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Friday, September 08, 2006

今日の Kowa BD25-8 到着

買い物メモ:今となっては古い機種なので読む人もいないだろうと思うが、付属レザージャケットはポリウレタン素材で、経年で加水分解するので要注意、およびストラップの両吊り化、について追記した...
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コルゲンコーワでおなじみの興和の製品を格安で入手した。ビタミン剤や風邪薬だけじゃなくって、こういう分野でも知る人ぞ知るモノを作っている。

安物買いの悪癖が出てしまったわけだが、こういうモノは高くても最高級クラスを買っておく方が満足度は高いと解っていても...つい安さに負けてしまうのだ。 なにせこの店9980円だから...



Kowa BD25-8 (8x25DCF)

安 物買い、とは言っても買値が安かったというだけで、定価3万、実売2万円台、北米でも$200前後の値がついてる製品で安物ではない。この業界で の最高級品という訳でもないけれど、防水、フェイズコートのハイグレードな小型ダハプリズム双眼鏡である。実際手にしてみると、その辺のホームセンターな んかに置いてある似たような商品とは別格な画質および質感を持っている。( 大きなお世話だけれど、初めて買う場合は、ホームセンターなんかで探さずに、今回買ったショップの様な専門店で探すことをお勧めします。)

ただしこの分野での最高級品と比べると逆光時のコントラストが、と言った細かな所 で差がでるのは確かではある。

実 は双眼鏡は最初に買った 10x40 (Zeiss) と $79ではずみで買った7x30 (KOMZ:ロシア:軍用) を持っているのだが、小さくて気軽に持っていけるものが欲しかったところに上記の特価販売に出会ったのが運のつき、結局買ってしまったのだ。口径、値段が 違う 10x40と比べると劣るのは確かだけれど、比べたりしなければ実用品として文句はない。割とフラットな視野、しっかりした画質。星を見るには口径不足だ けれど、日中散歩に使うには軽くて使いやすいと思う。防水だし。最短合焦距離が1.8mと短いので室内展示物の詳細観察なんかにも使える。


大きさ比較...左から Kowa8x25, KOMZ7x30 , Zeiss10x40

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た だ、商品としてはちょっと中途半端、な企画でもあるかな と感じる。それで売れずに特価販売なのかもしれない。 20mmクラスだけれどもいわゆる1軸で小さく折り畳めないのでポケットにはちょっと... それと、バードウォッチャーがメインターゲットなのだろうと思うが、そういう趣味を持つ人にはブランド嗜好、最高級の舶来品が人気なのだそうだ。ただ見る だけの趣味で人との差別化なんて無いから、結局機材自慢に走る、あるいは安い奴はみっともない、なんて心理なのだろうか、良いモノはやはり良いから、高い けれど一生モノだし、そういう心理が働いてドイツやオーストリアのブランド製品が大人気の現実のマーケット...なので半端すぎるのだ。

も う一 つ、企画として他社にない匡体色は目を引くのだが、上記写真の 通りストラップは方持ちでこのままでは首からかけて使うには使い心地が悪い。 両持ちになるビニールレザー製の黒いカバーが付属しているが使い勝手がやはりイマイチである。スポーツや観劇などにはカバーなしでおしゃれな色で、散歩や ハイキングなどではカバーつけて表面保護および首からぶら下げる、という二つの顔を持たせた...つもりなんだろうけれど、カバーがキチキチで脱着が非常 にやりづらく時間と手間がかかるのだ。半端な感じがする。


新発想のカバー...二つの顔を持つ事になるのだが、
正直出来が良いとは言えない。

もっと厚い本物の革で作って、滑らかな内貼りを付けてサクっと着脱できる様にすればよいと思うのだが...無いものねだりだけど...
いっそウレタンのチューブを被せちゃうってのもよいかもね?

2014 3/31追記 
このジャケットは、以来今日に至るまで着装したまま使っていた。表面は綺麗なままなのだが、本日、何気なく裏側をめくって見ると、裏側が変質して溶け出していた。ポリウレタンの加水分解だと思う。慌てて外したが、本体側に黒い汚れがベタベタと付いてしまった。ウエスにガソリン、レモンオイル、アルコールなどでゴシゴシとこすってなんとか落としたが、危ない所であった..  
という事で、古い機種なので、同じように付けっぱなしの方がおられたら、直ちに外す事をおすすめします。使っていようが、保管していようが、ポリウレタンが加水分解するのは時間の問題です..  放置すると溶けた物質が筐体の塗装を汚したり、万一レンズなどに付着すると厄介だと思います...
環境に配慮云々で塩ビが使いにくいのはわかるが、だからと言って経年で確実に劣化するポリウレタンレザーなどを、こういう本来末永く使えるはずの耐久消費財に採用するのは逆に環境に良くないと思う。塩ビであれば問題なく使い続けられたはずであるが、ポリウレタンのおかげで、危うく本体までダメにする所であった。
2014 6/11追記
と言う事で加水分解でジャケットがダメになったのだが、ジャケット無しの場合、本体の片持ちのストラップ穴を使うしかなく、それはとても使いにくいものである。そこで簡易的ではあるが、こんなふうに両吊りにしてみた 

結束バンドを利用して両吊りにしてみたのだが


引っ張ってもスッポ抜けたりしない、そこそこ実用になる...

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し かしまぁ実際手にしてみると気に入って来るものだ。実物は商品写真で見るよりはしっかりしてる。プラスチックかなぁ、と思っていたボディーは実は金属製で カチっとした作り。一軸なので小さく折り畳めないけれどもホールドはしやすい。今時Made in Japanというのも嬉しい。

ん...匡体に一箇所 目立たないちいさな突いた様な窪みがあるのに気がついた。キャスティングとか金型の問題で外観不良になったB級品の可能性も? まぁ何にしてもけっこうお徳な安物買いだ、と思う。



最初の一台にも気楽なサブ機にもお勧め。