこの様にした。 NFBの安定性は...ちょっと気持ち悪い、けれど なんとなく大丈夫そうだ。 もちろん君のアンプやヘッドフォンで問題が出ないと言う保証はない、のでそのつもりで。
( NFBかかってない真空管アンプだとこのままじゃロードラインが浅くなる影響が出力にモロにでるだろうからアンプ側から見て規定の値に近い負荷となる様にする必要があると思う。常識的な音圧の範囲内で運転するならば当然入力を絞ることになって安全だとは思うけれど...)
Zobelで終端させて、そこから数百オームで直接ヘッドフォンに繋ぐ、という回路がネット上に転がっているけれど、あれどうなのかね。定数にもよるけれど、アンプから見るとアンプの負荷インピーダンスが高音域で急激に下がる事になるから、あれはあれで気持わるいのだ。アンプのNFBを含めた補償をしてるならアンプ毎に調整してやる必要あるだろうし...可聴外で落とし込むにしても肩があたっちゃって微妙だもんね。 8 ohm ぐらいのSP 接続で、高域でSPのインピーダンスが上がってしまうのを補正するって意味でアンプやらSPにZobel入れる事があるけれど、その定数のままをヘッドフォンに適応するのが果して正解なのかどうか。 わしには分からない。全く何にも入れず抵抗直結、よりは安全ではある、事はたしかだけれど。
定数は適当だけど、Zobel入れるとこんな感じになる...
ま、オーディオの工作なんて、適当でも出鱈目でもだいたい鳴っちゃうし、自分が何をしているのか分かっている限り、鳴ればそれで良し、って事でもあるから置いておく。 ^^;) 本当は過渡特性とか見て調整してやらなきゃいけないのかもしれないけれど、オシロも無いし....
こうして計算も測定も検証もせずに進めるくせを付けて、誰かがどこかで言った事ばかりあさりだして、雑誌とかに出てくる いろんな◯×先生を信仰して...オカルトな暗黒面の罠に落ちてしまう危険があるのよね...^o^)
---
とにかく ヘッドフォン接続ボックスが完成。 これを通して聞くK270はけっこういい感じだ。K270は 片耳にトランスデューサー二個と高音圧モニター用という位置づけのモニターヘッドフォン
なのだが、 75 ohm で能率もそんなに高くない から ポータブル機器 程度の入力だと不足しがち。 それがこうしてアンプに繋ぐと、とても元気かつ綺麗な音で鳴ってくれる。 もっとも大きな音で聞くと アンプが歪んでるのがなんとなくちょっと分かる...これは K1000の能率に合わせた副作用だな。
---
2013/4/29 追記
作って6年も経ってしまったが、未だに愛用している。
で、ヘッドフォンでモニターしながら、聞いてるものをそのまま録音出来る様に、Line out 端子を追加してみた。レベル調整用アッテネーター付き。これまた手持ちの2連ジャンクVRが 50kだったのでこういう値になってる。
で、このLine out 端子は、Q3HDなどミニプラグ機器が直接接続出来る様にステレオミニプラグ端子とした... ミニプラグは華奢で接触不良を起こしやすいので本当は使いたくないのだが..
入力からVRの間に200オームを入れてるのは、モノプラグを挿した時VR最大だと短絡してしまうのを防ぐ為。 なぜ200なのかというと、たまたまそこにそれがあったから.. どのみち録音の場合はVRを絞る事になるのであまり意味はないのだが.. 楽器遊びの場合、ステレオ出力 (TRS)のジャックにモノプラグを繋ぐという図式がままあるので、やっぱり直だと気持ち悪いので入れておいた。
しばらくPCの音源に繋いでSPを鳴らしていたTU-879Sであるが、暖かい日が続いた時に暑苦しいと言う事で常時電源ONなPC音源はデジタルアンプに切替えてしまって、TU-879Sは AKG K1000を接続。 で、K1000だけでなく普通のヘッドフォンをSWで切替えて繋げられる接続BOXを作ってみた。TU-879S ヘッドフォンアンプ化...電力のムダ、地球温暖化につながるCO2 排出増加...になるのだが、 だったら初めから真空管なんて使うなと言う事になるわけで、まぁヘッドフォンは常時使う訳ではない、ので温暖化には目をつむる事にする。
例によって非常にいい加減な実装になってしまった。ペナペナのアルミシャーシに手持ちの部品 (またしてもジャンク) の寄せ集めである.... K1000用コネクタは 買い置きの Neutrik NC4FP 、なので K270その他用に これも買い置きのNCJ6FI-Sにしてみた。
例によってボーとしてて穴あけそこなって...
ほんとアホで不器用なんだよなぁ...
ほんとアホで不器用なんだよなぁ...
接続を想定しているヘッドフォンは AKGのK1000と K270である。と言う事で以下の回路定数その他は あくまでその二つを想定しているのでそのつもりで。
その回路と定数は、実際適当なんだけど、手持ちのジャンク袋から拾った抵抗をパラったりして出来る数値で、使い勝手を優先させてK1000と K270 が 同じ入力で大体似たようなオーダーの音圧が得られるであろう減衰量、かつアンプ側から見てK1000と同程度の負荷インピーダンスになる様に作ってみた。ちなみに K270は 92dB/mW @ 75ohm, K1000は 74dB/mW @120 ohmで、K1000は直結でよいとして K270へは 大雑把にK1000の 1/10の電圧スゥイングがあればよい、のだが手持ちの抵抗の都合でこの様になった。
( まぁ "だいたい" 似たような音の大きさになった、が、アンプから見るとたかがヘッドフォンに振らせ過ぎでもある。一般にはK1000と合わせる必要などないから、各自の使いたいヘッドフォンの能率やらインピーダンス、入力レベル、VR位置をどのへんで使いたいか、などを考えて計算してみて、適当な値でつくればよい。 )
使用した抵抗は1/2W型のカーボンとソリッド、 なのだけど 丁度良い値がなく2パラ、 3パラで作ったから、レーティング的には全く問題ない。もし買うとしたら 1Wでよいかな。 もし1/2W型を単体で使ったとしても音楽再生する限りにおいては焼けはしないだろう...
中間の位置は ヘッドフォンOFF なのだが、一応オープンにだけはしないように適当な値...これもたまたま目に付いた 100 ohm 前後の 抵抗...を入れてるだけ。
ロータリーSWはショーティングタイプを使ったので 切替時であってもオープンにはならないから、鳴ってる途中で切替えても多分壊れる事はないと思うが、あまり良い行いでもないので切替える時、OFFの時はVRを絞る。
( NFBかかってない真空管アンプだとこのままじゃロードラインが浅くなる影響が出力にモロにでるだろうからアンプ側から見て規定の値に近い負荷となる様にする必要があると思う。常識的な音圧の範囲内で運転するならば当然入力を絞ることになって安全だとは思うけれど...)
Zobelで終端させて、そこから数百オームで直接ヘッドフォンに繋ぐ、という回路がネット上に転がっているけれど、あれどうなのかね。定数にもよるけれど、アンプから見るとアンプの負荷インピーダンスが高音域で急激に下がる事になるから、あれはあれで気持わるいのだ。アンプのNFBを含めた補償をしてるならアンプ毎に調整してやる必要あるだろうし...可聴外で落とし込むにしても肩があたっちゃって微妙だもんね。 8 ohm ぐらいのSP 接続で、高域でSPのインピーダンスが上がってしまうのを補正するって意味でアンプやらSPにZobel入れる事があるけれど、その定数のままをヘッドフォンに適応するのが果して正解なのかどうか。 わしには分からない。全く何にも入れず抵抗直結、よりは安全ではある、事はたしかだけれど。
定数は適当だけど、Zobel入れるとこんな感じになる...
温故知新、太古に途絶えた 真空管レシーバー(チューナーアンプ、今風に言うとミニコンポ かな、デカいけど...) のヘッドフォン周りの回路をいくつか拾ってみたのだがこんなZobelがついてるのは無かった。 おおむね25 〜 50 ohm 、200 ohmってのもあったけど、だいたいそれ位でターミネート、数百 ohm の直列抵抗でヘッドフォン接続って感じかな。一般にはそれで良いと思う。
負荷としてはアンプとしてきちんと設計どおりの動作をさせるべく 8〜16 ohm ぐらいのインピーダンスになる回路も考えられるけど、当然熱も出るからタダでさえ熱の出る真空管アンプにそれじゃさらに熱くなるし... 要は 出力トランス巻き線の絶縁を壊したり球を壊す規格外の電圧に振れなければよいわけで、NFBなしアンプでもなければ、というか、NFBが安定して掛かっている様なアンプなら今回の様な回路で全然問題ないと思う。
負荷としてはアンプとしてきちんと設計どおりの動作をさせるべく 8〜16 ohm ぐらいのインピーダンスになる回路も考えられるけど、当然熱も出るからタダでさえ熱の出る真空管アンプにそれじゃさらに熱くなるし... 要は 出力トランス巻き線の絶縁を壊したり球を壊す規格外の電圧に振れなければよいわけで、NFBなしアンプでもなければ、というか、NFBが安定して掛かっている様なアンプなら今回の様な回路で全然問題ないと思う。
ま、オーディオの工作なんて、適当でも出鱈目でもだいたい鳴っちゃうし、自分が何をしているのか分かっている限り、鳴ればそれで良し、って事でもあるから置いておく。 ^^;) 本当は過渡特性とか見て調整してやらなきゃいけないのかもしれないけれど、オシロも無いし....
こうして計算も測定も検証もせずに進めるくせを付けて、誰かがどこかで言った事ばかりあさりだして、雑誌とかに出てくる いろんな◯×先生を信仰して...オカルトな暗黒面の罠に落ちてしまう危険があるのよね...^o^)
- 追補:Spiceでシミュレーションしてみました... 実用域で壊れる事はないと思うが、過大入力には要注意、という感じですかね..
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とにかく ヘッドフォン接続ボックスが完成。 これを通して聞くK270はけっこういい感じだ。K270は 片耳にトランスデューサー二個と高音圧モニター用という位置づけのモニターヘッドフォン
なのだが、 75 ohm で能率もそんなに高くない から ポータブル機器 程度の入力だと不足しがち。 それがこうしてアンプに繋ぐと、とても元気かつ綺麗な音で鳴ってくれる。 もっとも大きな音で聞くと アンプが歪んでるのがなんとなくちょっと分かる...これは K1000の能率に合わせた副作用だな。
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2013/4/29 追記
作って6年も経ってしまったが、未だに愛用している。
で、ヘッドフォンでモニターしながら、聞いてるものをそのまま録音出来る様に、Line out 端子を追加してみた。レベル調整用アッテネーター付き。これまた手持ちの2連ジャンクVRが 50kだったのでこういう値になってる。
入力からVRの間に200オームを入れてるのは、モノプラグを挿した時VR最大だと短絡してしまうのを防ぐ為。 なぜ200なのかというと、たまたまそこにそれがあったから.. どのみち録音の場合はVRを絞る事になるのであまり意味はないのだが.. 楽器遊びの場合、ステレオ出力 (TRS)のジャックにモノプラグを繋ぐという図式がままあるので、やっぱり直だと気持ち悪いので入れておいた。
Sunday, March 04, 2007
今日の SoundBlaster SBDMULX 変造のナゾ その3
Mic in 増設
さて、SBDMULX には Mic入力は無い。無いのだがPCB上にはアンプやジャック用のパターンが存在している。Linux上で のSBDMULXのミキサーには Micが現れ、実際に操作も出来る。
試しに動作させながら codecのマイク入力pin回りをつついてみるとノイズが出るし、ミキサー上のゲインスイッチを入れてみるとノイズのレベルが上がる。つまり上位機種で実装されているMic入力がSBDMULXでは未実装なだけで、実は生きているのである。
と言う事でMic入力を追加する事にした。これも 1/4"フォンプラグにしてみた...のだが、PC用のマイク入力も出来た方がよかろうか、と言う事でジャンク基板から取ったミニプラグ用端子をパラに実装してマイク用バイアスも接続してみた。Biasは2Kぐらいの抵抗を介して、その電源は SBDMULXのアンプ用3.3Vから拾って来た。
パソコン用のマイクは出力にDCが出る、ので必ずVRの前でCカップリングしなければならない... 始めはCなしでVRに繋いで...つまり マイク-> VR -> Cカップリング -> codec という接続にしたのだがVR弄るたびにDCが現れて.... と言う事で気がついたのだった。 なので マイク -> Cカップリング -> VR -> Cカップリング -> codec と言う接続になった。
結局パソコン用マイクはこれだけでは全然ゲイン不足で良い音は取れない...
... のだが腑に落ちない... ので しばらく考えてたのだが....
....だいたいなんでDCが出るんだろう、というところから推理してみると...このバイアス抵抗ってのは単なるMic電源供給 + 電流制限抵抗... ではないのではないか..... ここからGNDに落ちてるCはEMI対策だ、と言うことは分かったつもりだったのだが.... ここはMicの電源だから、ここが揺れるとMicにノイズが乗るだろうからと、uF単位の大きいのを入れてたのだが、それが間違いなのかも...
... パソコンMicのケーブルのBIASとOUT間を測ってみると殆んど導通状態...ああ... これはやはり、この抵抗は電流制限というより、Mic内部のFETアンプ の負荷抵抗になってるのではないか? だからOUTにDCが乗るのか...端子間導通って事はBIASとOUTは両方共中ではアンプのFETのドレインに繋がってるのかも...だったら先のCをuF単位に大きくしちゃうとせっかく負荷に現れた信号がGNDに落ちちゃうから.... だめじゃん....
と言う事で、バイアス抵抗からGNDに落ちてるCをpF単位のちいさいのに交換してやると... ビンゴ!! ...ちゃんと十分なゲインが取れるぢゃないか!
ジャックに電源が繋がってるMicなので、電源以外の回路はMicの中で閉じているはず、と思い込んだのが敗因で、おそらくパソコン用のMicは、生のエレクトレットマイクカプセルが入っているだけで、バイアス抵抗をもってして回路として成立するわけか....
一方ちゃんとした単体マイク...同じエレクトレット型でも電池内蔵でちゃんとマイク型してXLR出力でケーブル末端でフォンプラグになってるやつ...というか普通のマイク
...では、初めからなんの問題なく十分実用的なレベルで録音出来た。
またこのMic端子の入力定格はLineと同じなので、モノラルのライン入力としても十分使える。と言うことでMic端子増設は一応成功したのであった。
( 余談:光入力端子も未実装なのだが...と言う事でたまたま持っていたジャンク基板から外した光入力端子 ( TOSLINK ) を基板に実装してみたが....残念ながら、動作しなかった。どこかの空きランドに抵抗入れなきゃ行けないとかあるのか、使用したTOSLINKの規格が合わないのか、コントローラーで殺してるのか...よくわからないが... ちなみに Mic入力と光入力が追加になっている上位機種は プラス4000円程の値段... 部品原価を考えてみると ボロ儲け価格だと思う...逆に SBDMULXは安いとも言えるの...か? )
---
さて本改造の主な目的は入出力を1/4"フォンプラグにする、事なのだが、入力用端子にはこいつを使ってみた。
こいつはXLRとフォンプラグの二つが合体しているモノなのだが、この存在を初めて知った時には”ウッソぉ〜!" と思ったモノだ。 だって普通に考えるとXLRの三つのピンの穴とと1/4'フォンプラグの穴、これが合体出来る訳がないじゃないか...と思ったのだが実物を見てびっくり、これは素晴しい。 さらにコイツはモールドなのだがしっかりできている上に値段が安い! たしか300円台だったと思うけれど、この値段でプロ級のクオリティーが得られるんだから使わない手はない... こいつをなぜか6個も持っているのは、大分前に秋葉原のトモカで見掛けて安かったからつい買ってしまったからであった... ヘッドフォンジャックにいいかも、なんて思って。
こいつの接続端子はこんな風になっている。
さて、SBDMULX には Mic入力は無い。無いのだがPCB上にはアンプやジャック用のパターンが存在している。Linux上で のSBDMULXのミキサーには Micが現れ、実際に操作も出来る。
試しに動作させながら codecのマイク入力pin回りをつついてみるとノイズが出るし、ミキサー上のゲインスイッチを入れてみるとノイズのレベルが上がる。つまり上位機種で実装されているMic入力がSBDMULXでは未実装なだけで、実は生きているのである。
と言う事でMic入力を追加する事にした。これも 1/4"フォンプラグにしてみた...のだが、PC用のマイク入力も出来た方がよかろうか、と言う事でジャンク基板から取ったミニプラグ用端子をパラに実装してマイク用バイアスも接続してみた。Biasは2Kぐらいの抵抗を介して、その電源は SBDMULXのアンプ用3.3Vから拾って来た。
パソコン用のマイクは出力にDCが出る、ので必ずVRの前でCカップリングしなければならない... 始めはCなしでVRに繋いで...つまり マイク-> VR -> Cカップリング -> codec という接続にしたのだがVR弄るたびにDCが現れて.... と言う事で気がついたのだった。 なので マイク -> Cカップリング -> VR -> Cカップリング -> codec と言う接続になった。
結局パソコン用マイクはこれだけでは全然ゲイン不足で良い音は取れない...
... のだが腑に落ちない... ので しばらく考えてたのだが....
....だいたいなんでDCが出るんだろう、というところから推理してみると...このバイアス抵抗ってのは単なるMic電源供給 + 電流制限抵抗... ではないのではないか..... ここからGNDに落ちてるCはEMI対策だ、と言うことは分かったつもりだったのだが.... ここはMicの電源だから、ここが揺れるとMicにノイズが乗るだろうからと、uF単位の大きいのを入れてたのだが、それが間違いなのかも...
... パソコンMicのケーブルのBIASとOUT間を測ってみると殆んど導通状態...ああ... これはやはり、この抵抗は電流制限というより、Mic内部のFETアンプ の負荷抵抗になってるのではないか? だからOUTにDCが乗るのか...端子間導通って事はBIASとOUTは両方共中ではアンプのFETのドレインに繋がってるのかも...だったら先のCをuF単位に大きくしちゃうとせっかく負荷に現れた信号がGNDに落ちちゃうから.... だめじゃん....
と言う事で、バイアス抵抗からGNDに落ちてるCをpF単位のちいさいのに交換してやると... ビンゴ!! ...ちゃんと十分なゲインが取れるぢゃないか!
ジャックに電源が繋がってるMicなので、電源以外の回路はMicの中で閉じているはず、と思い込んだのが敗因で、おそらくパソコン用のMicは、生のエレクトレットマイクカプセルが入っているだけで、バイアス抵抗をもってして回路として成立するわけか....
一方ちゃんとした単体マイク...同じエレクトレット型でも電池内蔵でちゃんとマイク型してXLR出力でケーブル末端でフォンプラグになってるやつ...というか普通のマイク
...では、初めからなんの問題なく十分実用的なレベルで録音出来た。
またこのMic端子の入力定格はLineと同じなので、モノラルのライン入力としても十分使える。と言うことでMic端子増設は一応成功したのであった。
( 余談:光入力端子も未実装なのだが...と言う事でたまたま持っていたジャンク基板から外した光入力端子 ( TOSLINK ) を基板に実装してみたが....残念ながら、動作しなかった。どこかの空きランドに抵抗入れなきゃ行けないとかあるのか、使用したTOSLINKの規格が合わないのか、コントローラーで殺してるのか...よくわからないが... ちなみに Mic入力と光入力が追加になっている上位機種は プラス4000円程の値段... 部品原価を考えてみると ボロ儲け価格だと思う...逆に SBDMULXは安いとも言えるの...か? )
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さて本改造の主な目的は入出力を1/4"フォンプラグにする、事なのだが、入力用端子にはこいつを使ってみた。
こいつはXLRとフォンプラグの二つが合体しているモノなのだが、この存在を初めて知った時には”ウッソぉ〜!" と思ったモノだ。 だって普通に考えるとXLRの三つのピンの穴とと1/4'フォンプラグの穴、これが合体出来る訳がないじゃないか...と思ったのだが実物を見てびっくり、これは素晴しい。 さらにコイツはモールドなのだがしっかりできている上に値段が安い! たしか300円台だったと思うけれど、この値段でプロ級のクオリティーが得られるんだから使わない手はない... こいつをなぜか6個も持っているのは、大分前に秋葉原のトモカで見掛けて安かったからつい買ってしまったからであった... ヘッドフォンジャックにいいかも、なんて思って。
こいつの接続端子はこんな風になっている。
この端子半田付けもしやすいし、言う事無いです。XLR部は使わなくても使う価値はある気がする。
あえて難を言えば、これはパネル裏から実装する事になるので、穴開けが大変。24mm程の穴を開けるわけだが、手持ちのシャーシパンチは20mmだったから...リーマーで22mmまで広げて...あとはヤスリでゴシゴシと...案の定ジャガイモの輪郭みたいな凸凹な不細工な穴になってしまった...のはちゃんと外形をけがいて丁寧に作業しなかったからなのだが、ケチって30mmまでのリーマーを買わなかったせいでもある。( 30mmのリーマ−って 22mmの倍ぐらいするから...) 普通の XLRだったらパネル前から実装するので穴が凸凹でも隠れるから楽なんだけどね...
こいつを 3mmのタップでネジ切ってシャーシに実装したのだが、モールド品だけれどけっこうガッチリネジ締めができた。 ネジを切らなくてもタッピングネジでいきなり締めてもよさそうだ。
---
SBDMULX は ラインアウト、ヘッドフォン 共に TDA1308をアンプとして使っている。こいつはヘッドフォンアンプ、と言う事で低インピーダンスのドライブ能力がある。 なので、じゃぁライントランスぐらい余裕じゃん.... そういえば何の目的もなく秋葉原のガード下のトランス屋で特価で、というか特価だったから買ったきり眠らせて居たライントランスを使ってみようか、パワーアンプはアンバラ入力なので無意味だけどバランス出力でプロっぽくXLRで出してみるか....意味ないけど...と言う事になった。
TPB-1と言うやつである。
こいつは一次 70 ohm 二次 600 ohm ( 150 ohm 二分割 ) という規格品...
で、こいつはおそらくミキサーなどのラインアンプ用のトランスなのだと思う。有名なAPIの2520と言うハイブリッドOPアンプの応用回路に326 Line Amp. というのがあって、そいつに使われてる出力トランス AP2503 というのが一次が75 ohm で似たような仕様 になっている、ので、多分それと同様な回路で調整卓つまり ミキサー組み込み用のもの、なのではないか、と想像する。
で、最初はこれを 額面どおり、 600 ohm 出力で使ってみるか、と思ったのだが、SBDMULXのout 定格は 1Vrms... これでも手持ちのパワーアンプでは相当絞らないといけない...要するにパワーアンプのゲインが実用域で高過ぎる、のだ。 夜に静かに聞く、ぐらいだと殆んどVRを回せない... VRのエラーで片側が小さくなる...なんて具合なのだ。 そんな出力を、 TpB-1でさらに 約 3倍の電圧に昇圧しちゃったら... だめじゃん。
二次側を スプリットの 150 ohm で、つまり 600 ohmの 1/2 の電圧にしてみたらどうか...それでも 約 1.5 Vrms 出るわけだから、やはり高過ぎる....
で結局、一次二次を逆にして... 600 ohm 入力 70 ohm 出力 つまり 大雑把に、約 0.3 Vrmsの出力になる接続で実装する事になった。この方が TDA1308の負荷も軽くなるので S/Nや THD特性に有利だし、パワーアンプで音量調整するにしても使い易いレベルになる。 ちゃんとしたリスニングルームでちゃんとしたスピーカーで...と言う場合ではともかく、PCの出力をニアフィールドで聞く分にはちょうど良い。 つまりトランスをアッテネーターとして使った訳だ。
で、本来のラインアウト端子はそのままストレートに 1/4" ジャックに出して、それとは別に、このライントランスは本来ヘッドフォン用のアンプの出力を利用してXLRでバランス出力させる事にした。 ヘッドフォン端子は欲しかった、のだが音量調整用に適当な値の二連VRの手持ちがなかったから諦め、空いたヘッドフォンアンプをライン用に転用した訳だ。
SBDMULX本来のラインアウトのアンプはヘッドフォン端子に接続があると...その入力側にあるアナログSW (FET?) で入力を殺す仕様になっている。ヘッドフォンアンプはcodecからの信号は直通、つまり実は ヘッドフォンアンプの方がラインアウトよりストレートなのだ。
このアンプ出力をTpB-1の 600 ohmに、 70 ohm 側を XLRで出力して、 出力は一応 10K ohm で終端... これで高域を多少はダンプ出来るだろう... もっと低い値でも良さそうだが...もちろん600 ohmでも楽勝...
まぁこの手のトランスは小信号レベルで使う限りは帯域も十二分に広く音質劣化もなく気楽に使える。 厳密を期するなら入出力インピーダンスの関係を考慮して終端の負荷など決める必要があるわけだが、アマチュア的には昇圧/インピーダンス比と、高域の共振しない様に抵抗でダンプ...要するに大雑把な終端抵抗の決定、ぐらいで、実践的かつ実用的に気楽に使っていい、と思う。 肝心の音は... けっこう良いとおもうよこれ...
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その他は...
基板上でピカピカひかるLEDを外してその端子を利用してパネルに出したLEDパイロットランプを光らせる...と言うアイデア、成功したのだが、LED外す時にランドを剥すというヘマをしちまって、結局片側はLEDの電流制限抵抗の頭から、もう片側はかろうじて残った細いパターン上のレジストを削ってリードをなんとか半田付けして...という危ない実装になってしまった...
元のライン入力はCDプレーヤーなんかを想定して、つまりそれらは普通に 2V rmsぐらい出るから、という事で約 1/2になる様に抵抗でアッテネーションされていた...ので、 microKORGの入力なんかだとちょっと不足になってた... ので、カップリングコンデンサーの所から直に、つまり基板上のアッテネーターを外す形でVRを介してラインインとした...
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とまぁ、何をしたのか、というメモとしてはこんな所かな。
見た目はブサイクだが、使いやすくはなったかな。やっぱり楽器が直で刺さるってのは使いやすい。VRもPC上のバーチャルではなく、実物のリアルなツマミで入力を直接絞る、ってのもよい。
あえて難を言えば、これはパネル裏から実装する事になるので、穴開けが大変。24mm程の穴を開けるわけだが、手持ちのシャーシパンチは20mmだったから...リーマーで22mmまで広げて...あとはヤスリでゴシゴシと...案の定ジャガイモの輪郭みたいな凸凹な不細工な穴になってしまった...のはちゃんと外形をけがいて丁寧に作業しなかったからなのだが、ケチって30mmまでのリーマーを買わなかったせいでもある。( 30mmのリーマ−って 22mmの倍ぐらいするから...) 普通の XLRだったらパネル前から実装するので穴が凸凹でも隠れるから楽なんだけどね...
こいつを 3mmのタップでネジ切ってシャーシに実装したのだが、モールド品だけれどけっこうガッチリネジ締めができた。 ネジを切らなくてもタッピングネジでいきなり締めてもよさそうだ。
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SBDMULX は ラインアウト、ヘッドフォン 共に TDA1308をアンプとして使っている。こいつはヘッドフォンアンプ、と言う事で低インピーダンスのドライブ能力がある。 なので、じゃぁライントランスぐらい余裕じゃん.... そういえば何の目的もなく秋葉原のガード下のトランス屋で特価で、というか特価だったから買ったきり眠らせて居たライントランスを使ってみようか、パワーアンプはアンバラ入力なので無意味だけどバランス出力でプロっぽくXLRで出してみるか....意味ないけど...と言う事になった。
TPB-1と言うやつである。
こいつは一次 70 ohm 二次 600 ohm ( 150 ohm 二分割 ) という規格品...
で、こいつはおそらくミキサーなどのラインアンプ用のトランスなのだと思う。有名なAPIの2520と言うハイブリッドOPアンプの応用回路に326 Line Amp. というのがあって、そいつに使われてる出力トランス AP2503 というのが一次が75 ohm で似たような仕様 になっている、ので、多分それと同様な回路で調整卓つまり ミキサー組み込み用のもの、なのではないか、と想像する。
で、最初はこれを 額面どおり、 600 ohm 出力で使ってみるか、と思ったのだが、SBDMULXのout 定格は 1Vrms... これでも手持ちのパワーアンプでは相当絞らないといけない...要するにパワーアンプのゲインが実用域で高過ぎる、のだ。 夜に静かに聞く、ぐらいだと殆んどVRを回せない... VRのエラーで片側が小さくなる...なんて具合なのだ。 そんな出力を、 TpB-1でさらに 約 3倍の電圧に昇圧しちゃったら... だめじゃん。
二次側を スプリットの 150 ohm で、つまり 600 ohmの 1/2 の電圧にしてみたらどうか...それでも 約 1.5 Vrms 出るわけだから、やはり高過ぎる....
で結局、一次二次を逆にして... 600 ohm 入力 70 ohm 出力 つまり 大雑把に、約 0.3 Vrmsの出力になる接続で実装する事になった。この方が TDA1308の負荷も軽くなるので S/Nや THD特性に有利だし、パワーアンプで音量調整するにしても使い易いレベルになる。 ちゃんとしたリスニングルームでちゃんとしたスピーカーで...と言う場合ではともかく、PCの出力をニアフィールドで聞く分にはちょうど良い。 つまりトランスをアッテネーターとして使った訳だ。
で、本来のラインアウト端子はそのままストレートに 1/4" ジャックに出して、それとは別に、このライントランスは本来ヘッドフォン用のアンプの出力を利用してXLRでバランス出力させる事にした。 ヘッドフォン端子は欲しかった、のだが音量調整用に適当な値の二連VRの手持ちがなかったから諦め、空いたヘッドフォンアンプをライン用に転用した訳だ。
SBDMULX本来のラインアウトのアンプはヘッドフォン端子に接続があると...その入力側にあるアナログSW (FET?) で入力を殺す仕様になっている。ヘッドフォンアンプはcodecからの信号は直通、つまり実は ヘッドフォンアンプの方がラインアウトよりストレートなのだ。
このアンプ出力をTpB-1の 600 ohmに、 70 ohm 側を XLRで出力して、 出力は一応 10K ohm で終端... これで高域を多少はダンプ出来るだろう... もっと低い値でも良さそうだが...もちろん600 ohmでも楽勝...
まぁこの手のトランスは小信号レベルで使う限りは帯域も十二分に広く音質劣化もなく気楽に使える。 厳密を期するなら入出力インピーダンスの関係を考慮して終端の負荷など決める必要があるわけだが、アマチュア的には昇圧/インピーダンス比と、高域の共振しない様に抵抗でダンプ...要するに大雑把な終端抵抗の決定、ぐらいで、実践的かつ実用的に気楽に使っていい、と思う。 肝心の音は... けっこう良いとおもうよこれ...
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その他は...
基板上でピカピカひかるLEDを外してその端子を利用してパネルに出したLEDパイロットランプを光らせる...と言うアイデア、成功したのだが、LED外す時にランドを剥すというヘマをしちまって、結局片側はLEDの電流制限抵抗の頭から、もう片側はかろうじて残った細いパターン上のレジストを削ってリードをなんとか半田付けして...という危ない実装になってしまった...
元のライン入力はCDプレーヤーなんかを想定して、つまりそれらは普通に 2V rmsぐらい出るから、という事で約 1/2になる様に抵抗でアッテネーションされていた...ので、 microKORGの入力なんかだとちょっと不足になってた... ので、カップリングコンデンサーの所から直に、つまり基板上のアッテネーターを外す形でVRを介してラインインとした...
USBコネクタはこれまたジャンク基板から剥ぎ取ったものでちょっとガタがあるけど仕方ないか、とか、アンプチップのVCC/GND間にコンデンサをpin直で増量してみたりとか、基板上の入出力カップリングコンデンサーに音響用ジャンク品( ジャンク基板から取り外し品) をパラであてがってみたり...とか、意味ないプラスαをついつい..加えてみたり...
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とまぁ、何をしたのか、というメモとしてはこんな所かな。
見た目はブサイクだが、使いやすくはなったかな。やっぱり楽器が直で刺さるってのは使いやすい。VRもPC上のバーチャルではなく、実物のリアルなツマミで入力を直接絞る、ってのもよい。
Saturday, March 03, 2007
今日の SoundBlaster SBDMULX 変造のナゾ その2
と言う事で SBDMULX 変造ネタその2。
普通の人がこんな変造するメリットは全く無い。きちんと設計された掌大の基板からあれこれ配線を引き出して手を加えるわけだからS/Nも落ちるだろうし せっかくFCC規格に対応してるノイズレベルだって悪くなるかも...だから、しつこい様だけどEdirolなどのちゃんとした製品を買ってきて使う方が安全だし使い勝手もよいし満足度が高いのは言うまでもない。
まあともかく、安い製品を多少でも俺様的に使い勝手を良くしてみたわけだが、以下は自分用の ”何をしたのか記録しておく”為のメモなのでそのつもりで。
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まず基板はこんな感じだ
CA0185 というのが載っているがコイツはなんの石かは不明。USBの信号をcodecチップに受け渡す類のコントローラー? なのかも??
Codecチップは AD1885。 AC97 2.1 で オンボード用音源としてけっこうポピュラーらしい。
入出力端子が結構充実していて、ヘッドフォン端子まであるのだが、SBDMULXで使われているのはLine in, Line out のみである。また、SBDMULXはマニュアルのどこにも音声入出力のスペック等が全く書かれていない、のだが、 AD1885のスペックを見ると入出力は定格 1Vrmsの様である。詳しくはデータシートを読んで欲しい。
SBDMULX は codecのLine outやheadphone out をそのまま外に出すのではなく、TDA1308という CMOSの低電圧ヘッドフォンドライバーICを介して出力させている。
コストダウンするにはcodecだけで十分なはずなのだが...そう言えば先日買って来たけど使えなくて保留中のCreativeのPCIカードもJRCのオペアンプが複数使われていた。玄人志向の安物カードはcodec直結であったが、Creativeはとことん切り詰めるという思想は無いらしい。
datasheetを見ると低電圧動作ながらけっこう優秀なスペックだ。負荷が軽い時はS/Nが良くTHDが低くラインアンプとして使えるし、負荷の重いヘッドフォンやスピーカーをドライブする事も出来るし..動作下限 3V...なので採用されているのだろう。
本変造の目的は、入出力をRCAジャックから 1/4フォンジャックに変更する、さらに基板で未実装のMic入力を追加してみる、と言う事なので 関係する配線を探す...
と言う事で配線を引き出して実装... 基板のカップリングコンデンサーを引っこ抜いてそこからリードを出すというやりかたで、別基板にカップリングコンデンサーが並ぶ事になった...
普通の人がこんな変造するメリットは全く無い。きちんと設計された掌大の基板からあれこれ配線を引き出して手を加えるわけだからS/Nも落ちるだろうし せっかくFCC規格に対応してるノイズレベルだって悪くなるかも...だから、しつこい様だけどEdirolなどのちゃんとした製品を買ってきて使う方が安全だし使い勝手もよいし満足度が高いのは言うまでもない。
まあともかく、安い製品を多少でも俺様的に使い勝手を良くしてみたわけだが、以下は自分用の ”何をしたのか記録しておく”為のメモなのでそのつもりで。
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まず基板はこんな感じだ
CA0185 というのが載っているがコイツはなんの石かは不明。USBの信号をcodecチップに受け渡す類のコントローラー? なのかも??
Codecチップは AD1885。 AC97 2.1 で オンボード用音源としてけっこうポピュラーらしい。
入出力端子が結構充実していて、ヘッドフォン端子まであるのだが、SBDMULXで使われているのはLine in, Line out のみである。また、SBDMULXはマニュアルのどこにも音声入出力のスペック等が全く書かれていない、のだが、 AD1885のスペックを見ると入出力は定格 1Vrmsの様である。詳しくはデータシートを読んで欲しい。
SBDMULX は codecのLine outやheadphone out をそのまま外に出すのではなく、TDA1308という CMOSの低電圧ヘッドフォンドライバーICを介して出力させている。
コストダウンするにはcodecだけで十分なはずなのだが...そう言えば先日買って来たけど使えなくて保留中のCreativeのPCIカードもJRCのオペアンプが複数使われていた。玄人志向の安物カードはcodec直結であったが、Creativeはとことん切り詰めるという思想は無いらしい。
datasheetを見ると低電圧動作ながらけっこう優秀なスペックだ。負荷が軽い時はS/Nが良くTHDが低くラインアンプとして使えるし、負荷の重いヘッドフォンやスピーカーをドライブする事も出来るし..動作下限 3V...なので採用されているのだろう。
本変造の目的は、入出力をRCAジャックから 1/4フォンジャックに変更する、さらに基板で未実装のMic入力を追加してみる、と言う事なので 関係する配線を探す...
と言う事で配線を引き出して実装... 基板のカップリングコンデンサーを引っこ抜いてそこからリードを出すというやりかたで、別基板にカップリングコンデンサーが並ぶ事になった...
Friday, March 02, 2007
今日の SoundBlaster SBDMULX 変造のナゾ その1
いつのまにか3月になってしまった... が、それなりにネタは仕込んであったのだ、と言う事で、二回ぐらいに分割して表題の件、行ってみよう。
今回はイントロ。
SoundBlaster SBDMULXというUSBサウンドアダプターを使う様になったのだが、気に入らない点があった。 小さくて軽くてコンパクトなのは良いのだが、それが禍して、ケーブルを接続すると引っ張られてウイリーしてしまったり、いつのまにか落ちてたりと言う事になるのである。
今回はイントロ。
SoundBlaster SBDMULXというUSBサウンドアダプターを使う様になったのだが、気に入らない点があった。 小さくて軽くてコンパクトなのは良いのだが、それが禍して、ケーブルを接続すると引っ張られてウイリーしてしまったり、いつのまにか落ちてたりと言う事になるのである。
写真はウイリー状態を示しているのだが、だめだこりゃ、って感じなのだ。( 余談だがこの下にあるのはハブ...の筐体をしたデジタルアンプ、いわゆる”カマデンキット" を ジャンクのハブに仕組んだものである ...)
さらに接続はRCAジャックであり、これも気に入らない。なぜならこのコネクタは抜き差しするのには全く適さないからである。ケーブルにしても安物はモールド部がすっこ抜けたり、メーカーブランドのモノでもシールドが編んでない安物仕様だったり(そのくせ値段は高い)、メタルでしっかりしたものは抜き差しが渋くて逆に機器側に負担を掛ける。こんないい加減なモノなのになぜだか箱に入った高級品が存在するなど摩訶不思議な世界...って事は置いておいても、ともかく個人的に嫌いなのだ。
と言う事で、適当な箱に組み換えて.... 楽器の世界では標準の .... ルーツは電話交換用で抜き差し性能抜群...丈夫で長持ち....早い安い旨い ... 1/4" フォンプラグ 仕様に改装してしまおう...と思い立ったのがはじまり...
でも適当な箱が...手持ちにちょっと大きめのアルミケースが一つあったのでそれに入れる事にして... SBDMULX の基板を眺めてると Codecが AD1885 で... ラインアンプとヘッドフォンアンプは TDA1308で...こいつはヘッドフォンアンプチップで負荷が軽い時は低歪率のラインアンプとして十分使え、さらに低インピーダンス駆動も可能と言うCMOSのアンプで...とまぁ搭載チップのデータシートと基板をにらめっこしながらマイク入力を追加したり手持ちのライントランスを組み込んで無意味なバランス出力にしたり...NEUTRIKの大発明品を1/4"フォンプラグ入力端子として使ってみたり...とまぁ... ちまちまと変造しながら...例によってシャーシの穴あけそこなってメゲそうになって...
さらに接続はRCAジャックであり、これも気に入らない。なぜならこのコネクタは抜き差しするのには全く適さないからである。ケーブルにしても安物はモールド部がすっこ抜けたり、メーカーブランドのモノでもシールドが編んでない安物仕様だったり(そのくせ値段は高い)、メタルでしっかりしたものは抜き差しが渋くて逆に機器側に負担を掛ける。こんないい加減なモノなのになぜだか箱に入った高級品が存在するなど摩訶不思議な世界...って事は置いておいても、ともかく個人的に嫌いなのだ。
と言う事で、適当な箱に組み換えて.... 楽器の世界では標準の .... ルーツは電話交換用で抜き差し性能抜群...丈夫で長持ち....早い安い旨い ... 1/4" フォンプラグ 仕様に改装してしまおう...と思い立ったのがはじまり...
でも適当な箱が...手持ちにちょっと大きめのアルミケースが一つあったのでそれに入れる事にして... SBDMULX の基板を眺めてると Codecが AD1885 で... ラインアンプとヘッドフォンアンプは TDA1308で...こいつはヘッドフォンアンプチップで負荷が軽い時は低歪率のラインアンプとして十分使え、さらに低インピーダンス駆動も可能と言うCMOSのアンプで...とまぁ搭載チップのデータシートと基板をにらめっこしながらマイク入力を追加したり手持ちのライントランスを組み込んで無意味なバランス出力にしたり...NEUTRIKの大発明品を1/4"フォンプラグ入力端子として使ってみたり...とまぁ... ちまちまと変造しながら...例によってシャーシの穴あけそこなってメゲそうになって...
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