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Saturday, December 18, 2021

今日の DOREMiDi USB MIDI Host でNSX-39を使う

 memo: DOREMiDi という中国ブランドの、USB MIDI ホスト、つまりUSB MIDI機器を5pin DINのMIDIに変換するアダプター的なものを買ってNSX-39に使用してみた、というお話。

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USB端子しか出ていない電子楽器と接続して、通常のMIDI端子 (5pin のDINソケット)に変換するアダプター的な機器を買ってみた。

DOREMiDI USB MID HOST という奴である。DOREMiDiというのは深センの新興メーカーらしい。

サポートや保証などがあるのかも怪しい感じでもあるけれど、MIDI周りのニッチな小形機器類を出しているようである。 アマゾンで 15%クーポンなんて出ていたので、入手してみた。USB 1.1 対応の廉価な奴である。 本体は金属製で、安っぽさは感じない。とてもかっちりした作りで悪くない。

で、USBしかついてなくて、いまいち出番もなかった 学研の NSX-39 ポケットミクに使ってみた。まずMIDIキーボードとの接続テスト、一応問題なく音が出ることが確認できた。


まあ当たり前と言えば当たり前。ただし、この機器がMIDI情報すべてに関して扱えるかどうかは、不明。取り扱い説明書はかんたんな使い方しか書いておらず、MIDI機器につきもののチャートが出ていない。しばらく繋ぎっぱなしにしたり、何度も起動し直したりしたけれど、特に不具合と思える事はおきなかった。 試しにMIDI IN端子しか付いていないMS-20miniのUSB端子に繋いでみたが、MIDI INもOUTも機能することも確認できた。

ということで、早速レギュラー楽器に加えてみることにした。

このNSX-39の独特の 声 をステップシーケンサーやキーボードで演奏する面白みと可能性を感じる。なにか意味のある歌を歌わせるのは難しいというか、打ち込み、仕込みが必要で、自分の趣味にはあわないけど、スキャットというか、人の声のする楽器 という面では他にない存在の楽器になる。

ループエフェクト(RC-505)で重ねると不思議なハモリ感が出て面白い。

おしまい

余談:今どきの安い電子ピアノは、MIDI端子が付いておらず、USBでUSB MIDIを使うという風潮になっているけど、こういうアダプターがあれば、(そして相性問題とか起きなければ)5pinの本来のMIDIを使える。

5pinのMIDIはレガシーなんて言われ方だけど、本来5pinのMIDIこそが、本物のMIDIだ。

USBを使うと、楽器間との直接接続もできず、PC経由でGNDループもできてしまうなど、本来のMIDIの機能、楽器同士を自由に繋ぐ、という事に関しては全く役立たずたずでもある。

以前、NSX-39をUSBでLinuxPCと接続し、Linuxの jack で、USBのMIDIインターフェースに接続して、キーボードで鳴らす、という事を何度かやってみたことがあるが、面倒だし、USBオーディオインターフェースを使っている場合、音声系にUSB機器のGNDが2系統できてしまい、それがGNDループとしてPCのノイズを大きく拾ってしまうなど不具合が起きる。PCと楽器とのGND繋がりが複数出来ると、ノイズが出る。楽器をトランスで絶縁する、所謂GNDリフトの手法を用いるなど、対策が必要になる。


Saturday, November 13, 2021

今日の Olympus SZ4045T用の照明を220円+αで作ってみた

 memo: Olympus の実体顕微鏡 SZ4045Tをジャンク入手したので、低予算でかんたんなLED照明を作ってみたというジャンク買い+工作メモ。

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今回、またしてもジャンク買いから始まる話・・・

実体顕微鏡は、NikonのSMZというものをすでに入手しているし、正直頻繁に使うものでもないのであるが、某ハードオフにジャンクが転がっていたので、もう一台入手してしまった。

今度は Olympusの SZ4045Tという機種である・・・ジャンク買いの悪癖再び・・・ でもね、


この値段なら、とりあえずは、誰だって買っちゃうよね・・・・理系男子なら・・・


あんまり安いんで、壊れてるとか、状態劣悪なのかも、と思ったのだが、持って帰ってみると、普通に使えるレベルのものだった。アイピースはG15という15倍が付いていたが、割と綺麗だった。

残念ながら対物の保護フィルターが内側からなのか、外から拭いてもとれない曇りがあって、だから、内部のレンズやプリズム、ミラーなどの状態も良くないのかもしれないし、おそらく厳密に検鏡すればコントラスト低下など有るとは思うのだが・・・






まあ、これぐらい見えれば・・・





素人がどうでも良いものをたまに見るぐらいなら、十分でしょう・・・・

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で、本題は、これに使う照明のお話。

SMZのときは、マグライトを使ったり、最終的にはフレキシブルなアームの先にLEDライトがついてる安物のデスクライトみたいなものを用意した。さて今回はどうするか・・・

 数千円出せば、アマゾンなどで、中華製の、実体顕微鏡専用のLEDリングライトが買えるし、買って損するものでもない・・・けれど、それじゃ面白くないし、せっかく本体が安く買えたのだから、照明も安く済ませようとビンボな発想をしてみる。

以前、百均で売ってるライトが実体顕微鏡で使えそう、という話をtwitterで見かけたので、試しにそれっぽいものを見つけて買ってみることにした。

マルチアングルマグネットライト、とかいうもので、ダイソーやセリア、その他の百均で売っている。
チップのLEDが6個使われていて、結構明るい。丸い本体にマグネットのついた足の様なものが付いていて、なにかに貼り付けて、角度が自由に変えられるというもので、それを上下する台座や支柱の金属部分に貼り付ければいいのかな、と思ったのだが、このステージ、磁石の効く場所がほぼ無いのだ。台座も支柱も可動部もアルミ合金かなにかなのである。

ということで、



こんなふうに上に置いて隙間から照らすか、

(2つ買ったのだが色が選べることに気が付かず白黒色違い)

ステージ上の観察対象近くに置いて照らすか、という感じになってしまう。

ということで、このライトを鏡筒を乗せる部分に装着すべく、手持ちの物資でジグというかアダプタ的なものを即席で作ってみた・・・ 

材料は、以前オシロや、CRTモニター撮影用フードを作った時の余りの版画用シナ合板と木片。

薄い合板に鏡筒と同じ径の穴を開けて、それを鏡筒と上下動する架台の間に挟み込む形でセットするというアイデア・・・

(余談:この機種/架台は鏡筒固定ネジに対する鏡筒側の溝が広くとってあって、上下方向に遊びが許されるので、これが可能になる。 Nikon の SMZは、鏡筒の固定ネジに対する溝はネジの頭が当たる程度の幅しかないので遊びがなく、このアイデアは使えない・・・)


鏡筒の穴から木片の腕を伸ばして、缶コーヒーのブリキを切り取って折り曲げたものを接着して、磁石が効くようにして、ライトのスタンドの磁石で装着する・・・様に作ってみたのだけど・・・


磁石で吸い付いてはいるけれどちょっとした拍子でズレてポロッと落ちてしまった。

磁石は、引張方向には強く働くのだけど、足の部分を水平に横一文字になる方向で、上下動の振動や、ちょっとした接触で掛かる下側にモーメントが加わるような力には案外弱く、鉄板に強く吸い付いてはいるけれど、ちょっとした拍子でズレてポロッと落ちてしまうのだ。アイデア倒れ・・・

ということで、Keep It Simple Stupid, 磁石ではなく、直接接着してしまうという事にした。


最終的にこういう形態で、


この様に装着して鏡筒を乗せて使う。


不細工だし、光量も流石に高倍率時には不足して暗い感じではあるが


まぁ200円だし、何かをちょっと見る程度なら十分かなと言う感じになった。
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ということで、またガラクタを一つ増やしてしまった・・・
でも、一流ブランドの光学製品が二束三文で転がってたら、とりあえず買っちゃうよね・・・

おわり       




おまけ

ライト調達の時に見つけた、栄養ドリンクが3つ入るということが売りのトレイみたいなのが


なんか双眼鏡の接眼レンズのカバーぽいよなあ↓


と言うことで


接眼レンズのダストカバーにしてみた・・・もう少し幅が狭かったらピッタリなのが惜しい・・・
双眼鏡には大きすぎで使えないけど、こういう使い方なら、まあアリかも・・・

お粗末さま

Friday, September 24, 2021

今日の Behringer Eurorack MXB1002

 memo: Behringer の MXB1002 というミキサーを入手、程度が良かったので10年以上使っているヘタリ気味の現用TAPCO MIX100と入れ替えた... 情報としては、Behringerの小型ミキサーの電源の3pinのソケットの規格は miniDIN の3pin である。

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Soundcraft Spilit のジャンク品を使えるようにしたばかりなのだが、またまた凝りずにジャンクなミキサーを入手。今回は Behringer Eurorack MXB1002 というモデルで、やはり電源アダプタなし品。この機種は006P電池2本を内蔵してバッテリー駆動が出来る機種でもあり、電源はどうにでもなるだろうと見込んで。小型ミキサーとしては結構機能充実しているし、まあ、千円だったし、ダメなら部品取り・・・

(フェーダーのノブを外している)

早速バッテリー端子にクリップで外部電源を接続して動作確認すると、入出力すべて正常で、ガリなども皆無ではないが軽微で、これは使えそうと判断した。前述の通り、この機種は006Pバッテリー2本で数時間の使用が可能という仕様で、外部電源を加えた感じだと、6V程度まではなんとか動作するようである。もちろん電圧が下がるとヘッドルームに余裕がなくなるので大きな入力で歪むのかもしれないが。


ノブはすべて外して洗浄。白色のノブは黄ばんでいたので、オキシドールと共にビニール袋に入れて、日の当たる窓に貼り付けておいた。雨ばかりの日々で、なんとか日の出ている時を狙って、概ね半日を2日ぐらい、という感じだったが、黄ばみが薄くなり、かなり白くなった。筐体はスチールで、結構しっかりしていて、重たい。大きな傷もサビもなく、問題なしだ。すすけた筐体を綺麗にする為に基板を取り出してみたのだが、この基板の作りが意外と良くて、びっくりした。


ガラス基板が分厚いし、ポット類はすべてアルプス製で、軸がぐらつくこともなくしっかりとした作り。例によってケミコンはよくわからないメーカーのものであったが。オペアンプはすべてJRCの4580で表面実装。

正常動作は確認できたので、欠品の電源アダプターをどうするか。前回のようにAC電源を作るか、あるいはDC電源を作って電池室から給電するか、など悩みどころで、しばらく放置してあれこれ考えたのだが、結局、今回は正規の電源端子から普通にAC給電することにした。

電源に使われるソケット/プラグは 3pin の miniDIN という規格品で、汎用部品として買えるという事がわかったからだ。



その電源だが、今使ってるヘタリ気味のTAPCOを休止させて、このミキサーに入れ替えれば、TAPCOのACアダプタが空くので、それを流用することにする。 TAPCO用電源のプラグを切って、3pin miniDIN に付け替えればよいので、実に簡単。TAPCO用の電源アダプタはやはりCT付きACで、電圧が18.5VとBehringer正規と同じ。純正品は電流容量が多いようだが、大きな電流を引くわけもないので、定格内で問題なく使える。

で、そのままプラグをminiDINに変えるのではなく、ひと工夫を加えた。アダプタを5pinのDINに付け替えて、そこから 5pinDIN - 3pin miniDIN という変則なケーブルを作って給電する、ということにした。前回Moogテルミンに倣って採用した 5pin DIN を今回も採用して、互換性をもたせたのだ。とりあえずどれでも使える、ということにする、まぁ保険みたいなものだ。TAPCOのアダプターから切り取ったプラグ(規格不明)と5pin DIN ケーブルを継ぎ足せば、TAPCOミキサーの再使用も可能になる・・これも保険として作っておいた。

これを実現するために5pin DIN のメスのプラグを買えば良かったのだろうけど、発注した時にその発想はなく、買わなかった。代わりに、普通のパネル用ソケットを適当な筒(手元にあった小さなコロンのスプレーのフタ)に入れて、プラグの様にして使うこととした


ということで、電源も確保できて、改めてAC電源での動作も確認でき、無事 TAPCOとの入れ替えを果たした。



入れ替えたところで、トータルの入力チャンネル数は同じで、運用上は何ら変わりはないのだが、Berhinger は全チャンネル 3バンドのイコライザーが使えるなど仕様的には有利にはなった。また、TAPCOは十数年使ってきて、当然の様にガリが出たり、ゲイン切り替えスイッチの接触がおかしく効いたり効かなかったり、そういうヘタリも出ているが、このBehringerは、ジャンク品とは言え、まだそこまでは酷くないので、若干の改善、若返りになるのかもしれない。

もちろん、所詮は中古、ジャンク品なので、この先どこまで使えるかは、わからないのだが・・・まぁこれもしばらくは使えるだろう・・・

おわり 

★★★

おまけ1

TAPCOについて

休止させた、TAPCO MIX100

コレはこれで、デザインもいいし、良くできてる。

TAPCO by MACKIE というブランドは消滅したが、 上位のMACKIEブランドはもちろん継続しており、この下位のTAPCOにそっくりのデザインの低価格品を売るようになったみたいだ。しかし1万前後の価格でこれだけのものを作るというのは、国産では難しいだろう。

この機種の電源のプラグの規格は、よくわからないもので、3ピンのminiXLRに見えなくもないが、違う。 miniDINでもない。 このTAPCOは見た通りとても薄くミニマムに作ってあるので、何かを加えたりする改造には向かない。余計なスペースが全く無い。前回のサンクラや今回のベリンガーにはレギュレーターに放熱板は付いていなかったが、この機種はサイドの放熱穴に合わせて直接外気が触れるところにアルミ板金のものが付いてるなど工夫されている感じがする。

おまけ2 

MXB1002の分解について

どこかのお姉さんが、同じ機種を整備する動画があったので、よろしかったらどうぞ。




私が分解した時、筐体から基板を抜く時、背面のスイッチのノブやその周りのプラの枠が抜けることに気が付かず、相当無理して、しばらく膠着してしまったのだが、この動画でも同じところで引っかかっている。

スイッチ部は電池ホルダーと共に別基板になっているのだが、本体基板を筐体から着脱するときは、スイッチのノブや飾りのプラ枠を外すと共に、この基板も外したほうが良い、と思う。外さないであれこれヤッて、筐体背面のエッジに引っかかって、押しても引いても動かない・・・・ということになってしまったからだ。M3のナットでとまっているのだが、M3の精密なボックスレンチが無いと外しにくい。丁寧にネジロックが塗布されており、ラジオペンチだと力が掛らず滑ってナットや周辺を傷着けてしまうし、組立後しっかり閉められない。見えない所なので適当に作業したのだけど、反省してM3の精密ボックスレンチを買ってしまった・・



Friday, September 10, 2021

今日の KORG volca modular

 memo: 買い物メモ・・・ volca modularを買ってみた‥

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2013年から始まった KORG のvolca シリーズ、最初の3機種は発売間もない時点で購入した。それ以降も、新機種が幾つも発売されているのだが・・・諸般の事情で、追従はしなかった。早い話、ビンボになったのだ。

とは言え、今回買ってみた modular はとても気になる存在であった。いわゆるモジュラーシンセ・・・のエッセンスをvolcaのサイズに収めた、アナログのパッチシンセというコンセプトに惹かれるものがあった。モジュラーシンセには興味があるのだけど、一通り揃えると結構な価格になるし、今の環境だと、正直置き場所にも困るということにもなる。 だけど、volcaなら、とりあえず買っても、なんとか置ける。

ということで、発売から随分経つが、なんとなくポチッと。クレカのポイントがアマゾン商品券で5千円分になったので、それを足しにアマゾン・・・のマーケットで購入。



これまでの3台は NiMH電池で運用しているのだけど、modularは色々弄る時間が長そうなので、ACアダプタも購入した。 付属のアルカリ電池であれこれ試してみたら、あっというまに電池が減ってしまった。


で、この機種は、これまでの、VCO-VCF-VCA を基本として、キーボードで音階を出すアナログシンセとは発想が全く違う。

東海岸のMoogに対して西海岸のBuchla、という対比が言われるけれど、これまでのvolca(bass, keysなど)はMoogタイプとすると、このmodularはBuchlaタイプ、と言える。

これまでのvolcaと違って、積極的にあれこれツマミを設定したりパッチングしないと音が作れない。パッチングはパズルのようで、どこからどこへ繋ぐか、方法論を持ってないと、うまく音が作れない。

パッチングなしでも一応音は出るセミモジュラーだけど、それだと面白みのある音は出ないのだ。

適当に鳴らすだけなら、こんな ↑ 感じだけど、これも正直プイプイと言ってるだけで、うまく使えてない。しかし、プイプイと言うだけでも面白いのがシンセでもある。NoiseToasterが良い例だ。

他のシンセ群に混じって鳴らしてみた・・・他のvolca同様にシンクをかけて、リズムに同期させると、プイプイと言ってるだけでも、なんかパーカッションの様になった・・・


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なんとなく、modular のみ、それもシーケンサーを動かさずに、ドローンぽい音を作ってみたのがこれ ↓ 


これも音楽とは呼べないなにか、にしかなってない気もするが、これはvolcaからケーブルで直接ZOOM Q4に入れて録音したもので、 modular の素の音のサンプルにはなるかな。

出力を入力に戻したりも出来るので、フィードバックで発振もする。

まだ買って間もなく、数回しか使ってないが、深堀できそうな楽器の予感がする。CVを外から入れたり、出したりも出来るので、例えば CVの出るMoog Etherwave自作のリボコンなどにも応用できるはずだ。 まぁぼちぼちと、探求してゆこう、と思う。 しないかもしれないけど。

おしまい



Monday, August 09, 2021

今日の Soundcraft Spilit Folio Notepad

 memo: Soundcraft Spilit Folio Notepad という小型ミキサーをジャンク入手したので整備して使えるようにした、というお話・・・

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またもジャンク品入手という凝りない話になるのだが、今回は小型ミキサーを入手した。Spilit というサウンドクラフトのサブブランドの小型ミキサーの電源なしのジャンクを見かけたので手に入れてみた。

Spilit by Soundcraft Folio Notepad

モノラル4ch ステレオ2ch つまり入力数は8ch、AUX1系統で、Returnがステレオで1chある。

ステレオの2chはいずれもフォノEQが掛かる様になっているので、アナログのLPプレーヤが直接2台接続可能と言うのは珍しいと思う。普通そう言う使い方ならDJミキサー使うとは思うが。

独特のデザイン、紫の樹脂筐体が格好いい感じ。少なくとも、現行の他社のものと対して変わらない形のものと違って、オリジナルで特徴的なデザイン。

あわよくば、現用の、やはりジャンク品を整備したヤマハのミキサーを置き換えようという目論見。ヤマハミのキサーは気に入っているのだが、最近スイッチ周りが接触不良になりがちだったりするので・・・出来れば置き換えたい。 ハズレても部品取りすればいいかなと。千円だったし。


1枚の基板に全部載っている、という、この手のミキサーとしては普通の構造。

何時頃の製品なのかわからないが、おそらく2000年代始めぐらいなのかな。ICはDIPで、チップ部品は不使用、そして意外なことに、中国製ではなくイングランド製となっているので、最近の商品で無さそうなことは確かだ。

筐体はプラスチックでフロントパネル面だけは金属。とても軽いミキサー。


使用オペアンプはすべてDIPパッケージのJRC製で、回路を追ったわけではないが、各チャンネルの入力系が 072,  ミキサー出力系が5532という感じに使い分けられているみたい。



ケミコンは・・・残念ながら信頼の日本製ではないし、電源レギュレーター周りに近接して居るのが気になる。このあたりのパネル裏に、うっすら茶色いヤケのような変色があった。一番の熱源はレギュレータなのだろうと思う。

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さて、電源アダプターが欠品なので、どうにかする必要がある。ネットで調べてみると、AC17.1V 400mA x2 CT付き、という定格のものらしい。 

実際回路にどれほど電流が流れるのか・・・ 最大±18V掛けられる実験用電源を持っているので、AC入力ラインに±18V掛けてみたら、


100mA程流れた。ACを入れる条件とは違うが、概ねオーダーとしてはその程度だろう。

(余談だけど、電源はAC入力だけど、DC入れても当然動くし、リップルノイズなどを極小にしたければ、DC供給にするとか、あるいはポータブルで電池駆動も可能なはずだ。レギュレーターが働かない低めの電圧でも定格は満たさないかもしれないが、動くはず。ファンタム電源はACから作ってるふうなので電圧はでなさそうだが・・)

なぜ電源なしのものを買ったか、というと、使えそうなトランスのデッドストック品を所有していたからなのであった。 

古いタンゴの製品なのだが、いずれ何かの電源に使おうと、ずっと持っていたもの。

18V0.25Aと、純正より若干電圧が高く、電流容量は少ない。電圧が高い分はレギュレータが押さえてくれるはずだし、電流もアダプタ定格までは喰わないだろう、という楽観的な考えで進める。

こんな事もあろうかと、何年か前にジャンクで入手していたケースとパーツセットが日の目をみる事にもなった。誰かが何かを作ろうとして果たせず売りに出た感のあるエレキットの未開封ジャンク品。買っておいてよかった。


いつもの通り、実にテキトーに工作・・・


AC無負荷で21Vぐらい、ミキサーをつないで1V落ちるぐらい出てたので、抵抗を直列に入れてみた。これで更に1V程落ちる。レギュレーションが悪くなる馬鹿な考えでもあるが、実動作で18-19V当たりぐらいになるはず。 

シャント抵抗入れてブリーダー流すという手もあるけど、適当な抵抗も手持ちにない。追加費用を掛けない方針なので、あるものでなんとかする。


さて、元々ピンヘッダみたいな3端子のコネクタで電源供給する様になっているのだが、そんなコネクタの手持ちはないので、別のものを付けることにした。最初は3ピンのXLRにしようかとも思ったが、Moogのテルミンは5ピンのDINを使っているのを思い出した。MIDIと被るので気持ち悪いが、MIDIは真ん中の3ピン (番号で言うと2,3,4)、Moogのテルミンは 真ん中と両端(1,3,5)を使うということで、万が一寝ぼけて接続しても焼けたりはしない・・はずだ。

MIDIでつかう5ピンのソケットは2つ手持ちがあった。また、MIDIケーブルも、5ピン全部配線されている真面目なケーブルのストックが手持ちにあった。これも古いKORGのデッドストック品を入手していたものだ。ということでDIN端子を使うことに決定。

(余談だが、手持ちのヤマハのMIDIケーブルはMIDI用の3ピンしか配線されていなかった。KORGは真面目、ということなのかとも思ったが、おそらくDINシンクというMIDIとは別規格の接続にも使える様にということなのかもしれない)

信号用のケーブルで電源というのも気持ち悪いが、せいぜい100mA前後しか流れないから、問題ないだろうと。


プラ筐体に穴をあけてDINのソケットを実装して


動作確認を行った。

全チャンネル、ちゃんと音が出たし、ノイズレベルも、まぁ普通に使えるレベルだと思った。
この小さなポット、洗浄剤を吹いても中まで届くのかどうかわからない形だけど、一応軽く吹いておいたが、幸い今の所大きなガリは出ない感じで、これも普通に使えるレベル。


供給電源電圧が若干高めなのがやはり気になるだが、しばらく放置しても、筐体が極端に熱くなるという感じでもないので、大丈夫だろうと、多分。 気休めだが、レギュレータ付近の筐体裏や背面ににドリルで放熱穴を開けておいた・・ 

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ということでヤマハの代わりに使うことにしたわけだが、今度は置き場所に困った。ヤマハと入れ替えると、入出力プラグがその上に設置した棚板につっかえて挿せない。ヤマハのは背面からプラグを入れる形なので上側のスペースは要らないのだが、このミキサーは上側から挿すので上が開いていないと使えないのだ・・・

で、プラ筐体の軽さを利用して、壁から吊るす形となった。ネットに引っ掛けるラックのフックが、ちょうどプラ筐体の外周部の隙間に引っ掛けられて、安定して吊るすことが出来た。


ということで早速使いだしている。

まぁ、当たり前だけど、動いてしまえば、まぁこんなジャンクでも普通につかえる。


ただし耐久性とか、所詮は経年のジャンク品なので不安要素ではあるが、まぁ何年かは使えるんじゃないかな。

おしまい



Wednesday, July 21, 2021

今日の ZOOM Q4 のGoPro互換マウント部が破損

 memo: ZOOM Q4 の GoPro互換部分が、あっけなくポロリと折れてしまった。構造的にも応力集中、疲労破壊しやすそうな構造だ。とはいえもはや生産終了の旧機種で文句を言ってもしかたない、が記録に残しておこう・・・

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2013年末に購入した ZOOM Q4, 以来色々使ってきたわけだが、Q4はGoPro互換のマウントが装着出来るので、三脚ネジが付いてるアタッチメントを付けっぱなしにして、こんな感じで使っていた・・・






先日、新たにGoPro互換で使えるマウントのアダプター類を入手したので、ちょっと試してみた。クリップで挟むマウントや、細いポールなどに挟み込んでマウントしたり、クイックシュー的に、なにかに貼り付けてマウントする・・と言うやつなど。 

アマゾンなんかで安く売っているGoProモドキに付属している各種アタッチメントなのだろうが、例によってジャンク入手したのである。 

とにかく、入手したアタッチメントを軽く試した後、ふと、何気なく、このマウントのヒンジになる部分を軽く押してみたのであるが・・・


(この反対側が折れた・・・)
ポロリと折れてしまった・・・ 


疲労でクラックが入っていたのか。
最後のひと押しをしてしまった感じで、実にあっけなく、ぽろりと折れた


こうして壊れて判明したのだが、このギザギザの部分は別部品となっており、接着剤で軽く止められているだけだったようだ。 当然本体側はこの部分を収納させるために肉厚が薄くなるし、他の部分と段差が出来、応力がかかった場合その段差に応力集中するのではないか。

丸い段差に沿って破損している・・・

今回入手したアタッチメント、ヒンジの真ん中に入る部分の肉厚が若干薄い感じなので、試した時にストレスがかかったのは確かだろうが、それ以前に疲労していたようでもあり、アタッチメントの出来不出来など公差を吸収出来る柔軟性も無さそうだし、こうして壊れてみると、そういうQ4の材質や構造、設計の欠点が見える・・・

一応接着剤で付けては見たが、おそらく使用すると、またポロリと行くであろうことは想像出来る。

もともと、Q4の三脚穴や、このGoPro互換部分は、筐体の最後部にあって、重量バランス的には最悪ではある。ネジをキツく締めていないと、頭が下がってしまうのである。自転車に積んで使ったこともあるが、やはり途中で頭が下がった。

板切れに小さな三脚雲台を付けて車のダッシュボードに置いて使ったこともあるが、やはり重量バランスがわるく、小さな安もの雲台では支えられずやはり頭が下がってしまう・・ 最近では、ダッシュボードに直置きしてテープで固定するという不細工な事を試したりしている。

それでも撮影アングルの自由度、取り付け場所の自由度を広げてくれるので、今回新たにアタッチメントを仕入れてみたのだが、とても残念な結果となった。 

GoProは、外付けのケースにこのマウント機構が付いているので、万一破損してもケースを交換すれば済む。本体には何の影響もない。Q4は本体に仕組まれているので、折れてしまっては・・・そこでおしまいになる。ユーザーから見れば、アクションカムとしては設計思想が悪い、と言える。Q4はアクションカムではないが、GoPro互換マウントを売りの1つとしてアクションカム的に使える、みたいな売り方をしていたはずだから。

とはいえ、GoPro用マウントが使えなくなるだけで、本来の三脚ネジは使えるので、まだまだ、使い続けると思う・・・ 

Friday, July 02, 2021

今日の ZVEX FUZZ FACTORY

memo: ZVEXのFUZZ FACTORY というギターエフェクトを破格値で入手した・・・というお話。

これがジャンクになった経緯を考えると、もしかしたら珍事なのかも、ということで記す…

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ハードオフ某店をいつもの様に散策して、いつものように、買うものないなー、この店ジャンク高いよなー誰が買うんだコレ・・・といつものような感想を胸に帰ろうとしたのだが、ふとジャンクの入ったカゴが目に止まったので覗いてみると、こいつが居た・・・

ZVEX FUZZ FACTORY

セッティングによっては勝手に発振して自ら音を発してしまう、ブチブチノイズも入るという異端のファズペダルである。

珍品堂でレプリカの基板キットが出ている(出ていた) ということは知っていた、だからコレは珍しい、と興味を引いたのだ。そして、初めて実物を見た。

ただ、ギターは生音が好きな方なので、ファズかー、弾きこなせないし、KORGの小型エフェクトで掛けられるし、と思ったのだが、値札を見て悩んでしまった・・・ 

だって・・・


エッ・・・せんごひゃくえん・・・ 千五百円 ?


ベリンガーの中古ジャンクでも、もう少し高くないかい、という値段がついていたのだ・・・

しかし、ジャンクに手を出すようになって、大丈夫だろうと買って帰って中を開けたらウギャーという経験が何度かあるので、この値段、絶対なにか裏があるはず・・・こいつは罠かも・・・

外観はとても綺麗で、あまり使われてなかったようにも見える・・・が 

中がグチャグチャなんだろうか、アルカリ電池の液漏れでズタボロなんだろうか、素人修理で壊れてるのだろうか、部品だけ抜かれて死んでいるのではないか 奴ら時々やってくれちゃうから・・・等々、いろんな可能性が頭に浮かんだ。さてどうする・・ 当たりか外れかのギャンブル・・・

もう一つ頭に浮かんだのは、もし店員がこのZVEXの変態エフェクトを知らなければ、変なメーカーの壊れてるエフェクトと判定して、ジャンクの値付けをしてジャンクのカゴに入ってしまう可能性もあるんじゃないかと・・アンプにつないだだけでピギャーとか鳴ってしまって、それが正常だという事を知らなければ・・・あるいは・・・

 ということで、このギャンブルを受けてみることにした・・・ 


 で、中を開けてみると、ご丁寧にまだ電圧がキッチリ残ってるアルカリ電池が入っていて、見た目は何も問題無さそう。ということで、早速ギターをつないでテストしてみたのだが、このとおり

(耳が腐る、下手くそ御免 俺弾けないからこうなる)

プギャーとかピギャーとかシュワーとか派手に発振しているけれども、ファズとしての音も出ている。

普通の製品なら、発振するのはありえないので、壊れていると判定するのだろうが、これは発振するのが当たり前で、むしろ発振しない固体があればトランジスタが死んでるなど故障品判定になるのではないか・・・ 初めて経験するエフェクトなので、何が正常なのかわからない・・・

ということで、YouTubeのレビュー動画などを幾つか見たりしたのだが、どれも、全く同じ様に発振して同じような音が出てる感じだ・・・  つまり、私の買った固体は、正常品なのだろう。


ということで、掛けに勝った、当たりを引いた、ということになる。
以来、ギター鳴らす時に使ってみているのだけど、面白い音がする。

(下手くそ注意)


人に聞かせるためではなく、自分の楽しみ、遊びで弾いてる身としては、ノイズも発振も楽しめる気がする。自分でも回路を組んでシンセに使ってみるなどしてみたい気もする・・・ 

発振するエフェクトが容認できたので、それ即ちどんな回路だって音が変われば、音が出ればOKという可能性の扉が開いた。あるいは価値観の破壊かもしれないが。

(ゲルマトランジスタは手持ちが少しある・・・なにか作るだけの部品はあるが、やる気だけがない、部品は金で買えるけれどやる気はお金じゃ買えないので困る…)






おしまい