google tag

My Soundcloud Channel --- Testing :D

Sunday, December 23, 2007

今日の KORG KAOSSILATOR

手のひらサイズの鍵盤の無いタッチパッド付きシンセサイザーが新発売らしい、という事を知った時...なんのこっちゃ...と思ったのだが、動画サイトにデモ映像がupされているのをいくつか見ているうちに強烈に欲しくなってしまった。 で某楽器屋に見に行ったのだが在庫なし...次回入荷日未定、という程大人気らしい...

店員さんに、展示品でよければ、ACアダプターサービスしますよ?

と言われて、買ってしまった...

これは、音楽的に無学文盲でも遊べる楽器というか、音の出るオモチャでもある...
適当に遊んでみたのがこれ↓



調子に乗って音を重ね過ぎてしまった...

この楽器、音声出力端子しかない。メモリーは効かない。SW切ると録音したループも消えてしまう。それはそれで潔いのかもしれない。

Sunday, December 16, 2007

今日の MX620再交換

交換後数ヵ月でホイールのゴムが伸びる症状が再現、結局フリースピンどころか通常使用にすら支障を来す様になったLogitech (Logicool)の MX620であるが、本日販売店に出向いた所、再度交換となった。 しかし、数ヵ月で使えなくなるマウスって、考えてみると情けない。それも単純な"ゴム"素材が原因で...

これ二度目なんですけど大丈夫ですか?
ネットとかにも色々出てるんですが??

と言ってはみたが、店員さんは苦笑いするのみ。そりゃどうしようもないものね。

で、交換されたものが、例のゴム材質の改良、改善がなされている対策品である...かどうかは解らない...しかも、この商品は5年保証だから、メーカー側で抜本的対策とらない限り何度も交換になる可能性があると思うが、問題があるのを知っていて売り続けてるのだから自業自得でもある。ユーザー側が諦めて泣き寝入りするのを待つ、という作戦なのだろうか...

一個数円の部品ですら、部品屋はセットメーカーから ppm単位での不良率低減を要求され、問題を出そうものなら、不良選別、リワーク、賠償 etc... 部品屋はリスクばかりで儲からない... そういう事を知っている身として、セットメーカーなんだったら、もうすこしマトモな対応しろよ、と言いたいですねぇ...

とにかく、MX620 については、今後も経過をしつこく レポート してみたい、と思う。

-------------------------------
これまでの経緯 まとめ
-------------------------------
2007 8/19 : 購入
2007 8/20 : 使用開始
2007 9/15 : 不良交換: 1回目
2007 9/18 : 使用開始
2007 12/16 : 不良交換: 2回目
2007 12/17 : 使用開始
-------------------------------
つづく....

Wednesday, December 12, 2007

今日の MX620使用中止...

一度交換してもらった後、 再びホイールの"ゴム"部品が伸びて干渉し、フリースピンしなくなったLogitech (Logicool) のMX620であるが、ちょっとひっかかる感じがしていた程度でもあり、また現時点で交換してもらうにしてもまた同様な結果になる可能性が高いだろう、と言う事でそのまま使っていた、のだが、症状は日々悪化して、とうとう活動限界となった... ホイールがまともに回らなくなってしまったのだ...


ゴムがびろびろ〜

仕方なしに、以前使っていた 有線の Click! に切替えたら、ホイールすいすい軽快だ...そう思える程、このMX620のホイールが動かなくなったのだ。従来品のホイールの感触が嫌いだからこそMX620を選んだのに... 結局従来品の方がまし、なんて喜劇というか悲劇というか...

このゴム、切って外して、接着剤で貼り直す修理なら、自分でも出来そうだ。Googleで探してみると、実際そういう修理をしてる方が居るし。 いちいち販売店やらサービスセンターやらに持ち込んだり送ったり、待たされたり、そういう事を我慢するぐらいなら自分で修理した方がよいかもしれない。

しかし、である。 これをきちんと、直るまで何度でも修理/交換させないと 消費者として"負け" だと思う。


単純なロット性だとか、個体差でないのはもう見えている。Googlingしてみるとよくわかる。何度も何度も交換しているという事例もある... こりゃ酷い....というか、この事例を読んで腹が立って来た。
つまり、今年初めには、クレームがある事をメーカーは既に知っていたのだ!

それにもかかわらず、無対策で、さらに同じ欠陥を持つ新製品を出したり.... 要するに不具合を知っていても無対策で売り続けている、というのはメーカーとしても販売商社としても失格だと思う。私もモノは違うが物を作る商売で糊口を凌いでいる身であるから余計にそう思うのだ。

こんな不良率の高いもの、どんな分野であれ、普通のメーカーが出したら大騒ぎ。回収ものですよ。 部品メーカーがこんな不良率の高い部品納入したらえらい事になりますよ。損害賠償ものですよ、まじで... なんで放置してるの?? ホイールマウスにとってホイールの動作不良は致命不良と言って良いと思うが、致命不良の不良率がこれ程高いのは異常である。 (交換品含めて2台中2台...連続...ユーザーサイドから見ると 単純に不良率100%と言う事だね..)

たかがマウス、ホイール回らないぐらいで人が死ぬ訳でもなし、不良品はお取り換えしときます、それで良いでしょう、外資だしうちは売るだけ、対策はとりません... そのうち諦めてくれるでしょう.... とでも言ってる様なスタンスに取られても仕方がない....こんなん放置してブランドに傷つけて、なんの得があるのだろう...

それじゃいかんでしょ...

と言う事で、頃合を見計らって、クレームを付けてみよう、と思う....

ところで、Logitech (Logicool)に直接つけるのと、Buyer (大手量販店)につけるのとどちらが効果的だろうか? 営業が健全ならBuyer経由の方が強そうな気がするが...どうなのだろうか?
---
家で使ってるVX-Revolutionは なぜか一年経っても大丈夫...初期の製品ロットだからか、ゴムの材質が微妙に違うみたい? たまたま当たり??
---
と言う事で、残念ながら MicroGearと呼ばれる金属ホイール採用機種
  • MX-Revolution
  • VX-Revolution
  • VX-Nano
  • MX620
  • 他 (あったっけ?)
の購入は
  • 不具合報告が多数
  • 交換対応が行われるが、不具合対策品ではないので再発
  • メーカーから公式なアナウンス等が皆無
という厳しい現実を踏まえ、現時点では避けるのが望ましい、と言わざるを得ない。
メーカーからはっきり対策されているというアナウンスがない限り、症状再発の恐れがある。

業務で長時間マウスを使う人間にとって、ホイール動作の軽快なマウスとしてMicroGear機種は大変魅力的であるわけだが、残念ながら現状では業務で使い込める程の信頼性があるとは言えない。

Thursday, December 06, 2007

今日の Debian Etchに最新Firefoxをインストール

Linuxメモ...と言う程の事もないが...
---
Debian は 結構マメにセキュリティーアップデートがされ、aptコマンドで簡単にシステムを更新できる。しかしupdateが滞り気味、遅れ気味のパッケージもある...と言うか切実なのはFirefoxである。

DebianはSargeからFirefoxが公式パッケージになった、のだがDebianのポリシー、Stable(安定版)はセキュリティーupdateでもバージョン固定となる...と言う事と、Mozilla-Firefoxのポリシー、セキュリティーupdateは新バージョンで、という事が噛み合わない事になる。なので Debianの場合、新バージョンの変更点を旧バージョンに"backport"する、という事になるようである。そういう事もあってか、Sargeの頃からセキュリティーupdateのタイミングが本家Firefoxのそれから遅れがち、になっている。 Etchになってから、けっこう迅速になった? 気もしないでもない...のだが、これはパッケージバージョンは固定だけど中身は本家と同じなのかな...?

でも、それでも、最近ちょっと遅れてるのでは?と感じて来た。

EtchのFirefoxは色々あって iceweaselという名前が使われている、が名前とアイコン類が違うだけで実体はFirefoxそのものである。



この EtchのFirefox=iceweasel は 2.0.0.8 が今のところの最新版なのであるが...本家Firefoxは先日2.0.0.11になった....

で、Etchのupdateを待っても良いのだけど、セキュリティーがらみだとやはり常に最新にしておきたいという気持もある。 なので本家のLinux版バイナリを貰って来てインストールしてみる事にした。

とりあえず tar版をダウンロードして、適当な所で展開。 firefoxというディレクトリーが出来て、その中にFirefox一式が入っている、という事になる。 これを/usr/local など、 debianのパッケージシステムが関与しない所に置いて、(~/ 以下でもOK。つまり一般ユーザーのディレクトリー内に展開すれば非rootな人間でもインストールして使える...Solaris版なんかも同じだけど... ) firefoxディレクトリーの中の 実行ファイル firefox を走らせる。

iceweaselで使っていた Add-onを含む設定はすべて引き継がれる形で起動する。flashなどの pluginは 先のfirefoxディレクトリーの中のplugins 内に、例えば /usr/lib/mozilla/plugins など、これまでFirefoxで使っていたpluginの入ったディレクトリー内のファイルへのリンクを置いておく等すると動作する。

他のアプリなどから /usr/bin/firefox (-> /usr/lib/iceweasel/iceweasel ) が起動しない様手当する必要もあるかもしれないが、とりあえず当方は ランチャー やメニューから起動するので その辺の設定をインストール先 ( /usr/local/firefox/firefox )にしておいた。



Debian iceweasel の セキュリティーupdate のタイムラグが気に入らないなら、こういうやり方もありだと思う。
---
追補

使っていてふと気がつくとCPU負荷100%...firefox-binが喰ってる...ってナゾな現象が....
新しく窓を開きなおして( new window) 古い窓をcloseすると戻る...
なんでだろう..

アドオンが悪さしてる?

-> どうも NoScriptが怪しい...

---> とりあえずNoScript の Preferences (Options) の Notificationsの Show message about blocked scripts のチェックを外すと回避できる様だ... (デフォルト設定で、Javascriptが使われているページ を開くとブラウザー下のところにニョキっと現れるやつ...上記の画面にも写ってるけど...あれをoffにすると言う事)

---
追補

Firefox3.0 がリリースされましたが、3.0 のLinux用バイナリパッケージは素のDebian Etchでは動かない。GTKのバージョンupなどが必要.... と言うことは自分でGTKの新バージョンをコンパイルして入れるか、backportかなにかを探すか...

と言うことでまた公式においてけぼりを喰らう事になった...

余談になるが、非Open Sourceだけど、Operaは、その辺はきちんと対応取れてて、正直好感が持てる。律義、だと思う。 Opera 9.50はbetaからスナップショット追いかけてるけど、毎週更新があり、初めはなかなか安定せず行ったり来たりだったのだが、それにしても動きが活発で、なんか昔の2.0〜4.0あたりまでのNetscapeの頃の様な活気が感じられる....

---
追補2

Lennyになっても、やはり iceweasel は 本家Firefoxからおいてけぼり。

DebianもFirefoxのやり方はポリシーに合わないのでiceweaselがメンテできなくなる可能性に言及し、代替ブラウザーを考えておくべし、という事をユーザーに言っていたりする。

んで、Debianに本家Firefoxをインストールする方法を探してこのサイトにたどり着く方が結構居られるようなので、追加情報として書いておくと、 iceweaselがインストールされていると言う前提(必要な必須パッケージが入っているということ)で、上記の通りの対応で、Firefox3.0, 3.5の利用は可能である。

Firefox 3.0, Firefox 3.5 の バイナリ (tar.gz)をダウンロードして、上記のとおり解凍、展開して現れるfirefox ディレクトリーを適当な場所に置く方法で、問題なく動きます。
Add-onも一応引き継がれるが3.5に未対応などの理由で動かないのが出るかも。

★正直Debian Lennyのiceweaselや本家Firefox3.0や3.5は私の環境ではFlashplayerがらみで落ちまくるのであまり使ってません。

これらFirefox3.Xよりは Operaの方が軽いしFlashでも落ちにくいです。
今はメインをOpera, サブ(試験運転中)でGoogle Chromeに落ち着いてます。

Google Chromeは現時点で不安定版と言いながらも結構まともに動きますし、なにより軽い。安定してます。

Flashがらみの問題はFirefoxの問題ではないのかもしれませんが、もしFirefoxが不安定で使いにくいと感じるならば、Operaや ChromeなどFirefox以外のブラウザーもかなり出来がよいので、FIrefox代替の選択肢として視野に入れるのもよいのではないでしょうか。

Sunday, November 25, 2007

今日のLTSpiceで真空管アンプシミュレーション

以前どこか、海外のサイトだったけれど、真空管アンプ用の回路シミュレーターというのを見掛けた。前世紀の遺物と言えるデバイスを半導体技術の結晶であるPCを使って設計するというのは面白くもあり妙な感じもする。 さらに、ちょっと調べてみると、真空管のSpiceモデルを自分で作ってSpiceでシミュレーションしているという人が居たり、世の中広いと言うか、賢い人がいるものである...

Spiceと言えば、このまえLT社の LTSpiceをLinuxのWineで走らせてみたわけであるが、これを使って真空管回路のシミュレーションをしている人達が居る...という事を最近知った、ので、真似てみる事にした。

この辺をそのまま参考に、というか、書いてある通り猿真似てみたのだが...

http://www.geocities.co.jp/kosmac/

LTSpiceの使い方 ...ここに書いてある通りに下記サイトのスパイスモデルを導入...

http://ayumi.cava.jp/
真空管のスパイスモデル

一番の肝は真空管のスパイスモデルで、これがないとどうしようもない...こんなのを地道に作って公開してくれる人が居る、なんて..それも日本人.....素晴らし過ぎる...

---
で、上記サイトに書いてある事を猿真似しただけ、でも動く事がわかったので、昨年作った Elekitの TU879S の回路を試してみた...トランスはインピーダンス比が実際は 3000:8 であるが そのものずばり、はないので、 3500:8 のものを選んだ...

TU879Sは昨年組み立てて、主に"ヘッドフォン"を鳴らす為に使っている...

そして、一番知りたかった事、本来 負荷インピーダンスが 8ohm前後である事を前提にしたアンプの負荷を120ohmと した場合にプレート電圧がどれぐらい振れるのか...という事...を見てみる事にした...

---- 8 ohm 負荷 ----------------------------


クリップしてはいないが、上下非対称...シングルらしい歪み?



ほぼ公称定格入力...クリップしはじめてる



完全に入力オーバー...でも球の定格は越えない様だ....

---- 120 ohm 負荷 ---------


負荷が軽いと歪みが少ない...


公称定格入力... すでにクリップ...




完全な入力オーバー... プレート電圧がピークで1kV近く...

---
まぁ予想通り、というか、負荷が軽くなるとプレートのスウィングが大きくなる...のは当り前、として、まぁ普通に音楽を聞く範囲、 大きく歪まない入力、であれば問題ないか、というギリギリの所には留まっている、と思うのだが、入力過大になるとちょっと心配な領域に入ってしまう...のも事実...

真空管アンプは無負荷で入力を入れてはいけない、というのはこういう理由があるのだ...

歪みに関して、波形を見ての通り負荷が軽いと目に見えて歪みが少ない...実際SPで 聞こえる”真空管臭い" 音が、ヘッドフォンではあまりそれが感じられない....という聴感と一致している...

どの程度正確なのか知る由もないが、FFTかけてみるとこんな感じ

8 ohm 負荷 ---------



二次がどーんと出てるけど

120 ohm 負荷----------



歪んでないよこれ...

----
とまぁ、本当は実物を実測するべき、なのだが、測定器無いし....でもこういういい加減なシミュレーションでも、この様にそれなりに定性的な検証が出来るから、それはそれで納得出来る...

それから、ここでも見られる様に、真空管の音なんて、目に見えて"歪んだ"音なのだが、それが慣れて来ると、そんなに悪くも聞こえない...のも事実... 要するに本来的に、と言うか 工学的には 絶対に Hi-Fi ではないのだが、歪みはエフェクターとして作用する... という事なのだろう... そもそも人間の耳は歪んでいる! という話もあるぐらいだからね...

Monday, November 19, 2007

今日のMX620不具合の原因はホイールのゴム?!

数週間でフリースピンしなくなったLogitech (Logicool) MX620、店頭で新品交換後2ヵ月で症状が再発、という事は前回書いた通りである。そして Googleで検索してみると同様の症例がいくつもみうけられるのだが、その原因として "ゴム"が伸びて内部で干渉して回転が持続しない...という事が言われている。

たしかに、指でまわした時に感じる回転の抵抗感が、ちょっとゴムっぽいひっかかり、と言えなくもない。でも...私のMX620は、ぱっと見て伸びてる様にも見えない...

と言う事で、ホイールのゴム部を軽くつまんでみたら


あちゃぁ〜

こりゃあかん... 見ての通り、ちょいと軽く摘んだだけで金属ホイールとの間に大きなすき間が開くぐらい"伸びて"る... 加工精度が悪く大きめにゆるく嵌まっているのか、弾力性が足りないのか、あるいは弾力がありすぎでダメなのか、ともかく "伸びて" 動作不良になるいるというのは、本当の様だ。

こんな一円にも 満たないような部品が原因で6000円もする製品が不良交換になると言う事ですな。でもこれでは、現時点で店頭で交換してもらってもだめでしょう。修理なり交換なりしてもらうなら、しばらく様子を見る、つまり対策品待ち、でしょう。 対策品が出る、のなら...
---

その後 使用に耐えなくなって使用中止となった

Friday, November 16, 2007

今日の LinuxでのWebcam撮影/ビデオ編集 メモ

Webcamでちょっとしたデモを撮影したり、ちょっとビデオ編集してみたり、という事をLinuxでどうやっているか、というメモ... Debian etch を基本とする。 なお vloopbackはソースからコンパイル。Lives と mencoderは 非公式マルチメディアリポジトリ http://www.debian-multimedia.org/ を利用してインストール。

ニコニコ,YouTube, flvだの ffmpegなどのキーワードで本サイトに飛んで来られる方が多いので需要があるかな、ということで ヒントになれば...
---

撮影デバイス --------------

ビデオカメラ持っていれば、コンポジット出力をビデオキャプチャーカードに入力するという方法もあるしその方が画質はよいだろう。 でも持ってないので安いWebcamを使わざるを得ない...

Qcam messenger (Logitec)



比較的安価だが、画質はそれなり。低速なのでQVGAで15fpsも怪しい感じ。
デジタルカメラの動画の方が余程綺麗に映るが、手持ちのIXY500は3分という撮影時間制限があるので、画質は悪いが時間や容量の制限のないWebcamの利用は、それなりのメリットはある。

Qcamドライバーの導入は以前の記事を参照の事


録画ツール ---------------

xawtv ...


元々はTV視聴用のアプリケーションだがビデオ録画も可能、という事でWebcamの動画はこれで撮影している。 メニューから比較的簡単な設定、操作でaviファイルとして録画可能...

とは言Webcamとの相性が悪いのか、後述する vloopbackとeffectvを通さないとうまく avi として録画できない...xawtvだとwebcamの画面サイズの制御がうまく出来ない? ようなのだ... effectv+vloopbackだと素直に録画できるのだが...

webcamの速度が遅いのでフレームレートは15fps程度で撮影、フォーマットはaviで映像はmjpeg、音声は16bit Stereo 48000 PCMの設定が無難かな。ただしカメラが低速なせいか映像と音声がちょっとずれるので撮影後なんらかの形での補正が必要。

Effectv で エフェクトをかける -------

ビデオデバイスの映像に直接エフェクトをかけるEffectvを経由して録画するには

vloopbackのインストールと読み込み

ソースをダウンロードしてmakeする... debパッケージ作るのがDebianとしては本筋なのだけどよくわからないから make , make install している。カーネルモジュールになる。カーネルupdateの場合は再コンパイル等必要になるのかな... よくわからないけど使えてるからこれでよし...
vloopbackの読み込みは

modprobe vloopback

Effectvの起動

effectvとして公式パッケージ化されているのでaptでインストールして、

effectv -device /dev/video1 -vloopback /dev/video2 (Webcamが/dev/video1の場合の例)



これで video1の映像にeffectvのエフェクトがかかり、それがvloopbackの入力デバイスvideo2 となる。さらにvideo2の映像がvloopbackの出力デバイスvideo3として現れ、これが他のアプリケーションで利用可能となる。

xawtvの起動

xawtv -c /dev/video3 (vloopback の出力デバイスを指定)

と起動して、xawtvで録画する。

↓ こんな風に、撮影映像に直接エフェクトがかかる↓





ビデオ編集, エンコードツール ---------

avidemux



非常にシンプルなビデオエディター。軽量、高速でちょっとした編集に向いている。複雑な編集には向かない。 リサイズ、画質調整等、長さ調整、部分カット、などに向いている。
音声タイミングにオフセットを持たせられるので、撮影時の映像とのずれの修正が出来る。いくつかコーデックが選択できるが,映像はmpeg4やx264音声lame(mp3)、コンテナはaviが無難か。

lives




avidemuxと比べると遥かに高機能な本格派エディター。ただし編集するビデオクリップは読み込み時に全フレームを画像データに展開するためデータ読み込みに時間がかかる。またエンコードも遅い。先のEffectvのエフェクター他各種エフェクター装備。 動作はやや不安定? な所がある。 高機能は魅力的ではあるが読み書きがとても遅いのがネックでWebcamの動画程度の編集ならavidemuxで十分という感じ。

エンコーダー ---------

ffmpeg

非常に高速に動作するし、コマンドも比較的覚えやすい、使いやすいツールであると言える。
例えばニコニコ用に音と画をあわせてflvにエンコする場合はこんな感じ

ffmpeg -i oto.mp3 -i .eizo.avi -vcodec flv -r 15 -b 500k -s 512x384 -acodec copy nikoniko.flv

ただ xawtv撮影avidemux編集ファイルをflvなどに再エンコすると変な(壊れた?)フレームが出来て映像/音声が大きく乱れる、遅れるという事が... たぶん元ふぁいるのエンコ具合が悪いのだろうが...

今のところ、avidemuxのVideoのFilterをかけると乱れが出ない、という経験的な結果が出ている、ので、avidemux のビデオフィルター ( Video > Filters > Colors ) の MPlayer eq2をデフォルト値でかける(画質は変わらない) という処置で回避している。

mencoder

非常に多機能、多フォーマット対応なエンコーダーであるが、manを見てもらうとわかる通りオプションの多さ、書式の複雑さにめまいを覚える。いつもmanページを見て探すのだけれどたどり着けずに挫折... 普段使う分にはffmpegで十分であるし、ffmpegの方が速いのであまり出番はない....





その他のツール ----------

audacity



音声の修正、エフェクト等を行いたい場合は、撮影後、音ずれを修正して保存したaviファイルから音声トラックを抜きだし、audacityで各種エフェクト、修正を加える。修正後の音声はwavやmp3で吐き出し、avidemuxで再度映像と合わせるか ffmpegで再エンコする事になる。

mplayer

メインで利用してるメディアプレーヤー。 コマンド一発で再生出来るので、撮影後、エンコ後の結果を見るのに便利。 既存ファイルから映像のみ、音声のみのファイルに分離する機能もある。例えば 音声ファイルのみ抜き出したい場合は

mplayer hoge.avi -dumpaudio

とすると、 stream.dump という名前で音声部分だけが抜き出せる。
あるいは既存映像に、別に用意した音声を合わせて再生確認したい場合には

mplayer eizou.avi -audiofile oto.wav

とすると -audiofileで指定した音声トラックで再生できる。音声を一度抜き出してaudacityなどで編集した場合、一度これでタイミング等の確認をしてから ffmpegなどで最終ファイルに再エンコすればよい。

---
とまぁ、こんなツール類を使っている次第である。Linuxでのビデオ編集環境は あまり恵まれているとは言えないかもしれないが、それなりに道はある様だ...

Sunday, November 11, 2007

今日の Logitech MX620 はやはり欠陥品...

こちら に書いたとおり、数週間でフリースピンしなくなったMX620....購入店で交換後二月足らずで症状が再発....予感は的中...

自分的には、一年以上使っていて、全く問題の出ていないVX-Revolution というベンチマークがある以上、なにより同じ症状が二度再現した、というこの事実...これは たまたま、ではなく、やはりなんらかの欠陥が存在している、と断言してよいだろう、と思う。




Googleで検索すると...結構同じ症状が出ている糢様...これは欠陥だろう、やはり...

で、これをどうするか...仮に再度購入店で交換してもらったとしても、それがこの欠陥に対する対策品である保証はない...そもそもこんな単価のもの、欠陥が露呈しても、流通在庫の回収、リワーク、 再出荷、なんてものをするだろうか?.... クレームが出た時点で交換する方が経費的にも安くすむのでは...少なくとも全品回収するよりは....

さらに言うと、日本におけるLogitech (Logicool)は 単なるなる流通商社なのだろうから、回収、リワークなんて事は独自ではしないだろう... これがどれぐらい返品されるか... その返品率などを睨んで、おそらくは通常の保証、不良品は交換いたします...でその場を凌ぐのだろう...フリースピンしない、と言うだけなので、普通に使うには問題ないわけだし...

本社、米Logitechは、おそらくこの欠陥を認識してはいるだろう。 が、その改修、改良版がいつ出荷されるのか... これが解らない以上、現時点で不良品として返品、交換してもらっても、再度同じ事が起こる確率が極めて高いのではないだろうか....

と言う事で、交換してもらうにしても、もうすこし"待った"方がよさそうな気がする...
---
Logitechはエポックは製品を送り出す印象の、自分的に好感度大なメーカーだっただけに、症状再現=欠陥の露呈...ちょっとがっくり.... まぁ保証期間が長いから、おちついた頃に返品交換してもらうか...

---追補---

その後ホイールのゴム部品の伸びが干渉するのが原因であると判明

Saturday, November 10, 2007

今日の LTSpice/SwitcherCAD III on Linux

初めにMAKE:Blog のこの記事 を見た時には、"なーんだMacでの事か.."と言う事で読み飛ばした。WindowsなしでWindowsのアプリを走らせる、という事なのだが、例として Linear Technology社が無料で配布しているLTSpice/SwitcherCAD III がMacで走っている写真が載っている。このLTSpiceに興味があるのだが、これはWindows用のソフトだ。Macで走らせるって、エミュレーターか何かで? Linux使いの私には"そんなの関係ねぇー!"的な 話だ...

なのだが、二度目にこの記事を見た時に、一応"読んで"みた。で、Macで動かしてるのはCrossoverという有料のソフトらしいのだが、これはどうも"Wine"の成果物であるらしいのだ...ということはLinuxのWineでも走る...?

と言う事で、早速 LTSpice/SwitcherCAD III をダウンロードしてインストールしてみた。Wine環境にどうやってインストールするのか..という正しい方法は私は実は知らない!のだが、 ~/.wine/drive_c にダウンロードしたファイルを持っていって

wine ./swcadiii.exe

とすると drive_c 以下の Program File 以下にインストール出来た。
実行は同様にwineを使って、インストールされた実行ファイル scad3.exe を実行すればよい。
普通のアプリと同様に使うにはaliasかスクリプトで起動できる様にしとくのがよいだろう。

---
で、動かしてみると、こいつは結構"使える" という感じだ。学習用のサンプル回路が色々入っているのでいくつか試してみた...




FFTもワンタッチだった...




場当たり的に、JFET 一石の回路を書いてみた...定数とかは適当...




Sim後に回路図にカーソルを合わせると電圧、電流プローブに変化して、そこの電圧や電流が即座にグラフに現れるという素晴しい機能も...


(カーソル写ってないけどプローブを当てるとグラフにどんどん付け加わる)


---
色々なデバイスのモデルが用意されているが、Trなどはさすがに2Nなんとか、とかUSを中心としたモノばかり。本来の目的であるLT社製品を利用した応用回路の設計支援用、なのでOPアンプなどIC類は当然LT社製品になっているが、 ちょっとした回路の"傾向"を定性的に考えたりするのには、乱暴だけど"TrやOPアンプなんて何だってだいたい同じ"、なのだから、お遊び程度ではこのままでも十分使えそう。

例によってWin専用、オープンでもフリーでも無いソフトウェアではあるが、しかし、無料でこんなモノが利用できるなんて...よい世の中だと思う...というか、LT社ブラボー!

Monday, October 15, 2007

今日の続学研のおもちゃテルミンのナゾ

前回 なんでこの回路で音が鳴るのか不審に思って推測というか妄想的な仮説を書いてみた訳だが、今回は Qucsという回路シミュレーターで検証っぽい事をやってみた...

いわゆるspiceのトランジェント解析、というやつで、 この程度の簡単な回路なら御覧のとおり qucsで簡単にグラフ化できる。 計算サンプル数がよくない、というか少ないので細かな所でエイリアジング的な効果が出てしまって正しくないかもしれないが、おおむねの傾向は分かると思う....

なお回路図や各定数は 検証してグラフを書く為に適当に入れた値である事をお断りしておく...
---
まず二つの異なった周波数の信号源を抵抗Mixするとこんな波形になる... ここでは 500KHzと499KHzを混ぜてみた。二つのCWを抵抗で混ぜるだけでこうなる、ってのは当り前、なのだろうけど、不思議でもある...



ただし、これをいくら増幅しても音声にはならない。単なる二つの高周波信号の重ね合わせにすぎないから...

次は、前回の仮説の検証、アンプの入力の寄生ダイオード(あるいは保護ダイオードかも...) でマイナス側が削られてるのでは?、もしそうだとすると、実際どうなるの? というシミュレーション...



で、適当な値の容量を付加して軽くフィルターをかけて高周波成分を減衰させてやると、こんな波形になる...




これで、やっと"音声"信号らしくなった...

もし、ちゃんと楽器のLine出力として使うなら、もうちょっとキャリア落とさないとだめ、接続先が可哀想、ということで....容量増やしてみると...



結構綺麗な波形になった、けど下側が削られて出来た波形だから上下非対称。まーこんな感じ? ちゃんとするなら、2次とか3次とかの LCフィルター入れたい所かな??

ちなみに周波数差を5KHzにしてみるとこんな感じ...



まぁ実際は"アンプ"が動作しているわけで、アンプの周波数特性(高音域でレベルが落ちる)というのがフィルターの代わり、というところか。 でもいきなりレベルの高い高周波入れられたら部分的にいろんな所で飽和したりとか、内部回路に変な発振を誘起させないだろうか、とか心配でもあるが、それを含めた結果が"あの音"なのかもしれない...

---
ともかく、学研のテルミンは、出力アンプが気に入らないから、と言って、あれを他のちゃんとしたOPアンプの増幅回路に変えたら、たぶん音が出なくなるわけだね...

なんか、すっきりした様な、しない様な...

---
以下オリジナルアンプを止めて、ダイオードでなるべく綺麗な波形を得るにはどうするかという試行....



あたりまえだけど動作点と、信号の大きさ、によって波形の歪み方が変わるのだが



入力は小さいより



大きい方が全波整流的な波形に近付く....のは仕方ない...けど、あんまり音楽的な波形でもない...



同一レベルの合成だとモロにDSB的な波形になるから正弦波からは遠くなる...ので、ちょいと工夫してやると...



AM波形っぽい...ので正弦波に近づく...のだが、これでも入力が小さいとやはり歪みが大きくなる....



ので、場合によっては直流バイアスかけてみるのもよいかも...



キリがないのでおわりにするが...なんとなく、綺麗な波形を得るヒントが得られたような気がしてきた...実際は発信器の出力を変えるより、抵抗mixのところの二つの抵抗値を適当な比率に変えてやるとよいか...でもあの基板の発信器の出力レベルってどれくらいあるのだろうか....

---
さらに
→ 今日の続続学研のおもちゃテルミンのナゾにづづく...

Wednesday, October 10, 2007

今日の学研のおもちゃテルミンのナゾ

ご存知学研の大人の科学にテルミン登場...ということで、つい買ってしまった。2300円と微妙な値段。買う前から、ちょっとこれは怪しいかも...なんて気がしたのだ...が

学研のサイトにはご丁寧に付録の組みたて説明書がPDFで置いてあったので事前に読んでみたのだが... なんか、ものすごく ショボい、チャチな感じが... 雰囲気的に感じられたのだ。

なのだが、しかし非常に気になるので結局買ってきて、早速組み立ててみた訳だが、説明書通りに組み立てただけでは、正直いってこりゃアカン! という代物だった。




チューニングが合わせられないのだ。 ゼロビートに持ってゆくのが非常に困難。いや、調整時はゼロに持っていける。でも、押えてる手をちょっとでも動かすとビートがすっとんでしまう... 調整ドライバを離した瞬間ブーっ! と鳴る...

そもそも感度も良くないし... とても本に出てるように”練習してみよう!" なんて気にもならない、つまり練習以前に楽器としてダメダメ、なのである。 よく商品化にしたなぁこれ... と言うのが正直嘘偽りのない私の感想、第一印象です。

---
でまぁ、ちょっとだけ工学的に考察してみると、一応高周波の発振器が2基搭載されていて、それぞれバリキャップで周波数調整する様にできている。そのうち一基の発振器の容量が外部のアンテナに繋がれ、アンテナに手をかざし動かす事によって人間の手との間に介在する静電容量を変化させ、それがすなわち発振周波数の変化として現れ、もう1基の発振器とのビートが音声となって現れアンプで増幅して音を出す...

という原理なのであるが、この学研のテルミンは筐体が見ての通りプラスチック。全然シールドがとれていない。これを手にもってチューニング...となると、その手と基板上の発振器が結合してしまう...2基のうち1基は基準発振器であり周波数は動いては困る、のに、シールドが全く取れていないため、その手と基盤上の配線で結合がしてしまうはずだ...加えてもう一つの音程を決める可変発振器の方も同様に結合しているだろうから、チューニングを合わせたつもりで、そっとその手を動かす...それだけで、周波数がぶっ飛んでしまう...

まぁ、うまくチューニングが合ってなくても、ビービー音が鳴ってる時にアンテナにかざす手を動かすと、確かに音程は変わる..が、ちょっと演奏してみようか、という感じじゃない。

---
で、こりゃ、空き缶か何か、金属の筐体に基板を納めないと安定しないんじゃないかな、と思ったが、こんなもの改造してみたところで... 外部端子出してみると面白いかも?? でもこの回路じゃねぇ...最低LPF噛ませたいし、大体この音、アンプで既にクリップして歪んでんじゃない??

ゲイン無しでバッファのみにすればよいかもしれないが.... いやそりゃだめか.....大体二つの発振器を抵抗で繋げて直でアンプICに入れてる所が非常に妖しい...抵抗ミックスでヘテロダインって原理的には無理なんじゃ? ...出来たら無線屋さん大喜びだろ...おかしいよこれ....、もしかして、ICアンプに.わざと直に高周波入れて飽和させて...ってこと??...だからクリップしてビービー言ってるの...? うーむ....

---
[なんとなくそんな感じではないか、という推理というか妄想]

はじめに回路図見た時は高周波をいきなりアンプに入れるなんて野蛮だ! ICが可哀想だ!!と思ったが、このテルミンはそれが故、ちゃんと音が出ているのではないか?という未検証な推理...

アンプはLM386かそのコンパチ品みたい。だとすれば、その入力端子はPNPのベースであり、そのコレクタは回路GNDに、エミッターは差動PNPのベースに接続しているはず。これは入力端子の電位をGNDレベルに保ったままアンプ入力として使う為の回路。で、入力は GND基準として見た場合 波形の マイナス側は 入力PNPのベース(Trのエピ)と SUB(IC基板)とのpn接合の Vfまで許容範囲となるはずで、それ以下ではクリップする、というか入力PNPが動作しなくなる。 で、二つの発振器の入力を抵抗で混ぜてこの入力に入れると、GND基準で+側はともかく-側は先の理由でクリップ、丁度ダイオード検波みたいな波形になる... 抵抗で混ぜた高周波の元信号は、二つの周波数のぶつかった波形で、丁度SSBDSB (BSB) の波形というか、そういう感じになるだろうから、その波形の上側のみ増幅され下側は削られる...結果として、全波整流の波形みたいにカマボコが並ぶ様な波形になる...アンプで増幅できない高周波は自然と減衰して、音声帯域のかまぼこ波形が出てくる...つまりこのテルミンの音声出力は本来のうなり成分の正弦波にならず、高調波歪み成分たっぷり。普通のテルミンはその辺手抜きなく作っているから正弦波にちかい クリーンな音がでる、が、学研テルミンはそういう理由で ビィいゐ〜という音になる... アンプ直結は一見無謀に見えるが、このテルミンの発音する要になっている...

のかな??

PCのマイクとbaudlineを使ってその音を解析してみた


見方によっては 全波整流波形っぽい...???
アンプでクリップした様な、もっと汚い波形を想像していたけど、わりと綺麗だ。
ファンダメンタルに対して2次、4次が比較的的大きい...ので、すこし甘みのある音味になってるのだろう...

もっとも音程によって波形はいろいろ変わるけど...
---
だいたいこんなモノにも表面実装部品だ...あれこれ弄るなんてオヂサンにはつらいよ.... どうも 解説にあるように改造してみよう、なんて気もおきない...

しかしともかく、このままでは 玩具以下のガラクタだ。 お遊びで手に持ってブーブーと言わせるにしても、もっとマトモにチューンできないかなぁ、と考えたのが次の改造、というか改造未満の改良。 これは効果があった。

御覧の通り、電池BOXのマイナス端子を金属テープで外部に引き出すのである。



手持ちの銅箔テープを用いたが、アルミテープでも構わない、と思う。電池ホルダーのバネに挟む形で電池のマイナス端子(GND)を筐体おもてに引き出すのである。



で、この引き出した"GND端子" に手に触れる形で筐体を持ってチューニングして、そのまま演奏を行うのである。 要するに回路のGNDを人体に接続してやる事によってアンテナ-人体間の静電容量とその変化を大きくしてやる、という訳である。 チューニングも、GND接続前と比べると格段に安定する。 ただし引き出したGND端子から手を離してしまうと周波数ぶっとんでしまう....改良前と同じ事になる... なので、これは手持ちテルミン、という事になる。

これでなんとか、テルミンらしく演奏してみる気になったが...
↓とっても酷い演奏なので、気分を害さない程度にVR絞ってね^^;)



---
と言う事で、GND端子を出して左手の指でそれを触りながらチューニングをとったり演奏してみると良い、という事が分かった訳で、この学研のオモチャがダメ、なのは、プラの筐体でGNDが取れていない事に問題があるのだと思う。 筐体から手をはなしての演奏、は、元のままでは無理、だ。 アルミの弁当箱みたいなのに組み換える、接地をきちんと取る、ぐらいしないと、ダメかも??

あとアンテナ、これダメ。細くて揺れ過ぎ...
エンピツかににかに導線まいてヘリカルっぽく作る、とか、短いアンテナの頭にキャパシターハット付けて容量稼ぐ、とかすればよいかも...

と言いつつ ひま潰しで、ジャンクのロッドアンテナつけてみたりして...



ふらふら揺れないからピッチも安定する... けど、音程のずれも目立つ様になる...


---
とこんな具合... まぁ、オモチャだから仕方がないか... と言う感じでした。
もっとも、電子技術者だったら、もっとマシなモノを自力で作れなきゃいけないんだろう、と言う気もしないでもない... これをきっかけにすごい自作テルミン作る人も現れたりして...

あとこれ、家族居る人、結構顰蹙かってるのでは?
ブーブーピーピィ五月蝿い! なに屁ぇこいてんねんええかげんに晒せぇとか言われてたりして ^^;)

Sunday, September 30, 2007

今日のffmpegでニコニコ動画用エンコのナゾ

YouTubeが火を付けた視聴者投稿型オンラインオンデマンド動画配信サービス...というか、動画サイトでるが、YouTubeを始め大小多数のサイトが乱立している状況になっているが、日本ではニコニコ動画というのが人気らしい、と思ったら、このニコニコ利用者は国内のYouTube利用者を越えたらしい。YouTubeその他と違ってサイト内の閲覧はアカウントが必要という事なのだが、最近いろんな所にリンクが貼られていたりして、それらを見られないのもなんだかな、と言う事でアカウントを取ってみたりしていた。

で、見るのはともかく、upする場合はどうなのだろうか、と言う事もあってこんなまとめサイト を参考にしながら実験してみたので、現時点で気がついた事、まとめをメモとして書いておこうと思う。もちろんLinuxで動画をエンコしてupするのが前提である。

あくまで、主にffmpegの使い方の自分用メモなのでそのつもりで...
---
  • ニコニコはYouTubeと同様 Flashのプレーヤーで動画配信するので、配信される動画フォーマットはflvである。
  • 今のところニコニコのflvの画像サイズは 512 x 384 である。
  • ニコニコは、mpg, mp4, aviなど複数のフォーマットに対応しており、何を投げてもニコニコ側のサーバーで 512 x 384 の flvにリサイズ、再エンコードされる。
  • 試しに mp4などをupしてみたが、非常にブロックノイズの目立つ、荒い動画に変換されてしまった。
  • どうもニコニコ側でリサイズ、再エンコがかかると、場合によってはYouTubeもびっくりの低画質になってしまう。
  • なので、あらかじめ512x384にリサイズしたファイルをupするのが良さそうである。
  • 高画質を狙うなら VP6 2pass で flv4 にエンコするのがよいらしい...がなんのこっちゃ?
  • flvをupする場合、そのビットレートは 600kbps (max 650k ?) が最大で、それを越えるとニコニコ側のエンコードで弾かれる。flvの場合はファイルサイズ制限40MBというのもある。
  • Linuxでも ffmpegで各種動画ファイルを直接flv (flv1)に変換できるので、これを使ってみる。
---
と言う事で以下 ffmpegの 使い方の例


元ファイル音声が mp3でレート等に問題なければそのまま copyで使える。

ffmpeg -i test21.avi -vcodec flv -b 500k -r 24 -s 512x384 -acodec copy test21.flv


単純なflv変換; あらかじめ avidemuxとかで編集してリサイズを済ませておくと楽かも。

ffmpeg -i test9.avi -vcodec flv -r 24 -b 400k -ab 128k test9.flv

音声は44.1k とか 22.05kとかでないとflvにならない様だ。 音声と映像のレートの合計を600k未満にする必要がある。 ffmpegはデフォルトで -b と -ab を設定しないとえらく低ビットレートになって画像音声共に不満足な結果になる。 -r は、まぁ 15とかでもさほど問題ないかもしれない... -ab 128ってのは音質優先、音がどうでもよければもっと下げて -bの数値を上げる。

ffmpeg -i test9.avi -vcodec flv -r 24 -b 400k -acodec mp3 -ab 128k test9.flv

とでもよいのか。 元ファイルが mp3で そっくりそのまま使うなら -acodec copy でもよい。

320x240、デジカメの動画サイズ、YouTubeサイズをupする場合、 そのまま512x384にリサイズしてもよいのだけど、やはりちょっと粗が目立つ。そういう場合は元の大きさのまま黒枠、ブランクを入れてやると動画にリサイズがかからないから劣化が目立たない。 -s オプションで元のままのサイズを指定して、-padtop -padbottom -padleft -padright で 512x384に満たない部分を埋めてやるわけである。

16:9な元ファイルだとこうなる

ffmpeg -i test23.avi -vcodec flv -b 500k -r 24 -s 512x288 -padtop 48 -padbottom 48 -acodec mp3 -ab 128k test23.flv

-b 500k ってのは微妙で、 -ab 128k と組み合わせると600kを越える... 場合によってはダメかも。

YouTubeサイズに黒枠を付加して別に編集した wav音声をlameでmp3に変換しておいてから合わせて flvに出力する...

ffmpeg -i onsei.mp3 -i douga.avi -vcodec flv -b 450 -r 24 -s 320x240 -padtop 72 -padbottom 72 -padleft 96 -padright 96 -acodec copy test25.flv

---
で、こうやって ffmpegで flvに変換してニコニコにupしてみると、確かに aviをそのままupするより綺麗にはなる...が、 600k というビットレートだとやはり 早い部分、細かい部分でかなり荒れてしまうのは避けられない。 まあしかし、遊びで使うぐらいなら、この程度でよいか、とも思う。

びっくりする程綺麗な動画を見る事もあるが、とてもかなわない。あれはやはりflv4とか、エンコの方法が違う、のだろう。linux上でああいう高画質をどうやって実現できるのか、はよくわからない。mencoder使えば出来る?
---
という事でupdateを...Debianでマルチメディア系を使うに当たって避けて通れない定番パッケージ群のおいてある..

http://www.debian-multimedia.org/

ここのmencoderを入れてみた...けど、mencoder 最大の欠点...オプションその他が多過ぎ、複雑過ぎてわけがわからん!...いちおう vp6のflv の 1passは出来た、けど画面下に緑の筋が入る、とか、エンコがやたら遅い、とか画質も良くない!...と言う事になった。2passにすれば改善はするのだろうけど、やりかたわからん... 比較してみると、 ffmpegで2passは簡単だしエンコ時間も1passあたりほぼ動画の実時間よりちょっと少ない、ぐらいなので、無理にmencoder使うこともなさそう、と言うのが今の所得られた感触だ。 正直mencoderはよくわからん。 あと非公式パッケージを入れたらライブラリー類がいくつか入れ替わって...その影響か、ffmpegがうまく動かなくなって..結局ffmpegも上記の非公式版に入れ替えるはめになってしまった... もっとも Sarge時代から引き継いでる DVDそのたの関係で 非公式パッケージも部分的に入り込んでるわけで、いまさら純潔を守れるはずもない...

と言う事で、今のところ、 音声128kb 映像500kb ぐらいで、15fps、ffmpeg 2passで flv1でのエンコが音質画質での妥協点かなぁ...( 元々 どんな形式使っても600kbってのはかなりつらい...最低1000kぐらい欲しい)

Tuesday, September 18, 2007

今日の超望遠レンズ撮影のナゾ

ナゾと言う程の事ではないが
デジカメ + 双眼鏡 で超望遠撮影が簡単に出来るという例をupしてみた...






昨日何の気無しに利根川方面を散歩してたのだが、その時に撮ってみた。
前半はIXY500の素のまま、後半は双眼鏡使用時である。

Kowa 8x25DCF 双眼鏡の接眼レンズにIXY500のレンズをあてがって... いわゆるコリメート撮影と言う奴。 手持ちなので、とても不安定でピントや光軸合わせもままならない...ちょっとケラれてる... いいかげんだけど、デジカメのオマケ動画の画質程度なら十分って感じで撮れる...意外と実用になる。

ちなみに通常時のIXY500のレンズはテレ端で22.2mmで35mmフィルムカメラ換算で108mmというスペックなので、8倍の双眼鏡と組み合わせると... 約860mm相当の超望遠レンズになるわけである...

Saturday, September 15, 2007

今日のLogitech MX620不具合のナゾ

先日購入したワイヤレスマウス Logitech ( Logicool ) MX620を



VX Revolution & MX620

毎日職場で使っていたのであるが、早くもホイールの動きが悪くなって来てしまった。ホイール一回転360度のうち、60度ぐらいだろうか、非常に抵抗分が大きく、売りのコマの様に回転が持続するフリースピンモードにしても回転が持続しなくなったのだ。気がついたのが先週末だから購入後二週位でこのありさま。普段フリースピンでは使わないのでどうって事ないのであるが、クリック感のあるモードでもこの抵抗感が感じられ、元々の軽快感が無くなってしまった。昨年買ったVX Revolutionのホイールは一年近く経った今でも新品同様に動作している...から、これは初期不良なのだろうか?



と言う事で本日購入店へ出向くと、あっさり交換となった。

で、交換された新品のMX620のホイールの回転を、改めて VX Revolutionと比べてみたのだが、MX620は回転のガタつき、というか回転時の回転ノイズがVX Revolutionに比してかなり大きい事が分かった。VX Revolutionは非常に静かに回転し、ノイズが少ない。耳をあててみてもヒュイィーんと小さい音がかすかに聞こえるだけなのだが、MX620の方はカタコトカタカタとノイズ音が大きいのである。音が大きいという事は回転エネルギーにロスが生じている、という事で回転持続、連続スクロール距離もVXに比べると劣る、触り心地も若干抵抗感がつよい"気"がする....回転バランスなのか、回転機構の精度が悪いのか、見た目は全く同じホイールであっても全然違う、と言う事が分かった。

これがこの個体のみの問題なのか、ロット性があるのか、MX620として標準なのか(廉価版という事でVXに比べて精度を落としている?) 、どういう理由なのかわからないけれど、軸受回りの精度に問題がある事は確かな様だ。 そしてこのカタカタ言う様子を見ていると、今回がたまたま、なのではなく、再度同じ事がおこりそうな予感がする...のだが、まぁしばらく使って様子を見る事にするしかないですな...

と言う事で、再度不具合が発生したら同様にレポートしてみたいと思う....

---
ホイールに問題が出た以外はおおむね気に入って使っているのだが、単三電池二本を使うと言う事でマウスとしての軽快感はVXに比べて劣る気がする、と言うか、はっきり言って重たいのだ。大きさも自分の手にはVXの方が合ってる気がする...サイドにあるボタンはVXより押しやすい...

ちょっとした事であるが、マウス選びって結構難しいものですな。実際使ってみなけりゃわからない... 無いと困るものだから、今回の様に不具合出て修理だの交換って一々面倒くさいし、かと言って捨てて買い替えるのは躊躇せざるを得ない貧乏人には微妙に高価な値段(6000円弱)であるし...

少々高価になっても耐久性や精度を上げて短期的に絶対壊れない、劣化しないものを作って欲しいな、とも思うね... 紙とペンで仕事をしなくなって久しいけれど、PCとマウスは紙とペンの置き換えと考えると、ちょっといい万年筆を長く愛用する、という感じで使いやすくて品質がよくて壊れないちょっとよいマウスってのが欲しいところだ...


---追補---
その後症状が再発...

不具合の原因はホイールに巻かれているゴム部品が伸びて干渉する事が原因と判明...

使い続けると最後にはホイールがまともに使用できなくなる

Friday, September 07, 2007

今日のICアンプのナゾ:台風上陸記念スペシャル

台風接近中と言うことで早く帰宅して暇だったので書き散らしてみる事にする。
---
Jeff Rowland といふ 高級オーディオメーカのパワーアンプの出力段にNational Semiconductorの一ヶ2ドルのパワーアンプICが方チャンネル6ケ、だったか、計1ダース使われているらしい...と言う事を知った時はちょっとした衝撃だった。しかしそれが意外と結構評判がよいらしい。結局アンプなんてある程度の性能が出てればなんだってかまやしないのではないか、という気もする。 前後して、Tripathの1chipデジタルアンプICを用いたアンプ基板キットを組んで、それが自分的に驚きの音質であったので、元々希薄であったオーディオ関連商品に対する興味が、なお一層無くなってしまった。王侯貴族や石油王が買うようなハイエンド商品は、そもそも失業したら路頭に迷う様なサラリーマンが買う類の商品ではないわけであるし、100万円のアンプの中身がICであるとか、100万円のディスクリート構成の高級アンプが1万円の安物デジタルアンプにブラインドテストで負けた、なんて記事をどこかで読んだりしてるうちに、結局アンプは工学的にアンプであれば何だって構わない、ICアンプだって十分に音楽が楽しめるという確信を強くしたわけである。
---
Philips の TDA1552 と言う、ちょっと古い品種だけれど、20W2ch BTLのB級アンプがあるのだけれど、これは外付部品が入力のカップリングおよび電源のパスコンぐらいしかない、という代物で、つまり簡単にステレオアンプが作れてしまうわけで、結構人気がある様である。 音質も悪くないと思う...と言うのはこのICは 昔パソコン用に買った JBLのMedia3というアクティブスピーカーに使われていて、これが安物のくせに癖がなくけっこういける音質...と私自身知らずに使っていたのである。( chセパレーションとかPSRRのスペックがあまり良くないけど、これはVref端子が外に出てなくて容量で接地出来ないから..? ケミコン一個減らす為...?? あるいみ潔いのかな)

でこのICを使った自作が流行っていたり、このICを使ってアンプを作るマニュアル本が出てたりしている。そのマニュアル本を見て...びっくりしたのが、いきなり初心者に 空中配線をやらせるという著者の意識レベルである。人にモノを教えて、本を売って金をとるという行為は"プロ"の仕事と言って良いと思うが、そのプロが素人に一般的にプロは絶対にやらない、やってはならない 空中配線をやらせる... のはプロ意識の欠如ではないか、と思う。ああいう実装方法はアマチュア的であって、"本当はいけないのだけれど、自分で使うだけだから目をつむる" というレベルのモノなのだ。あるいは プロもやる事のだが、あれこれ試行錯誤をする"ブレッドボード"の作り方だ。ブレッドボードはあくまで実験用に作るもので配線や部品の切り貼りを行うからプリントパターンなど起こせない、だから空中配線...となるわけで、本来趣味で作るものであっても実用に供するモノに応用してはいけない実装方法なのだ。初めてハンダごてを握る純真無垢な人になんという事を教えるのだろうか... 空中配線なんてやらなくて済むならやらない方がよいのに...

出版するという事は少なくても数千部は出るのだろうから、だったらPCB起こして付録にしてもたいしたコストは掛からないだろうに、ICだって数千個単位ならかなり安く仕入れられるだろうから基板+ICが付録で 500~1000円 upぐらいにできるのでは... 大人の科学の学研がやれば絶対に出来るぞ...なんて どうでもよいお節介を妄想してしまう...

---
まぁともかく、かくも左様にICアンプの自作記事なんかがネットに色々上がったり、先の様な書籍が出版されたりと、なかなか面白い傾向であるなぁ、と眺めていたのであるが、一方、やはりICというモノの原理とか本質はなかなか理解されていないものだなぁ、という記事や掲示板の書き込みに出会うこともままあるわけである。考えてみるとICを使った事がある人、見た事がある人は多いだろうけど、その中身が実際にどうなっているのか、知っている人、見た事がある人はほとんど居ないのだろう。知らないから正しい知識もないわけで、元々がブラックボックスだから勝手な想像をするしかないわけで いい加減な事を実施したり、それを他人に吹聴している...という感じなのであろう、と思う。

でまぁ、そういう無知な人にICアンプの中はこうなっているのだよ! と簡単簡潔に説明 するには.. どうしたらよいか...なんて事をちょっと考えてみたのである。 とりあえず 紙にアイデアを書いてみて .... 挫折した ^^;) 分からない人に分からせるのはやはり難しいし、紙に一枚二枚の図面じゃ説明できないのは自明だし、まじめにやったら本になっちゃうし、本書く程パワーないし..

と言う事で、簡潔にまとめるとか、図を清書するとかは止めにするけれども、一応スケッチと要点をあげておく事はしておこう、と思う。

---
--- INSIDE THE POWER AMP IC ---


スケッチ、といより落書きだなこりゃ ^^;)


  • ICの心臓、シリコンチップは リードフレームの中央の アイランドと呼ばれる金属板に接着され (パワー系のICはハンダでつけます...小信号のものは銀ペースト) チップ上のボンディングパッド と フレームのリード部の間を 金線で接続して導通をとる。それを モールド樹脂で固めて、リードに滅金をかけたり足を切り離したり曲げたりして、あのICの形にするわけですね。 あとパワー系のICはたいてい放熱用の金属板が付加されている。スケッチは TDA1552のピン配置を参考に、たぶんこんな風になってるはず、という想像図で、当たらずとも遠からず、なはずです。写真探してみたけど無いし(あたりまえか...) さりとて自分が関係した某機種の図面出す訳にもいかないから(守秘義務違反...) いい加減なスケッチで我慢してください。....ちなみにモータードライバーだろうがSWレギュレータだろうがパワー系のICはたいていこんな感じのチップになっている...ちなみにICのリード(足)は結構脆い。曲げ伸ばしは基本的にしては行けない。やってみれば分かると思うけど、2,3回なら折れないかもしれないけど、4,5回越えるとポロッと来る。抵抗やコンデンサーのリードと比べると材質が硬いせいか、遥かに弱い。当り前であるけれどICのリードは元々ユーザーサイドで曲げる事は考えていないのだ。だからICの足をあれこれ曲げてぐちゃぐちゃ実装する”空中配線”なんて、してはいけないのだ... (自己責任でやっても良いけど、それを素人に推奨したり、ましては売り物なんかにしちゃいけない)
  • 電源電圧に余裕のあるIC、または一昔まえの回路形式では 出力段はエミッターフォロワーの SEPP、いわゆる準コンプリメンタリーまたは純コンプリメンタリーが定番。普通のOP アンプも同じ。ちなみにコンプリメンタリーと言っても ディスクリートのコンプリ程特性が揃うわけではない。ディスクリートの場合はそれぞれ別ウェハー、別条件の別機種だからそれぞれを特性を合わせ込めるが、ICは一つのチップ上に両方作りこまなきゃいけないので、構造も特性も始めから合わない... プロセスによってはPNPの特性出すのはやはり難しいので下側もNPNで疑似コンプリってこと。
  • 最近のカー用アンプなどは、出力をGND-VCC間目一杯に振らせる必要がある(出力スペック要求が高いから)ので出力はコレクタ出し、上側 PNPで下側はNPN が定番。出力がMOSの場合は上がPch,下がNchでドレインが出力。 あとポータブル用低電圧なやつも同じ。電源電圧目一杯有効に使うという事ですね。 Rail-to-Rail なOPアンプと同じ形式。
  • デジタルアンプの出力素子は、上Pch下Nch と 上下共Nchの二つの場合がある。 PchはNchよりどうしても能力が劣るので素子面積ががどうしても大きくなってチップサイズが大きくなって原価が上がる...から上もNchにする事が多いのだが、上のNchをONさせるためには当然VCC以上の電圧が必要になるのでブートストラップとかチャージポンプとかの回路が必要になる...
  • IC上のトランジスター、抵抗その他の部品はシリコンのpn接合で分離されている。逆に言えばすべてpn接合で繋がっている。 同じ原理で、IC上の素子には、それに寄生する形でpnダイオード、 pnpやnpnトランジスター、場合によってはサイリスターの様なものまで寄生する事になる。
  • しかし正しく回路が組まれ、正しくチップが設計されて、電源やバイアス、GNDなどが正しく接続され、正しい動作を挿せている限においてはそれらの寄生素子はICの動作に影響を及ばさない。
  • 逆に言うと、不適切な使い方、動作範囲を越える不適切な電圧を与えたり(とくに負電圧に注意)すると寄生素子が動作しはじめ、異常な動作モードに入る。ICは正しく動作しないばかりか、破壊を起こす事がある。
  • 従っ て、データシートやアプリケーションノートに書かれた応用回路から外れた動作をさせてはならない。アマチュアユーザーが思い付きで考える様な事(使わない チャンネルの電源を繋がないで殺す、とか バイアスのフィルタ端子に外から電源を加える、とか複数のGNDピンをばらばらに接地するとか...)を実施した場合致命的な動作不良、信頼性的な劣化等想像外の影響を及ぼす事もありうる。問題がおこるか起こらないか、はICの中がどうなっているか、で決まる。 ICは ブラックボックスであり、通常内部の正確な等価回路やチップのパターンレイアウトは多くの場合非公表で、それを知るのはIC設計者、メーカーのみである。従って、一 般ユーザーはやってよい事、悪い事は判断ができないわけであるから、まずはデータシートやアプリケーションノートに従うべき、である。
  • 電源ピンが複数ある、とか、数種類の電源電圧のピンが出ている、と言う場合、それぞれ独立した外部電源でバラバラに供給してしまうと、それぞれの電源のon/offタイミングなんかも問題になるかもね。さらに注意すべきなのは複数のGNDピンがある場合。 たいてい PGNDとかSGNDとか複数GNDピンが出ているけれど、これらはICの足に近い所で全て同電位になる様になるべく太い配線でそれぞれを完全に接続すること。 それぞれを別ラインで遠い場所で一点アース、なんてのはICアンプでは愚の骨頂。安易にそんな事をしてPGNDとSGNDに電位差が生じてしまうと動作不良を起こすとかIC壊す可能性がある。PGNDってパワー部だから大電流流れて電位がもちあがるし、ふらつく、SGNDは小信号だからあまり電流は流れないからふらつかない。だからそれぞれ別の配線で遠くで接続しちゃうと、当然電位差が生じる、のだが、ICの中の事を知っていればそれがどれだけ恐ろしい事か... 実装して 誤動作しない事が確認出来ているならともかく、もし理屈がわからなければ、ともかく推奨の応用回路とかプリントパターン通りに配線すべきです。 IC焼いたりスピーカ飛ばして痛い目にあって学習したい、と言う自虐的な方はICの中の事を無視した自己流で配線するのも一興、止めはしませんが...
  • も しあなたがセットメーカーの技術者であれば、ICメーカーに問い合わせれば必要な情報、応用回路の検討等のサポートが得られるでしょう。しかしアマチュア 相手にそれをしてくれるメーカーはまず皆無。そのかわり、各社それなりのデータシートやアプリケーションノートを発行しているわけである。一にも二にも、 勝手な応用はしないで、それらに従うべき。
  • もちろん 個人がポケットマネーで買った部品をどう使おうと誰に文句を言われる筋合も無い事である。中身がわからないんだから解析して使いこなすというチャレンジ精神はすばらしい。しかし理屈が説明できない事をあちこちに書いて、いわゆる"初心者"を惑わすのはどうかな、と思いますがいかがでしょうか? 自らマニアと呼ぶ様な人のなかには、たまに物理法則や光の速度さえ越えてしまうよくわからない理論を振りかざす人がいるものだけれど、所詮アンプなんて電子回路なんだから電気や電子の理論が信用出来ない人は本来回路なんか触っちゃいけないんだよね... 電気がよくわからないのに抵抗やコンデンサ、配線材などの銘柄をやたら気にしたり...不思議な世界だと思う...
  • 大きなお節介だけれど、電源のコンデンサーに桁違いのとんでもない値のでかいモノを使うのを良くみますが、アンプの出力をショートさせたりした場合かなり悲惨な事になると思う。 IC燃やすぐらいで済めばいいけど、ボヤなど出さないで下さいね。 一般的に、カー用のICはかなり厳重な天地絡保護、出力ショート保護がなされている(カーオーディオメーカーの要求...) のだが、あまりに巨大な容量値だと保護回路効く前にこわれちゃいそうな....インダクターでも居れて突入に時定数をもたすといいかもしれないけど..何ごとも程々が肝要だと思いますよ。 そういう極端な実装を見ると、暴走族こと珍走団が駆る 車高短タケヤリ羽付き満載の族車、珍走車をおもいおこします。 珍走団式アンプとでも命名しようかな...
  • ICの単価って、実は驚く程安いのですよ..アナログだろうとデジタルだろうと....作る側からみると涙チョチョ切れですよ、本当に。秋葉原の小売価格はメーカー側から言えば考えられない値段。まぁ売ってやるだけありがたく思え、という足もとを見た商売ですね。ただたくさん売れるものじゃないし、売れなきゃ不良在庫だし、小売の手間賃を考えると仕方ないのだろう。メーカーも在庫があれば最低1000個単位ぐらいでしか取り引きしないから、売れなきゃ小売がまるかぶり...だから高い値付けになるわけね。ただせめてメーカー出荷価格の4倍程度おさせて頂きたい。でなきゃ buy one take one 、 今と同じ値段で一つオマケしてやれ。そうすれば在庫掃けるし、買う側も喜ぶし、卸元への注文数だって確保しやすいだろうに。半額にしたって足でないはずだぜ...某店の値付けを揶揄して "ボリ松"なんて言う人が居るけどそう呼ぶ人の気持はよくわかる。
---
....書いているうちに段々支離滅裂になってきたのでこの辺で...^^;)

Sunday, August 19, 2007

今日の Logitech Qcam messenger

Logitechの VX Revolutionというマウスを昨年から使っていて、その重たいメタルのホイールの感触と操作性に慣れてしまうと、他のマウスのホイールの感触がどうにも我慢がならなくなる。 職場でも一日中マウス握ってあれこれ作業している身でもあり、職場用にも奮発するか...と思っていたら、 最近全く同じホイールが装備されている廉価版が出た...ので 買ってきてしまった。 Logitech MX620という奴である。 MouseMan譲りのデザインに重たいホイール、しかも5800円と VX Revolutionよりかなりお徳な価格... マウスを変えて 夏休み開けから心機一転...ああまた仕事かぁ.....だるぅ




VX Revolution & MX620
(後日 ホイール部品の欠陥により利用不能となる...というオチが付く事になるとは執筆時には知るよしもなかったのであった....orz )
---
で、今回の主題はこのマウス、ではなく、 Logitech QuickCam messengerと言う webcam である。
マウスを買いに行って、余計なものなのだが、つい買ってしまった、という奴である。 webcamは以前から一つは手もとに欲しいかな、でも無くても構わないし...という程度の、つまり余計なものであったのだが 2980円であったので試してみる事にした。 Linuxで動作するか、という事前調査は全くなし、だったのだが、Logitechだから世界中で売れてるはずだし、だったらドライバーあるでしょ? というカジュアルな気持で...


Logitech Qcam (Quickcam) messenger



で、USBポートに突っ込んでみるが動作しない....ので調べてみると Debian Etch では関連ドライバーのパッケージが存在していた。今回入れたのは

gspca-modules-2.6-686

というパッケージである。これは 2.6カーネルi686用パッケージで、他にも486用、k7用、amd64用などがあるので、自分の使っているカーネルに対応したパッケージをインストールする必要がある。

で、そいつをインストールしたら、後はUSBポートにプラグインすれば勝手にドライバーがロードされて使えた。 camstreamという アプリケーションを入れてみたのだが、こんな感じでちゃんと写った。



camstream

画質は御覧の通りで、これは 1/2VGAサイズの例なのだが、まぁこんなもんですな。最大VGAサイズなんだけど、ノイズが目立つしスピードも遅いので、実用上では 1/2VGAが丁度という感じかな。
P-II 233MHzな TP600でも動いた。

---
さて、このwebcamで動画が撮れれば...と言う事で avicap で使ってみたのだが、ちょっと問題あり。
まず avicapはダイアログでビデオデバイスを選択する様になっているのだが、それがうまく設定ファイルに書き加わらない様だ。私のPCの場合 /dev/video0 が PCIのビデオキャプチャーカードになっているので、 後から繋いだ usbの webcamは /dev/video1になる、のでその様に指定してみたがうまくいかない。 なので 直接設定ファイル

~/.avm/default

でデバイス指定箇所を書き換えて対処した。

もう一つ、 previewを出してみると、実際のカメラの撮影画角より狭い、中心部がズームされた様な画像が映し出されてしまった。 これじゃ avicapの previewでアングルが決められない!なので avicapt起動前に、事前に先のcamstreamとかでアングル決め、ピント調整などを済ませておく必要がある...ちょっと無理があるなぁ...さらに capture中は previewが効かない、というか、 preview指定するとそこでキャプチャーが止まってしまう...

と言う事で avicapで動画撮影も一応は出来る事は確認したけれど、他に何かよさそうなキャプチャーソフトかなにか探す必要がありそうだ。

ffmpegとかでキャプチャーして、リアルタイムのモニターは諦めて、キャプチャの後追いで mplayerで画像モニターするとか... がよいのかな??...

Friday, July 13, 2007

今日の台風進路予想図比較

今年は発生数が少ないと思っていたのだが、今回7月にして4号...こいつは日本列島を直撃しそうである...と言う事で恒例の? 日米進路予想図比較....








当たり外れはともかくとして、一番情報のエッセンスがつまっているのはやはり米海軍の図面だ...

あと、なんか気象庁って、たいてい不思議と微妙に予想中心を本土から外す進路予想を出すのだよね...なにかあるのかね?...

それと、今回気がついたのだが、気象庁もとうとう予想中心を入れる様になったみたいだ...
以前は以下の通り、わざと、資意的に、と思える程、予想中心がない図面しか発表しなかったのだ....

ポリシーでも変わったのかな?
















こうして見ると、JMH(白黒のやつ...無線FAX) はともかくとして、WWWで配布していた昔の図面は本当に御粗末ったのだな...