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Tuesday, December 24, 2013

今日の ZOOM Q4

買い物memo : ZOOM Q4 というカムコーダーが発売されたので手に入れてみた
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ZOOM Q3HDを手に入れてからYouTube用のビデオは全てQ3HDで撮っている。電源を入れて録画ボタンを押せばいいだけなのでドンドン撮れちゃう、お陰でYouTube投稿数がどーんと増えてしまった。使うにつれ、その商品コンセプトの素晴らしさが染みてくる、ある意味銘機と言って良いかもしれない。Line入力があって簡単に使える高音質カムコーダーというのはなかなか貴重で、色々欠点もあるが、いつの間にかYouTube用に手放せない機械になってしまったのだ。

で、最近そのZOOMから、新型カムコーダー Q4 というのが発売された。


JVCやSONY、その他メーカーのアクションカメラが色々出ているが、どれも小型でレンズが広角なので使いやすそう、Q3HDを補う形で使えるかな、なんて思っていた所にQ4の出現となった。

Q3HDで気になっている点が色々改良されてる感じでもあり、買い替えというより買い増しのつもりで買ってみた次第である。

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まずはお約束の開封ビデオ。この開封シーンはQ3HDで撮っているのだが、全編通して聞こえている下手糞なサウンドトラックと最後の演奏シーンは、Q4を使って撮ったものだ..
( いい歳したオッサンが何を弾いてんねんという感じだが、あまりに珍妙な曲が耳から離れず弾けるかなと自分流にアレンジして弾いてみたら最後,レパートリーみたいになっちゃったのだ... )

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という事で、買ったばかりではあるが、簡単に説明や所感などレビューを書いてみる..

まずQ3HDと大きさ比較..


スティック状と言うべきQ3HDと違ってQ4は一般的なカムコーダーのスタイルとなっている... 


とは言え一般的なカムコーダーよりは小さい..


Q3HDはシルバーの塗装で、あまり質感が高いという感じではないのだが、Q4は光沢を押さえた黒いプラスチック筐体で、造りの品質そのものはQ3HDと同程度と思うが、落ち着き感はあると思う。

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Q4の特徴の一つ、脱着式のLCDモニター。これは一般的なカムコーダー同様、角度調整が出来る様になっていて、自分撮りに便利な様に反対側にフリップも可能である。Q3HDでやりにくかった、自分に向けた撮影のカメラアングルや立ち位置の決定が楽になると思う。


ただ、LCDのサイズは2インチと大きいとは言えず、Q3HDで比較的大きく表示されていた入力レベルメーターも、Q4ではより小さく、各種文字表示なども当然小さいので、老眼にはやさしくない..  この大きさのカムコーダーなのでこれ以上大きな液晶は積めないだろうから、妥協しなければいけないのだろう。

なぜ脱着式なのか、おそらくアクションカムの様に、ウェアラブルな用途で使う場合LCDのが邪魔になるから外せる様にしたのだろう。ギターに取り付けられるマウントが発売されるらしい。このカムコーダーの成り立ちをみても、アクションカムにPCM録音機を追加した様な仕様だし、カメラ部のベースはそういうアクションカムなのではないか、と思う。 (Q3HDのベースはFlipみたいな簡単ポンで撮れるカムコーダーじゃないかと思う。)

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そしてXY方式のステレオマイクはリトラクタブル式。持ち運びや使わない時は畳んでおけ
るのだが... 

このマイクに被せて使う、俗にジャマーと呼ばれる、ウインドスクリーンが付属している。


ポータブルタイプのPCM録音機は、一般的にどれも感度の高いエレクトレット型コンデンサマイクが使われているが、コンデンサマイクは"吹かれ"に弱いのだ。例えば、手に持ってゆっくり歩く程度の風と呼べない程の空気の流れでも、風圧でボコボコとノイズが入ってしまう。従って空気の流れのない室内で固定して録音するのでなければ、ウインドスクリーンが必須と言える。


Q3HDはスポンジのウインドスクリーンが他のオプション品と同梱キットという形で売られていたが、どういう訳かウインドスクリーン単体は売られていなかったので、キットが不要な私は買わなかった。

しかし、以前ビデオの効果音としてQ3HDを窓際に置き、窓を開けて虫の声を録った事があるのだが、ウインドスクリーンを使わないと、カーテンを少し揺らすぐらいのそよ風であってもボコボコと入ってしまうのである。室外に持ち出すと、当たり前に様にボコボコ言いまくりという事になる。

Q4はこのウインドスクリーンが標準で付属して来る事となり、地味ではあるがとても嬉しい改善である。このふわふわの毛のタイプのウインドスクリーンは、買うと結構高いんだよね..
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マイクや入力端子の感度はマニュアルでH,M,Lの3段階調整が可能になった。Q3HDはマイク感度2段階。LCDモニターを外してもバッテリーやカード残量、入力レベルの確認がLED点滅で解るようにもなってる。

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Q4のレンズは35mmカメラ換算で 22mmというレンズが付いており、画角130度とうたわれている。Q3HD同様パンフォーカスでピント調整機構はないが、Q3HDと比べてもかなり広角となっており、自然とQ3HDよりは近くに寄れるレンズとなっている。Q3HDでは室内撮りや近接撮影で画角が不足したり、近くに寄るとピンぼけとなったり、などと言う事になる。従って画角の確保や近接撮影の為に、ワイドコンバージョンレンズや老眼鏡を利用したマクロレンズを作るなど工夫が必要だった。

という事で、今回のQ4はその点Q3HDよりは使いやすいレンズになったと思う。

Q3HDはデジタルズームがあったがQ4は連続ズームではなく、広角と標準の2段切り替え。レンズでの光学的な画角変更ではなく、デジタルズームと同様のソフトで対応しているのではないかと思う。


写真で言う所の広角レンズの妙味というか美味しい所は、画角が広い=大きなものが写せる、という所ではなくて、より被写体に近寄れる、遠近感を強く出せる、という事である。なので逆に近くに寄れないモノを撮る場合は欠点なる。自分撮り、近接撮影、狭いスタジオや自室での撮影に向いているし、そういう用途を狙ったワイドレンズ化なのだろうと思う。

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Q3HDの電源は単3型アルカリまたはNi-MH を2本という仕様であった。何時でも何処でもいくらでも売られている乾電池仕様は汎用性が高く、とても良い仕様だと思う。



Q4は一転して Li-IONバッテリーとなった。一応BT-02というZOOM型番が付いているが SLB-10  1ICP8/32/40 などと言う表記も見られ、他社製品やその互換バッテリーが使える可能性もある.. 仮に他社のバッテリーなどが使えたとしても、例によって社外品は保証外となるだろうが..

( JVC のアクションカム ADIXXION GC-XA1 のバッテリーとそっくり..ひょっとして.. ) 


Li-IONバッテリーはこういう互換性、安全性の問題が常につきまとうので個人的には好みではないが、小型軽量化という事で仕方がないのかもしれない..


容量的に大したことないので、LCD非着装720p30fpsで3時間、なんて説明書に書いてあるけど、LCDつけっぱなしで最高画質、最高音質で撮ると余り持たないんじゃないかと思うが、未確認..  Q3HDは常にACアダプタがデフォで使ってたりするので、室内ではQ4も同じ使い方にする予定.. 

充電は本体内蔵のままUSBケーブルで行う。本体電源ON時はUSBで通電しても充電はされない。現時点で別売り電池や外部充電器が売られていないのはマイナスポイントかな..
なので、どうしても長時間撮りたい時はスマホ用のUSB外部バッテリーなんか使うのがよいかもしれない..

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Q3HDの三脚穴は樹脂製で、使ってるとすり減ってくる.. 数年の使用で、まだ山は残っているが、この様にボロボロとし始めている... 今時の安いカムコーダーは樹脂のものが多い..





しかし、Q4はこれが金属製に改善されている!
地味だけれどとても良い事である、と思う。


 逆に樹脂に金属を埋めてる形なので樹脂と金属の結合が心配になるかもしれないが...あとこの三脚穴は位置がカメラのお尻近くでバランスはあまり良くない感じ。まぁ軽いカメラだからどうって事はないと思うけれど...

この写真でストラップを通してる部分は (そういやこのQ4はストラップ用の穴が無いゾ!) 後にオプションとして出ると言われているギターマウントなどのオプション取り付けに設けられていると思うのだが、噂によると、これは アクションカム Go Pro と互換があるらしく、つまりGo Pro用のマウントオプションが使えるらしい。

Go Proみたいな気密防水のプロテクターが無いので野外で使うには難ありとは思うが、室内での演奏風景などを撮る場合、そういうGo Pro用のマウントオプションを上手く使えば、カメラ位置やアングルの自由度が格段に上がると思う..


2021/07/21 追記 

この部分が疲労して破損してしまった。元々バランスがわるくネジをキツく締めなければ頭が下がるし、キツく締めても振動で下がってしまう それを繰り返すと破断するのだろうと思う




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USB, HDMI, ライン/マイク入力、ヘッドフォン出力端子はお尻に付いてる.. 



USB接続で、USBマスストレージ、USBオーディオ、USBカメラというUSBデバイスとして認識する。何れもLinuxでも認識して使えるのでUSBクラスに準拠しているのだろうと思う。

ただUSBカメラとしてはLinuxでは普通のUVCなWebcam同様だが、Q4のWebcam と USB Audioとの同時認識はLinuxでは出来ない様で、結果としてLinuxでは使い勝手のよいものじゃない..  ただし、USBのカメラ、USBオーディオデバイス、そしてUSBマスストレージとして、排他的にそれぞれ単独でキチンと利用できる。

WebcamモードでLinux上で認識する
(↑ VLCで画像をモニターした例 ↑)

USB Audio デバイスとしても認識する
( ↑ Baudlineでマイク音の波形、スペクトラム表示例 ↑)

ミキサー表示例 (下の欄)

そうそう、このカメラはSDカードのスロットは電池室にあるので、カード経由でデータやりとりする場合は当然電池蓋を開けなければならない、のだが、三脚穴でカメラを固定してたりすると、そのままではアクセスできない.. 

じゃUSBを使えばいいか、と言うと、USBケーブルをPCからひっぱって来なければならない.. 結局スタンドなどにカメラを固定したままじゃどうにもならず、カメラを外して手元に持ってきてカードを抜くなりUSBで引っ張るなりという事になる。

そして、USBストレージ経由でも、一度電源入れて、本体設定でUSBストレージを選択しなければUSBストレージとして認識されない。

Q3HDは本体のUSBコネクタをPCに刺すだけでサクッとUSBストレージなので手間要らずだったし、カードスロットは側面にあってカメラを固定したままでも簡単に抜き差し出来るのでとても便利だったが、Q4はひと手間、ふた手間掛かってしまう。これは改悪、かな..

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Q3HD同様小型で軽いので、マイクスタンドでも十分利用に耐えるので、下手なカメラ三脚より自由なアングルで撮影できる。

写真は自作のマイクホルダー用のアダプタ。水道管用の塩ビパイプと 1/4w ボルトナット、ノブスターの組み合わせで安く簡単に造れる‥ ZOOM純正品も安いけど..



そしてこれは、市販のグースネック的な自在クリップに 上記アダプタ同様に 1/4w ボルトを仕込んだもの。


以前から使ってるのだけど、こんな風にその辺の適当なもの(写真では押入れの扉)に挟んで使えるので便利だゾ。 ネックの強度がないので、普通のカムコーダーやデジカメだと重くて根元から曲がってお辞儀してしまうだろうが、Q3HDや Q4ぐらいなら、やや不安定ながら実用になる。(Q3HDだと背が高くてお辞儀しやすいかな..)

そして、こんなふうに撮れる..普通のカメラ三脚じゃこういうアングルは難しい。


LCDをフリップして、位置を確認しながら手元を大きく撮れる。Q3HDの時はLCDフリップしなくて、撮影対象がフレームから外れてしまった、という事が起こりがちだった。

こうして見ると、Q3HDは自分の手元で自分の向いている方向、目の前のシーンを撮るのにとても適した形状(さっと出してパッと撮れる)が美点だったが、Q4はアクションカム的な形状なので、手元から遠い場所や自分とは別の視点でのカメラアングルでの使い勝手がよい感じである。

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と言う事で、買ったばかりの感想は以上の通りである。

総評として、Q3HD同様に、簡単に使える高音質カムコーダーとしてよく出来てると思う。そしてQ4を手にして、改めてQ3HDのコンセプト、ぱっと出して、ポンと置いて簡単に撮れる、という簡易カムコーダーの身軽さ、美点を再認識した次第である。

最近出たSONYの同様の音楽用カムコーダー( HDR-MV1 )はけっこう人気があるけれど、ウインドスクリーンが別売りすらされて無いとか、ロン毛のジャマーつけたらレンズと干渉しちゃうなと言うようなマイク位置だったり、ディスプレーがボディー横に固定で使いづらいとか、それが嫌ならWifiでスマホと繋げとか、見た目は格好良いけど実用上欠点を抱えてたりする。

その辺がまだまだ、現場を知らない人が机上でデザイン、仕様決めしてるのだろうと思う。

ZOOMのカムコーダーはやはりSONYやらCANONやらその他諸々のカムコーダーと発想が別ものだと思う。音楽好き、演奏者ができうる限り簡単に綺麗な音で撮りたい、そういうニーズ、その現場では何が必要か、何が要らないか、よく分かって取捨選択がなされている。そこが家電メーカー、カメラメーカーのカムコーダーと違うところだ。

今は、素人であってもデジタル一眼レフとPCMレコーダーを組み合わせてプロ並の動画が撮れる時代でもある。そういう方面でZOOMのPCMレコーダーがつかわれており評価も高い。しかし、動画と音声を別々に録る手法は、色々道具が増えるし編集も大変になる。高画質高音質を同時に実現するのはやはり大変でコストもかかるのである。

そこまでせずとも、という大多数のためにZOOMが作った、誰でも簡単に撮れるQ3HDやこのQ4はとても良い選択になる、と思う。マイク撮りでもライン録りでもキッチリいい音で簡単に撮れるのだから。 

画質がどうの音質がどうの、ネット上ではそういう比較ばかりだけれど、結局の所、こういう音楽カムコーダーの目的は音楽を撮るという事なのだから、自分がどういう演奏をするか、どういう表現をするか、が大事なことだと思う。

Q3HDの時にも書いたんだけど、簡単に撮れる機械を作ったんだからお前らキチンと演奏してみやがれ、とZOOMが言ってる気がする.. 自分の下手糞未満の動画を見てもそう思う...

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と言う事で、新しいカメラか来たので、こいつをボチボチと使って行こうと思う。ちなみにQ3HDは、安い魚眼アダプタを付けて撮るのが自分的にはお気に入りだったりする。

Q3HD標準、魚眼、そしてこのQ4のワイドを使い分けて、あるいはマルチで使う事を考えている。

これから使い込んで行けば、あらたな欠点や利点など気づくこともあると思うので、Q3HD同様に、何かあれば記事をupdateしてゆきたいと思う。とくに機構的にLCDやマイク部など可動部があってその耐久性とか心配と言えば心配だしファームのバグなどあるやもしれないし..

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以下追加記事
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 とりあえずWVGAモードで車に積んでみたテスト.. 逆光で若干ゴーストとか出てるが、安いデジカメ動画で出がちな酷いスミアは出てない。


車載マウントは昔作ったペットボトルの自作品...

自分的にはYouTube用は基本WVGAをデフォルトにしている。理由はマシンがプアで編集はともかくエンコードに非常に時間がかかる上に、回線もいまだにADSLなのでupするのに、これまたえらく時間がかかるのだ。WVGAは言い換えるとDVD相当だから、HDと比べると見劣りはするが、色んなリソースを節約できるので、妥協点だと思っている。

Q4は最高24bit 96khzサンプリングのWAV形式で録音出来る。音質重視なわけだが、しかしYouTube用だと結局は再エンコになり、意味は無くなる。ファイルサイズも大きくなるし。

という事で、宝の持ち腐れかもしれないが、当方は音声は AAC320kbsというモードで撮っている。編集とエンコは、Linux上で動くOpenshotというオープンソースのビデオエディタを使っている。映像、音声ともコーデックやら品質やらを設定できるのだが、Videoは h.264で2Mbps, Audioはmp3 256kbpsでエンコしている。映像も音声もエンコしなおしでビットレートも下げてるので厳密に言うと質が落ちるのだが、YouTube用としては十分かなと感じる。

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一応、テストという事で1080p モードで撮ってみた... 
88鍵盤のキーボードが収まる感じで撮影してみた。やはりワイドレンズはこういう近接撮影でもピントがそこそこ合うし画角も広くて使いやすい..

パンフォーカスだけど、そこそこピントが来てる。あまりシャープじゃないけど、そんなにボケてもいない、アマチュアのデモ撮影には十分実用になる感じだと思う。 あと、これは蛍光灯の下で録ったのだが、鍵盤の白はちゃんと白く出てるし、手の色も、奥にあるVOXのエフェクタのクリーム色も.. 色の再現性は結構自然だと思う。もちろん音もいいでしょ、(演奏はデタラメだけど..)


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1080pモードテスト追加 ...



ワイドレンズは、こんな風に近くに寄る撮影でとても使いやすいと思う。この動画みたいに、あちこち視点を変えたり近寄ったりして撮る場合広角パンフォーカスが生きてくる。普通のカムコーダーでは、なかなかこんな風には撮れないと思う。普通のカムコーダーだと、画角が狭くて狭い所を舐める様に撮りづらいし、オートフォーカスが迷ってピントがフラフラとしがちになったりする。

Q4の画質はそんなに悪くないと思うのだが、どうだろうか。手持ち撮影、30fpsなので手ブレとチラチラ感が若干気になるが、そこそこのシャープさで撮れてると思う。

途中で画角切り替えをしてみたが、画質が落ちる感じもしない。ただ切り替えはLCDのメニュースイッチから行うのだが、ボタンのクリック音が入ってしまうので音楽記録途中では使いたくない感じかな。まぁタッチノイズの類で、本体マイクを使う限りどこをどうさわってもタッチノイズは入ってしまう。無用なノイズを入れたくない場合は、本体を触らない、どこかに固定という事だろう。

Q3HDの録画と4方向スイッチ、Q4の録画スイッチはスポンジ的なふにゃにゃ感があるのだが、その理由はなるべくクリック音が出ない様に、という配慮だがLCD部は例外の様だ。

このテストでは、マイク感度はAutoでMeeting という設定にしてみたのだが、ドアのバンという音でちゃんとゲイン調整されてている。ただゲインの復帰が緩やかなので、バンと言った直後のゲイン下げ〜ゲイン復帰までの音量変化が、少し不自然な感じもする。

音を主体とする撮影をする時は、ゲインはマニュアルの方が音量が揺れなくていいと思う。

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1080p 野外テスト


マイクにウインドスクリーンを付けて外に持ち出してみた。マイク感度M, Lo-cut=ON。
レベルが低めになったが、バスのエンジン音、小鳥の鳴き声、ジェット機かなにかの音など、そこそこ自然に録れてるかな..

映像も夕暮れ前の逆光でフレア、ゴーストが出るのは当たり前だけど、そんなに酷い事になってない。けっこう使えると言えるのではないか。並のカムコーダーではこんな広角で撮れないし、広角にするために安物のワイドコンバージョンレンズなんか使ったら逆光で酷い事になるからね。

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室内、ちょっと暗めの場所で 1080p 30fps と 720p 60fps の比較をしてみた
動きのあるもの…と言う事でぜんまい仕掛けのミニカーを走らせてみた。


Q4では 720p と 480p (WVGA) で 60fps で撮影出来るので、動きの早いものは60fpsモードで撮る方がスムースな動画になる。ただしYouTube に 60fpsのファイルを投げてもYouTube側のストリーミングファイルにエンコードされる時に30fpsになってしまうので、YouTube主体の使い方だとあまり意味は無さそうである。ファイルサイズは大きくなるし、テストの通り、撮影条件によってはより暗い映像になってしまう様だ。もっと明るい所だと差はなくなるだろうけれど..

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GoPro用三脚アダプターを買ってみた

GTRA30という型番のGoPro用の三脚アダプターを買ってみた。


残念ながらピボットになる専用の締め付けボルトは売られていなかったので、ホームセンターで買える部品で間に合わせることにした。 M5が合うらしいので、M5の蝶ネジ(正式名はなんていうんだろ..?)、長さ30mmに、ナット2つとワッシャーをスペーサーとして入れる。 



その後 M5で長さ20mmのノブ付きボルトを見つけた。蝶ボルトよりは締めやすそう...




このアダプタを使え本体の三脚穴がフリーになり、三脚等につけたままバッテリーのフタの開け閉めが可能になる。 

Q4側にギザが刻まれている為か、一般的な使い方の場合、割と軽く締めるだけでしっかりと止まるが、本体最後尾にヒンジが来るという事で重量バランスが悪く、自転車などに積む場合はそれなりにしっかり締めないと段差越えなど振動があるとお辞儀をしてしまう。
また、このバランスの悪さ故に、一番小さいコンパクトカメラ用のゴリラポッドだと三脚ごと前につんのめってしまった。

最低限、こういう


Ultrapodぐらいふんばりの効く三脚が必要だろう。



( ↑↑ この時撮ったビデオの完成品は→こちら )


このアダプタ使うとカメラ角度の自由度が一つ増える(上下方向)ので、マイクスタンドと組みあ合わてたり、


自在クリップと組み合わせていい感じで使えそうだ...

上部に写ってるのは自作の撮影用7色点滅ライト


この三脚アダプタとマイクスタンド用アダプタはQ4の標準付属品にすればいいのに、と思う程だ。

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近接撮影テスト


Q4でKORG M01 の演奏を撮ってみた。こういう近接撮影の場合、Q3HDの時は老眼鏡レンズで作ったマクロレンズレンズに被せないとピンぼけが酷かったのだが、Q4はレンズがワイド化されているので、これぐらいの近接撮影でも、甘いながらになんとか使える画が撮れる。レンズからDSまでの距離は20cm足らずである。

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720p 30fps 野外テスト


1080pテストの時は音声レベルが低めだったので、今回はGain=Hにしてみた。吹かれに弱くはなるが、こういう一般的な撮影の場合は、音声ゲインはHが良い様だ。

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720p 30fps 風のある野外でテスト


ウインドスクリーンを装着して冬の北風の野外でテストしてみた。
マイクのゲインはM、LOCUT ON で録ってみた。
さすがに風の音を消す事は無理だけど、付属のロン毛のウインドスクリーンがそれなりに効果を発揮していると思う。ボコボコと言いながらも環境音はしっかり録れてる。ウインドスクリーンなしだとボコボコだけで何も聞こえないからね...

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長くなり過ぎたので、テスト動画は別ページにまとめてみた
こちら → 今日の ZOOM Q4 テスト動画まとめ

つづく...

Saturday, December 14, 2013

今日の BROTHER HL-2130 を買ってみた

買い物メモ : 7千円でお釣りの来る、ブラザー工業の低価格モノクロレーザープリンターを買ってみた.. もちろんLinuxでもちゃんと使えるゾ..
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今年になって、かつて使っていたHP955Cというインクジェットプリンタを不調の為廃棄した。プリンターは殆ど使わないのだが、それでも年に何度か印刷したいと感じる事もあるので、安い白黒レーザープリンターでも買ってみるか、とアマゾンで物色すると..


ブラザー工業の HL-2130という機種が7千円でお釣りが来る安さである。トナーの容量などを考えると、日常的に大量に出力する人には向かない機種かもしれないが、個人がたまに少数出力する位であればこれでも十分そうである。交換トナーも出力枚数は少ないが値段も安い、と個人の運用には財布にやさしそうでもある。一般業務機同様に下部にA4用紙をトレーに入れっぱなしでフェイスダウン排紙、用紙トレーは本体内に完全に収まり出っ張らない、など、エプソンやキヤノンの低価格品よりは使いやすそうでもある。


何よりこの価格が嬉しい.. という事でポチってしまった...


予想以上に軽い機械だった。


置き場所確保してなかったのでしばらく床置き.. かつてHP955Cを置いていた所には今はKORG MS-20 miniが鎮座しているので...

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こいつをLinuxで使うには.. 

Debian wheezy の CUPSには HL-2130ドライバーが含まれていなかったので、ブラザーのページからdebパッケージをダウンロードしてインストールし、CUPSで設定してみたのだが...

CUPSのテスト印刷をしてみると、印刷がズレるのであった...
用紙設定など見なおしてみたのだが問題なし.. どうしたものか..と思ったのだが、ブラザーのページにQ&Aとして解決法が書いてあった..!

説明とパスが若干食い違うのだが
/usr/local/Brother/Printer/HL2130/lpd/filterHL2130
をエディタで開いて PCL=1 という記述を PCL=0 に変更すると正しく出力される様になった。



右が修正前、左が修正後の結果



自分のページを印刷してみた。600dpiモードで、写真の階調は高級機と比べるとあらい感じがするが、一般用途には十分な品質で印刷出来てる感じだ... 

文字部分はもちろん何の問題もない。

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さて耐久性は..  何年使えるのだろうか、などは今後のお楽しみ..

Today's Right hand Jam : KORG KROME / Volcas / MS-20 mini

Monday, September 23, 2013

今日の7色点滅フラッシュライト

工作メモ: 工作と言うほどではないが..
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シンセのデモ撮りの視覚効果というか賑やかしにカラーLEDを仕込んだフラッシュライトを作って使ってみた.. という事で、テスト撮影...



ダイソーで売っている、7色にピカピカとフラッシュするキーホルダーや、白い卵型、星型、六面体型の7色にゆっくり色が変化するLEDのオブジェがある。



これらは一つのLEDパッケージに、RGB 3個のLEDのチップとそれを制御するドライバICチップが組み込まれており、電源を入れるだけで勝手に(というかプログラム通り)点滅、色変化するというものである。




キーホルダーやオブジェののままでは、ビデオの照明としては使いにくいので、この点滅LEDを取り出して、スポットライトっぽく使える様に、通常のLEDフラッシュライト(懐中電灯)の白色LEDとすげ替えてみたわけである。3灯式のこういうライトに組み込んでみた...




ランチャーライト、という商品名の3灯式フラッシュライトを使ってみたのだが、これは風防やLED基板を取り出すのに少し手間がかかる。初めは外し方が分からず、構造を調べる為にレンズに穴をあけてプライヤーで開けてしまった。レンズを痛めず分解するには、結局電池のフタ側からレンズ側にパイプを入れて"打ちぬく”感じで外せた。パイプはたまたま捨てずに保管していたMTBのハンドルバーがぴったりサイズだった。( ドライバーでつついても外せるとは思うが )


なので、簡単に作りたい場合は、レンズ部がネジ式で簡単に分解できるタイプを使うのがいいかもしれない


この点滅LEDは4.5〜5Vが定格らしく、また通常のLEDと違って内部にドライバーICが内蔵されているので、制限抵抗は要らない。

普通のLEDと違って電流を与えるのではなく電圧を与える。従ってフラシュライトは電池3本の物を選ぶ。制限抵抗が入っている場合は外してショートさせる。LEDの電源極性さえ間違わなければ電圧を与えればICがLEDをドライブして勝手にピカピカ光るのである。

改造のポイントは、電池3本、4.5Vのライトを選ぶ事、分解した時によく調べて、LEDの極性を間違わないこと、制限抵抗がついている場合は外してしまう事、ぐらいか。


という事でLED載せ替え改造したフラッシュライトを、こんな感じでスポットライト風に使って撮影したのが冒頭のビデオである。高輝度LEDとは言え照明としては弱いが、こういう近接撮影ではそれなりの効果は出せる感じだと思う.. 


おしまい..

Monday, September 16, 2013

今日の KORG KROME ファームウェア update

KORG KROMEのファームウェアがupdateされたので入れてみたのだが気になってた事が改善されてるっぽい..という感触を得たのでメモしておく。
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ダメ出し編に書いた通り、KORG KROMEには、ちょっと気になる不具合があったりした。 本体交換にまで至ったのであった。その後は平穏無事だったか、というと、やはり稀に"あれ?"という事が続いていた。弾いたのに音が出ない、という症状である。

ハンマーアクション式鍵盤の特性で振動などで二度打ち、チャタリングが起きやすいのかもしれない、最初の修理の時も二度打ちという事が原因と言われたからなのだが、個人的には、なんらかのタイミングで、キースキャンやMIDIがらみの処理、あるいは音源の発音処理が落ちる事があるのではないか、という気がしてならなかった。発音数制御のバグでタイミングによって発音するはずの音が発音数オーバー処理されて切れてしまうとか..

そして、この7月に1.0.2というファームが出たので入れ替えてみたのだが、この時は特に変化は無かったようだ。この音抜け、常に症状が出るわけではないが、あれ?という事がたまに起こっていた。したがって、これはもう、この楽器の語られざる特性であり、つまりこのまま治らない、諦めるしか無いのかも、と思ったぐらいである。

また、最近MS-20 miniや Volca を購入して、それらをMIDIで繋いでKROMEの鍵盤から演奏したりする事もあるのだが、MIDIの遅延が酷い気がした。なんでこんなに遅れるのだろう、というぐらいで、これはKROMEのテンポ設定によって遅延が変化するという事に気がついた。テンポ設定が低いと遅延がとても酷くなるのである。お遊び演奏でもNGなぐらいダメ。 個人の楽しみとして鳴らして遊んでるだけなので、どうでも良いと言えばそれまでなのだが、とても残念な"仕様"だと思っていた... これは余りに酷いので近いうちに質問投げてみようか、と思っていた..

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という事で、やはり自分の身銭を切って購入して、ある程度の期間使ってみないと 本当の評価はできないものだなぁ..  この買い物はハズレだったのかなぁ..
などと思いながら、それでも日々お遊びの道具として使ってきた。これしか無いので、これを使わざるをえないから、である。

しかし、最近1.0.3というファームがアップデートされたので、早速updateしてみたのだが


 http://www.korg.co.jp/Support/Download/Update/KROME/index.html

今回のバージョンのリリースノートを引用してみると
 KROME 61/73/88
System Version 1.0.3 August, 6, 2013
Version 1.0.2からの主な動作改善、不具合修正内容
General
[動作改善]: XLバンクのピアノPCMを使用したプログラムでの、ハーフ・ダンパー演奏
時やダンパーを踏み直した時の動作改善。
[バグ修正]: 鍵盤やシーケンサー、MIDI受信等による演奏で、ごく稀に発音Noteの処理に
取りこぼしが出る不具合を修正。
[バグ修正]: プログラム・モードのOSC Delayパラメータ、コンビネーション、シーケン
サー・モードのTimbre/Track Delayパラメータで、ノート・オンからのオシレーターの
発音を遅らせた時に、稀に発音処理が不正なまま実行される不具合を修正。
MIDI
[バグ修正]: 鍵盤演奏中のノート・オン/オフ等のMIDIメッセージ送信が、稀に遅延する
場合がある不具合を修正。
Programモード
[バグ修正]: Start Offsetが設定可能なマルチ・サンプル選択時に、操作手順によって一
時的に設定できなくなる不具合を修正。
Combinationモード
[バグ修正]: P0: Play - Tone AdjustページでBank/Combination Selectダイアログで、
コンビネーション、バンクを選択すると OK/Canelを押していないのにダイアログが閉じ
てしまう不具合を修正。
Globalモード
[バグ修正]: Power-On Mode: Memorized設定時に、Globalモード P5: Drum Kitペー
ジで起動した時、一時的に[DRUM TRACK]スイッチをオンにできなくなる不具合を修
正。
[バグ修正]: Arpeggio Pattern Editページで、アルペジオ・パターン・データをダンプ
受信すると、動作が不正となる不具合を修正。
と言う事で、なんとNote処理やMIDI遅延に関する修正が入っている...!!

私が悩んだ症状そのもの、の様に見える.. という事で今回は期待が持てる..

Note処理の取りこぼしというのは再現が難しく、(本体交換に至った時再現させるのにビデオを回しながら同じ曲を延々と症状が出るまで弾いて..という苦行を強いられた..)、確実に治ったと言い切れないが、update後にピアノ音で結構長く遊んでみても、これまでの所"あれ?”という様な瞬間は訪れていない。

やはり鍵盤の二度打ち云々ではなく、主原因はソフトウェアにあったのかもしれない。

MIDI遅延も改善され、TEMPOがどういう設定でもちゃんと普通に発音する事もを確認した。

ダンパーペダルの改善というのもあるが、on/off式の古いペダル(SG-1D付属品)だから仕方ないかと諦めていたペダルon/off時の唐突な感じ(offの時の不自然なプッツリ感..)も改善されてる?様な気がする。(錯覚かもしれないが..)

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という事で、今回のupdateはかなり嬉しい内容であったのだが、逆に言うと、かなり致命的なバグが発売後1年もの間そのまま残っていたという事にもなる。おそらく売れても1万台出てるかどうか、ぐらいの商品であろう事から、不具合フィードバックも少なく、確認や改善に時間が掛かるのかもしれないが、確実かつ簡単にバグレポート等を収集、フィードバックできる仕組みが必要であろうと思う。

Today's Blues on MS-20 mini


Monday, August 26, 2013

Today's Rubber Grommets as Knobs for KORG monotron and Volca

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KORG monotron や Volca のコントロールノブはVR素子の軸そのもので回しやすいとは言えない。丁度 5mm穴のグロメットがぴったりサイズなので適当に嵌めて使っている。

monotronには効果的と断言できるのだが、Volcaの keysとbeatsは狭いところに沢山のノブが出ていて、ノブの間隔がmonotronより狭く、全部にグロメットを嵌めると指の入る隙間が無くなり、逆に操作しにくくなる..と言うことにもなる。という事でよく使いそうな所のみに付けておくのがよいと思う..

という事で、元々ボツねたであったのだが、Volca絡みのビデオについて、そのノブはなんだという質問がちょくちょく入るので、ボツネタを復活させて編集してみた次第である。

Today's KORG Volca : Sunday night improvisation

Wednesday, August 14, 2013

今日の KORG Volca Bass

買い物メモ: 色々あって買えなかった KORG Volca Bass、盆休み中にアマゾンが在庫ありになったのを発見したので買ってしまった...
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予約していたのに強制キャンセルを喰らい、その後買うチャンスを逸していたKORG Volca Bassだったが、夏休み中に急にアマゾンで在庫ありとなった。発見した時に在庫数20であった。発売以来ちょくちょくアマゾンでチェックはしていたのだが、スポット的にマーケット出品業者が数台の在庫で販売しているのをちらっと見たことがあったが、アマゾン直販で普通に在庫ありになったのを見たのは初めてだった。直前まで予約商品でお届けまで1〜4ヶ月という表示が出ていたので、アマゾンの予約というのは本当にあてにならないものだ。しかし在庫あり、という場合は倉庫に入っているのだから注文すれば即納となる。という事で注文してしまった。


Volca Bassはステップシーケンサー装備の3VCOのアナログベースシンセサイザー、というもので、Volcaシリーズのなかでも一番人気の様である。この機種もVolca Beats 同様、すでに絶版になっているRolandのTRやTBシリーズ (その筋では型番が303とか808など3桁で頭と尻が同じで真ん中にゼロが入るのでもじってx0xと表現するらしい..) 同様の使い方をする楽器と言う事である。

そして、この種の楽器のオリジネーターであるRolandが、どんなに人気があって熱望されていても頑なに復刻も新機種も出さず、愛好家の失望や非難を引き起こしているのだが(RolandのYouTube公式ビデオのコメント欄を見てみるとおもしろいよ)、KORGはさらりと、似て非なるものを出したわけで、逆に世界中から絶賛を受けている様である。

私自身過去2ヶ月の間、BeatsとKeysを購入してデモ映像をYouTubeにupしているが、Volcaの映像はカウンターの回りがとても早く、どこで手に入れたんだ、羨ましい、待ち遠しいという声が聞こえてくるし、機能がどうとか、色々質問もされる。欧米でも大ブレークの予感がする。なにしろUSやEuroはどうしても日本国内販売から数カ月かかる様子なので、私のビデオの様なしょぼいものであっても貴重な情報源になっているわけだったりする。

正直この手の機械はVolcaが初めてで、これまで触ったことすらない、今やプレミアがついているRolandの xOx達がかつて売られていた事すら知らない私の様な人間には猫に小判かもしれないが、勢いで買ってしまえる程度の値段と大きさなのでちょっとしたゲーム機感覚で接する事ができる。

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という事で、恒例の開封〜テスト映像

使い方わからないので適当に弄ってるだけだが、他のVolca同様でそれほど複雑という程でもない。


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次はMIDIで演奏してみるテスト。Volca bass のタッチキーボードはクロマチックというか、半音がずらーっと並んでるのでリアルタイムでの演奏がしにくい。なのでこうやってMIDIでキーボードにつなげると安心して音を出せる。1ステップずつ打ち込めるステップ入力もできるし、xOx的に多くの人はステップ入力が主流なのだろうけど..


Volca Keysはポリフォニック仕様なのでポリモードでは3音まで鍵盤から音が出せ、シーケンサーもそれを記録できた、Bassは再生こそポリフォニック対応ではあるが、入力時はあくまでモノシンセ、モノシーケンサーが3台3レイヤーで重なっている、という感じでキーボード演奏もシーケンスの記録も1VCO分つまりモノフォニック単位という事になる。ドミソを同時に押しても出る音は1音のみでコードは鳴らないのである。もちろん3VCO全て打ち込まれた後には、ステップ毎に各VCOがそれぞれ記録された音を出すのでこの時はポリになる.. と、そういう感じである。

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最後に、Beats, Bass, Keysと全コンプ出来たので全部使って適当に演奏してみた。BassとKeysはMIDIでKROMEから演奏している。


ループシーケンサー音源が2台あると組み合わせて延々と時間を忘れて遊べる感じで、このビデオは始めたら止まらなくて20分過ぎてしまった.. 

これが音楽とは言えないし言わないけれど、音を使ったゲームではある。1台でも楽しいVolcaが3台あるとこんな風に何倍も面白く遊べる、という事は分かると思う。

要はリアルタイムに簡便に使えて演奏できて楽しめるという事で、これはコンピューター相手にチマチマと打ち込んで音を出す作業では決して得られない、自分で演奏するという楽しみ、面白みであるとおもう。
リアルタイムに演奏して楽しんで完結できるわけである。

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海外の人で、KeysがあればBass要らないとコメントした人がいたのだけれど、KeysとBassはそれぞれ出来ること、出来ないことが異なっていて、どちらが良いとか悪いとかそういう単純な比較は出来ない。同じ3VCO 1VCF1 VCAなので似たようなものだと想像してしまうが... Bassはこれを書いてる時点では一晩触っただけなので把握しきれていないが、気がついただけでkeysとbassには次の様な違いがある
Volca Keys  
  • Keysは3VCO、ポリフォニック対応、ユニゾンモードで3VCOモノフォニックにもなる。
  • 波形は鋸歯状波のみ。
  • リングモジュレーター搭載。
  • 3VCOのそれぞれの独立したチューニングは出来ないがデチューンはかけられる。モノでも5度と8度のユニゾンは可能。
  • ポルタメントは自由に調節できる。
  • シーケンサーは1パートでポリ入力可能、FLUXでステップから外れたタイミングの記録再生も可能。1ステップづつのステップシーケンス入力ではなくリアルタイムでのシーケンス入力。 フィルターのpeak以外のパラメータ変化をシーケンサーに記録可能(モーションシーケンス)。
  • キーボードは普通鍵盤配列なのでそれなりに弾くことは可能。  
  • アナログタイプのディレイ内蔵、メトロノーム機能内蔵。  
  Volca Bass
  • Bassは3VCO、だが厳密にはkeysと違ってポリフォニックキーボードと呼べる仕様ではなく、MIDI経由でも本体キーボードでもモノフォニック入力のみ。(ただし発音はポリフォニック可能、ポリシンセと言うよりはシーケンサ付きモノシンセの3in1という感じ) 
  • 波形は鋸歯状波と矩形波が選べる。 
  • リングモジュレーター非搭載。
  • 各VCOのチューニングは独立して可能でチューニング幅も広い、かつ微妙なデチューンも可能でその度合いも数値で確認できる。
  • 厳密にいうとポリシンセではないと言えるが、3VCOがそれぞれ独立したシーケンスで発音する事が可能なのでポリフォニックの発音は可能。
  • 発音範囲はKeysよりちょっと広い。
  • ポルタメントは度合いの調節ができない。シーケンサーのSlide機能を使うと前後のシーケンスにポルタメントがかかる。MIDIキーボードからだと音を繋げるようにレガートで弾くとポルタメントがかかる。
  • EGのSustainは調節ができない(On/Offのみ) 
  • シーケンサーは1VCOづつ3パートで同時ポリ入力は出来ず必ず1VCO(1パート)づつの入力になる。必ずクォンタイズがかかり16ステップから外れたリズムは刻めない。1ステップづつステップシーケンス入力が可能。 モーションシーケンスは非搭載。
  • キーボードはクロマチックの1列配列で鍵盤数も少ないのでリアルタイムではかなり弾きづらい。
ざっとこんな風に3VCOという以外は似て異なるので、どちらが良いとか悪いとか考えるのはナンセンス。KORGとしては違うものなので両方揃えてそれぞれの特徴と多様性を生かして楽しんでください、という事なのだと思う。実際どちらか1台より2台も方がより楽しめるのは確かだと感じる。

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という事でおしまい..

Volcaシリーズはなんとか揃えてみたが、今後これ以上新製品だされたら困っちゃうという感じでそろそろついていけなくなりそう、KORGはそれぐらい勢いが感じられる。

ところでxOxオリジネーターのRolandはこのアナログ回帰の商機到来に何をしてるんでしょうね... 

Wednesday, July 17, 2013

今日の KORG Volca Keys

買い物メモ: KORG Volca シリーズの Volca Keys を買った..
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と言う事でKORG Volca シリーズの第3段目、 Volca Keysを入手した。

Amazonに注文した後、一方的にAmazonから販売をドタキャンされたBassやBeatsと違って、このKeysは強制キャンセルにならなかった。しかし、発売日前日までに出荷等の連絡もなく、当然発売初日に入手は不可能、このまま待っていて届くのかどうか良くわからない状況となった。

そして今回もBeatsと同様、発売日未明にAmazonのマーケットに出品があったので、Amazon直販の注文はキャンセルしてマーケットの方を購入する事にした。これにより発売日翌日に首尾よく手に入れる事ができた。

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さて、Volca Keysは3音ポリフォニックの16ステップシーケンサー付きシンセサイザー、である。


他のVolcaシリーズと同様キーボードがタッチセンス式。そして他と違ってシーケンサーはステップ入力ではなく、リアルタイム入力のみ、となっている。録音ボタンを押して、テンポに合わせてキーボードで録音するという形式。そのためなのか、録音時のタイミングを取りやすくする様に、メトロノーム機能がついている。

シーケンサーとしては16ステップのシーケンサーであるが、3音ポリフォニックの16ステップなので、ベース、内声、リードと3つ分けたフレーズなんかもシーケンスされる。

monotron Delay と同様のアナログディレイもついている。ただしディレイとしてはmonotronの様に発振するまで過激な設定ではなく。ギリギリ破綻しない妥当なセッティングとなっている。LFOは発振範囲が結構広く三角波、鋸歯、矩形波を選べる。VCOは3音ポリなので3基、ポリフォニックか、ユニゾンが選べる。またリングというモードもあり、自分(の周波数)でリングをかけるか、ポリフォニックとしてお互いのVCOでリングを掛けるというモードがある。VCOとしての波形は鋸歯のみであるが、リングやLFOで変調を掛けてやると結構エグい音も出る。フィルターはKORGの MS-50や700S と同じ回路形式という事らしく、MS-20やmonotronとはまた違った味の音が出る。


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解説するよりは見て、聞いてもらった方が早い、という事でBeats同様デモ的なビデオを撮ったものを張っておく。

恒例の開封〜テスト映像。
プリセットのシーケンスを弄ってテストした様子


MID接続テスト映像。
KORG KROMEをMIDIで Volca keysに接続してKROMEの鍵盤操作でシーケンス作成と演奏してみた様子.. Volca Beats とMS-20 mini との共演


シンセ系のノブを全部0にしてから、ノイズ的な音とシーケンスを作ってゆく様子..
音楽とは呼べない物だが、こういうノイズ系の音も出せるというデモでもある。
ちなみにKeysにノイズジェネレーターは未搭載なのでホワイトノイズやピンクノイズは出せない。あくまでVCOやLFO,VCAなどで作るノイズ様の音、という事である。


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とまぁ、こんな感じで、シンセサイザーと言ってもどんな音でも合成できるわけではなく、当然何にでも使える万能の楽器ではないが、monotronでは出来なかった鍵盤演奏、シーケンスプレー、和音等複音の演奏など、monotronの豪華版と考えるととてもよく出来ていると思う。この辺は使いようであると思う。

MIDIもUSBではなく、5ピンDINの本物のMIDIなのでMIDIケーブル一つで他の楽器と繋がる、という所が良い。USBだとPCを経由しないと鳴らなくなるからね。

強いて難点を挙げれば、静電式タッチ鍵盤は弾きにくい、という事であろうか。しかしリアルな鍵盤を付けるわけにもいかず、という事でMIDIポートがついているのだろうと思う。

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なお、購入直後なのだが、一度電源を切ると、電源が入らなくなる、という症状に見舞われたので、一応書いておくことにする。

通常動作後、電源を切ると、再度電源ボタンを押しても起動しない、という症状である。この時、バッテリー1個、外して入れなおす.. つまり一度機械にかかる電圧を切ってみると電源が入る事が解った。電池を入れなおして電源を入れても、再度電源を切ると、また同様に電源が入らなくなる..

電池が問題かもしれない、という事で電池を抜いてACアダプタでも試してみたが、ACアダプタでも同様で、電源が入らなくなると、一度アダプタのプラグを本体から外してやらないと再び入らない、という状態であった。

まさかの初期不良か、と思ったのだが、Twitterで電源入らずをつぶやいたら、同様の症状が出たが一晩置いたら治った、という声が聞こえてきた。そして、Twitterで検索してみると、同様の症状は複数報告されている事が解った。つまり私の個体だけのたまたまの症状ではなかったのだ。

何かがおかしい、と思いつつ、とりあえず動いてる時に追加のデモビデオでも撮ってしまえ、などと使っていたら、その日の夜にはいつのまにか症状再現せず、という事になった。

個人的にはスタンバイモード(電源off)に入る時、または電源onになる時に、なんらかの原因で論理不定なモードに陥り電源on時のシーケンスが失敗してしまうのではないか、と思っている。どんな回路になってるのか見てみたいきもするが、楽器としては動けばOKでもあるので、しばらくは様子見という事にする。

(この起動せずの症状はビデオに撮っていて、KROMEの時と同様KORGのサポートに問い合わせてみようかと思っていたのだが、治ったので問い合わせは保留。再発したら問い合わせてみようと思う.. )
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という事でおしまい。

買いそびれ中のBassはやはり3種の中で一番人気の様だ。
買えるチャンスがあれば、Bassも手に入れてVolca全コンプしてみよう.. と今の所思っている。正直に言うと、この手の機材が使われるジャンルの音楽にはあんまり興味がなく、アシッドとかハウスとか言われても酸がどうした、ハウスってカレーかい、などとつまらない冗談しか浮かばない位であるが、面白いアナログシンセである事には変わりが無い。Moogをビヨビヨ言わすのにはお金がかかるが、KORGだったら何とかなる、そういうノリである。KORGが日本にあって本当に良かった、と思う..

→2013/8/15追記 
結局Bassも買えたので買った..

Saturday, June 29, 2013

今日の KORG Volca Beats

買い物メモ: Amazon に予約を入れたのに強制キャンセルされて買えなかった KORG Volca Beats と Bass であったが、発売日未明のアマゾンのマーケットで Volca Beatsが在庫有り出品があり、なんとか買うことが出来たのであった.. 
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今時アナログ音源のMax 16ステップのリズムマシン.. なのだが、今時だからこその商品かもしれない。

この手の商品はRolandが有名なのだが、Rolandが出していた頃はとても高価かつドデんと大きなものであったし、当然の様にもはや作られていない。ただし、その筋には未だに人気があって、中古市場では、正直あほかいな、というプレミア価格で出回っている。

しかし、今時のKORGが作ると、サクッとええぃ買っちゃえ、という程度の大きさと価格になっている。


チャカポコと音の出る楽しい玩具でもあり、しかしよく聞くと相当太いアナログのリズム音源でもある。狙いとしては、その場のノリで打ち込んで演奏するもの、つまりリアルタイムで鳴らすものなのだろうと思う。シーケンスは8つまでメモリー出来て、演奏中に自由に呼び出して鳴らせる。

YouTubeに誰かがチェイン機能が無いなどとネガティブなコメントした人が居たが、たしかにチェインが出来ればブルース1コーラスぐらいのバッキングが出来そうである。でもそういう、予めプリセットを仕込んで再生させるものではなく、あくまでプレイヤーが直接演奏する楽器、カオシレーターと同じ様な企画意図があるのではないか、と思う。

あれこれ解説するより、実物を観てもらうのが早い、という事で
既に色々ビデオに撮ってYouTubeにupしてたので興味のある方はご覧あれ。
MS-20 mini 以上にアクセスが多く、海外から待ち遠しい、羨ましいの声が続出.. という感じである。







STUTTER と PCMのモーション録音機能が面白いと感じた。ただチャカポコと言うだけではなく、不思議な音とリズムが飛び出してくる。MIDIで他のマシンと同期もかかるし、アナログのSync Inで他の楽器のCVや音声信号から同期を取る事もできる。KORG DS-10からも同期用トラックを作って左右どちらか同期用に使えばちゃんと同期できる。

シーケンスは静電タッチセンスキーでコントロールするのだが、これはガラエポ基板の電極をそのまま使っているというもの。筐体は濃いティントのかかった透過性のあるプラスチックで、なかなかいい感じ..


と思ったのだが、私の個体は電極にガッと目立つ引っかき傷と、レタリング廻りがいかにも失敗してリワークでもうまく出来なくて汚くなっちゃったけどいいや出しちゃえという感じのやや残念な仕上がり具合であった。神経質な人ならは返品するかもという感じ。


ちなみにベトナム製という表示になっていた。

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と言う事でまたまた玩具が増えてしまった.. しばらくは退屈せずに遊べると思う。
Bassは買えなかった。Keys は予約したままだが届くのだろうか..

→2013/7/18追記 
結局Volca Keysは発売日前夜までに何のアナウンスも発送の連絡がなかったのだが、マーケットの方に在庫有りで出品されたのでAmazon直販をキャンセルして出店業者から購入する事が出来た。つまり何ヶ月も前にAmazon直販に予約を入れるより発売日当日マーケットで探す方が確実に早く買えるという事で、Amazon直販でこの手の商品を予約するのは考えものであるという事を改めて感じた次第である... 
→2013/8/15追記
何故だか急に、突然AmazonにVolca Bassが在庫あり状態になったので購入した。直前までお届けに1〜4ヶ月という表示が出ていた。要するにAmazonは在庫あり品以外は全く当てにならないという事なのだろう...